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ミクロ経済学おすすめテキスト【編入対策】
皆さんはじめまして。Kokiと申します。
今回はミクロ経済学の対策方法についてお話しようと思います…!
はじめに
ミクロ経済学は編入試験において必ずと言っていいほど出題されますので、極めて丁寧に学習を進めていく必要があります。
マクロ経済学と違って、ミクロ経済学はテキストが豊富に存在しているため、どれをやればいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
私も受験生の頃は、かなり遠回りしてしまったと感じています。私なりの学習方法やおすすめテキストに加え、おすすめできないテキストについてもご紹介していきますのでよかったら見ていってください。
教科書編
ミクロ経済学の場合、問題集しかやらない人もいると思いますが、いわゆる”教科書”も併せて学習を進めることをおすすめします。
ミクロ経済学の力(神取ミクロ)
一つ目は、ミクロ界隈で非常に評価の高い”神取ミクロ”です。
実際に私も受験生時代、教授におすすめされ愛用していました。
ミクロに限らず経済学自体、小難しい言い回しが多いので、理論を理解するまでに何周も読まないといけないということが多々あります。
しかし神取ミクロでは、くだけた表現で解説されており非常に親しみやすいため、割と楽しみながら読み進めることができます。
解説のクオリティもピカイチで、当時苦戦していた公共財の配分(リンダール均衡やサミュエルソン条件など…)も一発で理解できました。
私の行っていた学習方法を一応紹介しておくと、
まずはサラッと2、3周読んでみる
マーカーなどでチェックを入れながら丁寧に一周読む
分からなかったところを再度読みながら自分で別紙にまとめる
といった感じです。特に意識して行っていたわけではありませんが、いろんなアプローチをしてみて、私にはこれが一番効果的だと感じました。
速習!ミクロ経済学 2nd edition
2つ目は、石川秀樹先生の速習シリーズです。
この本は、初学者にやさしいという点で優れています。
上記で紹介した神取先生の「ミクロ経済学の力」は、ある程度ミクロ経済学の概要を把握したうえでさらに理解を深めたいという人にはもってこいですが、ミクロ経済学について全く知らないという人には少し取っつきにくいかもしれません。
数学的な思考が苦手だったり、経済学の用語にまだ抵抗のある方はぜひこの速習シリーズをやりましょう。
速習シリーズはYouTubeで無料解説動画が見られるため、オンライン授業感覚で学習を進められます。目で追うだけでは飽きてしまうような退屈な範囲や、初見での理解に苦しむ難しい範囲も、解説動画を見ながらだと案外すんなりクリアできたりするものです。
ただし、これをやって満足するのはNGです。
速習シリーズは基礎を固めて思考の土台を作るのには最適ですが、やはり編入を意識するのならばもう少し発展的なところまで知っておく必要があります。速習シリーズを終えて、それこそ神取ミクロなど、別の教科書にとりかかるというのはとても素晴らしい学習方法だと思います。
問題集編
問題集はご自身のレベルに合わせて何冊か取り組むことをおすすめします。
計算力や臨機応変な対応力というのは、こなした問題の数に比例すると思うので、妥協せずに試験当日まで解きまくりましょう。
新スーパー過去問ゼミ7 ミクロ経済学
編入界隈では悪評の高い”スー過去”ですが、私はやってよかったと思っているため紹介しておこうと思います。
まずなぜスー過去の評判が良くないのかというと、スー過去は公務員試験用に作成されており、答えを最速で導き出すことに特化しているからです。
言い換えれば、その問題を真に理解しているかなどはどうでもよく、とにかく解ければいいというスタンスなわけです。
しかし私個人としては、そういったスー過去のデメリットは使い方次第でいくらでも克服できると考えています。
答えを出すことだけに集中してしまいそうになるのなら、あえて過程を細かく記述するように心がければよいわけです。実際私は、あたかも記述問題かのように一問ずつ丁寧に解くことを意識していました。
スー過去には
圧倒的問題数
正確に合わせる計算力UP
チェックリストがあるので苦手範囲が一目瞭然
ERE対策になる
といったメリットがあります。
編入試験対策で使えるテキストは限られているので、問題数確保という意味でもやっておく(少なくとも書店で目を通してみる)ことをおすすめします。
とここまでスー過去を長々と推してきましたが、合う合わないは個人によってかなり分かれるテキストだと思うので、もしなんか違うな…と感じられた方はすぐにシフトチェンジしてください。
演習ミクロ経済学
次に紹介するのは、武隈先生の「演習ミクロ経済学」です。
難易度はかなり高めで、やらなくていいという人も多いのですが、皆さんにはぜひ取り組んでいただきたい、私のイチオシ問題集です…!
これをやっておけば、試験当日に難易度で苦戦することはまずありません。
特に、CO2排出権市場など、仕組み自体はすぐ理解できてもいざ立式するとなると苦戦するような練習問題が多く載せられています。計算自体も複雑なものがほとんどです。
私はこの問題集を通してミクロ経済学への理解がより深まっただけでなく、特殊な問題設定に初見で対応する力を養うことができたと感じています。
横国など、編入試験における”経済学”の難易度が高い大学を目指される方はぜひ挑戦してみてください。
ミクロ経済学(芦谷ミクロ)
最後にご紹介するのが、界隈でもおすすめする方の多い”芦谷ミクロ”です。
かなり丁寧な説明がされている良いテキストだと思いますが、練習問題はそこまで難しくありませんので、教科書として利用される方はこれではなく神取ミクロを使う方が良いかもしれません。問題解説はとても親切に書かれているので、もし分からない問題があってもつまずくことなくスムーズに次へ進めます。
とりあえずミクロ経済学の勉強がしたいけど、何をすればいいかわからない…!という方はまずこれをやってみるのもよいでしょう。
さて、ここからは
実際に私が行っていた学習方法&やるべき範囲
おすすめできないテキスト
についてです。
編入試験に合格するという目的においては、上記のテキストたちの中にもやらなくてよい範囲というのが意外に沢山あり、それらを知っておくことでさらに効率的に学習を進められます。逆に言えば、一冊まるまるやっていたのでは無駄が多すぎるわけです。
一方で、とにかく反復すべき範囲も当然ありますから、受験生時代、私がどのように学習し、どれに時間を割いていたのかについてもお伝えしておこうと思います。
また、付録的要素として、巷ではおすすめされているがあまりおすすめしないテキストについても触れようと思います。
余すところなく全て書き記しておきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
学習方法とその範囲
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