舞台「キノの旅II」 感想【リピチケ編】※想定内とか想定外とか

舞台「キノの旅II -the Beautiful World-」
2023年6月16日(金) 19:00
櫻井さんファン歴1475日
原作一部履修済み

べったに上げてるのとおなじものです

※色々ネタバレしています
初日の感想の追加的に書くのでわかりにくいかもです

※2023/06/18,13:40-誤字修正

そんなわけでリピチケ席。
そもそも櫻井さんの先行で取ったチケットにセンブロが無くて、といっても3枚しか無いので上下センブロ揃う方がムシの良い話なんだけど、3枚しか無いのに同じ席来た…みたいな衝撃もありつつ(笑)取り敢えずはセンブロ追加しようと思って。
これまであうるすぽっとの公演はとしまチケットセンターに行くとその場で空いてる席を確認して購入できたので、今回もできるかな?ってうっすら期待してみたけど流石に無理で、まぁプレガ3つあるしなって思ったらイープラしか座席選択できなくて、だからまぁ、今日はどこの席売ってるかなーって毎日ログインすることになったんだけどwwいや、イープラでさっさとセンブロ買ったは買ったんですけど、日付が後ろの方なんですね。できればもうちょい早めに一回、センターの景色は見ておきたいよなーと、でもイープラならL列くらいまで下がればいつでも買えそうだから、それまでロチケとぴあで出てくるのをのんびり待とう〜と。正直、あうるすぽっとサイズならLドセンでも全然アリなので。ああでもHセンブロ出して欲しかったなぁ〜(笑)

という、Hよりは後ろでLよりは前、みたいな位置だったんですけど、結論から言ってマジもんでめちゃくちゃ最高だった。

のと。

凄く、衝撃で、かつ、嬉しかったのが…前回書いたように、わたしがリピチケ買ったの最後の方なので、恐らくわたしの後からこの公演のリピチケを買った人は1人いるかどうかくらいだとおもう。つまり、わたしが選んだ時点で空いていた席はその後も空いていたはずで、つまりつまり座ってる人はみんな当券、当引券ってこと…よね…?ってくらい、う、埋まってる…!!!ごめん、正直びっくりした。でも「行けるかどうか分からなかったけど何とか都合ついて当日券で入れた」って方もいたし、そうだよやっぱこれだよーーーって。同人誌の完売に似てる。売り切れたら嬉しいけどその後に来た人に売れないのはとても悲しくて辛い。だから、それなら何冊か残るくらいでいい。在庫の山が残ると辛い通り越すけど。何の話。そう、物販コーナーが長机でパンフレットと原作本売ってるから同人誌即売会みたいだなって思った話(してたか?)

とにかく視界は最高だった。キノのスナイプとかダンスとか、師匠のウォーキングが正面っていう楽しさは勿論、仮面ダンスとかのシンメトリー加減とか、あと!初作もそうだったけど…やっぱさ…オープニングで題字照射するとこ…客席の上の暗がりを幾筋もの光がすっきりと貫いて、繊細に確かに題字を刻んでいく、さいっっっこうに美しい。もちろん、前方席だとキャストの細かな表情や仕草が見える、空気の動きや振動、温度感、迫力のダイレクトな伝わりってのがあるわけだけど、わたしは、そもそも近くでしか見えない表情にそこまで思い入れがなくて。見えたらそりゃ嬉しいが、距離があっても、確実に「あ、いま…」ってわかる「表情」がある、それを客席に届けてこその役者さんだと思っているし、それを感じ取れた時に「生身の舞台って良いな」っておもうから、やっぱりもし1度しか客席に座れないとしたら後方寄りでもドセンが良い。舞台が見えれば、だけどな。
舞台が見えれば、と言えば、初日下手で「祝福のつもり」の題字「り」が消失してしまって「おや?」とおもったんだけど、センブロ無事に見えた(笑)あそこちょっと角度ついてるんかな?だから演出家はいろんなところに座れとあれほど…

