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35周年を迎えた世界基準の英語試験IELTS

2024年はIELTS元年だ!と息をするように発信しまくり、日本でも少しずつ市場が動き始めています。2023年には #英検からIELTS 普及宣言をして、全国各地、様々な学校教育機関を行脚しました。日本市場ではIELTS受験者数も増え続け、書籍数も着実に増え、これから書店の本棚はIELTS一色になっていくことでしょう...こちらがIELTS公式の最新レポート↓

そして2025年新年早々、3冊同時増刷の連絡を頂き、改訂作業に追われています。2025年は上海移住前に書き上げた英検書籍も続々と公開していきます。#英検からIELTS 普及宣言は嘘ではありません。

そしてTOEICerを唸らせる上海のIELTS市場...中高生がゴリゴリIELTS対策をして高考の国産人材だけでなくグローバルエリートを量産し続けています。このまま日本が衰退していくわけには行きません(飛んだハッタリと因果関係)

2024年はブリティッシュカウンシルと契約して大量に連載を書きました!連載で伝えたかったのはIELTSスピーキング&ライティングで7.0を突破したいのなら #IELTS基本英単語 を疎かにしてはいけないということ!基本英単語を使い熟せれば7.0は取得できる&その後の英語力の素地という意味でも基本英単語がやっぱり大事!連載用に書いていたIELTS基本英単語シリーズのメモを一気に公開しますので、一気に読んでみてください!

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これまでの10年間、数百名以上のIELTS学習者を指導してきた経験からIELTS7.0の壁を越えられない受験者に共通することは「基本英単語」の正確性が欠けていることです。難易度の高い英単語を我武者羅に記憶することは効率的なIELTS対策になりません。今回の連載では「IELTS英単語」にフォーカスして主にスピーキング・ライティングで活用できる英語表現を紹介していきます。そして「IELTS基本英単語」と共に高得点を狙うための「IELTS重要英単語」も具体例と共に紹介する予定です。世界基準の4技能試験であるIELTSを通して英語表現の幅を広げていきましょう!

IELTS基本英単語
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2000-3000語をマスターしてからは特定の分野に絞って語彙学習していくことが推奨されていますが、実は日本人英語学習者の多くに必要なのは高頻出語彙を正確に使うことです!今回はIELTSスピーキング冒頭で必ず問われる「名前」に関する英語表現を紹介しています。nameは「名前」という意味以外にも「名声」や「評判」という意味もあり、give a bad nameで「汚名を着せる」という表現もあります。さらにnameを「名付ける」という動詞形でThe baby was named after his father.(その赤ちゃんは父親の名前にちなんで命名された)と表現したり、yet-to-be-namedで「まだ名がない」という複合形容詞として使うことも可能です。さらにSomeone is misnamed.は誰かの名前が間違って呼ばれたときに使う表現です。そして最後にIELTSライティングでも使えるto name a fewは「いくつか例をあげると」という意味で具体例を出す前に使えます。

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英単語帳を何度も繰り返したお陰で、見てわかる・聞いてわかる難易度の高い英単語の数は増えたのに、シンプルな基本英単語を正確に使いこなせない。それがIELTSスピーキング&ライティング7.0の壁を超えられない学習者の特徴です。第2弾の今回紹介するfaceは「人間の顔、顔つき」という意味以外にも「人」というニュアンスで使われることも多く、new face(新人)やfamiliar faces(見慣れた顔ぶれ)という意味があったり、性格を表すtwo-faced(裏表がある)などもよく使います。またfaceは「建物の正面」という意味があり、frontやfaçadeが類義語となります。ちなみに「表面」を意味するsurfaceは発音注意です。さらにIELTSライティングTask1の地図問題では建物の位置を描写するときにfaceの動詞形を用いて「建物が〜に面する」という意味でThe house faces north.「その家は北向きである。」と表現可能です。最後にface a problem(問題に直面する)のようにconfrontと同義で使われる動詞であることも覚えておきましょう。

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中学校で習うような基本英単語はもう必要ない、IELTSに必要な難易度の高い英単語を覚えなければと必死になって英単語帳に喰らいつくのが多くの日本人英語学習者に見られる傾向です。第2弾の今回はstory(物語)です。IELTSスピーキングでは自分自身の物語を語ること、つまりstorytellingのスキルが求められます。またスピーチの導入などでEveryone has an interesting story to tell. This is my story.で始めたり、掻い摘んで話をしたいときにはto make a long story short、よりカジュアルにlong story shortと表現することも可能です。IELTSスピーキングでは自分の住んでいる家について語ることもあります。storyは「物語」以外に「建物の階層」という意味があり、中世ヨーロッパの多くの建物の各階の窓には、さまざまな歴史物語が描かれていたことに由来します。これは当時の人々の識字率が低かったため、文字ではなく絵で歴史を伝える必要がありました。2 階建ての家に住んでいる場合はI live in a two-story house.となり、イギリス英語ではスペルがstoreyとなりますので注意しましょう。ちなみに「平屋」はa one-story house、またはbungalowと表現可能なので覚えておきましょう。

