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2024/11/20 ハンブレッダーズvsUNISON SQUARE GARDEN@Zepp Sapporo(①開演前まで)

もう当日から1か月くらい経ってしまうけれど、書き残さないのはきっと未来の自分が悔やむので今更ペンをとっている(キーボードを叩いている)。『絶対見ておくべき傑作』と言われている映画は録画をしても、しっかり向き合って正座して見るべきだ、と思っているがゆえに一年以上放置したりしている癖に、絶対B級どころかC級と分かっている話題作がサブスクに来るとすぐに再生できる。その現象に似た気持ちで、大切な話題ほどなかなかすぐに向き合うことが出来ない…あるよね?生きているうえで自分の足を引っ張っている悪い癖だ。(ついでに悪い結果に対面することが分かっていることにもなかなか取り掛かれない、例えば壊れたSDカードを修理に出すこと。高額な見積もりを見るのが嫌なだけだ。イギリス旅のnoteが止まっているのこのせいです。)

まずはまあ書き出すことが大事だと思って、ヘッダーを設定した。当日、”演奏中は”撮影NGと明文化されたため、さすがに意図されたこの照明も相まって撮影していいものなのだろうと考えた、終演後のバックドロップ。対バン相手とホストを照らしている。粋な演出。

このnoteのタイトルを、あえて本当のライブタイトルとは変えて、好戦的なものにしてみた。きっとそういう日だった、というのが私の感想だからだ。

そもそもこの対バン、並々ならぬ思いを抱いていた日である。メンバーのふたりには敵わないけれど、さすがに自分の元々のタイムラインの中では一番古くから願っていたのではないかと思っている。こんな思いは別に人と比べてどうこうと、優劣をつけるべきものではないけれど。逆に願い過ぎていて、畏れ多くて言葉にできなかった…みたいなこともあり、意外とツイートには残していない。というか、出会った頃のハンブレッダーズから見ると、さすがにUNISON SQUARE GARDENは天上人のようなバンドだった。ファンのくせにそんなことを…というのはと思われるかもしれないけれど、それはハンブレを下げる意味ではなくて、あの時点でユニゾンがもう十二分に売れていた、という意味だ。『シュガーソングとビターステップ』という武器は、それまでのファンからするとずっとそれまでと変わらないかっこいいバンドとは別の立ち位置をもたらしていた。ファンが思っているよりも、ユニゾンはでかいバンドになってしまっていた。

ハンブレッダーズのメジャーデビュー発表。普通のファンは、メジャーに行くことを喜んだり、少し悲しんだりする。ただ私はそれに加えて一人トイズファクトリーからのメジャーデビューであることに、浮足立っていた。ユニゾンと同じレーベル。これは、いつの日か、ちょっと遠い未来にそんなことが起こりえるのでは…希望が見えだした頃だ。

↓これはあまりにも大好きなツイート。

そして、2021年7月、初めての対バンが行われた。思ったより早かった。イベンターのVINTAGE ROCKが仕掛けた3マン。本当に私のための対バンか?と思った。でもまだまだユニゾンは圧倒的な強さを見せつけて去っていった。うきくんときっと同じように、いつかツーマンでと思い、そしてその時は正規メンバーであったら、と未来への夢が増えた。

そしてまだ記憶に新しい、ユニゾンの武道館2日目。その時の感動は時間に余裕があったら、こちらを見てください。

そもそも私が好きなバンドの話をすると、一番長く好きなのがBase Ball Bear、次に長いのがUNISON SQUARE GARDEN、(そしてandropやバニラズが挟まりつつ)、こちらももうちょっとで追いかけて10年になるcinema staffというラインナップ。見事に、木島さん、うきくん・でらし、そしてでらしの偏愛バンドたちである。これは本当に後から知ったことなのでハンブレを好きになったこととは何の関係もないのだが、こうして紐解いていくとあの時一目ぼれしたのは運命というか混じりこんだロックバンドの継承に何か引き寄せられていたのかもしれない。

(本当は2018年にもうシネマと対バンするはずだったのが一旦白紙となり)そうして2023年から、シネマ、ベボベとのツーマンが叶っていった。ハンブレは結構ツーマンをやるバンドなので点を取り上げているだけではあるけど、それなりにキャリアが長くて表にも出ている先輩格バンドとして自分の好きなバンドとの夢のような日が実現していく…ハンブレ自体への熱も加速するのは当たり前だ。人の夢に乗っかっているようでもあるけど、ちゃんと私の夢でもあった。どのバンドでもなく、自分の耳と目で好きになったハンブレッダーズとの共演が見たかった。

なにやらそんな気配を出しまくりで発表された今年のグーパンまつりの対バン相手。Zということはやはりそれなりに集客力の高いバンドに違いない、そういう期待はあったし、きっといよいよユニゾンなんだとは思っていたものの、案の定会場は札幌。出るとしたら福岡か、札幌だなという読みは当たっていた。…というかサンボマスター以外は候補として挙げていた。さすがのヨミである。

↑は東京のライブ後にまとめた、ハンブレッダーズのメンバーセレクト。

チケットは取っていたので、飛行機と…現地で友達とライブだけ合流するものの、きっと誰かとすすきのに飲みに行くことになるに違いない、そして寒いから会場に近い場所がいいということでホテルを押さえる。

後は健康に楽しみにするだけ!連番の友達がいけなくなるなど残念なこともあったが、ソロ遠征の友達を二人誘って打ち上げもセッティング。札幌は何度もいっているので今更どんな観光をするかなあと思いつつ、図書館で札幌ガイドを借りてきていい感じのことをピックアップ。どこに行くかは決めてはいないものの、せっかくだからカメラ旅に勤しもうとうきうきしていた。

