ハンブレ武道館、とそのまえの話。②
ただの一リスナーからのライブで見えた光景で、ハンブレッダーズが武道館でライブをするまでを振り返っています。(どんどん1ライブ当たりの記載が長くなっているので、読み物は長ければ長いだけいい、という人にしか勧めません…!!でも写真だけでもなんとなく時代を追えるので、よかったらスクロールしてみてください。)
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2022/10/27
秋のグーパンまつりZ@Zepp DiverCity
グーパンもでかくなったもんだなぁ、バンド界隈でちゃんと売れてる、ある意味一段上にいると思っていた先輩たちに対バン挑めるんだなあ。そんなことを考えて取っていたライブ。図らずもうきくん加入後初のツアーだった。今までと同じくかっこいい4人の演奏、でも今までもよりたくましく見えるステージだった。ギター対決をうきくんに挑むムツムロさん。うきくんがもう遠慮なくステージで目立ち散らかしていいんだと、引導を渡すようだった。心なしかいつもよりギターがギャンギャンと叫んでいた。『光』という曲はハンブレッダーズの未来を照らしているようだった。
2022/11/03
ボロフェスタ2022@ORANGE SIDE STAGE at KBSホール
実はこのライブには行くつもりではなかった。彼らが集まった同志社大学のそば、KBSホール。会場もイベントもなんとなく彼らにとっては特別だと分かっていて憧れはあったけど、友人の結婚式とくっつけて一人旅工程を組んでいた時に、ふと、ハンブレッダーズが近くでライブをすることに気付いた、これは運命だと予定を調整した。ボロフェスタの頭を一旦楽しんで、友人と会ったりして、夕方から戻ってきて数組見て。手作り感しかないけれど、音楽が好きな人たちがいつまでも童心を忘れずにやっている感じが愛しかった。トリのハンブレは3列目ぐらいで見れたのだけど、きっといつものライブよりリラックスして、でも昔からの仲間たちに今のかっこいいハンブレを見せるぞという気持ちも見え隠れして、ものすごく素敵な瞬間に立ち会えているなと思った。アンコールの『DAY DREAM BEAT』がすごく特別な響き方をしていた。ステンドグラスが神々しかった。
『やばすぎるスピード』発売。正直言って『ギター』みたいな名盤を出して結構すぐに出るアルバム、どこまで好きになれるのだろうか…という不安があった。が、ちゃんとパンチのあるアルバムだった。全体的には速くてヤンチャだけど、『東京』『光』があることで彼らのフラットなモードも大人になっているような気がした。
11/29。延期になっていたシネマとハンブレのライブの延期開催日。今度はコロナになってしまったハンブレメンバーの経過が思わしくないということで再度延期になった。落胆はしたものの、逆にここまでくると燃え上ってくる気持ちになった。お守りにしたいぐらい待ち遠しい公演がまだ叶っていない!なんと素晴らしい。
2022/12/20
HEAVEN'S ROCK Utsunomiya 22nd Anniversary #20
@HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
アルカラにLucie, Too。よく知った好きなバンドが対バンなので平日に宇都宮まで行くことにしたこの公演はしばらくライブをお休みしていたハンブレの復活公演になった。アルカラ稲村さんは実は同志社の先輩ということで、『弱者の為の騒音を』をカバーしてくれた。そして、トリのハンブレ。先輩がいてもトリになることすら、普通に納得してしまうぐらいライブが良くなっていた彼ら。復活公演の『弱者の為の騒音を』が大きく響いた。なんとなくこのライブハウスではいつも下手の端で見ていることが多くて、この日もそうしていたらうきくんの目力の強い目と目があって、ああ、メンバーなんだなあという気持ちですごく満たされたのを覚えている。
2022/12/29
COUNTDOWN JAPAN 22/23@GALAXY STAGE at 幕張メッセ
