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茶の心

岡倉天心さんの
「茶の本」。
存在は以前から何となく
知ってはいたのですが、
未読でした。

と、そんな時。
私の好きな作家さん
川口葉子さんの
「本のお茶」を書店で
見つけまして。

あっ、川口さんの新刊だ!
と仕事前に喜び勇んで
購入したこの文庫本。
とても素晴らしく、

美しい写真と共に綴られる
茶の心の精神。
「茶の本」カフェスタイル。
(と、まえがきにあります)
現代に生きる私達にも読みやすく
分かりやすく説いてくれています。

教養書、茶道書として扱われる
少し敷居が高いと思っていた
天心さんの本をぐっと身近に
感じさせてくれました。

そして、この本。
立木智子さん訳。
先日の神保町古本まつりで
手に入れた本です。
こちらを今読み始めているのですが。

冒頭部分で、既にその
文章の美しさと気高さに
虜になってしまいました。
読み始めたばかりだというのに、
思わず涙目になってしまった箇所を
抜粋します。

第一章 茶とは何か
 一碗の茶には深い文化思想が込められている

 はたから見れば、たった一杯のお茶について、
何というおおげさな議論をしているんたろうと思われるでしょう。しかし考えてみれば、人間の喜びなど、しょせん小さな茶碗にすぐに埋め尽くされるではありませんか。茶碗はすぐに喜びの涙であふれてしまいますし、無限を求めるおさえがたい渇きゆえに、一気に飲み干されてしまいます。そう思うと、一碗の茶で大騒ぎしすぎだと、自ら責める必要もないでしょう。

…はぁ。
美しい。
茶碗はお茶を入れる器、
そして人の心、または
無限の宇宙。なのですね。

原文は英文です。
天心さんは、これを海外で
英語でお書きになっています。
それを日本語に、色んな方が
翻訳をされている。

古本なので
この本も30年前の
本なのですが。
とても読みやすいです。

「茶の本」は7章仕立て。
これから続きが楽しみです。

✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

ここまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございます!



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