舞台「キノの旅II」 感想【石碑編】※旅はまだ終わりじゃない
舞台「キノの旅II -the Beautiful World-」
2023年6月21日(水) 19:00
櫻井さんファン歴1480日
原作履修済み(※該当エピソード)
※2023/06/23 0:15 23日公演中止について追記しました
※2023/06/23 14:13 三好さんのツイートに関して追記しました
※色々ネタバレ
ちがうんだ、まぁ聞いてくれ。
わたしは持ってなかったセンブロを探していたんだよ。でもその途中で上手の通路席をみつけてしまって、うっかり全部読んでる人はご存知の通り上手も千秋楽まで座れないから、中日あたりにもう1枚くらいあってもいいじゃん通路席ならさほら誕プレってことでみたいにホイホイ買ったんだよね。
そんなわけでいきなりカテコ撮影会の話をするけど急きょの追加で上手からも撮影できるわーい!っておもったのにこれまでとフリータイムの立ち位置違うとか聞いてないがっ!!!!いや、本来無かった撮影会が開催されただけでラッキーなんだから〜ってのは分かってるけどいくらなんでも推しどこまで行くん袖にハケるつもりか?ってエルメスやっぱり横にするから見えんがwwwく、く○〜〜〜!!!それに!どうやらキャラとしては一番好きらしい弟子を近くで見れる撮れると期待していたのでまぁでもセンターだからまだいいけど祝福のつもりチームがまた一番近くて精神がやられる!!へとへとの三好姫をわたしの近くに配置すな!!く、く○〜〜〜!!!
それに、前回の撮影でまぁ頑張ればギリギリ全体を画角に入れられると安心していたはずなのにいざとなったら入らないじゃん!?キノがそんなに端っこまで行くからだよ!!!って思ったけどそれにしても収まらないなーって思ったらスマホの向きが逆だよねレンズが右に来るように持つべきだった愚かなり…く、く○が……ドジ党!
という、とても楽しい撮影会で、今回も肉眼で観たくて画面ろくに見てなかったのですが、こんな感じに内心はアワアワアワアワしていたため、どこを見て何を見たのかあんまり記憶になくて、それくらいなら大人しく画面を見て録画しろよって思ったりなどした恐らく活かされることのない学び。他の方の写真や動画観るとみんなうまいこと撮ってて尊敬するありがとうございます。
そして聞いてくれそのに。祝福のつもりの題字「り」が見えた!って前回書いたけど、あれ終わりの題字だったわ最初に出る題字の「り」はやっぱりナナメのところにあったからたぶん下手前方の人は見えない。つまりわたしは前回、始めに出る方の題字を見逃したということだどこ見てんだよちゃんとしろ。
そして聞いてくれそのさん。
前回、もうだいたい書いたから細かいとこ書いていこって思ったら想像より長くなって観劇前にアップできないかもって急いで仕上げたら賭けの話に触れるのまるっと忘れてるやないかい。なんなの。しっかりして。
ということで、今回は賭けの話に重点を置いて書きたいと思います。
と、言った矢先なんですけど祝福のつもりの話をさせてほしい。
ねーーーー、今日のシズ、なんかめっちゃ元気無かったーーーーー泣くーーーーー。なんかさ、前回語り上げたように、この頃のシズって、わたしの中ではこう、荒んでるというか尖ってるというか、ギザギザハートなイメージでいたので、今日、なんかもう立ってるのもやっとみたいな今にもフラッて倒れそうなシズみてたら「そうかも、もう気を張るのにも疲れ果ててむしろ復讐を支えにして生きてるくらいだったのかも」って思ったら悲しくて悲しくてほんとしんどかった。休演日明けのラファは、溌剌さを取り戻しつつ決意と強かさが同居していてとても好きだったのだけど、どんなふうに声をかけてもシズずーーーっと上の空みたいな声が届かないみたいな打っても響かないみたいな生気のなさでハラハラハラハラ見てた。それなのに殺陣のキレは凄まじくてそんな生きてるだけみたいなよわよわなのに戦闘時だけ漲ってるなんて不健全の極みじゃん…つらい。