運よくユニゾンと同日でユニゾンの友人と見に行ったら、ハンブレが刺さっていて嬉しかった。以前CDJで見たときはチャレンジのような気持だったが、この時はもう「ほーら、私の好きなバンドはこんなにかっこいいんだよ」の気持ちだった。他人のふんどしで相撲を取るな。以前よりも大きなステージで堂々とした彼らを見てご満悦だったのに、最後の最後で『フェイバリットソング』で馬鹿になってしまった!こういうファンをぶち上げてくれるセットリスト、本当に茶目っ気があって嬉しすぎる。この年もやはり年越しのCDTVに出ていたけど、ライブで見るハンブレッダーズがいつでも一番輝いていた。
2023/01/21
ircle『HUMANisM~超★大乱闘編2023~』
@いいちこ STAGE at Spotify O-EAST
クソでかいステージで見た次に見るのが、見慣れたO-EASTのバンド主催企画。これだからロックバンドにはロマンがある。正直なことを言うと私はircleをしっかり聞いていたわけではない。が、私の好きなバンドたちは皆ircleを愛していた。ハンブレッダーズもその一組だ。ちゃんと縦に連なる歴史の中で、横のつながりをいつも大事にしていたのを見ていたから、このステージに立つハンブレは絶対にかっこいい、という確証があった。ある曲のワンフレーズを大好きだと歌うムツムロさん。そして、久しぶりに聞いた『COLORS』の照明を見上げた光景がいまだに思い出せる。私自身はチームで動く活動を人生でほとんど選ばなかった人間なので、バンドマンが一緒に「シーンを作っている」という行為が羨ましくて、まぶしくて仕方がないんだと思う。他の好きなバンドも含めてでらしが楽しんでいたのが、個人的に嬉しかった。
2023/02/22
cinema staff×UMBER Presents 「South Valley Familia」@静岡UMBER
イベントとしては3度目の正直。この組み合わせの対バンとしては4度目の正直。やっとこの日が来た。メンバー双方も次自分達要因で延期してしまったらとびくびくしていたらしい。上手最前で見る、二人の大好きで尊敬する人。どちらにもグチャグチャな顔を見せていたと思う。この時期のハンブレのライブの仕上がり具合は本当にすごくって、シネマの三島さんもきっとこれを見てバンドを始める若い子がいるだろう、みたいなことを言っていた。この頃、『またね』のリリースがあり、『THE SONG』という全部ぶっ壊すぞみたいな曲でライブを終えるスタイルは、パンク精神を感じられて刺激的だった。緊張していつもよりお喋りが控えめだったといわれたのに、シネマには「あれで控えめなの?」と言われていたでらし。ハンブレというバンドの方向性からすると、シネマだったりいわゆる残響憧れだったことに違和感を持つ人もいるかもしれない。けど、アンコールに『チェンジアップ』をリクエストして、終わったあといやこの曲も良かったか…と何曲も候補を挙げる様は、ただただピュアなファンだった。この対バンはゴールじゃなくて、これからの2バンドの関係性のスタートだったのがすごく嬉しかった。
2023/03/05
ヤバすぎるアコースティックライブ
@ららぽーと立川立飛
年末実施予定だったイベントの延期日程。別のところで買ってしまって、整理券はないけれどフリーで見れるということで行ってみて、早々に待機したので良い場所で見れた。確かアコースティックの緩い雰囲気で、リハでプリティウーマンの曲を弾いていたのを覚えてる。リハでやってくれたそもそもアコースティック雰囲気の『口笛を吹くように』が寒空だけどさわやかな空の下で泣きそうになるくらいによかった。CD収録以外の『フェイバリットソング』『アイラブユー』『ヤバすぎるスピード』もよくて、そもそも初期のハンブレはかなりフォークの匂いもしていたし、ムツムロさん自身の趣味もそういう音楽が多いと思うので、これも定期的にやってくれていいのになあと思った。でもご褒美だからより嬉しいのかもしれないね。
2023/03/19
ヤバすぎるワンマンツアー2023@仙台Rensa
