【都留高校】揺さぶられた感情を言葉にするイングリッシュキャンプ
このツイートがバズったのは1年前のこと、とある大学入学生対象の講演でのテクニックを投稿したところバズりまくり、togetterにまとめられさらに反響を呼んだのです。そこで取り上げられたのが山梨の公立高校「山梨県立都留高等学校」での講演の様子…先輩面して激しいメッセージを地元のテレビ局が特集してくれました。
公立高校で講演の機会を頂けるだけでも有り難い中、この春、初のイングリッシュキャンプを開催することができました。ミッションは「感情分析と自分語り」、柔らかくすると「自分のライフストーリーを分析して人生を変えたエピソードを発信しよう!」です。学校生活や部活で追われている高校生時にとって、自分の感情を言語化する経験って少ないはずです。自分の今の感情ってなんだろう?親に対するこの言動はどこから来てんるんだろう?そんな悩める高校生にとって日常をストップして今の現状を英語で分析する機会は貴重なわけです。
2人のバイリンガル大学生メンターを引き連れて、朝8:30からスタートしました。まず最初にグローバルトークとQ&Aセッションです。全体で大学生メンターの人生ストーリーを聞いて興味ないことから哲学的なことまで質問しまくるというアクティブなセッションです。そこから焦点を「形容詞(Adjective)」に移し、英文法を学ぶワークショップを行いました。
参加者80名が起立して英語で形容詞を言うと座れるというプレッシャーゲームから始めます。最初はgood、nice、beautifulなど中1レベルの英単語から始まり、徐々に高度な表現が出てきます。出てきた表現から性格を描写する形容詞を板書して、今度は自分の性格をシンプルに描写する活動に移ります。
そして自己分析型のイングリッシュキャンプお決まりのThe Emotion Wheelを用いて人生ストーリーの喜怒哀楽を分析していきます。細かい手法は極秘ですが、自分を培った経験を1つの形容詞で表すことは容易ではありません。
最後に今の自分を表現する形容詞のDoodleと英語のプレゼン原稿制作です。自分のことを語るための英語は、一生モノです。感情を曝け出しながらこれまでの過去の自分となりたい未来の自分を考えます。
準備ができたらメンターと先生方にひたすらピッチを繰り返します。パブリックスピーキングワークショップを挟みながら何度も何度も繰り返し、表現を磨いていきます。
そして80名を40名に分割、全員がメンターに向けて自分を表現、そこからメンターが5名を選び、10名が全体でプレゼンして5つの評価基準で3名を選ばせて頂きました。最後は何がうまくいって何がうまくいかなかったのか、そして明日からの目標設定をして幕を閉じました。
こんなことをしても偏差値が上がるわけでもない、英検が受かるわけでもない…でもいつもと違った脳を使ったかもしれない。ちょっとだけ世界が身近に感じたかもしれない。メンターみたいに英語ペラペラになりたいかもしれない。それくらいのインパクトを与えられたら今回の実施した目的は達成です。今回の非日常体験がどこから花咲くことを願って…地元山梨で活動を続けます。
明日は山梨県立大学で参加費無料のグローバルセミナーです。グローバルなんて関係ない…かもしれないけど、近い将来グローバルに飲み込まれるかもしれない。そんな危機感を少しでも感じる方には1歩踏み出して、参加してもらいたいと思います。
そして明後日からは甲府第一高校で3日間のイングリッシュキャンプです。異文化理解を通してローカルな視点とグローバルな視点を身につけ、メンターの来日背景や諸外国の文化を学び、日本と世界を批判的に比較分析し、国際的な課題の解決に取り組むグローバルリーダーの育成を目的とするイングリッシュキャンプです。4人の優秀な海外大学生メンターと3名の大学生メンターに参加してもらいます。
去年の実施報告はこちら!今年度の実施報告もお楽しみに!