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IELTSではアカデミック英語以外にも日常会話で使われる英語表現も必要になります。IELTS学習者向けの英単語帳や対策本に依存すると英語ネイティブスピーカーの幼児が使っている英単語が身につかないことがあります。「電車」はtrainであることは常識かもしれませんが、「引っ張る」という語源があることはご存知ですか?trainの動詞形は人に対して「訓練して特定の技能を教え込む」、動物に対して「ある目的のために調教する」という意味があり、そこからtraining「訓練」に派生できます。また訓練する人はtrainer、訓練を受ける人はtraineeと呼ばれます。trainの名詞形は「電車」以外に「連続」という意味があり、I lost my train of thought.「私は一連の考えを失った。」も頻出です。電車の種類を見てみるとlocal train(普通列車)、rapid train(快速列車)、express train(急行列車)、commuter rapid train(通勤快速電車)、maglev (magnetic levitation) train(リニアモーターカー)などがあり、それぞれの特徴について基本英単語を用いて説明できるようにしておくことがIELTSスピーキングのスコアアップの秘訣です!

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IELTSはイギリス留学だけでなく英語が使われている全世界へのグローバルパスポートとなります。但し、英国ケンブリッジ大学から生まれた英語試験ということもあり、イギリス英語の知識は必須です。What did you read at university?と尋ねられたときには困惑せず、自分が大学で専攻した学問を答えましょう。readには「本を読む」以外にもイギリス英語では「研究/ 専攻する」という意味があり、I read literature at Cambridge.「私はケンブリッジ大学で文学を専攻している。」のように使うことができます。アメリカ英語ではmajor in A(Aを専攻する)が頻出ですが、イギリスではspecilise in A(Aを専門とする)という表現もよく使います。またreadは本や手紙を読む以外にも「相手の気持ちを読み取る」という意味があり、read one’s moodやread one’s feelingのような表現も頻出です。そして覚えておきたい熟語が「文章の表面的な意味ではなく、その裏に隠された意図を理解する」という意味のread between the linesという表現です。そして子どもに物語を読み聞かせるときにはI read my daughter a bedtime story.、また寝かしつけのために読み聞かせをするときにはI read my son to sleep.などといった子育てに使える表現も覚えておきたいですね!

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IELTSスピーキングでは自分のことについて語るスキルが求められます。Part 1では受験者の基本情報や日常生活などの2つのトピックについて、各4問程度の質問がされます。4分から5分続くこの時間で正確に流暢に回答することで高得点に繋がります。「生まれ故郷」に関する話題は頻出です。Is your hometown a good place to live?のようなシンプルな質問やWhere did you play in your hometown when you were a child?といった幼少期の話、How has your town changed over the last twenty years?など過去と現在を比較するような質問も頻出です。日本人英語学習者によくあるミスは「自分の生まれ故郷が田舎である」と表現するときにMy hometown is in the countryside.と言ってしまいがちですが、I’m from the countryside.が自然な表現です。またhome を使った表現としてコロナ禍に主流になった「自宅で仕事をする」という意味のwork from homeも間違えやすいので注意が必要です。homeは「物理的な家」を意味するhouseとは異なり、「家族団欒でくつろぐ」というニュアンスが含まれ、「自宅、家庭、故郷」の意味があります。またhomeには「動物の生息地」や「発祥地」という意味もあり、A is home to B.は「AにはBが生息する、AにはBが存在する」という表現でアカデミックなリーディングでも頻出です。類義表現の「A はB の原産である」という意味のA is native to B.やA is indigenous to B.もまとめて覚えておきましょう。

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英語母語話者の会話で最も頻度の高い高頻出語彙(high frequency vocabulary)である100語が会話の約70%を占めるというデータがあります。つまり基本英単語を丁寧に扱うことでスピーキングの正確性の向上に繋がります。基本英単語のrunは「走る」という意味だけでなく、様々な用法があります。IELTSスピーキングで自分の家族について紹介するとき、My father runs a company.「私の父は会社を経営しています」のように「会社を営む、経営する、運営する」という意味がある他動詞のrunを使えます。さらに家系に遺伝しているものを表現するときにもLeft handedness run in family.「利き手は家系に遺伝します」のように性質や特徴、病気や傾向などの遺伝の話にもrunを使うことができます。またrunには「時が過ぎる」という意味があり、Time is running out.「時間がなくなってきています」という表現は必須表現です。そしてMoney is beginning to run short.「お金がなくなり始めています」のような「不足する」という意味のrun shortも覚えておきましょう。最後に口語表現で使うin the long runは「長い目で見れば」はIELTSスピーキングで未来の話をするときに使える汎用性の高い表現です。IELTS基本英単語の主要な意味だけでなく、意外な語義や用法にも目を向けて学習していきましょう。

