プレイヤーのためのTranscription Pat Metheny Minuano Live Under the Sky 1992 -2
続きまして第二回です。このソロの解説記事をまとめたマガジンはこちらになりますので、フォローお願いします!
Pat Metheny Minuano 6/8|Koki.K|note
今回はここから。
Bm7とF#m7が繰り返される上でF#マイナー系のフレーズを弾いています。
F#mの上でF#マイナーペンタのフレーズがサウンドするのはもちろんですが、Bm7の上でもF#マイナーペンタはサウンドします。
F#マイナーペンタの構成音はF#,A,B,C#,Eで、それらはBm7では♮5,m7,1,♮9,♮11と、キレイにサウンドする音程となるからですね。
一般的には、「あるm7コードには、完全五度上のマイナーペンタはサウンドする」と言えますね。
もう少し詳細に見れば、このフレーズは純粋なマイナーペンタに追加してもう一音、2番目、9thのReの音であるG#の音が使われています。
ギタリストがソロをする中でペンタを使う場面は多いと思いますが、ペンタにもう少し変化を付けたい!というときに「マイナーペンタ+Re(2)」というのはちょうどいいのではないでしょうか。
ただの7音のマイナースケールの羅列でもない、手癖のペンタでもない、この6音音階。アイデアの引き出しに持っておきたいですね。
こうしてBm7とF#m7とコードが変わっていく中でも、一貫してF#マイナーペンタで歌い続けられるというのはとても演奏しやすいですね。このように「複数のコードをまたいで、同じスケールを歌い続けられる音階がないか探してみる」というのはかなり有効なやり方です。
今回はここまでにします。ソロ全体の楽譜はこちらにあります。また次回をお楽しみに!
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