ハンブレ武道館、とそのまえの話。①
2024年10月9日、ハンブレッダーズ初の日本武道館ワンマン公演が終わった。※ヘッダーの写真は写真撮影OKタイムのもの。
私は、結構こじらせて生きていて、認められたい気持ちがある癖にプライドが高くて自己開示が苦手で。大してフォロワーのいない私が、音楽的知識も薄い私が、自分語りしてなんの意味があるの?と恥ずかしくなってしまって、noteを持ちながらなかなかメモ程度の活用しかできていない。(諸事情で心が折れてしまって書きかけのロンドン旅行記もある。)…けど、今日のMCで声を上げられない人の代弁者でありたいと言っていた彼に勇気を貰って、届くとか届かないとか関係なく、言葉にしたい気持ちは書いてみよう、と、飲んで帰ってきたその勢いにままにnoteを書き始めた。(書き始めの時点では10月9日の武道館当日です。)
今まで何度かバンドと自分の人生的なものを書きかけて、筆が進まず…ではなくて筆が進み過ぎて気持ち悪くなって中断してしまっている。あとはシンプルに読み返して恥ずかしくなる、真夜中のラブレター現象に負けた。
でも、私が見てきたハンブレの歴史は大して長くはないけれど短いというにはいささか思い出が濃いので、せめてこの記事をまた5年後の記念のタイミングで自分が読み返して、残しておいて良かったなと思えたらそれだけで良いことにしよう。
短期記憶力には自信がないけどもライブの光景であれば割と大切に記憶の引き出しにしまっておけている気がするので、ライブの記憶をベースに振り返ることにしてみた。写真も織り交ぜたので、読み疲れたらそれだけでも見てくれたら少しは面白いかもしれない。ここ7年ぐらいの、ただの一ファンから見たハンブレッダーズというバンドの話。シーン的にどういう立ち位置にいたか、ということについて客観性があるとは言えないけれど、人生の半分以上をライブハウスを愛する生活をしてきたリスナーとしてちょっとぐらいはリアリティのある言葉は書けるのではないだろうか。
※武道館自体のレポを期待している人は他の方のを読んでください!!!!そして、ものすごく長くなること間違いなしなので、長文ウェルカムの人だけ読んでください。;_;
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2017/12/02
下北沢にて’17@下北沢MOSAiC
忘れもしない、下北沢モザイク。好きなバンドを見に行く前のバンドから念のため入っていようと思って入ったキャパ200のライブハウス。多分一曲ぐらいは始まっていたのだと思うけど、開けた瞬間に熱気がむわっとあふれ出した。どう見てもそこには熱狂があった。上手のドア付近で見ていて、良く動く、確か膝小僧を出した短パンのベーシストは可愛い顔をしているのに、パワフルにマイクにがなっていた。と思ったら、下手からギタリストが飛んできてもっと溶けるような熱を出していた。逆に縦ラインのふたりは淡々と…と見せかけてボーカルの歌にはライブハウスに逃げ込む人種たちに刺さる何かがあるな…と思った。男も女も、特におじさんたちもぐちゃぐちゃな顔で拳を突き上げていたから。
おなじみの誤字ツイート。ハンブレッ”タ”ーズ。
それを公式もしっかりと巡回していた頃。
この少し後に確かDAY DREAM BEATのMVが出た。すごく良くて、このバンドを好きになる気配しかなかった。
2018/04/21
MISOJI RIOT@心斎橋club vijon
まさかの2回目が彼らの地元大阪のサーキット。インディーズバンド3組で共同開催のサーキット。その主催の一バンドが大好きなのと、出演する福岡のバンドのことも大好きで中々見るチャンスがないので、中間地点の大阪まで出向いた。ハンブレはきっと地元のファンがたくさんいるんだろうな、と思い、後ろの方で小さくなってみようと思った、けど最後はめちゃくちゃ拳を振り上げていた。確かRE YOUTHと純異性交遊を買って帰った。
久しぶりと言ってやっていた『烏丸御池のアパートで』の時の光景はすごく覚えていて、また聞きたいな…。
2018/05/26
Shimokitazawa SOUND CRUISING 2018@下北沢ReG
いわゆるサウクル。またサーキットかと思うかもしれないが、この頃のハンブレだとそういうライブが活動のメインだ。地下のライブハウスで、16時台とは思えないほどに気分はクライマックスになった。もう完全にはまっている。この頃もうすでに「今年一番聞いた曲はDAY DREAM BEATになるんだろうな」という予感だった。