じゃなくて、何が言いたいかというと、しつこいけどこの舞台、まだチケット買えるので、軽率に当日券で入ろうよ!リピチケ買おうよ!という話(笑)でもこれもいつも言うけど公式側から「何度でも観に来て」って言われると「チケットの値段ご存知ですか?」って言いたくなるからやめてほしい派ww
でもでもさーーー原作ファンでたまたま会場近く通ってポスター観て上演知ってチケット買ったって方とか観測してしまってもーーーさーーーーーほんと毎日「キノステ良かった」って見てはめちゃくちゃ感謝を捧げる日々だよーー何に捧げてるのかは知らない。
特にさ、原作付きの舞台って、必ず、「生まれて初めて舞台を観た」って人がいるんですよ。凄いじゃん。
そう考えたらさ、その人が「安くない値段払ったのに何これ」って後悔したら、例えばその先の未来でまた別の舞台を知っても「もう舞台はいいや」ってなるかもしれないと思ったら、もはやその作品だけを背負ってるわけじゃなくて、舞台というジャンルそのものの代表たりえる場合もあるわけで。
そこで、自分(わたし)が面白いと感じる舞台を観て「すごくよかった。」って感じてくれたことを知れたら、単純に嬉しいプラス、やっぱ役者を応援する身としては言葉に出来ない喜びがあるよ。それがキノステだったら、更に嬉しい。なぜって、同じ旅をした道連れなわけじゃん。ぜんぜん知らない人だけど、これは他の作品にはなかなか無い、キノの旅という作品だからこその感覚だとおもう。
アニメや小説は個人で楽しむものだし、演劇だってもちろん、人それぞれの感じ方、その人だけの体験なのは間違いないんだけど、「その場にいた」ということの持つ力って特別な気がする。例え配信であっても、視聴した、というより「目撃した」という感覚があったりしない?だから、まぁ他の人が実際のところどう思うかはさておき、わたしは自分と同じお芝居をみて「よかった」って思うひと、ましてそれをたとえひとことでも文字として自分の外側に発露してくれるひとをみたら、幸せだよ。

ポエムそろそろ閉店してもらっていいですか。ハイ。
でね、さっき表情がどうのと言った口でアレなんですけど、わたしまだ上手のチケットあるけど、舞台に寝そべってるシーンとか、ともすればやっぱ見えない可能性高いじゃないですか。ので、絶対にここは観ておきたい!ということで、ラストのキノが死んだとこ(死んでません)双眼鏡で観てました。ゆびさきがぴくりと反応して、死んだような顔に生気が通い、勝利の笑みが滲む。素敵だった〜!まぁスイッチングの時に抜くと思うけどもね(笑)でもどこまでどう映るかわかんないじゃん。今日は今日のキノだし。あうるすぽっと段差ありがとー!

そうそう、初日に気になった、全体としてのエピソードバランスだけど、やはり全部の話が分かった状態で観たら気にならなかったし、その方がストーリーに集中できたね。原作ファンの方の感想で「1を観てる前提、各エピソードを知ってる前提で作られていると感じた(意訳)」と書いてあったのを観て、確かにそうかもとおもったり。もちろん、観てなくてもわかる作りにはなってるけど、師匠やシズの説明とかしっかりとあるわけでなし、祝福のつもりで最後コロシアムが映るのも、知らない人にとっては「?」ってなるだろうし、でも取り敢えず1を観ていれば、いまいち前後の繋がりが飲み込めなくてもあのシーンが入ることで気付きを導けるだろうし。
原作ファンといえば、当たり前のことだけど、感想読むと原作ファンの方々の方が、ひとつひとつの言葉や仕草から受け取るものが多いし深いしで羨ましいなー!と思う。が、こちらはこちらで知らないからこそ受ける衝撃や気付きがあったりして、例えば今は「舞台とか無理」って人が、将来ⅢとかⅣとかを観て「過去作も観ればよかったな」と思ったとして、じゃあその人にいま無理矢理見せたところで必ずしも楽しめるとは限らなくて、人にはそれぞれタイミングってものがあって、それはキノが魔法使いの国に行ったように、そこでニーミャと関わったように、いろんな歯車が噛み合って飛行機が飛んだように、運命は決まっていないけれど、「必然だった」と思える未来を喜べる生き方ができたら幸せだよね。しまった気を抜くとポエムが…
でも実際、今作観た方が「最初のやつも食わず嫌いしないで観ればよかった」って言ってて、くうーーー!ってなった。くうーーーー!!!