私にとってのツアー初日。珍しく先に名古屋・大阪のホール公演が行われてからライブハウス編に入るので、評判を聞かないようにちょっと注意して挑んだ。(ネタバレはNG派。)番号の割には上手端、スピーカー前ぐらいの最前で見ることが出来て、声出しOKになったこともあって熱量が後方からかぶさってくるような感じだった。『起きろ!』で大人しいライブモードになっていた人たちを揺さぶるようなスタート、やっと本当のライブモードのハンブレが覚醒出来たような、そういうツアーだった。アルバムの曲がしっかり盛り上がりつつも古めの曲も交えて、本編最後はぶん殴るような『THE SONG』。そして、アンコール最後が『逃飛行』だったせいで?おかげで?、私はツアーの新潟を買い足すことに!本編中に「この後ラジオの生放送で…」と言われたにも関わらずWアンコールを求める声がなりやまず、ムツムロさんに「さっさと帰れ!笑」とどやされながら聞いた『フェイバリットソング』はうきくんとでらしがステージ脇に降りたりぐっちゃぐちゃで思い出深い。最後に最前付近とグーパンしていたでらしが、ステージよりやや外から手を伸ばしたら(届かない!笑)みたいな口パクをしながら大きな口を開けて笑ってくれたのも忘れられない。
2023/04/22
ヤバすぎるワンマンツアー2023@新潟LOTS
そもそも関東のライブハウスのキャパが極小で取れず、あとはNHKホールだけかーと思っていたのに、逃飛行を聞いていても経ってもいられず、あ、ここ行けるじゃんと思って足した新潟。バスでついて一番乗りで物販に行き、FC限定のくじを引いたら、サイン入りのロンTが当たって、その後お茶だけした新潟の友達にニヤニヤしながら報告した。ライブはやっぱり上手端のほぼ最前でみたのだけど、端過ぎて押しがないのをいいことに一人で跳ねまくった。でらしのベースが私にとって、一番跳ねたくなるビートなのだ。セットリストは日替わり枠もあったため、その違いを楽しみつつ、同じ曲の位置も変わったりしていて、ハンブレがツアーを回りつつももっといいライブを作ろうと試行錯誤しているのが分かった。でも、本人たちもただただ、理想的な形でツアーを回れているのが嬉しそうであったかい気持ちになった。
2023/05/17
ヤバすぎるワンマンツアー2023@NHKホール
ようやくやってきたツアーファイナル。そもそも最初発表された時は、NHKホールでやるとは何事だ、と思った。渋公(LINE CUBE SHIBUYA)までは、埋まるか埋まらないかは別にして、記念ライブなどでやれるバンドは結構ある。けども、自分が観測している限りではNホはさすがに埋まる勝算がないとやれないランク、という気がしていた。が、蓋を開けてみれば完売。よく考えれば、単発のライブではなくて、ツアーの1本としてだ。明らかにハンブレが”ちゃんと届いている”のだなと驚いた。ライブそのものは広いホール公演らしい目を引く演出を入れつつ、本人たちのライブパフォーマンスが広いところ向けにもなってきていることを感じさせる良いライブ。でも何より覚えているのは、一緒にライブを作ってくれているスタッフやライブハウスの人たちのことを思って、こうやってようやくライブを万全の状態でやれることになったのを涙ながらに喜ぶムツムロさんの姿。この頃から特に自分たちはチームで音楽が出来ている、ということを口に出すようになった気がするが、『売れることが目的ではなくて、バンドを長く続けるために売れたい』という姿勢は自分達だけではなくてそのチームのことも当たり前に含んでいるのだろうなと思う。ダブルアンコールの『ライブハウスで会おうぜ』は、一旦は力の及ぶ範囲で場を守りきれた安堵と、これからも自分たちを育ててくれたそこを守ってライブしていきたい、そういう気持ちも含んでいるのかもしれないなと思った。
2023/06/27
時速36km pre.『Super Ordinary vol.2』@渋谷CLUB QUATTRO
フェスなどに出演するのを見守りつつ、Nホの次に見れたのがクアトロ。個人的にはお呼ばれのツーマンにはよく知らないのにむやみやたらに行くものではない、と思っているが、年始のイベントでハンブレと同日に彼らを見てかっこいいと感じて、近いソウルを感じて、ここに呼ばれたことに熱い意味があるなと思ったので行くことにした。不調で声が出せないでらしのコーラスがないハンブレ。クアトロという箱であることも相まって、なんだか昔のハンブレを見る時のような気持になったし、彼らもライブハウスで見ることに照準を合わせたようなプレイだった気がする。1番のみだが時速の『ハロー』をカバー、時速側も『COLORS』をフルカバー。ちゃんとこの日の為だけにお互いへのリスペクトを持って準備されたライブは、ロックバンド同士のこういう関係性にロマンを感じて、いつの間にか好きなバンドが増えていってしまう原因(?)の一つだ。そして、いつの間にかハンブレが勝負を挑まれる先輩側、にもなっているのに驚く。
