宝塚記念 イグアスの滝に打たれたい
宝塚記念!
土曜日、伊勢崎で40度を超える6月の国内最高気温を記録。真夏日を通り越して、熱帯だった。
情けないが歳をとるごとに湿度を含んだ日本の夏に体がついていけなくなってる。
東京競馬場も物凄い陽射しと暑さで、ぐったりしている馬も結構いたと聞く。
阪神では少し雨が降ったけど馬場を悪化させる程ではない。
急上昇する気温、開幕2週目の硬そうで良い馬場、が今年のグランプリの舞台。
今年、一番重要な予想ファクターが、計時されるであろう時計だと思う。
土曜の未勝利戦、1800m戦が、1分46秒台。
2000m戦が、2分00秒台。
いつもの6月の阪神の馬場とは程遠いくらいの超高速馬場。
今年はここ10年で一番速い時計が出るのは間違いない。
なので、過去データから、サンデー系が弱いとか、欧州系が強いとか、非根幹距離が云々とか、8枠が良いとか、色々データ派の方々の意見があるんだが、はっきり言う!
「今年の宝塚記念は、ジャパンカップみたいな高速決着になる!」
もうひとつ!
「宝塚記念で強そうなタイプは、今年は要らない!」
今年はパンサラッサがすっ飛ばしていく訳だけど今の阪神の馬場は、内も良いから結構きつい競馬になると思う…スピード持続力&スタミナ&小回適性&最後の急坂への対応。
そして、何より速い時計で走れるかが大事!
あと、もうひとつ!
この暑さで、前走からの上積みというか、余裕というか、そういう心身のゆったりさ加減も大事。万全の態勢でないと、宝塚記念は戦えない。
宝塚記念て前走が春の天皇賞組が、連対すら出来ていないのは、そういう事のような気がする。
つまり、出し切っちゃってると、気温も上昇してくるこの季節、辛いんだろうね。
ちなみに、前走、G1やG2で、1着だった馬も、宝塚記念は連対すらしていない。
二連覇したクロノジェネシスは、前走どちらの年も2着に負けてからの宝塚制覇。
リスグラシューも宝塚記念の前走は、負けていた。
つまり、ここを目指してきた馬で、ここがピークとなった馬に、グランプリの栄冠が輝く!
◎⑩ ヒシイグアス
ここまで書いた条件を全て満たすのは、この仔しかいない。
小回り、急坂のコースで、速い時計の実績がある。中山記念で、1分44秒9で勝ったんだけど、あの時の中山の馬場に、今の阪神と似てる気がする。物凄い高速馬場だった。
その時の中山記念のラップが、
12.5 - 11.2 - 11.2 - 11.4 - 11.5 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 12.1
これは、異常なまでにキツいラップだと思う。こんなペースを上がり最速で差し切ったヒシイグアスの高速持続力は、異常だよ。休み明けの秋の天皇賞でも、良い競馬見せてたし、香港Cでも、ラヴズオンリーユーに肉迫する2着だった。
で、前走。急遽、大阪杯に参戦となり、調教も過去最悪な感じで、出てきたんだけど、実際に競馬にいったら、だいぶキチンと走って逆に驚かされた。
大阪杯レース後の池添のコメント「1~2角から内にモタれていましたし、直線も同様でした。いい頃には今一歩の状態だったかもしれませんが、それでもここまでやれるんですからね。能力はかなり高い馬です。」
今回の出来だったら、前回大阪杯で負けた3頭には、まず負けないと思う。
それくらい、今回は調整過程が、素晴らしいし、D.レーンが4週にわたって調教を付けるという異例な状況。ここまで熱心な人馬一体感を、競馬の神様は、間違いなく見てくれている筈。
それと、一番重要なポイント。 高速決着でこの10年、一番時計が速いのが、リスグラシューの勝った2018宝塚記念。この時の勝ち馬、リスグラシューがハーツクライ産駒、3着のスワーヴリチャードがハーツクライ産駒。 小回りで急坂で高速決着こそ、ハーツクライ産駒の持ち味が一番出る舞台。実際ハーツクライも、有馬記念で宿敵ディープインパクトを倒したように、こういう舞台でこそハーツクライ産駒の強さが出てくる。 もう、迷わず本命!
◎⑩ヒシイグアス ダミアンレーン
〇⑦ デアリングタクト 松山
▲ ⑥タイトルホルダー 和生
★⑫ウインマリリン 松岡
△ ④エフフォーリア たけし
△ ⑪ パンサラッサ 吉田豊
△ ⑬アリーヴォ 武豊
今回、パンサラッサが、前半1000mを57秒後半から58秒前半くらいで逃げるはず。 このペース、ヒシイグアスが勝った中山記念のペースとほぼ一緒で、逃げ馬は厳しい状況。 レーンはリスグラシューで宝塚記念を差し切ったが、その時は、番手で競馬をした。 今回は、おそらく5〜7番手で、追走し、直線で真ん中をズドンと割ってくる。
対抗○がデアリングタクト。
俺、今年の宝塚記念で一番見たいのは「デアリングタクトの復活」かもしれない。最後まで本命にするか悩んだくらい、今回は良いと思う。まず、前走が凄かった。1年の休み明けで、不得意なマイルで、しかもG1で、歩くのは間違いないと思ってたが、よく走ってた。6着だからね。これだけやれたら、十分。今回は更に上昇しているし、得意な高速決着。ジャパンカップの3着はここでは能力上位!
少し心配なのがデアリングタクト、エフフォーリアの二頭が、エピファネイア産駒だという点。エピファネイア産駒が、早熟で成長力に欠けるという感じだった場合はダメかも。
▲タイトルホルダー
春の天皇賞勝ち馬が、このレースに来たことはない。それに2200mが合っているか、不明。それに、逃げないで勝てた事がない。が、こうしたデータを超越して、物凄く成長して強くなっている可能性も十分あるので、ぶっちぎって勝っちゃう可能性もあると思い▲
★ ウインマリリン
展開面でとても楽しみな馬。
松岡のウインマリリンがどう出るか?
パンサラッサを内に見ながら先行するとなると、一緒に上がって行って、番手はウインマリリン、3番手がタイトルホルダーという並びになる可能性はゼロじゃない。岡田軍団繋がりという意味でウインがパンサラッサを捕まえに行って、タイトルホルダーを引き上げる最初の役割を担う可能性があるけど、松岡はどう判断するか?タイトルホルダーを行かせて3番手にハマるか、タイトルホルダーの前に入るか、これがタイトルホルダーの外とかに付けられると、いくら精神面が成長しているとはいえ、タイトルホルダーも力みが出る可能性があるから、岡田軍団に世話になってる松岡だから、中途半端なポジションは取らずどちらにしても「タイトルホルダーの邪魔はしないポジション」を取るのかな?
ウインマリリンがパンサラッサについて行って、なんとなく「番手にハマったら」という展開的に恵まれた場合の大穴として押さえときたい。早めの栗東入りで体調も良さそうだし、自己ベストの追い切りも叩き出してたりしてるので、松岡でこの人気なら押さえておいて面白い!ドキドキ。