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ハンブレ武道館、とそのまえの話。③

ただの一リスナーからのライブで見えた光景で、ハンブレッダーズが武道館でライブをするまでを振り返っています。(どんどん1ライブ当たりの記載が長くなっているので、読み物は長ければ長いだけいい、という人にしか勧めません…!!でも写真だけでもなんとなく時代を追えるので、よかったらスクロールしてみてください。)
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2024年1月。実はグーのMVの場所がそう遠くない場所にあると知って、友人と聖地巡礼。お店との話もあって、公園と歩いてるシーンの場所も見つけることが出来ました。特定厨…ってわけでもないのだけど、地図を見るのが好きなので外ロケの場所とかを特定するのはめちゃくちゃ楽しい探偵ごっこの気分。※この喫茶店は今残念ながら休止中みたいです。


2024/02/09
cinema staff presents "two strike to(2) night~バトル・オブ・リキッドルーム'2024~"@恵比寿LIQUIDROOM
昨年の記憶もまだまだ新しい中で、すぐにやってきたハンブレとシネマのツーマン。O.A.としてルサンチマンも加勢。今のハンブレはリキッドで見ることもなかなか難しい中で、客層の年齢層の差もあってかチケットがあり、せっかくこんなにかっこいい対バンなのに…と悔しい気持ちがあった。けれど、この日だけのキーホルダーやTシャツが用意されて個人的にはもう至れり尽くせりの気持ちだ。

元々ライブで演奏され始めていて気に入っていた『DANCING IN THE ROOM』のMVが直前に公開されたこともあり、この日のライブ演奏がすっかり虜になってしまった。ハンブレは意外とミドルテンポの曲が癖になる。ライブそのものはこの頃のハンブレッダーズのモードを程よくミックスしたもので、前回の対バンに比べると力んだ感じでもないが、最後のBGMで『一番素晴らしい夜はきっとまだ来てないんだ』という歌詞が、私にとってこれからの希望になる気がして泣いた。まだまだこういう素敵なシーンが私のとっての頑張りの支えになる。去年の段階ではやっと憧れのバンドと対バンできた…という感じだったのに、その次のシネマのツアーで、でらしが初日と最終日に両方に遊びに来ていたのも、「いつまでもこのバンドのファンだ」という言葉の体現だ。

シネマのライブも今のシネマの戦い方を示しつつ、『KARAKURI in the skywalkers』など、昔からの続けてきたバンド共演者たちへの経緯や、憧れの継承みたいな意志を感じて良かった。ロックバンドは、結局『継承されるもの』なのだ。

2024/02/11
『はじめから自由だった』アルバム先行試聴新年会@日本工学院専門学校 蒲田キャンパス
運よく当選し試聴イベントに参加。昔学祭ライブで来たことのある専門学校内のライブハウス的部屋が会場だった。試聴感想は散々以下に書いたので略。

前日にオールナイトニッポンでソロパーソナリティを務めたムツムロさんが、結構な下ネタ全開だったことを謝罪していた。(若いファンも多いからね…。)年末にDJデビューしていた木島さんによる曲紹介。そして、これだけではなんなので…とライブをしてくれてめちゃくちゃ嬉しい。何よりもライブがご褒美。ライブそのものは2023年曲と既出の新曲たちだけだったけど、それまでに積み上げられていたキラーチューンを外してもこれだけ強いライブを出来るバンドになっているのがハンブレのコロナ以降の圧倒的なパワーアップを示していた。

2024/03/14ハンブレッダーズ ワンマンライブ 放課後Jタイム ~15th Special~@EX THEATER ROPPONGI
城ホが先に発表されてチケットを取っていたものの、あとから東名も発表されたエクストラ公演。城ホの完売に対してこのライブの売れるスピードがかなり遅かったのは不思議だった………。仕事でギリギリだったので後方で見ていたのだけど、前方はやや危ない状態でもあったらしく、東京ではもうなかなか前にはいけないなぁと思う。『スクールマジシャンガール』『口笛を吹くように』などの懐かしい曲を交えつつ、リリースを伴わないライブらしいミックスセトリ。口笛、本当に大好きなんです…というかイマジナリーが……。『サレンダー』は初めて聞けて、切り口の面白さがムツムロさんらしい。個人的には運よくこのエクストラ公演に行ける環境にあったことで、城ホで集大成を目撃するんだ、という心構えが出来た気がする。