わたしずっと、シズの「1日が経つのは早い」というセリフがひっかかっていて、だってふつうはやることが沢山あって忙しくしてるときに「1日が経つのがはやい」って思うじゃない。本心ではその日に近付いていくことに抗いたいからなのかな、とかいろいろと考えていたのだけど、ほんとにぼーーーっと、もう「暇」とか「退屈」さを感じることさえ無いくらいに何の心の動きもなくただ生きているだけになると、気がついたら暗くなってる、みたいな感じってことなのかなって思ったらどんどんしんどくなってきて、ごはん食べてるのとかもほんとただその日までに命を長らえさせるために摂ってるのかなって同じカフェを使うのも他に無いからじゃなくて食事を楽しむ感覚がないから手近に用が足りる場所があるならもうそれでいいってことなのかもっておもってずんずこ悲しくなってきた。あと「俺にはわからない」の言い終わりがなんだなぷつりと途切れてしまったような、ほんとうはまだ続きがあったのに世界から失われてしまったような、とにかくもうほんと儚くて儚くてひたすら悲しかった。
公演後に「刀の手入れはするのにバギーの手入れはしないんだなー」的ツイートを拝見したのだけど、はたして手持ち無沙汰だから刀の手入れくらいしかすることないのか刀を手入れしていれば復讐という目的を思い出して生きる糧にできるのか実は心のどこか奥深くではやっぱりバギーが動かなくなってあの国に辿り着かないことを期待しているのかこれもいろいろ考えてしまってまたしんどかった。
また、上手だからこそ感じられたのが、ラファのお願いに返事をするところ、「ああ」の前にすううううっ…と息を吸い込んでそれを吐く力を借りて「ああ」って、吸い込んだ気体の量に見合わない声で言っていて、ほんっとにもう辛かった。「ああ」自体もラファがみなまで言い切らないうちに被せているのだけど、その息をする間を考えたらもっと早くにラファが望むことがわかってあのわずかな時間でどれだけ心の中が吹き荒れたか、それを鎮めるためのひといきでもあったのかとおもうとほんとうにやり切れなさすぎきっつい。
「どうする」も「おいで」もとにかく元気なくて、唯一、陸を撫でる時だけ幼いこどもみたいな空気ででもそれも一瞬のことで、そんな状態でキノの前に立ったのかと思ったらキノが女神に思えてきた。
なんて打っておりましたら公演中止のお知らせが出てしまった。いつでも覚悟はしていて、席番わかってるチケットは発券も前日にする勢いなんだけど(コンビニトラブルがあるから当日発券はそれはそれで怖いんで)中止お知らせに慣れることはなくて、この傷は癒えることもないので、どんどん深くなっていくんですけど、そうも言ってられないので気にせず感想は書くのですが、いまちょっと関係者ってまさか三好さんではあるまいな…っておもってる。元気なかったのって、まさか…いやいや、、お芝居やんな。もしそうでなかったならそんなフラフラであの殺陣したんか。いやだからこそなの?そんなんいらん、もう、ほんと誰だとしても健康でいて…そしてはやく元気になって。太田さんみたく入院とか手術とかなるような状態ではありませんように頼むよほんと…。
内臓と言えば(言ってない)、ある感想で「ラファの『内臓を売る』ということが舞台で生身の人間が演じることでよりリアルに感じた」というようなことを書いていて、これもなるほど言われてみたらその感覚はずっとあったな、、と気付かされました。逆に、英雄達の国では剥き出したりはみ出したり飛び散ったりする内臓が舞台に無いことで少しグロさが緩和されてちょうどいいなっておもったり、ほんと文字には文字の、舞台には舞台の良さや強みや特性があってそれぞれにおもしろいなぁって感じますね。あと、そう、原作ファンの方がキノステを受け容れてくれやすい(ように感じる)理由のひとつは、原作が「足りなさ過ぎるのではと思うくらい言葉で心情を描かないから」かもしれないと、原作読むと感じます。感情が複雑に交錯するようなシーンほど、淡々とした台詞、実際に言葉として発せられた台詞だけのやりとりで、細かな表情とか、景色とか、どうしてそう言ったとかの記述がほんとうに無い。結局のところどんなに言葉を重ねても受け取る人の感じ方次第、という割り切りと信頼が原作の素地としてあって、つまり読者は「こう書いてあるからそうなんだ」と思うのではなく「どうしてこうしたのかな」「なんでこう言ったんだろう」って部分を常に自分で考えて自分なりの答えを導き出したり、或いは余計な思い込みなく、目の前で起きたそれだけをそのままに受け取ってそれ以上でも以下でもない、という読み方をして、だから舞台を観た時も「それを観てどう思ったか、何を感じたか」は結局自分に委ねられるっていう基本スタンスが元からある、からなのかなーって。舞台は表現には様々な制約や限界があり、その分、観客の想像力を信じて委ねる思い切りも必要。その分、何度見ても変わらない映像作品とは異なり、その時々で同じ話おなじ台詞でも仕草やニュアンス息遣い演者同士のタイミングいろんなものが少しずつ、時に大きく異なる不安定さ、不確かさ、「いきている」ということ、それがごく当たり前のことで、こうでなくてはならないとか何が正しくて何が間違ってるという感覚になりにくい、のかも。とかとか。