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IELTSのライティングでは口語表現(colloquial expression)やスラング(slang)、決まり文句(cliché)やことわざ(proverb)、婉曲表現(euphemism)の使用は厳禁です。対照的にIELTSスピーキングで堅すぎる英語表現を使うと違和感があります。これは言語使用領域(Register)と言われ、場面に合わせてフォーマル度を調整しなければなりません。基本英単語のlookは「意識的に何かを見る」という意味ですが、類義語が数多く存在します。seeは「自分の視野に入って見える」、watchは「動いているものを見守る」という意味で何も基本英単語です。実験や調査などで使われるobserveは「長時間かけて注意深く観察する」、monitorは「経過や変化を注意深く監視する」という意味になります。またgl から始まる単語は「キラリと輝く光」という語源で、glance 「ちらりと見る」、glare「敵意を込めて睨みつける」、glimpse「短い時間で部分的に見る」などがあり、glass(ガラス)やglitter「輝く」なども同語源です。そんなlookを用いた句動詞は「過去の出来事を回想する」という意味のlook back onという表現があり、これはIELTSスピーキングでWhen I look back on my schooldays「学生時代を回想すると」のように過去の出来事を話すときに使えます。但しIELTSライティングではフォーマル度を高めたIn retrospect「回想すると」という表現の方が適切です。ちなみにspectには「見る」という語源があり、expect(期待する)respect(尊敬する)、prospect(見込み)などに派生できます。ちなみに「調査する」という意味のinspectはlook intoにすることでフォーマル度を下げることができ、IELTSスピーキングで使える句動詞となりますので、言語使用領域を意識して使う表現を切り替えていきましょう。

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IELTSスピーキングでは自分の生まれ育った環境について述べる機会があります。「育つ」という意味があるgrowを用いてシンプルにI grew up in Tokyo.と表現したり、受動態を用いたI was born and raised in Tokyo.(東京で生まれ育ちました)と表現するのも良いでしょう。growはgreen(緑)やgrass(草)と同語源で「成長する」という語源があります。growは「増加する」という意味もあり、IELTSライティングTask1でも活用できます。例えば「数が急に増した。」という時にはThe number grows exponentially.(その数は指数関数的に増加する。)とexponentiallyという副詞で修飾したり、The number of tourists grew from 4 million to 6.5 million.(観光客の数が400 万人から650 万人に増えた。)のように具体的な数の増加を描写することもできます。さらにより高度な表現にしたい場合はgrowの名詞形であるgrowthを用いてexperience phenomenal growth(驚異的な成長をする)というフレーズを用いると高得点が狙えるでしょう。「増加」に関連する表現としてgo up(増える)climb(上がる)increase(増加する)のような基本英単語以外にskyrocket(急騰する)soar(暴騰する)surge(急上昇する)も適材適所で使えるようにしましょう。growを用いた成長に関する表現として覚えておきたいのが現在分詞にしたgrowing boy(育ち盛りの少年)と過去分詞にしたgrown-up(成人)があります。また接頭辞のoverをつけてThe weeds are overgrown.(雑草が生い茂っている。)と表現することも可能です。さらに高度なコロケーションとして複合形容詞にしたmeet an ever-growing demand(増え続ける需要に対応)もIELTSライティングで使えると良いですね。

IELTS基本英単語シリーズでは全10回に渡り、IELTS7.0の壁を越えるために必要なスピーキング・ライティングで使える英語表現を紹介してきました。闇雲に難しい英単語ばかりを暗記するのではなく、日々の着実なインプットや意味のある議論を通して基礎・基本を徹底し、確実な英語力の素地を身につけることがIELTS7.0取得に一歩近づけると信じています。そして最後に皆さんにお伝えしたいのは、IELTSは小手先のテクニックでスコアが上がる本質的な英語力が評価される4技能の英語試験です。IELTSのスコアで満足せず、IELTSの先にある究極の目標を目指して英語を使って世界で挑戦を続けていきましょう。IELTSを卒業してからの皆さんの活躍に期待しています!

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https://www.britishcouncil.jp/blog/exam-ielts-expert-4skills-2

もっと詳しく知りたい方は『ビジュアルで覚えるIELTS基本英単語』でお楽しみください。また2023年には日本英語検定協会のIELTS公式HPでも嶋津幸樹の『世界と繋がるIELTSブログ』を連載させて頂きましたので、IELTS勉強法を知りたい方はこちらをご覧ください。

https://www.eiken.or.jp/ielts/compilation/detail_ielts_blog.html

本質的な英語教育、英語学習の最適解を追究していく上で、「英検」と「IELTS」を言及することは商業的な活動をするために不可欠です。理想を語り続けるためにも、目に見える指標とまともなマーケティング手法を用いて、ビジネスに寄り過ぎずアカデミックに敬意を払い、本質的な教育を提供していきます。IELTS is more than a test.ということで、2030年のマイルストーンに向けて頑張ります…

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