えーと…で、エピソードの構成だけでなく、今作ではエルメスの動きが、走る、キノに押される、スタンドおろす、スタンド上げる、発進する…の繰り返しでやや単調に思えていたところもあったのだけど、それってキノとエルメスのコンビのそういう一連の仕草が馴染んできたってことでもあるのかなぁ?って思っていて、そしたら、キャストさんが意識したかはわからないけど今日の方が一つ一つの動作にメリハリがあって良かった気がした。
あと、ニーミャが飛んだところで感想を求められて「ちょっと羨ましいけどそれだけ」って返すやつも、初日よりもすごくこう複雑なニュアンスがチラチラしてて好きだった。それに、調査隊バトルでキノを待ってる退屈シリーズも、これはエルメスだからこそのキノへの愛情がより感じられてじんわりしたなぁ。キノとエルメスの会話とかやりとりとかを見ていると、いわゆる「こころはどこにあるのか」「こころは人にだけあるのか」という命題にひとつの答えが示される…とまではいかずとも、何かが掴めそうな、掴みかけた手のひらをそっと開くようなドキドキがあっていいよね。それはシズリクも、そして人間同士である師匠と相棒にも言えるのかも。相棒くんて、自分は師匠の隣にいるべきだと思ってるし、師匠の隣には自分がいるべきだと思ってるし、背中を預けるのではなく背中を任せられる任されたい相手なんだろうなと、それがこう、加藤さんと林さんの関係に似てるってことなのかなって配信観てても思ったし、いざとなれば守りたいけど求められるまでは手は出さないしいざという時に頼られる存在でありたいし、それが「対等の相棒」というもので、つまりわたしが大好物のやつ。また何の話してるんだ。
ニーミャといえば、今はいちおうフルネーム言えるようになったけど、ニーミャの名前の何が困るって言い辛いことよりも「ニーミャ」か「ミーニャ」かわからなくなるところだとおもっていて、ちゃんと「ニーミャ」って言っても「あれ?ミーニャだっけ?てか今ミーニャって言った?」て感じで頭ではニーミャってわかってるのに口から出るのはミーニャになりそうなということで今日、伊東さん一回だけ「ミーニャ!」て呼びませんでしたか?って話(笑)わたしの耳がもうどっちかわからなくなってるだけかもなんだけどって話ですwww