2024/03/24
ハンブレッダーズ ワンマンライブ 放課後Jタイム ~15th Special~@大阪城ホール
いよいよやってきた、といいつつ発表から5ヶ月なので、あっという間にやってきてしまった城ホ公演。なので、ファン目線ではようやくたどり着いた、というよりも、夢が想像の倍のスピードで迫ってきた、みたいな気持ちかもしれない。物販の列がとにかくすごくて、どこにこんなにファンが隠れていて…?と思ったけれど、きっと自分も含めて全国からハンブレへの熱い思いを携えて集結している。(数年前に別のライブで大阪に来てアメ村を歩いていたらライブでもないのにハンブレTの人が歩いていて、さすが大阪だ…と思ったことを思い出した。)アリーナ13列だったので比較的いい位置だったが、ステージが本当に大きくて後ろにもたくさんの人がいてフェスでもなくワンマンでこれなんだと本気で驚いた。でも、開演前のSEが私がずっと大好きなSLMCTやナード、tonetone(木島さんとあったのはこのバンドのライブ)、Superfriends…(そしてあとから入っているのを知ったのはThe Floor)など、どう考えても『インディーズ時代に狭いライブハウスでやっていたことと繋がって今日がある』ということを示唆しているようなプレイリストで、この時点でもう泣きそうな気持ちになった。ライブは、シンプルにいつも通りかっこいいライブをしてくれてはいるものの、演出(特に映像面)がこの日だけの特別なもので、チーム一丸でハンブレをお祝いしたい、そのために出来ることは何でもやるぞという気概が伝わってきた。特に皆にとっても印象深いであろう吉野さんに語りかける部分。私も友人もその頃から見ていて、"同級生で組んだバンド"の尊さ、でもそうでなくなること、そしてそれでもバンドが志をもって続いていくこと、全てをあの語りの中で肯定するような時間に感じた。あのシーンがあったことで、ようやくハンブレッダーズは"遊びだったはず"から、"人生をかけてバンドをやっていく集団"に脱皮できたように思える。本人たちの心持ちはもうとっくにそうだったと思うけど、外野にとってそれを見届けることが必要だったんだと思う。ハンブレッダーズの第一章が、本当に完結した、そんな気持ちだ。

そして、大きなトピックとしてもう一つ、暗転して映像が始まった瞬間。私は最初てっきりこの城ホの前でのフォトセッション的なものを見せてこの公演の意味を確かめるような演出になるのかと思った。が、歩きだして足元から向こう側に見える道がどう見てもよく見たことがある場所だ。思わず友人に「え、ねえ、待ってここ、武道館かも」と語りかけると、左手に見える階段を上がりだす。ああ、間違いない。上がりきった先の特徴的なガラス戸。よかった、あの場所で私はハンブレッダーズを見ることが出来るのだ。驚きよりも安堵だったのは、『先に大阪城ホールでライブをした』から。武道館でやりたいみたいなことを声高に言っていた記憶もないし、いつまでも彼らは"大阪のバンド"であり続けたから、やってほしいというのは贅沢なお願いなのかもしれないなと思っていた。もちろん武道館はロックバンドにとっての聖地なので、やる可能性は高いけれど、やらなかった時に勝手に失望するのは失礼だ。そうやって予防線を張るようになって、こうだったらいいなが言いづらくなってしまった、悲しい大人仕草だ。…ある意味、期待通り、願望通り、彼らはロックバンドの聖地でライブをする。嬉しくないはずがない。5か月の間にもう拳を自動で突き上げてくる歌になった『グー』を聞きながら嬉し涙を流して、初の大阪城ホールでのライブ(ハンブレ以外でも初めて来た)が終わった。