2018/6/2
SAKAE SP-RING 2018@名古屋APOLLO BASE
4回目にしてもう名古屋で見ている。またサーキットか。アポロベイスの下手の端で拳をステージに振りかざして熱狂していた。完全にフロアには熱が溢れていて、「これがこれから来るバンドってやつだな…」の気持ちになって。
2018/9/17
TOKYO CALLING 2018@渋谷WWW
スペシャステージでムツムロさんのソロ。一つ目の段の最前から見た光景。その頃のムツムロさんはお世辞にも歌がうまいボーカリストの類ではなかったが、心があるボーカルだなと思った。
恐らくこの頃、ハンブレの新譜と冬の自主企画が発表された。まさかの、新宿ロフトで2と、追いかけているcinema staffと対バンで狂喜乱舞した。でらしが残響フォロワーであることも知っていたけど、毛色が違い過ぎて本当にこんなにすぐに対バンするとは思わなかった。
そしてこの頃、毎週見ていたtvkのジロッケンという番組にも結構ハンブレが出るようになって、彼らのパーソナリティーを知ることになっていた。
2018/12/2
「イマジナリー・ノンフィクション」レコ発
”こどものままで おとなになろう”ツアー@新宿LOFT
結局シネマの活動休止で対バンは叶わなかったが、普通に見に来た。私は他に熱狂しているバンドも多かったの自分ではそんなつもりはなかったのだが、どう考えても普通にハンブレにのめりこんでいた。でらしがシネマのTシャツを着て出演していたのが嬉しかった。多分上手に行くようになったのはこれがきっかけかもしれない。シネマを心配しつつ、ムツムロさんも声が出ていなくてガラガラでみっともない、でもフロアからの合唱に支えられた『DAY DREAM BEAT』のことをずっと忘れない。もうアンセムとして完全に出来上がっていた。
2018/12/9
JAPAN’S NEXT 渋谷JACK 2018 WINTER@渋谷O-WEST
好きなバンドを見て急いで駆け込んで全部見れたハンブレ。サーキットのキャパがどんどん1年で大きくなるんだな…と驚いた。私はいまだに「イマジナリー・ノンフィクション」のことを特別に好きな盤と思っていて、この頃のセットリストはとても嬉しかった。
この後年末に体調を崩していたムツムロさん、今思うと…そう…だったのだ。
2019/3/23
”Cagayake!BOYZ”ワンマンツアー@渋谷CLUB QUATTRO
ハンブレにとっては大阪以外での初ワンマンツアーなので東京でも当然初。5年前の時点でもうすでに、若い子が多すぎでビビッていた。でも本当に充足感に溢れた、これからを感じさせるワンマンだった。「イマジナリー・ノンフィクション」の曲も全部聞けて嬉しかった。あの時新曲と言ってやっていたファーストラブレターはなんだったのだろう…もはや他の曲名でリリースされたのかもわからない。
2019/4/19
haruberrylive2019@HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
好きなバンドが集まっていたので、確か半休を使って宇都宮まで見に来た。この時は下手で吉野さんの熱い、いや暑苦しいとまで言える笑顔を見て大満足になった。この頃には『弱者の為の騒音を』がDDBに続く武器になっていた気がする。狭くて天井の低いライブハウスでぎゃんぎゃんのギターは輝く。
ここから一か月も経たないうちに、吉野さんのサポートギターへの降格、という名の脱退が発表された。春先からずっと好きなバンドのギタリストが辞める続きだったので、さすがに心が折れそうになった。みんな楽しそうに弾いていた人ばかりがいなくなっていく。でも、それと同時に会社員である私は、会社員として働く人生も、私たちから見るとどう見ても輝かしくて手に入れがたいバンドマンとしての人生と比べたときに、選び取る価値のあるものなんだ、ということに少し勇気を貰ったのは、今になって気付いたこと。悲しいと同時に、すごいなと思った気持ちの正体はこれ。転職してその当時の会社に入って4年たった頃。明らかに停滞とストレスでいっぱいだった自分の状況と照らし合わせて、驚いたと同時に、やっぱり悲しさが勝った。