どのエピソードでも、開演前の光景さえ、上手からの景色は思った以上にこれまでと違う印象だったのだけど、とりわけもうひとつ、「酷いやつだな」と言った時のシズの横顔…というかやや斜め後ろからの痩せた頬のライン…は、心奪われる美しさだった。まさしくシズの「祈る神を持たない懺悔」を体現していて絶品だった。あそこ雪原を表現する混ざりの無い照明がなにしろ凄烈な美しさで、かわいいおんなのこが未来で銃を構えて待っているから、はやくコロシアムに行きたまえとおもうばかりでした。それにしても、「その時は陸にすべて任せる」と言った本心はどこにあったのだろうね…。そしてその言葉の意味を陸自身がどういう意味として受け取ったのか、いつか教えてほしい。
ただですね、三好さん、インスタでも「雨が降った“だけ”」って言ってるんだけど、こればかりは流石に令和の日本に生きてるおとこのこなんだなぁって思ったり…まぁね、師匠のところに戻ろうって言われてるくらいだから、つまり戻る余力がある、まだそこまで究極の状況でもないんだろうけどそれにしたって砂漠の真ん中でやっとみつけた井戸が枯れててマジでそろそろ意地を張ってる場合じゃないけどでーーもーーーって時に、しかも砂漠で滅多に降らないようなガッツリした雨が降った時のキノのきもち。櫻井さんがどの程度のつもりで演じてるかは勿論知らないけどさ、単純に命を繋ぐ水ゲット!だけでも笑いが止まらん奇跡だけど、あの時のキノにとってはさらにそれ以上の意味があったはず。そして今日のキノの「いいや」のあとの「エルメス」には、そのエネルギィを感じた。これまで聞いた中でいちばんの「勝利宣言」。日頃の行いか、旅の神様の答えか知らないけれど、あの瞬間にほんとうの意味で「キノの旅」がスタートしたんだとわたしはおもう。
…いや、三好さんが言いたかったことの本質はわかってるつもりですよ!
最初分からなかったのは19日の公演が折り返しなのになんで今日が折り返しなの?ってところで、ああ、公演数じゃなく公演日数ね!って帰り道で気付いた(笑)折り返して終わりが見えてくるところが気を引き締めるタイミングだぜ、とも思ったのだけど別にこんな展開を望んでいたわけではない。
で!
賭けの!話!!しましょうか!
わたし初日の観劇前にネタバレ目次を迷わずばばーんと見たヤツなので(笑)最初は口絵とかのショートショートなのかな?って思ったけど開演までの間にまとめサイトさんのエピソード順見たら本文中にあるようだったので、それなりにボリュームがあるんだなとは予想できたけどいざ読んでみたら予想以上にガッツリ書いてあって、でも舞台でのチョイスとまとめ方があまりに絶妙なピックアップとテンポすぎて唸っちゃったよ。転職くんは舞台で初見した時は「うんうん転職したまえよ!」って気持ちだったのに原作読むと「んん〜転職かぁ〜どうだろねぇ〜」から始まって一行読むごとに「いやしないほうがいいんじゃないかなぁ〜」「ぜったいしないほうがいいね!」「やめておけ!!!」くらいの差が面白すぎたし(現実でも与えられた情報によって意見や感想が180度変わるとかあるあるですよね!w)原作読んでも舞台を何度観ても「どうすればいいんだ〜!」てなったときに「○ネばいいとおもうよ」ってなるやつもいるし、特に今日の三好さん(三好さんではない)「しない!!!!!!!!!」が力強いにも程がありまくりすぎて「こいつぜったい自首したくないっておもってるな」と思ったけど自首すると減刑される可能性が高いから是非犯罪を重ねてふつうに捕まって○刑になればいいじゃんとおもったりなどした。まぁべつに○刑までじゃなくてもいいよ○ん○ん切り落としてどーぞ。