2023/08/03
帰宅部定期演奏会 vol.1@恵比寿LIQUID ROOM
FCライブというものはいつだって待望だし、いつだって心がざわつく。チケットが取れるか不安で仕方がない。FC開設時からファンクラブに入っていれば尚更だ。この日は無事にチケットが取れ、自分の認識の甘さで両番を多少犠牲にしてしまったが、よく定位置にしている上手の階段の段上から安全に見ることが出来た。この頃にはもう若い子たちの勢いにビビり散らかしている。激戦だったことを詫び、またやりますと言いながら、いつもに比べると油断した内輪感を出しながら、質問コーナー的なものやくじをしてファンと戯れる珍しい時間。『口笛を吹くように』『エンドレスヘイト』が聞けて、『イマジナリー・ノンフィクション』好きとしては大満足。そして大きなおまけのような『チェリーボーイ・シンドローム』、音源化前の新曲として『ビートアディクション』の披露。やっぱりライブが好きでFCに入っているところが一番大きいので、次はFCツアーでなるべく多くの人にチャンスがあればいいなと思った。
2023/08/06
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023@HILLSIDE STAGE at 千葉市蘇我スポーツ公園
びっくりするほどにアラサー邦ロック好きを突き刺してくるようなメンツのこの日、世代的にそこには入ってこないけれどハンブレもいて本当に嬉しかった。直前まで別のバンドを見ていたので、走って駆け付けて丘の上から見下ろしたハンブレのステージ。いつの間にかこんなにたくさんの人が見ているステージでもちゃんと待っている人がたくさんいるバンドになったんだなと思った。とはいえ私の見ていた場所は後方で「どれどれ見てみるか」というスタンスの人が多そうだったのだけど、遠慮せず『THE SONG』や『フェイバリットソング』で大きな身振りで動いたり、合唱があるべき場所でなるべく大きい声を出していたりしたら隣の男の子がつられたようにどんどん楽しそうになっていったのが、すごく嬉しかった。楽しいとは言え、もう全く快適さはなくふらつきそうな暑さの中、ベースソロでカメラに抜かれていたでらしの背後で飛行機が飛行機雲を残しながら飛んで行ったシーンは、ちょっとだけ爽やかな気分にさせてくれた。
フェスシーズンで引っ張りだこになっていて、ハンブレの人気の加速ぶりに驚きつつ発表された恒例の『秋のグーパンまつり』。今年はZはつかず、初日の大阪城野音のワンマンは例外として、地方の比較的小さめの箱を、これまであまりしっかり正面から対バンをしていないバンドのメインにお招きして回るスタイルのようだった。当然関東の箱は狙いつつ何とか一公演確保。そして個人的に一大事だったのが、青森⇒秋田でのBase Ball Bearとの2デイズ。
Base Ball Bearは私にとって本当に特別で、高校生から聞いていて今となっては一番長くライブに行き続けているバンドだ。木島さんがベボベを好きと知った時点でかなり親近感を持って、ライブに行った投稿にはいつもワクワクして。そして、数年前にたまたま好きなバンドを見に行った時に、インディーズ時代からの親交もあってかライブを見に来ていた木島さんに会って、ベボベの話をしたこともあった。
当然行くべき、とは思いつつ、アクセスも相まって一日か…と考えたのだが、でもバンドが2デイズで対バンをするときには絶対に2日かけてグルーヴが高まるのだ。
2023/10/29
秋のグーパンまつり2023@大阪城野外音楽堂
関東の人間からすると、野音と言えば日比谷野音。この会場は初めてではないけれど、ちょっとお邪魔させていただく感覚、だった。メンバーおすすめの『MUGUNI』というオムライス屋さんで食事して、物販に向かうとなんと新曲『グー』をゲリラ販売している…!すでに大行列でビビるが、なんとかCDをゲット。この時代らしからぬ方法だけど、フィジカルを大切にしている彼らならなんとなくわかる気がする。