のちに公開された『銀河高速』のMV。深夜高速にインスピレーションを受けたようなタイトル。「続けてみることにしたよ」という歌詞。続けてくれたありがとうの気持ちでいっぱいになった。逆に言うと、ロックバンドはメンバーが抜けても転がり続けることが出来るのだ。
2019/07/13
JAPAN'S NEXT 渋谷JACK 2019 SUMMER@渋谷O-EAST
吉野さんがサポートギターになって、初めてライブを見る機会が出来た。サーキットの一コマでしかないが、緊張して、でも終わってみると、このバンドをこれからも好きでいられることに感謝でいっぱいになるライブだった。サポートとは言いつつ、この日もステージで一番汗をかいていたのは、吉野さんだった。それまでの横幅の狭いライブハウスの光景と違って、横に広いO-EASTは明らかに一段上がった印象で、下から見上げた広い空間を覚えている。弱者~銀河高速、水分が全部なくなるような流れだった。
たまたまこの日、ライブ後の駐車場にハンブレメンバーを見かけて握手させてもらった。吉野さんが「僕サポートですけどいいんですか…笑」とはにかんでくれたのが忘れられない。そしてこの夜、大好きなユニゾンの斎藤さんがラジオで銀河高速を流していた。胸がいっぱいの日だった。
2019/07/20
MURO FESTIVAL2019@幕張海浜公園 Gブロック特設会場 MU-STAGE
サポートしての吉野さんを見た翌週、すぐに別のギタリストが弾くハンブレッダーズを見ることになった。私が見てきたうきくんとのエピソードはこれを読んでほしいです。
このライブを見て、ハンブレッダーズというバンドは、変わらないために買われるバンドなのだと思ったし、私はそれを受け入れて好きでいられるなという予感がした。
その夏ハンブレは初めてロッキンに出ていて、その時は吉野さんが弾いていたのがいけなかったけどすごく嬉しかった。私は"続けてみることにした"ツアーに行きたかったけど、チケットが当たらず見送った。
秋、ミナホの会場でメジャーデビューが発表された。それ自体は、ごく自然だったというか、もうちょっとで来るだろうなと思っていた景色だったので、驚きよりもただただ良かったねえの気持ちだった。一番嬉しかったのは、レコード会社がTOY'S FACTORYだったこと。私の一番好きなバンドがそこで健やかに音楽を作っていたので、すごく心強い気持ちになった。そしてでらしもサポートうきくんもそのバンドが好きだったので、きっと嬉しいだろうなと思った。
2019/11/17
秋のグーパンまつり2019@北浦和KYARA
もうなくなってしまった、私が高校生時代に遊んでいた街北浦和にあったライブハウス。そこでの企画で、相手もズーカラデルとThe Whoops。本当に素晴らしい組み合わせだった。(ちなみに武道館のライブハウス~の画像にKYARAの写真もあって泣いてしまった。)一点だけ言うとすると、サポートギターが永田さん。初めて見る。けども誰よりも見てきたギタリストだった。私の好きなバンドで弾いていて、脱退後、ハンブレで見ることになった。本当に複雑な気持ちだった。でもやっぱり楽しくて幸せなライブだった。下手の外の通路を走り抜けたでらしとグーパンした。
2019/12/30
COUNTDOWN JAPAN 19/20@幕張メッセ ASTRO ARENA
この日のサポートギターも永田さん。ハンブレッダーズはすごく大きなところに来たんだな、と声が漏れてしまった。意味が分かっている人がどれくらいいたのかはわからないけど、『銀河高速』で2019年を締めたのが今年の象徴だった。でもメジャーに続いていくのだという期待もあった。
2020年。ハンブレは、列伝ツアーとメジャーデビューのツアー、“この先の人生に必要がない”ワンマンツアーを控えていた。ハンブレのツアーの赤坂には行けず、でらしの地元栃木でもあるということで、宇都宮のチケットを押さえていた。けれど列伝ツアーの途中ですべてが止まった。
『ユースレスマシン』という表題曲も、アルバムも素晴らしくて、本当にこれからが楽しみになる時期だったが、ツアーをやらなかったことで、正直言って私の中でもこのアルバムが出たことの記憶は霧がかかったような状態だ。それでも、『逃飛行』の再録は、この時期の支えのように聞いていた。
『ライブハウスで会おうぜ』という曲が出た。バンド業界の一筋の光になって、ムツムロアキラという人の、世界を見る視点が本当に素晴らしいなということが伝わるようなムーブメントだった。はるか昔に初めて怖い気持ちを携えてライブハウスに行く勇気を出したことが、今の私の支えになっているなと思った。