あと小口さん(小口さんではない)のハンバーグへのにくにくしさもどんどん増しててどうしても笑う(にくだけに)。あとあと、いつも鈴木さん(これは鈴木さん)の後ろに下がるターンの時の右足が実にエレガントプリティでガン見してしまうかわいい。
ところで草野さんの息子(草野さんでも草野さんの息子でもない)さー、そもそもが脛かじりとかかとおもったら原作読んだらちゃんとふつうに自立してそうでさー、それは素直に相続させてやりなよーっておもったし、もし堅実な暮らしをやめて遊びまくるようなヤツだったら相続できなかった腹いせに寄付先の施設に爆弾送ったりするかもしれないからさ。いま現在まともに生きてる人が放蕩する分には恐らくあまり他人に迷惑かけない可能性が高いし経済も回って良いとおもう。もしかしたら蟻と話す実験に使うかもしれないし。ねえ、国長って蟻と話したいのかな…?わたし蟻と話せたら喧嘩になる未来しか見えないから嫌だな…
それにしても賭けの話、ほんとに舞台での使い方が天才的でさ、全体に重めの中のブレイクタイムと思わせて原作再現度ぴかいちの佐久間さんの可愛らしいウイウイッからスタートしてカラフルぽっぷな背景にほこほこしつつ「ん?…まぁいいか…まぁいいか…よくない!」みたいな構成でしかもその1人次元の違う賭けの話に入る時にほっこりBGMがひゅんって止まってひとびとの動きも合わせてぴたっと止まるんだけど、少し歪んだ音を消し切らずにこぼすところとかハマり方がうますぎるんだって。脚本も演出も絶妙。ところで亀料理ってなに。原作にもそれしか書いてない何。
他順番に、まずは冒頭、上手側に映像のエルメスが時間と共に変わりゆく空を背景に止まっているんだけど、上手から観るとかなり角度がついていてなんかめっちゃかっこよかった(笑)ダンスは「太陽が」のところの手の振りがお気に入りなんだけど、上手からだとよく見えんくて残念だったが、やはりこれまでには感じ取れなかった魅力がわかってうきうき。
魔法使いの国では、泥道の感じがいつもいろいろなんだけど、今日はいかにもって感じが少なくて逆に悪路感を感じた。あと、大通りを歩く時の見え方も結構印象が変わるんだな〜っておもったり、ほんとに新鮮だった〜!「今度はボツだね」って言われて小さくほおを膨らませてみせるのとかこれまではわからなかったし。あと、今回、口笛エルメス待望のぐーぱんバージョンだったんだけど、凄い勢いで身体を回転させながら殴っててしかも全然痛そうにせず(でもぜったい痛い)めっちゃエルメスと睨み合ってて笑った笑ったwww睨み合ってって打ったけど別にエルメスは「なに??」って感じなだけなんだけどwww
ちなみにお国自慢でがっつり居眠りしてるパターンだとキノの反応のバリエーションが少なくて個人的には初日の忙しいさが好きだったので戻んないかなーっておもってますww寝てるのもかわいいんだけどね!それと、「触んないでよ」って言った後の付き人の「触んねーよ」が、今回めちゃくちゃ売り言葉買い言葉応酬で思わず声出して笑いそうになった(笑)中学生男子かwwあと、ねえ、顔上げて「ニーミャ様…?」って言うとこ誰か「旅人様?」って言ったな??混ざるのわかるドンマイwww
なお、わたしは毎回ニーミャが気持ち悪くなるとこ好きで笑ってしまう上手いんよ小口さん。
仮面の国で、上手で気付いたことが、三人の代表が師匠と弟子に向かって座るところ、あそこ暗い中で椅子を出して座ったりするのも動き揃えて回ったりしてて、ああいう逆に日常で絶対やらない表現を取り入れて不思議な感じを演出するのとかもうまいなーって思っているのだけど、なんと、セッティング手伝ってそのままハケる4人目が、ちゃんとハケる時も顔を隠してササササーッて消えて行って感動したのだ!こ、こまかいいい…!!師匠が「物々交換で〜」って言うところもキノがめちゃくちゃキュッ!!て自分の身体を抱きしめて「怖!」って表現しててかわいかった。キノ仮面アドリブは、今回は流石にちょっと仮面関係なくなってきちゃって初見の人は戸惑った気がするしいいかげん三好さんを労って!と思ったけど、「え…7じゃないの…?」ってなってたことで全てがどうでもよくなってしまった…wwwいや、なんかあやしい表情してるな?っておもったけどなにぶんわたしも数字と仲良くできない人で、キノの様子に気を取られていると自分の計算ができなくなるというか「はやく…はやくして…わかんなくなっちゃうから…!」と思っていたので、無事に1になってホッとしていたところに「7」が来たから「何が7!?どうして7!?7ってありえなくない!?最初に思い浮かべた数字が7って意味!?」って取り乱しかけましたが、エルメスが大人の対応をしていたのでわたしも何事もなかったように座っていられました。