会場に入ると、開演前のBGMが対バン相手の曲でにくい。以前はライブの終わりに置かれた『逃飛行』から始まるまさかの展開で、しっかり野外の解放感に合わせて盛り上げつつ、また新たなフェーズに行くことを示唆するように新曲をいくつも混ぜてくる。今となってはアンセムとして確立された『グー』もここで、ゲリラ販売とともに初披露だった。とはいえ、驚いたのは、垂れ幕を落として大々的に宣伝する大阪城ホールワンマン開催の発表。そりゃあ、城野音で発表するにはナイス組み合わせだけど…さすがに大きすぎやしないか!?と発表の際も、歓喜にどよめきが混じっていた。本人たちが一番戸惑っているような風でもあったが、でもこういう大規模ライブというのは日本武道館が定番なので、故郷に錦を飾るのはすごく彼ららしいなと思った。この日の帰り道、新幹線で出会ったハンブレのファンと友達になったのもいい思い出だ。
ツアーに向けて、グッズで買ったトートバッグをハンブレカラーで刺繍。個人的な趣味でしかないが、可愛くできた。
2023/11/18
秋のグーパンまつり2023@青森Quarter
実は初上陸の青森県。2泊3日の東北一人旅でもあり、浮かれながら寒い北の地へ向かった。美術館などで観光しつつ、海沿いのライブハウスに入ってソワソワ。ベボベはそもそも対バンが多くなく、特に後輩からのお誘いに応えるのはここ数年といったところだったのでどんな感じかとドキドキしていたら、いつも通りにかっこよく決めつつ、ハンブレがベボベに影響を受けたと、いつもの冗談めかした感じに、でも嬉しそうに語っていた。ルーパーがうまく行かなそうな『Endless Etude』にも即興で対応していて、さすがのキャリア。木島さんにとっても大きな影響があった『changes』で締め。
ムツムロさんがベボベの武道館を見に行ってた話をしてたけど、実はアリーナ席から振り返ったら一階席に3人並んで座っているハンブレが見えていてかなり嬉しかった。「世代の割に自分は他のメンバーに比べて詳しくないけど」と前置きしつつ、「三人になったベボベに勝手に鼓舞されて、長くやってるのに今が一番楽しいと言えることがとても素敵だ」、と木島さんの代わりじゃなくてムツムロさんの気持ちとして語っていたのがとても良かった。でもやっぱり「一番長く自分とバンドをやってくれている相棒の夢が叶う場所まで連れてこれてよかった」と笑うのが、この日のハイライトだった。
実はこの二つのバンド、『高校の文化祭の為に結成し続いている』『同級生の中で、ベースが一つ年下』『ちょっと皮肉屋なボーカルがドラムをいじる』と構造がかなり似ているのだ。もしかすると長く続くいいバランス関係?ベボベの友達と飲んでハンブレの良さを熱弁して、良い夜だった。
2023/11/19
秋のグーパンまつり2023@秋田Club SWINDLE
喫茶店でモーニングをして贅沢な一日の始まりで秋田へ移動。メンバーは夜走りで移動していて本当にお疲れ様です。資料館を探索して、カフェに行ってライブ前も充実。この日は1桁チケットでハンブレで知り合ったフォロワーと最前で見ることが出来た。
ベボベのこいちゃんはよくロックバンドの"継承""続いていくこと"について話をするけど、「ロックバンドが売れることはそんなに大変ではない、でもそれから続けていくことの方がもっと大変だから。ハンブレは既にもう紆余曲折あって今に辿り着いているみたいだけど、それでもまた一波も二波もあるかもしれない。それでもメンバー同士の絆で乗り越えていってほしい」と語っていて、どちらにも末永く続いて欲しい気持ちでいっぱいになった。『不思議な夜』も木島さんのリクエスト枠っぽいことをしれてよかった。この曲もハンブレメンバーの好きな曲らしいという話で袖からでらしの笑い声がしていた。
ハンブレの1曲目が昨日と変わって『銀河高速』。前日のベボベの話を受けたアンサーだと、私は勝手にそう受け取った。木島さんは、ずっとファンだったけど、ベボベのギターの脱退でベボベを聞くことが出来なかったことも話していて、私のアクションとは違ったけど、全部わかる気持ちだった。それでももう一度繋がって、いつしかバンド同士でも繋がって、それぞれどちらのバンドも今が最高と言えていることが当たり前じゃない、本当に素晴らしい奇跡だなとこの日に特に痛感した。