2024/04/10
はじめから自由だったワンマンツアー@新潟LOTS
去年に引き続き新潟ワンマン。この日は平日だったからか意外にもチケットが余っていた。…というか、このツアー、城ホのライブから二週間開けずに始まっている。正気の沙汰ではない。武道館という、ミスできない環境でチーム全体で張り詰めた練習をしているのと、並行してツアーの準備も進めていたのは本当にすごい。でもこのスピード感によって、ハンブレッダーズは止まらない、これからのバンドだぞ、という意思が感じられた。あれはあれ、それはそれ。このライブもすっかりリラックスした、いつもの『ライブハウスのハンブレ』で嬉しかった。MC中にでらしがバスセンターのカレーを食べに行くか悩んで辞めた話をしていて、ちょうどその頃カレーを食べてあまりの量に気分が悪くなりかけていた私は「ニアミスで良かった…」と胸をなでおろした。このツアーで初披露された曲の中でも『十七歳』『ペーパームーン』『無駄な抵抗』はかなりお気に入りだ。『サレンダー』での魅せ方も含めて、ライブの演出に幅が増えてきてエンタメ力が向上している気がする。とはいえ本編の締めで演奏される『はじめから自由だった』は、すごくハンブレらしくライブを終わる、ある意味求められている良さにそってさらにその中でどこまで気持ちよく行けるか、を極めたような印象だ。アンコールで『RADIO GIRL』はこういう距離の近いハコで聞くと、より自分のことのように聞こえて嬉しくなる。ちなみに写真のフォトスポットは外で金のテープが風に舞いまくって、大変なことになったせいか、他の場所では金のテープが不採用になっていた。

2024/04/15
はじめから自由だったワンマンツアー@CLUB CITTA'川崎
新潟の余韻を噛み締める間もないうちに、近郊の川崎公演。関東ではなかなかこれでも小さめのハコ、になってきた。若者の勢いに負けて後ろに下がりつつ、『無駄な抵抗』などで自由に踊りまくって、アルバム曲がどんどん好きになってきた。この会場でなぜかステージに天井からほこりが降ってきて、それをでらしが律儀にステージ袖に持って行ったのを鮮明に覚えている。なんだか、そういうちゃんとしているところも、ステージマンとして好きだなと思った記憶がある。また、MC中に明かされたのだが、この会場は実はCOLORSのMV撮影をした場所らしい。ということで、特別に急遽アンコールの1曲目が『COLORS』に。盛り上げやすさなどから『ワールドイズマイン』などがセトリに定着したシングルだが、実はファン人気が相当に高い曲の印象なので、当然ながら会場も沸き立っていた。

2024/05/18
はじめから自由だったワンマンツアー@仙台PIT
ツアー参加はしばらく開いて仙台。ちょうど折り返し地点ぐらいだったのか、この日からセトリの構成が入れ替わった。それぞれ好きではあるのだけど、確か後半の構成だと『DANCING IN THE ROOM』前のセッションがなくなっていて、あの期待感がものすごく好きだった私は前の方が好きだな、と思った。アンコール1曲目は『STILL DREAMING』。確かこの曲は"きっと何かが変わるはず"のツアーで、タイアップ曲ですと紹介された初披露されたはずで、その時のO-EASTの下手から見た光景がぼんやりと頭に残っている。また、このライブは一つ高くなった段の最前柵からみたのだが、すごくステージが見やすくてメンバーとちょうど同じぐらいの高さになって、拳を上げると自分の気持ちがそのまままっすぐステージまで飛んでいくような気持がして、すごく気持ちのいい日だった。ライブハウスの中で、どこが自分にとって一番楽しくみられる環境か、自分できちんと選び取るのは意外と大切なことだ。前に行くだけではない楽しさも、ある。