そうそう、上手で残念だったのが、この仮面の国でさー、バック一面の「顔」の中に顔が浮かぶやつ、、まっっったく、見えなかったのね…びっくりした。住人が上手側4人いて、なにしろみんな着膨れているってのもあって、だから「どーん」ってSE入っても「?」って感じで勿体なかった…初見で「これはきっとこういう見開きがあるんだろうな」って想像ついたけど、実際に原作読んでそのページ見た時の満足感凄かった(笑)
そして保護の国、上手でサイコーだったのが、殺戮モードに入ったあとの小口さん(小口さんではない)があのでっけえ中華包丁みたいの持って動物追っかけてくるとこで、こちら側に向かって「ハハハ!」って笑ってみせるんだけど完全に肥前くんだったwwwww人斬りだー!ちがう、動物狩りだー!!!お前らをキル包丁だよー!!やべぇこええよwww
わたし最初あの動物って1匹なんだと思ってて、下手からにょろ…って2体目が登場したとき「増えた!?!?!いやなんかいっぱいいる!!」ってめっちゃぶるぶる衝撃だったんだけど、少しずつ慣れてきたのに今日2匹目「ズザー!」てスライディングしてきてビビったwwwくっ…どうぶつのぶんざいで…ッ!「いないものは」のあとの「護れない!」が綺麗に揃ってきもちよかったし、あと、相棒の「やらないよっ」て言い方が毎回好き過ぎて彼氏になってほしい。ほんと好き相棒。というかわたし林さんの声とか喋り方がまたたぶん好きで、なので英雄達の国でいっぱつめの「足跡を〜」って聞くとギャップも効いてて鳩尾ウッてなる。彼女にして欲しい。あと野生に帰る動物見送る時の仕草も色々あって好き。付き合ってくれ。なお、師匠は今回「さようなら」を独り言のような静かさで言っていて何ならもう既にしんでるくらいの感じでした。運が良ければ生き残る、まぁそんな可能性は露ほどにも無いでしょうけど、って感じほんとごちそうさま。
そんな英雄達の国、今回のキノはずっとすごくフラットで、ずーっとこちらの背筋に冷たいものが降りるような、きっと7人もそれを感じていたんじゃないかっていう、プレッシャーが凄かった。呼吸がし辛いような圧迫感が場を支配していて、いつもより7人が減っていくのを早く感じた。seven heroesに入って「どんな時でも平常心」ってエルメスが言った時「そうか、このやりとりの後だったから、平常心を意識していたのかも」ってハッとしましたね。全員やっつけた後に言う碑文のメッセージも、どこか芝居がかった、まるでショーの締めくくりのご挨拶かのような響きで、最後まで怖かった。エルメスの元に戻ってくるのも心なしか遅く感じたし、エルメスがおかえりって言ってやっとキノが帰ってきた感じで緊張が解けた気がしました。
なお、今回の席は完全な「石碑席(声に出したい日本語)」で、めっちゃみんなこっち見るから「わたしは石碑…」って北島マヤみたいに心で唱えつつ月影先生に「石碑は自分が石碑だなんて考えません!」って叱られたりしていて、そのうちにキノがわたしをぐいぐい拭って「なんか書いてある」って言ったから「ねえ!いまの見ようによってはわたしに手を振ったみたいに見えるんじゃない!?」ってキャッキャしかけるわたしをねじ伏せて虚無顔ならぬ石碑顔を貫き通していました。客席も楽じゃない。
あと、どう考えても元気な案内人のご老人が杖をライフルに見立ててキノに狙いを定めたとき、キノが半笑いで中途半端〜に両手を上げて、すぐに中途半端〜に下ろしたので、おててがなんかよくわからんダラけた招き猫みたいなかんじになっててめっちゃかわいかった。なんだあれはけしからん。
あ、あとさ、調査隊が二手に分かれたあと、照明落として上手と下手を交互にスポットライトで照らし出すかっこいい緊迫の演出、、の陰で台を移動させるのに合わせて死んだ2人がハケるとこも、もっとささーっしれーっとハケてるのかとおもっていたのに上手から見えたらめちゃくちゃ匍匐前進みたいに神経使って移動しててグッと来た。もうそういうとこがほんと大好きキノステくん!!
