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自分で食べていく力は、将来的な不安を無くす


母親と電話で話していた。母は昔、会社に勤めていたこともあるが、今は専業主婦をしている。

そんな母親は、歳を重ねるごとに将来のことを考えると不安があるということだった。

「もしこうなったらどうしよう」「もしこんな状態になったら生きていけるだろうか」そんな不安を抱えてしまうとのことだった。

もちろん、普段は幸せを感じていて、今は十分満たされた人生を過ごせているらしいのだけど、将来的なことを考えたときは、どうしても不安を覚えるとのことだった。


話をしていて、ぼくは正直、あまり共感ができなかった。もちろん今はまだ30代ということもあるだろう。母に比べると、まだ現実的な話ではないという感覚が、どこかにあるのかもしれない。

でも、年齢のことを抜きにしても、やっぱりぼくは、そんなに共感できない。なぜなら、なんとでも出来ると思ってしまうからだ。

将来の世の中がどう変わるかもわからない。いつどんなことが起こるかも予測できない。でもきっと、どんな時代に変わろうとも、自分は大丈夫って思えてしまっている。


この理由を母との電話を終えたあとに考えていたが、その理由は、自分で食べる力を持てているからだと感じたのだった。多分この力があるから、この先もどうにだってなるなって考えられるようになったんだと思う。

会社員時代のほうが、給料として安定していたはずなのに、将来が不安でたまらなかったことをふと今思い出していた。

自分で食べる力って、今をただ充実させるだけじゃなくて、将来の不安も無くす力があるんだなっていうことを、はじめて実感したのだった。

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アウトプットディレクター/やながわこうき
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