在宅勤務ではあったものの絶対にかかっていはいけないというプレッシャーがあり、『ハンブレッダーズの"ライブハウスで"見るラジオ』ツアーには行けなかった。正確に言うと、本当に行きたいライブに行けるように、優先度が高いものだけ、という選択をした。なので、あまりこの頃のハンブレッダーズにまつわる記憶がない。
そんな中でもスペシャに入っているのでフェスに出る彼らの映像を見て、ライブというものを守っている彼らに勇気を貰っていた。感謝しかなかった。
関西での”ライブハウスで会おうぜ”ツアーをやって、1stシングル『COLORS』が発売。そして、『"きっと何かが変わるはず"ワンマンツアー』が開催された。ようやく時が動きだしたような気がした。
2021/03/04
"きっと何かが変わるはず"ワンマンツアー@TSUTAYA O-EAST
実はまだ関東では2回目の単独のワンマンライブ。立ち位置指定で、O-EASTといえど、大した人数を入れていないツアーだ。でもなぜか、一度見たことのあるステージでまた彼らを観れたことはすごく心の緊張を溶かす経験になった。この頃にはサポートギターはうきくん固定のような感じになっていて、これが今のハンブレチームなんだなと下手から見ながら思った。
2021/03/13
スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2020 ~仕切直始の宴~@EX THEATER ROPPONGI
元はいけなかった列伝ツアー。2020年分が再開催という嬉しいニュースでライブに向かった。けど結局サスフォーが出れず、3組での開催になった。座席ありのEXシアター。安心と同時に、このライブをライブハウスで見れたらなとも思った。でもこのロックバンドたちがいる時代にいて良かったなと思った。
2021/07/06
VINTAGE LEAGUE 2021 "Triple,Trick,Tripper"
@USEN STUDIO COAST
発表された瞬間から、これは誰よりも私も為にあるのでは?と思ったスリーマンライブ。ユニゾンとハンブレとズーカラデル。どれもワンマンに行くほどに好きなバンド、特にユニゾンとハンブレの共演は今か今かと待ち望んでいた。でも、その時の2バンドの規模を考えると、これはかなりイベンターの趣向が入った極めておまけ的な、ご褒美的なライブだと思ったのも事実。本人たちも完敗でした…という感想だったみたい。とはいえ、2列目で見れて私が人生で最初に行った大好きなライブハウスでのこんな特別なイベント、終わってからうきくんが言っていたように私もここに墓を建てたいと思った。(今はもうコーストが墓に眠ってしまった…。)
『ワールドイズマイン』発売。でらしのベースが本当に好きだということにかなり自覚的になってきた。
2021/09/21
トーキョーイズマイン@Zepp Tokyo
『ワールドイズマイン』に肖ったこのタイトル。関東人にとってはかなりバンドの登竜門、聖地的な響きの強いこのライブハウス。観覧車の下でドギマギと並んだ記憶を持っている人はかなり大いに違いない。うきくんもここに遠征してきたときの思い出を語っていた記憶。私にとってももちろん思い出深い場所で、でも大阪出身の彼らにとってここでライブをしてみよう、という目標があるということはそれほど期待していなかった。そして、このライブハウスはもうなくなってしまう。…と思ったら、まさかの単発ライブで素敵なタイトル。指定席ではあったもののほぼ満員のライブハウス。2列目で浮かれていたら、まさかの最前だった。しかもムツムロさんの真正面、ドセンター。こんな時に限って仕事でちょっと遅れてしまい、1曲目のDDBの終わりに、汗と涙の混じった顔で腰を低くしてムツムロさんの前に滑り込んだことが忘れられない。アンコール含め、20曲。おそらく私の観測が正しければ、この時点で一番最長のライブだったはずで、新旧まんべんなく聞けたこの日のライブは、充足感がすごかった。ハンブレッダーズというバンドをようやく理解できたような気持にもなった。
ちなみにこの日はそもそも、上京した記念的なライブでもあった。彼らがちゃんと売れようとしているんだ、という覚悟を感じる日でもあった。後日談だが、この日のライブの写真がCDショップに展示されているを見ていたら、最前センター、マスクをしてるがどうみても私のニコニコの笑顔が映り込んでいた。