2024/05/21
はじめから自由だったワンマンツアー@Zepp Haneda
こちらも仙台から間髪入れずのライブ。アンコールのラストはてっきり『RADIO GIRL』一択かと思ったら、『ライブハウスで会おうぜ』。この曲だけは何回聞いても、聞けて良かった、になる気がする。ライブハウスではない会場で聞けば、次会う時のことを楽しみに出来て、ライブハウスで聞けばこれまでのことを噛み締めて…地味で外の世界なんかなかった自分が、17歳でライブハウスという人生の選択肢を手に入れたことがどれだけ人生を豊かにしたか。と同時に、自分はこのツアーで最終日だったのでここで聞けなくなってしまうアルバム曲たちのことを思うと寂しくなった。キャリアがある程度広がってきたときにいつもファンは「曲が増えすぎてこの曲はもうなかなか聞けなくなるな」という悲しみも同時に抱いているのではないかと勝手に思っている。(私は気が早くコロナより前からDDBがセトリに入らなくなる日のことを思って嘆いていた。笑)

2024/07/05
FREESIAN presents -歌遭 "KASO" Vol.1-@渋谷WWW X
フリージアンのことは、うっすらと知っていた。そして曲を聞けばきっと好きになるバンドであることはわかっていた。ただ、関西インディーズシーンにはまると、もう自分の手には負えなくなることも分かっていた。(すでにそうやって関西まで見に行ったことがある。平日に寝屋川まで行ったこともある。)でも、ムツムロさんが城ホのSEにそういう仲間たちの曲を使ったことからもわかるように、ハンブレッダーズはそういうシーンで育まれてきたのだ。見に行ってわかったのは、きっとハンブレはシーンの中でも「売れるなあ」と思われる存在だっただろうけど、でもその中にいても一リスナーとして、対バン相手として、真っ当に友人のバンドに愛とリスペクトを欠かさなかったんだろうなということ。だから、規模がどんなに違うようになっても「ちゃんとバンド同士でぶつからせてくれ」と言われるし、それを受け止めるのだ。セットリストの中で”あの頃”を思わせるのは『口笛を吹くように』『ファイナルボーイフレンド』ぐらいだったけれど、下手に回顧するのではなく、今のハンブレとして100%の力を出したのだな…と勝手に想像した。思い出を振り返る日もあっていいかもしれないけど、どちらのバンドも現在進行形なのだ。

2024/07/25
UNISON SQUARE GARDEN 20th Anniversary LIVE"オーケストラを観にいこう"@日本武道館
青天の霹靂だった。ただただ世界一かっこいいロックバンドの20周年をお祝いしに来ていて、2階の西の席から彼らを見下ろしていた。ぼんやり見える関係者席にハンブレッダーズらしき人影が3名見えたときも、きっと彼は私たちと同じように客席にいるのだ、と思っていた。泣き崩れながら見届けたあのステージは夢のようだったし、嬉しくてしょうがなかった。と同時に、自分たちの武道館よりも先にステージに立っている!という衝撃もあった。でも想像してみると、きっと3人はそんなオファーが来たと知ったら「絶対に出た方がいいよ」というのだろうな。その曲の間だけは、UNISON SQUARE GARDENのライブを見ながら約2か月半後のステージのことを想像して、ただの観客のくせに武者震いするような気持にすらなった。

2024/08/31
SWEET LOVE SHOWER 2024@Mt.Fujiステージ at 山中湖交流プラザきらら
台風で開催が危ぶまれたラブシャ。私は泊りで1日目、2日目連日だったので、始まってしまえばどちらにしても山中湖にいるのだが、来ることをやめて悔しい思いをした人もいた。その分、見れる人間としては最高の時間にしたいなと思ったのだが、ハンブレの時間は幸運にも唯一の好天と言える時間で、むしろ暑すぎて太陽に負けそうだった。私はでらしの正面にある通路部分の正面から見ていて、少し後ろにもかかわらずステージが一望できる良い環境だった。この頃はアルバム後初めての新曲『⚡(ビリビリ)』がリリースされ、それを初めて聞ける日。タイアップがなくても、今伝えたい言葉をなるはやで伝えるためのこのタイミングなのかなと思った。フェスは曲数も限られるが、リハで三曲もやってくれてその中に『フェイバリットソング』が含まれているのが、とても憎い。曲なんてたくさん聞ければ聞けるだけ嬉しいし、フェスだとしてもファン向けの要素が見え隠れするとそのバンドの優しさを感じる。「わかりやすいもの」にまとめ、収束されてしまいがちな時代だから、わかりにくいものに愛しさを感じる。

