IELTSがTOEFLを追い越す時代到来
英検IELTS公式HPに連載中の嶋津幸樹の『世界と繋がるIELTSブログ』、全8回でIELTSの情報をお届けしています。最終回にはこの記事でお伝えしたいことも含めた爆弾を落としたいと考えていますのでご期待ください!
今回はIELTSがTOEFLを追い越す時代到来と題してお届けしますが、まずは世界のトレンドからご覧頂きたい…Googleの検索エンジンが収集した大規模なデータベースで2004年から2023年までのTOEFLとIELTSの検索データの推移を調べてみると、1962年に開発されたTOEFLを1989年に開発されたIELTSが2008年時点で追い越しています。これが世界のトレンドです。
次に日本国内に限定したデータを見てみましょう。日本ではアメリカの影響もありTOEFLが圧倒的優勢でした。IELTSがじわじわ伸び続け、ついに2023年追い越し始めました。
2023年10月下旬のいま、何度かテイクオーバーした日がありました。IELTS開発者に聞いたところ(コロナ前ですが)、IELTSが導入されてから受験者数が減った国はないと自信満々に仰っていたので、検索推移にも比例するんだな〜と実感したところです。
IELTSは派手なマーケティング施策なしでも着実に伸び続け信頼を獲得し続けています。ちなみに日本人向けに開発されたTOEICを日本国内データで見てみるとガタガタしていますが、これは受験に合わせて検索数が増えるためです。受験が近づくと情報収集が始まるってことです。元TOEICerだから気持ちはわかる。
そしてもちろんIELTSスピーキングの平均スコアは世界最下位!(国籍別、第一言語別、アカデミック・ジェネラル別、男女別にデータセットがあるわけですが、これは第一言語話者別のアカデミックの技能別平均スコアで、日本語母語話者が8万人受験して、フランス母語話者が80人受験した平均スコアの可能性もあります)
IELTSは対策できない試験を目指していて、もはやIELTS7.0以上を目指すテストではないとIELTSの偉い人も言っています。その偉い人に「7.5から8.0にするにはどうすれば良いか?」という質問をしたらIELTSの存在意義を熱く語ってくれました。2023年6月の上海移住まで、引き続き日本国内のIELTS普及活動を続けていきます。言いたいことはこの動画