なぜか授乳すると心身の不調が現れる
赤ちゃんは可愛いけど、授乳が嫌…というママがいます。
一人目の時の授乳がすごく不快だったので、二人目は授乳はしない、と決めているママにお会いしたこともあります。
もしかしたら、不快性射乳反射(ディーマー)と呼ばれているものかもしれません。まだ日本ではあまり研究が進んでいませんが、約1割弱のママたちが経験すると言われています。中々周囲の理解を得にくいため、打ち明けるのを躊躇するママも多いそうです。(なので打ち明けられないだけで、もっと多いかもしれません。)
不快性射乳反射(ディーマー)とは?
とされています。
なので産後うつとは全くの別物です。
機序
授乳する際にはオキシトシン(射乳反射を起こす)、プロラクチン(乳汁の生成に関与)という2大ホルモンが大きく関与していて、授乳時には一時的にこの2大ホルモンが高値になります。快感や多幸感を得る、運動調節をするドーパミンというホルモンが低下することにより、プロラクチンの分泌を促すのです。そのため、授乳のたびにドーパミン濃度が低下し、不快症状が起こります。
この症状は長くても数分で治まり、産後3ヶ月以内には消失します。
しかし、1日に何回もある授乳が毎回辛かったら、ママは本当に大変です。しかも、その辛さを誰にも打ち明けられないとしたら…。
対処法
気分転換の方法(好みのものを食べながら授乳する、好みの音楽を聞いたり、楽しいことを考える)を考えてみることがあります。
授乳をやめてしまうのも一つの手段かもしれません。
いずれにしてもおっぱいや赤ちゃんとの兼ね合いもありますし、何よりママが1人で抱え込むことは大変辛いと思います。もしそのような症状でお悩みでしたら、ぜひお近くの助産師に一度相談してみてくださいね。