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ヴァチクソ楽しかった話


ついったらんどでふぉろわっさんがわいわいしている作品、殆ど観ないわたしだけど、たまに観ることもある。
今回のヴァチクソは、タイトルには惹かれたけど(略し方でなくて)わたしはいわゆるホラー映画があんまり得意ではなく。特にグロ系は苦手…というか好きじゃなくて。とりわけ一人で観に行くことはない。つまり今はほぼないってことだ。

けど、何度も書くが(笑)U-NEXTのポイントが切れそうで、これがあるからU-NEXTを継続しているわたしとしては、絶対ポイントを切らしたくなくて、でも君生きは観てしまったしキングダムはSMTクーポンで観るし、さてどうしようと。
今は幸いU-NEXTクーポンを使える映画館が増えているので、あちこち調べてみたけどうーーーん…「これは」と思っても時間が合わないとか。

そんな中で思い出したヴァチクソ、まぁもういいや、怖いのダメってわけでなし、怖かったりつまんなかったら寝てればいいし!と新宿TOHOでやってるってんで予約。キングダムを新ピカで観るつもりだったのでどうせ新宿行くならハシゴしてやろうキングダム始まったばっかだから時間いっぱいあるやろ!ってなことで決定。
しかし0時にスタンバイするつもりが実家との電話が長引いて過ぎてしまった。キングダムはさておきヴァチクソはシアターがちっっっちゃいので埋まっちゃう!!と慌てて滑り込んだが、最後列がまだ空いていて良かった。

もともと映画は最後列で観ることが多いけど、特に怖い映画は後ろで物音を立てられたくないので、極力最後列が良い(笑)
時間を逆算してキングダムも取って、「もし怖かったりつまんなくてテンション下がってもキングダムでうぉー!てなるからいけるやろ」と思った。
まさか逆になるとは思いもしなかった。

…わたしは感想書こうとするとなぜこんなにも前置きが長くなるのか。映画なんだからさらっと書こうとおもったのに…などと書いているからだな。知ってる。

映画館に向かう道すがら、どんくらい埋まってるのか見ようと思ったら次の回まで完売してた大人気…いやシアターちっちゃいからもあるだろうけど…

で、始まりまして、、、
おい!!!イタリア語!!!!
いや、ヴァチカンなんだからそうだろって言ったらそうかもしれんけどそうは言っても英語だと思うじゃん!!!しかも黒豚きた!うさんくさいのきた!枢機卿きた!さんぴえとろうぇーい!!!!てべれがわ!かすてるさんたんじぇろー!!いえす!!イタリア行きたーーーい!!!!

ということで望外の大好きからスタートし、わくわくびくびく観ていた。そう、怖いのは嫌である。
が。右隣に座っているおねーさんが、めっちゃ緊迫のシーンでも構わずぽりぽりぽりぽりぽぷこーんを食べている。他の場所からは、通常シーンでは聞こえてもそういうシーンではシーンとしてるシーンでも、ずっとぽりぽりぽりぽりしている。けしてうるさいというわけではない。が、緊迫感という意味では台無し…とまで行かずとも目減りすることは間違いない。個人的に…たいへん助かった(大笑)こっちがドキドキハラハラしている横でのんきでハッピーな音が鳴っていると安心できる。
そんなわけでちょっと油断して観ていたところ、突然停電した。映画館がではない。画面が真っ暗になる、そのタイミングでデカい音がした。バン!!みたいな?ちょっとドキッとした。「おお、びっくりした」くらいの感じだった。ぽぷこんがなかったらそんなもんでは済まなかったとおもう。右隣のぽっぷなこーんに感謝。
このとき。
わたしの左隣には男性が座っていた。この人は割とだらーんと座っていて、あんまり興味ないのかなーと思ったけど、出遅れたとはいえわたしより先にシート予約してるわけだから観たくて取ってるに決まっている。怖いから集中しすぎないように工夫していたのかもしれない。このおにーさんが。この停電のタイミングで。

とびあがった。

ウオイ!!!!!

