ここが怪しい?エクシア合同会社5つ不安要素を徹底解剖!
エクシア合同会社に2000万円を2019年1月より投資しているネギです。
このNOTEをご覧の方の半数以上がエクシア合同会社への投資に興味があるけど、どう考えても怪しいと考えているはず。
そう!エクシア合同会社は怪しさ満載です。
怪しさの要因、パっと浮かぶだけでも5点はありますね!
・毎月高い配当で5年間ずっとプラスが超怪しい
・代表の経歴がただのトレーダーってことで不安
・合同会社に出資がなんだか怪しい
・投資先・融資先の中身が見えなくて怪しい
・決算書を読んでみても違和感
これら怪しい点、ポジショントークなしで解説します。
そのうえでなぜ投資をしたかについて最後まとめていますので、ご参考にしてください。
そもそも毎月の高配当で5年ずっとプラス
一般投資家の関心って利回りなので、この利回りだからこそ皆さん関心を持つわけです。ゆえに怪しいとも感じる。これは表と裏の関係といえますね。
エクシア合同会社の利回りって、毎月毎月ずっとプラスで5年間、年間利回り平均でも40%くらいあります。これはどこからどうみても怪しいです。
しかしここに一点だけ理解できる事実があります。
それはエクシア合同会社の毎月の分配金が配当金ではなく返戻金だということ。
返戻金とは、保険で使う単語です。
つまり、投資したあなたの資金を戻しています、という意味。つまり毎月の配当は利益の分配じゃなくて、あなたの投資金を戻しますという趣旨の払い込みなのです。
え?配当じゃないの?じゃ解約したら、その分減るの?
そう思う人は賢いです。理屈上はそう。
あなたが1000万円投資をして、毎月30万円受け取っているその配当は、あなたのお金なのです。利益の配当じゃありません。注意が必要ですね。
なんだそれ、自分の投資金が戻ってきて喜ぶ人がどこにいるんだ!
そんな声が聞こえてきそうです。
ただエクシア合同会社も勿論そうならないよう利益創出をしています。
具体的にはFXで運用し、企業に融資して、利益を稼いでいます。
そうやって、投資家に支払いを毎月しながらも、最後は帳尻があわせようとしています。
これがエクシア合同会社の正しい姿。怪しいか怪しくないかでいえば、怪しいかもしれません(笑)
この内容は、後半に記した決算書を読んでみても違和感で、もう少し突っ込んで書いていますのでこのまま読み進めてくださいね。
代表・菊池翔氏は一介のトレーダー上がり
次、運営者・代表者の経歴をみていきましょう。
代表は菊池翔氏。北海道出身のFXトレーダーだそうです。以前はTwitterで投稿もあり、色々と書かれていましたし、キャバクラ嬢と付き合っていたなんて情報も飛び交っていましたが、今は露出がなくなっています。
数百億を運営する運用者が金融機関出身者ではないことに不安を覚える人や怪しいと感じる人がいてもおかしくありません。
エクシアは最初、と言ってもつい最近まで、菊池翔氏の運用でエクシアは資金を増やしてきました。功績はでかいでしょう。今は分散しているようですね。
2020年には金融会社を2社を買収し金融系の色を増しています。エクシア合同会社自体が金融出身者が少ないので外堀を埋めてきているのかもしれません。
合同会社で出資を募集する行為が怪しい
合同会社という聞きなれない会社形態と、個人投資家はこの社員権を「購入する」ことで出資と解されるこれらの一連の投資スキームを怪しいと感じる人もいるかもしれません。
ネギも色々調べましたが、結論、合同会社をファンドのように利用することは合法で適法です。だから心配しなくていい。終わり。
むしろポイントは二重課税という点。
通常ファンドの場合はパススルー課税。
資金を募ったファンドが運用して資金を増やしてもそれには課税せず、投資家に分配された時点で課税対象となります。
分かりやすく例に例えるなら、1000万円を10人から集めた1億円ファンドが、1年間運用して2億になったとします。
便宜上ファンド運用者の取り分をいったん考えないとして、この利益1億円を投資家に配当したとします。すると投資家一人あたり1000万円が利益なので課税対象となりますね。
ところが合同会社は会社ですので、1億円が2億円になった時点で(正確には会社の決算のタイミングで)法人所得税という税金がかかります。
そして、税引き後利益を個人に配当することとなり、配当すると今度はその個人に税金がかかります。
つまり合同会社のファンド援用って全然向いていない(笑)
ただ現状日本では、個人投資家にむけにファンド活動を行いたい場合、あまりにもセットするための参入障壁が高くコスト高になっているため、手始めに合同会社で始めるという流れがあります。
