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もう二度と会いたくない

つい先日『天国からの宅配便』という小説を読んだ。

「なんでこんなことに。なんでこんなことになったの」も「もう二度と会いたくない」も、私のセリフではない。『天国からの宅配便』の中に出てくるセリフ。

*前半無料部分に本の感想書いてます。後半有料部分は、親子家族間のリアルな話になっています。(リアル進行形の話なので有料にさせていただきました。追記分を書くにあたって、有料エリアを広げさせていただきました)

9月に開催される書店でのイベントの課題本だったから手にした本。
そろそろ読んでおこうと思って手に取った。

大切な人へ、あなたが最後に贈りたいものはなんですか?
友人に先立たれた孤独な老女、祖母と喧嘩別れした女子高生、幼馴染みと結ばれなかった中年男、顧問の先生を喪った部活仲間……。
依頼人の死後に届けものをするサービス「天国宅配便」の配達人が贈る心温まる感動の物語。

Amazonの紹介ページより

「涙なしには読めない本」と帯にあったのに、ついうっかり電車の中で読み始めて、涙をこらえたら鼻水が出てきてしまった。


「人生の終りに誰を想い、何を遺すのか」

亡くなった人から届けられた宅配便に、残された人の心が明るくあたたかくほぐれていく。
「友人に先立たれた高齢女性に届く友人の想い」「孫を押さえつけていた祖母の本音」「幼馴染と結ばれなかった男性が知る真実」「冴えないと思っていた顧問の先生からの手紙」と4つのお話を読みながら、それぞれの言いそびれた言葉、伝えられなかった想いに涙が溢れ、自分は人生の最後に誰に何を遺したいだろう……と思いをはせた。どのストーリーも、まったく違った方角から心を揺さぶられる。天国から届く宅配便に詰められた亡くなった人からの「愛」に、生きている者残された人の固くなった心がほぐれ、きっとこのあとの人生が変わっていくと信じさせてくれる。

それと同時に、なぜそれを生きている間にちゃんと伝えなかったの?と問いかけたくなってくる。

そして、

最後のエピローグを読んで、私は固まった。
ネタバレになる部分は書けないのだけど

「……死は、誰も知らない遠い川の向こう側なんだと思います。行ってしまえば、もう誰にも、何も伝えることはできなくなる。(略)」
(略)
「…(略)…今、直接伝えた方がいいかもしれない、って思うんです」

『天国からの宅配便』エピローグより

ここを読みながら、

わかってるわかってるわかってるてば!!!!!!!!

と、心が叫ぶのを止められなかった。

私は、2012年の5月に初めて本を出版した。

「お母さん、私、本屋さんにちゃんと並ぶような本を出したよ!」と一番に報告したかった。

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