高ぶりのあまり、本日の主役的ポジションではないでらしが、『ギター』でムツムロさんのマイクを奪ってがなって歌いだした(Twitterでも大反響になっていた例の)シーン目の前で見れて笑い転げたのもいい思い出。
DDBでムツムロさんが『ヘッドホンの中は宇宙』でしっかりと目を合わせてくれたのは、きっと小さなメッセージだなとしったかりとその時のアングルまで頭の中に焼き付いている。ムツムロさんとでらしともグーパンが出来て、本当に全てが思い出だ。ハンブレのフォロワーと飲んだ上で、更に一人飲みもして、本当に幸せでいっぱいの度だった。2日かけて強くなって行く2バンドの絆を見ることが出来て本当に本当に人生でも大きな思い出の旅だ。
2023/12/01
秋のグーパンまつり2023@柏PALOOZA
ハルカミライとのツーマン。ハルカミライは音源は素直にかっこいいなと思うけど、パフォーマンスや客層的には自分にはマッチしないかなと思っていた。とはいえ、同い年のバンドとしてハンブレがシンパシーを感じている様子は見ていたし、ライブハウスでぶつかるべきツーマンとして見届けたいなと思った。そうしたらまさかの良番で、とはいえ危ないかもしれないと上手の本当に一番端っこで全体を見渡すことに。そうしたらギターの人が柵を伝って自分の横から後ろに流れていき、思惑は外れて全ての場所が"現場"になった。きちんとライブのパワーと滲み出る人柄でその場にいる人たちの心を動かすことに手を抜かない彼らは、すごくかっこよかった。
ハンブレはツーマン編の新曲枠を入れ違いでやりながら、ライブで育てているようだった。上手にある柱と端のカーテンの隙間から見えるでらしが、見えにくいけど自分のためだけに切り取られた画角みたいでカッコよく、圧迫の中でも満足感が高かった。ムツムロさんの「歌詞を書くときにリストカットしている人を止められるような歌詞を書きたい」という言葉は、こういう生命を削ってライブをしているような相手との対バンだからより切実さを持ってリスナーに響いているような感じがする。「遊びで始めたバンドが取り返しつかなくなってきた」と語りつつ、もうとっくの昔から本気だったでしょう。
アルバムの発売が発表された。いつのながらハンブレのすごく好きなところは、アルバムの発表とツアーの開始を1か月以上開けてくれるところ。そこがあまり時間がないバンドというのもたまにいて、せっかくアルバムツアーに行くのにアルバムの曲が自分の中に落ちていない状態で演奏を見るのは正直もったいないと感じる。
2023/12/31
ハンブレ大忘年会23/24@なんばHatch
城野音の際に匂わせていたイベントはまさかの年越し。驚いたけど大阪まで友人と来てしまった。出し物がいろいろ発表されていたの普通のライブではないなと思いつつ、今最も熱量の高いバンドと年を跨げるのは嬉しかった。DJキジマでは珍しくノリノリの木島さん、そして踊る木島さんを見れて笑って、でらしの弾き語りではなれないギターに四苦八苦しつつ一生懸命歌う姿に和みつつ助っ人うきくんの心強さたるや…。抽選会を経て、ライブタイム。まあ、お楽しみもいいけど、正直求めているものはこれだよね!!ということで、フロアで周囲を観客が取り囲むタイプのライブ。普段から動き回るメンバーもいるが四人が中央に向き合って演奏する姿は、一つドラマのような光景だった。『グー』や『THE SONG』などの今年を彩る曲で始めつつ、軽快な中間のセットリスト、そして年越し前が『起きろ!』というオチ。年越しシーンはこれ。
その後2曲やって解散。いいハンブレ周年イヤーになるとこが保証された。カラオケで時間をつぶして始発で東京に帰還。直前は行くことがめんどくさくなっていたが、間違いなく来てよかったイベントだった。(そういえばこのイベントの乾杯で、ムツムロさんがマイクに深いリバーブを…とプシュッ芸をしたのはシネマ久野さん意識だったのだろうか。)
たくさんライブに行った2023年が終わり、いよいよ本格的な15周年イヤー、2024年がスタートする。
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あと1本分だけ、続きます。
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