ですので、怪しいかと言われればこの点は全く怪しくないと言えます。
エクシアの投資先、融資先が見えなくて怪しい
エクシア合同会社の本文は企業への投融資ということで、エクシアパートナーズリミテッド(シンガポール法人)やゴールドマンサックス、モルガンスタンレーに分散投資をしていますよね。
この中身は全く公開されていません。
一部だけわかるもの、、も、全くありません。なので、怪しい。正確には怪しいよりは不安とか不透明だなという印象が強いです。
しかしこの点、ネギとしては仕方がないとあきらめています。
そもそもファンドって、内部を開示しないからです。
お金を増やす戦略や優位性がファンドが持っている場合、それを公開してみすみす優位性を失ったり、ライバルファンドに真似されては困ります。
情報開示は現代の常識かもしれませんが、ファンドなど資産運用会社にとっては情報公開をしないことは至極当然。投資信託など一般的な金融商品とファンドは性質が違いますから、この点は理解が必要でしょう。
決算書を読んでみても違和感
エクシア合同会社では公式サイトに決算書のダイジェストが出ています。
2019年の決算書を見てみても、とてつもない違和感があります。
詳細が気になる方は、ヘッジファンドランキング.com|決算書からわかるエクシアの実態を見てもらうと細かく書かれているので、参考にしてください。
ネギから言えることは、エクシア合同会社はお金を受けるだけの受け皿で、資金をほぼ海外に投資したり融資したりしているので、決算書だけじゃ実態把握は全くできない、ということ。
昨年であれば90億の出資がありましたが、この資金がどこに投資されているか決算書ではわかりません。上場企業ではないので事細かな説明もありません。パっと見てわかるのは以下くらい。
*24億の売上
*それに近い販管費
*税引き後の利益が約4000万円。
海外に投資して、戻ってきた数字だけで決算書は作られていますので、全体像を把握することは困難。色々コントロール可能かな?とは感じます。
ではこの数字が怪しいのかと言えばそういう話でもありません。
決算はあくまで決算月の数字の状態を示しています。恣意的に作りこむことも可能ですが、その行為が怪しいわけでもありません。企業であれば決算でどういう数字で見せていくか考え実行するのは当たり前です。
もちろん、エクシア合同会社が集めた資金をどこに、いくらずつ投資/融資しているかまで開示されていると、安心度が増すからいいなあというのは本音ではあります。公開情報はほんの一部しかありませんので。。
エクシア合同会社に投資を決めた理由
以上エクシア合同会社の怪しい点についてみてきました。
今一度、かいつまんで振り返ると
①5年間の毎月配当➡非常識な配当で怪しい
②代表菊池翔氏の経歴➡金融出身者ではないがそれ自体が怪しさにはつながらない
③合同会社➡特段、怪しくない
④投融資先の情報➡知りたいが、開示する義務はエクシアにない
⑤決算書➡エクシア合同会社自体の内容が公開されているだけ
こう見ていくと、怪しいと指摘するのは1くらい。
2,3は問題なく、4はファンドとして許容するべき内容。
5に関して言えば、投資家の立場としては、どこにいくらずつ投資をしているか全体を知りたいが、決算書はエクシア合同会社自体の財務状況を開示しています。でも決算自体そういうものなので文句言いようがありません。
一般的なヘッジファンドならどこも情報開示に応じることはありませんし、結局のところ全部を知ることは無理です。
不透明な部分が一か所でもあるなら投資は無理、と考える方もいるでしょう。しかしネギは違います。過去の経験から、本当にお金を増えるときの最初の印象って。えてして怪しい雰囲気をまとっています。ビットコインなんて最たるもの(笑)
エクシア合同会社が単なるポンジースキームのファンドなら、わざわざ貸金業を登録し、金融二種の会社を買って、仮想通貨交換業者の企業を買収なんかしません。
しかし「だから怪しくない」と言ってるわけでもないです。
要はバランスです。
虚々実々の印象の周りに与えつつも、多くの個人投資家が「今ならまだいけるだろう」とエクシア合同会社に投資をしているのは事実。
2020年のM&A実績を見ても内部に余裕があるのはありそう。いきなり資金ショートにはならなさそうです。
これらを総合的に判断して、リスクとリターンのバランスでいえば、まだまだ今は乗るべきかな、と感じます。
あくまで私見ですが、2021年夏前くらいまでは複利で回そうかなと感じる今日この頃でございます。