2021/10/23
秋のグーパンまつり2021@高崎club FLEEZ
恒例となったグーパンまつり。どう考えても遠征してまでも見たい対バンがあったが、まだまだ世間の風当たりを考えると積極的に遠征する気持ちにはなれず、いちおう関東ということで高崎へ。おいしくるメロンパンとの対バン。なんとなく食わず嫌いだった彼らのかっこよさに感動してしまった。近くに「おいしいメロンパン!」屋さんがあったので笑ってしまった。ハンブレはツーマンなので、尺は短いけれど『付き合ってないけどお互いに』などの懐かしい曲で胸が高まったのを覚えている。後方の段の上から見ていたら、でらしとうきくんが後ろの方までしっかり見据えてエアグーパンをしてくれて嬉しくなった。
『ギター』発売。どう考えてもこの閉塞感に体当たりしていく、ガラスの壁を突き破るような名盤だと感じた。ギター、再生、BGMになるなよ、キラーチューンが多すぎる。14曲と今考えるとかなりのボリュームだが、緩急の波もすごく効果的で、どう見ても若さと勢いと運で来たバンドではなくて、ちゃんと音楽に向き合って職業ミュージシャンとして長く活躍するだろうなと、このバンドはちゃんと評価されて売れるなとただの一リスナーながら誇らしく思った。特典の春のツアーの映像もちゃんとパッケージ化してくれて嬉しかった。
ファンクラブ『帰宅部』が発足。さすがにもう迷わず年額で入るくらいには好きと胸を張って言えるくらいだった。帰宅部ではなかったけれど、文化部で隅っこにいた私には、ある意味安心感のあるFC名だった。
2021/12/22
夜の本気ダンス×ハンブレッダーズ presents「ドキドキ☆ハッピーフレンズ! ~クリスマス編~」
@EX THEATER ROPPONGI
再びEXシアターの指定席、これが見やすくてよい。関西の先輩とのお楽しみイベント、ドキハピ。ゲストに忘れらんねえよ。初めて聞くアルバムの曲もあって、でもDDBがセトリに入っていなかったり、ハンブレも進んでいくんだなという気持ちになった。ライブ後はプレゼント交換タイムをしたりして、本当にお楽しみ会だった。
行かなかったけれど、代打のレディクレ抜擢。そして、CDTVの年越しに出演するのを見守り、ハンブレに明らかに追い風が吹いている感じがしていた。
2022/02/05
ハンブレッダーズ ワンマンツアー2022 "ギター!ギター!ギター!" @HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
バカみたいなタイトルのこのツアー。大好きなバンドもGuitar!Drum!Bass!Tourとやっていたので思わず笑ってしまった。どちらも頭でしっかり考えるタイプのコンポーザーなので、逆にこういうタイトルをつけたがるのか?ようやく全国を回れるツアーの初日は、私が青春時代を過ごした街、さいたま新都心から。こんなに嬉しいことはない。もういい大人だけど、今だけ、という気持ちで、ハンブレをイヤホンで聞きながら、かつて通った道を歩いて感慨に浸った。まだ、立ち位置指定のあるライブハウス、中腹で見たステージ上の彼ら。キャパの割に高いステージの黒い背景の中で、歌っていた『名前』がやたらに響いたのと同時に、ムツムロさんの歌が明らかにうまくなっていると衝撃を受けた。『君は絶対』で余韻を残して終わる、こんなハンブレは初めてだ、と思った。けどもアンコールで熱く泣かせた後に『フェイバリットソング』で大はしゃぎして終わる、結局そういうバンドなのだ、そこが好きだ。
2022/02/06
ハンブレッダーズ ワンマンツアー2022 "ギター!ギター!ギター!" @HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
そんな余韻ひたひたの中ではあるが、翌日は宇都宮。一度はでらしの地元と言える場所でライブを見れたら、と思った、けど下手の後方から全体を見ていた。後ろはスペースがちょっと余るのをいいことに踊り狂った。地元だけどいうほど地元らしいことに詳しくないんだよね…と語る彼に、何もないという自虐が先行する埼玉県出身の私は大きく頷いた。二日続けてほとんど同じセットリストを見たけれど、それぞれに発見があって来てよかったなと思った。
2022/03/15
ハンブレッダーズ ワンマンツアー2022 "ギター!ギター!ギター!"
