N高研究部に入つて良かつたこと
僕自身は一期生として夏前に入つたが、一年も滿たない在籍で自分の人生が大きく好轉したと感じる。
一應研究部に就いてざっくり槪覽すると、
「角川ドワンゴ学園 N/S高が運營する學術研究を志す學生が學校の椊を越え參加できるコミュニティー」 らしい。
年に二囘(何月かは忘れた)部員募集があつて、一次は自分の興味ある分野の先行研究要約や入部後にやりたい研究を書いた書類を送り、書類選考の後オンライン面接をして綜合的に判斷されるらしい。
これが中々の高倍率でまあ落ちるさうで、「入つてから何かやりたいな」ではなく、「既に自分である程度を取り組んでゐる人」が合格してゐるイメージが強い。
(海外の學會で發表してゐるやうな人、入部前から論文をガリガリ書いてるやうな人も珍しくもなかつた)
入部後には担當アドヷイザが一人附き所屬するグループが決定され、月に一度グループメンタリングといふその月に取り組んだことの確認、今後どういふ方針で進めて行くかの話し合ひができる機會が設けられるのだが、同じグループの部員みんなでやるから、樂しいしモチヹーションになる。
しかしそんなまあまあな難關な選考を頑張つて突破するだけの價値が、絕對にあると思ふ。うん、確實に。
まづ入つて良かつたと思ふ理由の一つは、まあ當然ではあるが、部員がめちゃくちゃ優秀なこと。
晉段交流する範圍の人間關係に學術研究をするやうな人が居るつて人は凄く少いと思ふのだが、此所にはさういふ人がゐる、といふかさういふ人しか居ないから、さういふ點で新世界だつたし、とてもハイレヹルなことを自分と同じ年齡、或いはそれより全然下の部員がやつてゐるのを見れる、刺激を受けられる場として、すごく價値ある時間が過ごせる。
二つ目は、色んな分野の研究をしてゐる人と仲良くなれること。
一應研究内容ごとにグループは分けられてゐるが、グループ同士垣根が凄く低くて、自分が全く知らない分野を目をキラキラされながら研究してゐる人と交友關係を築ける。
かういふ經驗つて大學でもできるのだらうけど、研究部は人數がそこまで多からざるから一人一人とより深く交流できるし、當然友人にもなつて、今までなかつた交友の輪が擴がり、何にも代えがたいものになる。
その繫がりで研究者の方にコネクションができたりとかも、する。
年に一度か二度合宿があり實際に交流する機會も用意して貰へて、これがめちゃくちゃ樂しいんだよね。こんなアカデミックな青春もあるんだ!と感ぜられることも、入る意味になると思ふ。
三つ目は、基本的なことだが學問を歪みなく學ぶための基礎が學べること。
ある程度學習經驗のある人なら別だけど、やつぱり學生に學術硏究をするノウハウは無いのが基本だし、獨學だと學べることにも限界がある中でどんどん偏つた方向に進んでしまふことは良くある。
そんなことを失敗から自分で學び成長するのも良いけど、既に色々を經驗した專門家から直接、なんなら毎日(インターネット上だけど相談すれば)指導して貰へることは、研究をして行く上での非常に有用な基礎になると感じた。
OBの意見としては、入る前と後では人生が一變した。つてことです。
全く誇張ではなく、人間關係も、研究への取り組み方も、何もかもが別世界で、學術研究の支援といふ椊を越えて、人間としてものすごく成長できたし、今でも有難く思つてゐる。
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