えー…あ、そうだ、シズのスラム街殺陣もセンブロからの景色だからか見映えが上がった気がした、けど、「あとは任せた」のところはちょっとタイミングが合わなかったのかハマりが弱かったよね。それを受けてかはわからないけどラファがいなくなって部屋に陸を入れるところでシズがバツ悪そうにしてて初日より笑った。この辺とか、舞台観てから原作読み返すと更に面白い。
ほんと良い2.5って、舞台を観ると原作読みたくなるし、原作読んだらまた舞台観たくなるし、その度に受け取るものも増えてめちゃくちゃ楽しい。
なお、「わたしも女」のところのシズ好きすぎたのでここも双眼鏡でシズ観てた今日も最高に育ちが良くて大満足。なんてのかなー、こういうのって原作には描かれてないわけで、原作はそれが良いわけで、原作に無いものを提示されるのが嫌って人がいるのもわかるのだけど、自分が文字から脳内に描き出したキャラクターと、舞台のキャラクターが違うことを楽しめるのってやっぱりお得だとおもうし、そうさせてくれるキャストや脚本や演出が醍醐味だよなーと。これもな、サイステの時に原作ファンの方のツイート見て開けた扉なんだよね。「長い時間を過ごし、もう彼の全てを知っていると思っていたけど、まだまだ見たことのない彼を知ることができるんだという幸せ」。凄いと思った。愛が深いよ…菩薩か。
今回すげえボリューミーでまさかの120分なので、アドリブ日替わり要素が入るとこ少ないんだけど、キノ仮面のところ、あんなに遊んで怒られなかったのか心配になるくらいおもしろかったwwwそろそろ戻ってきて!ってエルメスの戸惑いが観客の戸惑いを凝縮したみたいになってて「集中して」って言ってたけどあれは実は自分に言ってたのかい、キノ(大笑)キノって別にクールなわけでも感情を殺してるわけでもなくて、ああやってしょーもないことでテンション上がったり、終わったらすぐ興味を無くしたり、「キノはこうでなくてはならない」といういろいろのものから自由でいてほしさあるから、ああいうあそびがあるのもいいなぁっておもう。可愛い。エルメスは口調は軽妙だけど血の通わなさ加減が根底にあったり、でもそれを体温ある演者が舞台で演るっていう複雑さがほんと絶妙で良い。
この感想書き終えた後で、保護の国の原作を読む予定なので、未読の原作でどのように表現されているのか楽しみでならないし、読んだ後の観劇も楽しみでならない。観劇前に全景配信でも見返せるし。一度現地で観た舞台を映像で何度でも見返せるシステムもさいこう。良い時代だなあー!!てかさ、もうあちこちでふつうに「Ⅲはいつ?」って感じになってて徒党組んでゴーチくんに詰め寄りたいところ。サギサカさんの写真を売ってくれ。(便乗

写真といえば、あなたはこの写真を見ただろうか。

https://twitter.com/sakuraikeitoo/status/1669685761845911552

櫻井さん、もやしとプロテインと酵素ドリンクで生きててほんと心配だけど、それにしても、みてほしいのが、この、界隈で「触りたいお尻」と有名な(お巡りさんこっちではありません)お尻から太ももへのラインです。こんなほっっっそくて、中身はおとこのこ(30だけど)なのに、このやわらか〜な曲線美…なんなの??どういうこと??説明してご覧??怒らないから…ただのおんなのこやん…だいたいなんだそのかお、その袖、その爪…けしからん。実にけしからん。怒ってないよ!なんなんだよ。わたしはわたしに怒ってるんだよ。理由はわかりません。けしからん。

あ、そうよ、栞のことは覚えていてちゃんとケース持参したけどカテコ撮影会のことをあんまりちゃんと考えてなくて、スプステの時はエンディングアクトがあったけど、キノステくん無いし、それとも特別に仮面ダンスカテコバージョンとか踊ってくれるの?っておもったら有体に言ってフォトセッションだった!なるほど!案の定三好さんも「記者会見みたい」って言ってて笑って動画がブレたので責任とってほしい。そして撮影会の説明がある分、初日にはなかった挨拶的なものがあって、撮影会よりそっちのが嬉しかった。いえ、撮影会も嬉しいですぜんぶください(強欲
ただ、みなさん奥に下がっちゃう分、後列からだとだいぶ遠かったwwwぬかったわ(大笑)まぁもともと画質お察しだから撮れてお持ち帰りできただけで嬉しいんですけど。カテコでもずっとエルメスはキノが動かさないと動けなくて最高だった。撮影会中も役を崩さない人、を見てソワソワするひと、など、キャストさんも慣れてない感じがかえって愛おしくて和やかに終わってとても良かったよね〜
栞を貰って出たら、リピチケには少しだけど列ができてて、にこにこしつつわたしはもうこれ以上は増やせないので振り切って帰ってきたのでした。

最後にセンブロに目線貰った分だけツイートしたやつ繋いでおきやす!ではまた次回!!

noteには全編も上げておこうと思ったら直接アップロードはできんのやね。そらそーか。ということでぶーちゅーゆに上げてきた。

いけたかな?

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