思わずガチ涙してしまった音楽たち
みなさんお久しぶりです。
今回はちょっと皆さんの御涙頂戴でいきましょう。というのも、最近音楽聴いてる時私の涙腺がなかなか仕事をしてくれなくて、気づいたら泣いてるみたいなことが多いんですよ。あんまり泣くような人でもないのに。ただ泣いてる時って、すごく汚れた心がどんどん浄化されていく感覚があって好きなんですよね。人間ではなく人に戻るというか。今ここにいることを肌で実感するというか。涙流すという感情は不思議なものです。痛いからとか、辛いからとか、痛覚による涙って多分色んな生物にもあるんでしょうけど、感情の動きとして涙流すのって人間ぐらいじゃないんですかね。とか思いながら、最近泣いています。今回はそんな涙流し体験をしていただくべく、直近で私が涙を流した音楽をいくつかピックアップして紹介します。涙流したくなったらまたこのnoteを読み返してくださいね。
The Beach Boys "Wouldn't It Be Nice"
この曲は小〜中学生くらいの段階で、もう既に知っていたということもあり今まで中々感情移入できなかった曲の一つですね。もう定番すぎてというか、CMとかラジオでもよく流れるし、いい意味でも悪い意味でも水のように何の引っ掛かりもなく飲み込めるものでした。ただ最近久々に聴いてみたら、もう泣いちゃいました。っていうかアルバム一曲目でこれはずるすぎるほんとにやめてくれ‼️って思いながらイントロ時点で、もう涙腺が悪戯を仕掛けてきた感じでした。そしてこの歌詞がこの時は凄く暗く感じたんです。今までの認識だと明るくてポジティブで、カップルの2人が"これからどうしようか〜"って呑気に語り合ってる、みたいなニュアンスの解釈だったんですが、この時は叶わぬ恋をひたすら追い続ける人の歌のように聞こえました。歌詞の中に散りばめられたこの"もしも" "もしも" "もしも"…ってひたすら言っているのがどんどん哀しく感じてきて、すごい心苦しさを感じました。アルバムのコンセプトとかも踏まえると、恐らくブライアン・ウィルソン的にはこの解釈のされ方をしてもらいたかったと思います。やっとそれに気づけました。この瞬間、私のトップ100に入りました。
The Beatles "Mother Nature's Son"
この時期のビートルズはインドに瞑想の修行に行ってた時期なので、このホワイトアルバムでは様々な曲にそこで彼らが得たものを垣間見ることができます。その一つがこの曲ですね。確かタイトルはマハリシが言ってた言葉だった気がする。ポールの言葉じゃなくて。いやー本当にいいこと言いますよねマハリシ。"The deeper you go, the higher you fly"も確か彼の言葉だった気がする。これもすごい好きな言葉です。ちょっと話逸れちゃいましたが、これはポールがメインボーカルを務めるアコースティックなゆるい曲調で、すごく暖かさを感じる一曲です。イントロはスローなアコギで始まったかと思いきや、急にドラムがドドンドン、で、ビクッてなりますよね。ドアをノックされたみたいな。調べてみたらこれはリンゴじゃなくてポールがドラムを演奏してるみたいです。やっぱクリエイター気質ですね。で、ポールの優しい歌声が聞こえてくるのですが、そっからの盛り上がり方が本当に絶妙で繊細なんです。特にブラス。これはプロデューサーのジョージ・マーティンの仕業ですかね、やばすぎます。やりすぎない感じというか、サウンドスケープの広げ方が本当に気持ちがいいんです。アコギとの相性抜群。さぁ涙腺がやばいぞ。そして崩壊したのは、ポールが途中でハミング(?)するところ。トゥートゥットゥートゥートゥートゥートゥトゥトゥトゥトゥーのところです。これが聞こえてきた瞬間、あ、こんな純粋な世界を見てもいいんだと、私は今地に足をつけて生きていると、そしてこれら全ては許されいてると、私は今許されていると、そんな勝手なメッセージを受け取り、涙腺崩壊。笑いながら泣いてましたねこの時、嬉しすぎて。
Big Theif "Change"
こちらもアルバムの冒頭を飾る曲の一つですね。Big Thiefというインディーフォークバンドなのですが、あまり日本人には馴染みのないバンドかもしれません。インディー好きな人は必聴です。なんかインディー系の音楽は距離感がより近く感じるので、楽しみ方が他とは違うというか、不思議な感覚ありますよね。この曲は曲の雰囲気も大好きなのですが、涙腺の好物は歌詞にありました。なんか"Wouldn't It Be Nice"と似てる気がする。要は、歌詞の中で何回も"Change"と言うのですよ。"変わる"と、"変わろうよ"と。それは、風のように、水のように、肌のように…何か一つに絞ることのできない連続的な時間の流れの変化が見えるもの。その時々で変わるもの。そして曲の途中から"Change"に変わって"Death"と"Still"が打席に立ちます。結構この辺抽象的な歌詞なので、解釈は分かれると思いますが。ある意味、変わる、変わり続けるということは、死に一歩近づいていくと。死ぬのは嫌かもしれないけど、それは果たしてそこまで恐ろしいことなのかと。じゃあ変わらぬ"Still"はどうかと。岩のように、崖のように、我が家のように…変わらないなにか。揺るがぬ静物。変わらないものって暖かいのか冷たいのか。その時々で"変わらない"って正義だったり悪に"変わり"ますよね。なんとなくですが、この歌詞で示唆されている世界観が矛盾というか対比が多くて、かなり宇宙規模な嗜好があります。最終的に口に出して歌った時に泣きました。完全に理解してはいませんが、小さな壮大さに涙腺は驚きを隠せなかったみたいです。
Stevie Wonder "Sir Duke"
これは完全に曲の運び方に圧巻されて泣きました。いじめです。暴力です。以上。(厳密に言うと2:42で完全にカチッとハマってKOです)
って言う感じですかね直近で言うと。
過去で言うと
Prince "Purple Rain"
Led Zeppelin "Stairway to Heaven"
The Beatles "Across The Universe 2021 Mix"
藤井風 "帰ろう"
とかもありますので、気になった方は是非。
あとSufjan Stevensのアルバム"Javelin"もご一緒にどうぞ。これはもしかしたらアルバム単体でいつか紹介するかも。
それでは、良い御涙ライフをお楽しみください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?