びくっ!とかのレベルではない、そんなだらーんとしてるまま、ぴょん!!てなった。器用じゃん…
停電には大して驚かなかったわたし、このひとがぴょん!!したことにびっっっくりした。「おい!ふざけんな!!てめえ!」という気持ちを込めて隣をチラ見したが、彼は何事もなかったようにだらーんと座っていた。こいつ…やばいぞ…
じつは昔、母と何かのホラー映画を観たときも、隣で怯える母にビクってなってたことを思い出したのだ。

案の定、このにーさんは、後半に進むにつれて頻繁にため息のような長い息を吐くようになった。
ねえ…そんなに怖いなら観るのやめなよ………
その頃には隣のおねーさんもさすがにぽりぽりするぽりぽりが無くなって静かだったので、このおにーさんが気になって集中できなくて、個人的に助かった…のかもしれない(笑)というか、そんなに怖くなかった。
そんなに、というか、ぜんぜん怖くなかった…ような…?

で、その肝心の映画ですが。
出オチみたいなあまっちょろいフェイスの聖職者が出てきて、一瞬でやられて「なんてお約束な映画なんだ」と感心していたが…このとまーすくんが、ぜんぜんそんなんでは終わらなかった。いわゆる噛ませ犬としてそのまま退場するとばかり思っていたのに、なんやかんやと使い道がある。「そいつをつかっていると足を引っ張られるぞ!」とおもうとひっぱり、でもちょっと役に立つ。あれ、こいつヤラレイケメン枠だとおもったのにまさかのコミカル担当なのか?とおもっていたら、まさかまさかのりーさる担当だった!!!!まじか!!!!!!あー!!!!!『だから』やたらとTLに流れてきたんだ!!!!これ、『そういう構成の映画』なんや!!!!!!!!

遅(笑)

でも、知らずに観られて良かったとおもう。
とてもよかった。
これをはじめから期待して観ていたらこうまで楽しめなかった気がする。
こういうのがあるから、わたしはネタバレが好きじゃない。「○○が好きなひと、××を観て!」でも十分にネタバレになるってはなし。でもそういう口コミで広まるわけだし、実際のところ、だからこそわたしの意識にも残る結果になっていたので、それがなければわたしがこのタイミングで観ることはなかったろうし、こればかりは完全に避け切れるものでもないし、避け切ったら作品にも出会えないかもしれない紙一重な部分はあり、つまりそれでいてその情報を知らずに観られたのはとてもラッキーだったということだ。

映画をまだ観てない人がこのnoteを読んでいたら、もうそれを知らない自分で映画を観ることはできないのだ。けど、期待して観てもそれはそれでたぶんとてもおもしろいので、怖いのさえ平気なら観るよろし。定期的に呼吸を整えないと観られない人は配信まで待ったほうがいいぞ(笑)

ちなみに、あ、ヤラレイケメンがリーサルでユリイカした後も、ラストのオチで「ひぇーーー!!そーーーーなんや!!!!!!」となった。であるならば、やはりこれは声を上げて応援せねばなるまい。
けど、やっぱり応援上映はどうかとおもう。
でも実際にやるらしい。謎(笑)上映終わりにも「応援上映やってほしい〜」って言ってる子がいて「へー」とおもったが、まぁ、怖いの苦手な人はむしろ応援上映で観たら良いのかもしれない。おすすめはしないけどな。でもほら、心置きなく悲鳴とか上げられるじゃん知らんけど。
もし詠唱を完全に覚えてるひとばっかり揃ってたらある意味カルトっぽくて恐怖が増して面白いかもしれない。

でも、でっかいシアターより、こじんまりとしたシアターにミッと詰め込まれた数十人がミッと観てるのが一番ちょうど良かった気もするつまりわたしが観た環境ってこと。わたしはラッキーだった。

もういちど頭から観たいし、是非、続編を作ってほしい。移動手段がどうなるのか気になるます。
あと、過去のレポートの中で1475年出てきて「チェーザレ爆誕!!!!!!」て、恐らくシアター内で唯一人爆裂に沸き上がってた。あーーーーーイタリア行きてえええええ!!!!!!!!!!

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