(その少し前、うきくんの誕生日、ユニゾンドラムの鈴木貴雄さんとサシで飲みに行っていて、そんな…すでに大接近を…と驚愕しつつめちゃくちゃに浮かれた。)

前日、準備をしてつつ着ていく服、勝負Tシャツ・勝負タオルを選ぶ。決まらないなあと思いつつ、ふと手に取ったハンブレのTシャツでコンセプトが決まる。

”初武道館縛り”

11月20日、5:15頃起床。準備はいつも通り大変で、それでもいつもより早めにベッドに入ったつもりだったが遠足の前現象で全く眠れなかった。3時間ぐらいだろうか。

余裕を持って7時過ぎに空港着。行くのは北海道、正直この時期には何があるかわからないので、リカバリーできるように早めの時間。浮かれてねんりん家の限定のバウムクーヘンを食べ、カメラで窓から雪の写真を撮る。ここで寝て回復するつもりがまったくできなかった。

めちゃくちゃおすすめ
恐らく札幌市ではないが、めちゃくちゃ冬の北海道感

9時40分ごろ、無事札幌着。雲の上から虹が見えて『フルカラープログラム』の祝福だ…と嬉しくなった。プランは決めていなかったけど、概ね予定通り11時前に札幌着。ユニゾンのうさぎを連れてきた。

現地は寒いは寒いものの、思ったほどではなく、マフラーはいらないぐらい。地下鉄一日券を買って、まずはホテルへ荷物を預ける。ロビーにクリスマス装飾がありめちゃくちゃ可愛い。サービスも案内してもらって、これは当たりのホテルだと、幸先のよさを感じた。

まずは現地を見ておく!
雪が積もっていたので落書きを…

観光は、昔行ったけど改めて建築を見たかった北大へ。博物館と建築を見て写真を撮って満喫。近くの清華亭も見学、渋すぎる。ご飯をどこで食べようかと歩いているうちに、時間があったら一応見ておこうかなと思った赤れんが庁舎とテレビ塔にも行き当たった。

やっぱり大好きなスープカレーかなと思いつつ、今まで行ったことない店がいいなと思いあたりをつけていた1件目に行くと長蛇の列。平日なのに…。道を渡って近くの別の店舗にしようとすると、ここもそこそこの列。別の候補を調べながらそのまま並んでいたら意外と早く入れたので、そのまま入店しりと壁際のカウンターに見覚えのある後姿が…しかもハンブレFCの帰宅部の動画を見ている。連絡すると、夜に合流する予定のフォロワーだった…!なんという偶然。

美味しかったけど、個人的にはスープがちょっと好みから外れている印象。物販が近いので、フォロワーと合流して会場方面へ。と思ったら、レジで呼び止められる…なんと夜に合流しようとしていたもう一人のフォロワー!先行して大集合してしまった。

と、いうのも私は実はそういう理由で選んだわけではないのだけど、メンバーがおすすめで挙げていたチェーンだったらしい。なるほど。笑

Zepp Sapporoへ戻ると、たくさんの人が並び活気づいている。いよいよだなあ、という感じがした。

グッズ売り場の横にあるCD即売 なんて美しい並び…

物販もすぐに買えたのでホテルに戻って休憩。朝から歩き続けたので、温かい部屋でコーヒーを飲むとぽかぽかしてくる。と、言いつつ勝負服に着替えて、さっき買ったばかりのステッカーをスマホケースに入れる。

イベントにいったばっかりだったからギブソンでごめん
せっかくだし(3人だけど)パンを並べてみる

開場も近くなってきたので、箱の前に。めちゃくちゃ久しぶりに、別のバンドで知り合った札幌のフォロワーに会ったりする、嬉しい。この待機時間の寒さに警戒してきたけど、荷物を減らすためにウルトラライトダウンもおいてジップアップのパーカーで待機する。そわそわしているから寒さどころではない。

18時、開場。

昼に撮った写真

連番のフォロワーとそわそわきゃーきゃー言いながら話していたものの、開場に入ったら、見たい位置が違うので解散!オタクはこういうところがいい。

いつもであれば、間違いなく、間違いなく上手なのだけど…(私は斎藤宏介さんとでらしの熱烈オタク❕❕)さすがにこの日はうきくんを見ていたい気持ちもあり、結局最前ブロックの一番後列の中央に。中央から全部を見るのが、今日という日にふさわしい。

位置取りをしてまじまじと見上げるバックドロップ。先にライブ写真で少し見てしまっていたけど…去年のグーパンのバックドロップもよいけれど、好きなバンドの名前が並んでいる、なんて絶景だろう。整理番号はめちゃくちゃいいわけではなかったけど、これを全部視界に収められる位置で結果的に良かったのだと思えた。

SEは出演バンドの曲がミックスで流れてくるけれど、これまた好きなマカロニえんぴつでニコニコしたり、ユニゾンの曲が混じると、本編ではこれが聞けないのかも…とちょっと落ち込んで見たり。

ふと思うのは、今日の本当の1曲目は『絵の具』だ。ユニゾンがずっと変わることなく使っているSE。何よりも私の背筋を伸ばしてくれる魔法のような曲。自分がユニゾンのファンでバンドマンだったら、自分の主催ライブでこの曲が鳴り出す瞬間が一番震え上がってしまうかも、と考えたりする。

あと、5分。早く始まって欲しい気持ちと、このまま一生始まらないで欲しい気持ちのせめぎあい。夢が叶うということは、夢が一つ減ってしまうということ。ああ、でも、もう一つ夢が増えた。「fun time HOLIDAYにハンブレッダーズが出る」という夢。

そうしている間に、始まりの時間がやってくる。この時はまだ「主催:ハンブレッダーズ ゲスト:UNISON SQUARE GARDEN」の気持ちだ。

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↓ライブ本編の感想は次の記事で書きます!

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