@TOKYO DOME CITY HALL
意外とまだワンマンの回数がそれほど東京で重ねているわけでもないのに、TDCホールが埋まった。コロナ禍でのストップを余儀なくされたはずなのに、確実にハンブレの音楽が広まっていることに驚きつつ、当然だなという気持ちでもあった。各地のライブハウスで磨き上げられてきたセットリスト、大きなホールにも負けないぐらいかっこいい演奏だった。とはいえ、元のハンブレが持つコミカルさも失わないで、跳ねたり踊ったり拳を上げたくなる、ちゃんと今まで見てきたハンブレッダーズだった。ちなみに私も木島さんも大好きなベボベのメンバーがライブに見に来ていて、ここでももしかしらたら好きなバンドと対バンする未来が…?という期待が芽生えだした。
追加公演には行けなかったが、帰宅部で募集されたクソコラ企画で、メンバーセレクトに地味に選ばれている。どれとは言いませんが良かったら見てみてください。
このツアーを経て『そろそろうきくんがメンバーになるのではないか?』という期待を持っていた、が、特に発表はなかった。
『カラオケ・サマーバケーション』という曲が出た。さすがにいい歳の自分にはこっぱずかしくなるような曲だった。
6/27、実はここで念願の対バンが開催されるはずだった。静岡UMBERでのcinema staffと箱の共催企画にお呼ばれ。私としては2018年からずっとリベンジを待っていたので、シネマから呼んでくれたことが嬉しかった。しかもツーマン。が、シネマ側のコロナで延期。今となっては遠い記憶だが、延期はよくあることだ…という時期だった。
そして、次は夏のホール公演。指定席ライブはいくつもあったが、初めてのホール公演。私はライブハウスは好きだけど、ギュウギュウが好きなわけではなくて、ホールでもロックバンドが輝けることを強く知っているのですごく嬉しかった。
2022/07/10
ハンブレッダーズ ワンマンライブ2022 "ホール!ホール!ホール!"@LINE CUBE SHIBUYA
ムツムロさんの地元吹田の感想をいつも一緒の友人から受けながら、私の影響でハンブレを聞くようになったという別の友人と来たホール。一曲目の幕に映るシルエットとともに始まった『BGMになるなよ』は、あまりにもヒーローだった。その頃、「世界では戦争が始まるらしい…」といった今も続く暗い時代への足音、コロナが少し落ち着いてきた中でもっと悪意に満ちた世界に対しての焦燥感が募りだしたタイミングで、この日のハンブレッダーズは明らかに観客を救う覚悟を持ってライブに立っているように感じられた。暗くて狭いライブハウスでちょっと目じりを潤ませて酒で気が大きくなって「明日もなんとか頑張るかあ~」となって帰れたらいいな、そんな応急処置の為にやってくる、そこで役目を果たしていた音楽、よりももっと大きくなっていた。もちろんライブハウスでロックバンドに求められる役目も彼らはきちんと果たすと思う、でもそれだけではない、たくさんの人を巻き込むバンドになるんだと分かった。ここで披露された『東京』という新曲は、ここで鳴らされることで完成したのかな、と思った。
再び『ライブハウスで会おうぜ』ツアーを挟み、フェスシーズン。まさかのでらしがコロナになり、彼らが選択したのはムツムロさんがベースを弾いて、本当のスリーピース体制で出演する、という手段だった。
2022/08/27
RUSH BALL 2022@メインステージ at 泉大津フェニックス
