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【速報】英検新設級&2024年からの新形式

英検創設60周年記念式典にご招待頂き、60年間の英検の歴史、未来の英検について学ぶ機会を頂きました。速報形式でこれまでの英検とこれからの英検、そして2024年からの新形式についてまとめていきます。正確な情報については英検公式HPをご覧ください。

これまでの英検〜日本の英語教育と歩んだ60年間〜

英検を語る上で欠かせない存在、それが旺文社の創業者であり、山梨県出身の赤尾好夫です。そして彼の代表作「赤尾の豆単」は超ベストセラーで当時の高校生で知らない人はいなかったらしい…

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そんな彼が東京五輪を1964年に控え、教育改革が叫ばれる戦後復興の時であった1963年に実用英語技能検定(英検)を創設しました。第1回実用英語技能検定(1級・2級・3級)を全国47都市で実施され、なんと初年度から約38,000名が受験するという組織力!元々英検は社会教育のため始まり、70年代の札幌オリンピックでは公式通訳になるための条件として英検1級〜2級が求められました(善意通訳は3級以上)。さらに1989年にはお茶の水女子大学で単位認定制度が始まり英検1級で8単位、準1級で4単位もらえたらしいです。今でいう英語外部試験利用入試みたいなものでしょうか…1990年代に日本でETSのTOEICが盛り上がり始め、企業が昇格条件に採用し始めるなどどんどん英検は中高大学生のものになっていき、一時英検は落ち込むことになりましたが、1997年に大幅リニューアルしてコミュニカティブな要素を入れ込み、さらに2001年には受験回数を年2から3回へ、そして過去20年間英検は成長を続け受験者数は伸び続け、累計受験者数1億人を突破しました。式典では25分間に及ぶ英検の歴史動画が披露され、赤尾が目指した社会教育と学校教育の融合、そして実用英語に対する想いが強く伝わり感動しまくりました。英検は年間300万人が受験するのに職員が200名弱ということは知っていましたが、制作採点メンバーはたったの45人、年間で問題300セットを制作し、1回の試験実施で70万枚のライティングを10日で採点するという驚異的な実行力と組織力…(脱帽)

これからの英検〜DXによりデジタルストーリーへ〜

英検協会の定款には「日常の社会生活に必要な実用英語の習得及び普及向上に資するため、英語の能力を判定し、また様々な機会を通じてその能力を養成することにより、生涯学習の振興に寄与することを目的とする」とあり、実用英語と生涯学習に寄与することがミッションであると読み取れます。そこで今回新しくリリースされる予定の新サービス 「生涯学習アカウント」では受験の申し込み、合否閲覧、デジタル証明、学習コンテンツ&フィードバック、コミュニティ機能など、学習と努力をデジタルストーリーとして記録できるというもので、ポートフィリオ学習推しの僕にとっても学びの履歴が可視化できるのは朗報です!ヨーロッパ共通参照枠(CEFR)と関連性をもたせたユニバーサルなスコア尺度「Common Scale for English(CSE)」に注目です!

英検からIELTS〜グローバルな英語試験へ〜

 ということで英検は確実に時代とニーズに合わせ堅実に進化を続けています。先見の明があるのか2009年から英検がIELTSを運営するようになったことも賢明な選択であり、IELTSの受験者数も着実に増加しています。現時点ではIELTSがグローバルな英語試験として世界中の大学で採用されていて、日本国内の英語外部試験利用入試でも英検→GTEC→TEAPの次にIELTSが利用されています。

2024年から始まる英検新形式の概要

2023年7月に公開されたリニューアルのお知らせ。以下のように3級から1級までがリニューアルされ、特に全ての級でライティング問題が増加、英検準1級は「受験者自身の意見を問う質問」が追加されます。IELTSスピーキングでは「受験者自身の個人的な好みや体験についての会話」、「提示されたトピックに関する1~2 分間受験者自身の体験を基にしたスピーチ」、「スピーチに関連した一般的で社会的なトピックについてのディスカッション」が出題されるので英検準1級の取得がIELTSの接続に繋がるかもしれません。

英検2級ライティングの「要約問題」ではこのような文章を45語〜55語で要約するというものです。

When students go to college, some decide to live at home with their parents, and others decide to rent an apartment by themselves. There are other choices, too. These days, some of them choose to share a house with roommates. What are the reasons for this? Some students have a roommate who is good at math or science and can give advice about homework. Other students have a roommate from abroad and can learn about a foreign language through everyday conversations. Because of this, they have been able to improve their foreign language skills. On the other hand, some students have a roommate who stays up late at night and watches TV. This can be noisy and make it difficult for others to get enough sleep. Some students have a roommate who rarely helps with cleaning the house. As a result, they have to spend a lot of time cleaning the house by themselves.

https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20230706_info_eiken.pdf

早速ChatGPTに模範解答を作ってもらいました。

つまりここで求められる主なスキルはパラフレーズ(言い換えること)です。拙著「はじめて受ける人のためのIELTS総合対策スピードマスター入門編(Jリサーチ出版)」にパラフレーズの方法を具体例と共に掲載していますのでご覧ください。課題文にあるnoisyをnoice disturbancesにパラフレーズしていますね。

まだまだ語りたいことはたくさんありますが詳細は今夜の英検対策講座でお伝えします。そして衝撃的な情報、新設級について…プレスリリースが出ていないのでまだ詳しいことはお話しできませんが、安河内先生がいち早くリーク情報として発信され、見事バズっています。まだ100%確定ではないみたいですが、正確な情報については英検の公式HPをご覧ください。

それでは今夜の英検対策講座でお会いしましょう!2023年度に出題された英検5級から準1級までの語彙問題を語源ネタやビジュアルを用いて面白おかしく解説します。無料視聴、先着100名です!


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