あとはウクレレの「は?」が揃うのを待つばかり…
ラストのキノとエルメスってさ、まだお互いの間に距離があって、同じように飄々と冷たいこと言ってる風なのに、英雄の国で退屈退屈言いながらキノの帰りを信じて待ってるエルメスとの違いを凄く感じて、ほんとつじさんのエルメス素晴らしいなぁってしみじみおもう。そりゃあんた「モトラドやってるとー」って言うわ…そんなエルメスに「運だよ」って言ってくるくる踊るキノ、キノステ自体もここから改めて始まるって感じの終わり方ですごく良いよなぁ。ほんと毎年やってほしい。けど櫻井さんの食生活が心配、という複雑な心境(苦笑)去年までは「続編は絶対作って欲しいが円盤が出ないと思うと素直に願えない」って思ってたけど、こうして円盤を出すって決めてくれたから、この未来を手に入れて満足ではないから主題歌もブロマイドもはやく売ってほしい。
そして今は何より明日からの公演再開を全身全霊で祈っています。
ということで感想書き終わったけど三好さんからツイート来ない…うっうっ…このシステム結果的に絞れてしまうからどうにかならんかといつも思うけど中止自体を少しでも多くの観劇予定の方に少しでも早く届けようとするならしないわけにはいかないしやむを得ないよなぁ。「公演関係者」なのだからキャストとは限らないでしょって思いたいけどこういうときに三好さんがツイートしないなんて考えられないんだよ…(→って上げてたけど三好さんからもツイート来たー!文面的にはたぶん、だけど、当人ではなさそう…!!なんにしても元気なら取り敢えずはよかった安心したうえええん!!!!でもまぁとにかく誰かは体調悪いわけでとにかく無理せず休んでそしてはやく元気になって!!)
いや三好さんかどうかが問題なわけじゃなくてですね、そもそも体調悪いってだけでしんどいのに挙句それで公演中止なんて心痛いかばかりかと思ったら治るもんも治らんが!って気持ちだし、いったん記憶喪失なりクロロホルムかがすなりして水分摂って一晩ぐっすり寝たら平熱ケロっと元気!みたいになってほしい…あと櫻井さん、ずっと気になってるけどツイートにタグつかってあげて…(笑)
しかしほんとにもーよりにもよって唯一の平日昼公演、ここしか観るチャンス無かった人とかのこと考えたらあまりにも酷だよ。特典のしおりもどうするんや…ケロッと治れーケロッと下がれー。
信じてるから。朝、観劇の準備して家を出るから。(って書いて一度投稿したけど公式から23日公演の中止アナウンスが出ました無念…でも諦めないから)旅のアクシデントも楽しみの一つ。
配信で観ようって準備してる人もきっといっぱいいるから。待ってる。
そういえばさ、チラシ束の中に公演アンケートリンク入ってるって聞いてて初日パンフ入れば良いとおもってB5のケースしか持ってなかったから、まぁアンケートURLはそのうち公式Twitterとかでも出るでしょって思ってたのが円盤すらあのかんじだったのでこれはアンケートURLは来ないな!って前回ようやくチラシ束貰って来たんだけどほんと良かった…ていうか別に現地観劇した人からしか感想やリクエスト欲しくありませんってことでもいいんだけど、チラシ束にアンケート入ってますって言うわけでもなく強制的に配るわけでもないのに流石にそれはどうなんだいゴーチくんほんとにきみのことがわからないよわたしは。タグでツイートしろって要するに口コミ宣伝目的だからなのはわかるけど世の中Twitterしてる人だけじゃないしTwitterアカウント持ってても必ずしも自分がどこに行った何をしたってツイートできる人ばかりではないし、ひっそりとクローズドで感想伝えたい人だっているんだよ。
「観劇後に何かを話したり考えたりすることを期待する」ってプロデューサーが言ってるんだから、それがオープンかクローズドかは関係なく、公式が受け皿用意してやってくれや…それを読むか読まないかはそっちで勝手にしてくれればいいからさぁ。
頼むぜまじゴーチくん。いつか分かり合えるといいな。舞台写真売って。主題歌売って。たのむ、わかってくれ。