前述のシネマを含む、大好きなバンドが4つほどメインステージに出ると聞いて遠征したこの日、残念ながら大好きなでらしの大阪での演奏を見ることはできなかったが、(栃木出身のでらしを除いた)本当の大阪人三人の状態のある意味貴重なステージを見ることになった。超突貫工事で仕上げた三人、リハを含むと7曲、本編は5曲なので短めではあったがある意味ハンブレが持っているパンク精神が発揮されているようなステージだった。私には楽器の上手い下手はあまりわからないけど、魂を燃やして、3人でも立っていようとするパワーと灼熱の熱さは観客を狂わせるには十分だった。そして、最も大きなトピックとして、このフェスはどこよりも先駆けて『声出し』をOKとしていた。正直自分の気持ちとしてはチケットを売ってからその発表をしたことには批判的な気持ちだった。ライブには引き続き多く行っている身で、エッセンシャルワーカーでもなく在宅勤務、ある意味一番かかっても何とかなる人間だったが、出かける時の衛生管理はしっかりしていたし、かかることで医療リソースを奪いたくはないと思っていた。とはいえ、野外でフルキャパは入れていないので適度に距離をとりつつ楽しんでいたが、ハンブレの出番ではムツムロさんは「まだ怖い気持ちの人がいるだろうから、僕たちのライブでは最後の曲だけ声出しにさせてください」と言っていて。この人は、観客のことも、スタッフのこともちゃんと見ていてみんなが一番幸せでいられる形を探しているのだな、と本当に胸が熱くなった。ひねくれている、と自称しているけれど、こんなに人間に真摯に向き合っている人はなかなかいないよ。
3人体制のレアなハンブレというひと夏の思い出を堪能しつつ、再び4人で動くハンブレッダーズ。なんとなく私はこのままもう行くのかなと思い始めていた。うきくんはとにかくギターを楽しく弾けることが一番幸せそうだったし、表に出ることはそんなに好んでいないようにも見えたし、そういうバンドのあり方もあるかと思った。(特にそれを思わせたのはいつの間にかレーベルメイトになった、マカロニえんぴつの存在。)
それは、突然だった。2日前までは普通にライブをしていた。
メンバーの加入というものでこんなに嬉しい気持ちになったことがなかった。私の好きなバンドはもうある程度ずっと固定メンバーでやってきたり、もしくはもう抜けてしまうというお知らせの方が多かった。(ハンブレではそれを早い段階で味わっていたけれど。)もしくはすぐに加入があって消化不良になったりした。が、2019年の夏から見続けて3年。彼以外がメンバーになったら、このバンドを嫌いになるぐらいには、彼しか考えられなかった。そして彼も、私たちと同じ気持ちで、これからの景色を見たいんだ。本当に幸せな気持ちだった。うきくんではなく、ukicaster。笑いながらお知らせを見て泣いた。
そして、なぜ加入にこれだけの時間がかかったのかの答えも出してくれた。それまでのハンブレッダーズ(=3人体制)で全国を回ってから伝える、ムツムロさんらしい仁義の切り方だと思った。
もう、すぐに、アルバムも出る。人生をかけてとにかく青色が好きだとどこに行っても言い続けている私にとって、期待感しかないジャケット。ばかばかしいタイトルも、きっと絶対に愛せる作品になるんだろうなと思った。(すごく嬉しくて頼もしいお知らせの中で、一つだけ心残りだったのが、最後にみた3人時代のハンブレがでらし欠席だったこと!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長すぎるので次の記事から、4人時代のことを書こうと思います。
note会員じゃなくても♡を押せるので、もし良かったら押してくれると嬉しいです!↓
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ハンブレ関連記事】