2024/10/09
ハンブレッダーズ ワンマンライブ 放課後Bタイム ~15th Special~@日本武道館
このライブのことは、どう書いていいのか、正直わからない。1曲目から振り返っていったら、それこそきっとそれだけで5,000字ぐらいになってしまう。ただ、私がこの記事を書こうと思ったように、今まで積み上げてきた、ハンブレの努力が結実した日でもあり、でももうとっくに次のフェーズに踏み出しているようなそんな気持ちにもさせられた日だった。15周年のまとめ、という位置づけではあるかもしれないけれど、15周年の歩みに思いを馳せる役目は大阪城ホールのライブが担っていたと思うし、このライブはある意味ご褒美的なものなのかもしれない。もちろん来れた人は全員嬉しかったと思う。でも今までのハンブレを愛してきて、これからのハンブレも好きでいる人にとっては、ここで見せてくれたハンブレッダーズのパフォーマンスはちょっとずつまた各地に彼らが配りに行くのではないか、そういう気持ちになった。特に武道館に特別に思いを馳せていた彼とはきっと思いを同じにしている気がするが、それはきっとこの1回目まで。2回目、3回目とまた武道館に立てるバンドだと私は思っているし、きっとその時には「今が最高」で更新してくれるのだ。勝手にもう、第二章が始まったと、このシーズンを楽しみにしている。

ただ、それでも、『ライブハウスで会おうぜ』でしんみりさせて、その映像が私の死ぬときの走馬灯になるよ…という気持ちになってからの、全部を台無しにぶち壊す『チェリーボーイ・シンドローム』はセンスが良すぎる!!!!最高のコメディ映画みたいだ!!!「パート2の映画は大体駄作だが バック・トゥ・ザフューチャー的な激アツ展開だってあるだろ?」という歌詞をぶつけたくなる。この後も激アツであってくれ、そう信じている!

そして、最高のエンディングムービー、いつも一緒にハンブレを見ている友人に思わずしがみついて見た。彼らのことを、いうほどは知らないし、彼らも見せてはいないと思う。でも、たまたま出会ったあの時から、私の目で見て私の心で受け止めて大切にしてきたものが、私にとっては今こうして幸せの種の一つになっている。すべて大正解だった。ここまで書いて思った、このnoteを書こうと思わせたのは、あのムービーなのかもしれない。こんなに感動したライブ、ちゃんと映像化される発表を嬉しく思ったけど、いざ発売したらきっともったいなくて見れないな…と置いてしまう悪い癖が出そうだ。絶対に心がいっぱいになるってわかってるものの方が意外と見れない。なんとなく午後のロードショーは見れるのに、ずっと待ってた絶対に素晴らしい映画ほど寝かせてしまうのに似ている。

ここまでライブを通してハンブレッダーズがどういう風に進化してきたか、を書いた。けれど、最初の頃から一貫して彼らの人柄の印象はずっと変わっていない。バンドマンにしては、派手さがなく、真面目で誠実で、でもちゃんと人生の楽しみ方を知っている。私が男だったら、そして同級生だったら、きっと彼らと近いところでで楽しくやっていただろうな、そんな想像をする。そういう意味では遠い憧れの人ではなくて、『音楽が好きな人が一生懸命バンドをやったら』の姿なんだ。「大好きだった少年漫画の主人公みたいになれはしない」と歌っている彼らが一番少年漫画の主人公、冴えないあいつの成長譚を見ている。

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これは余談だけど、メンバーそれぞれが時期も場所もばらばらに自分の好きなバンドのライブを見に来るのに出会ったことがある。めちゃくちゃに音楽ジャンキーという風に自分たちを見せるわけではないけど、自分の好きなものを自分らしく愛して大切に持っていて、私たちと同じようにステージを見る彼らのことは、信用できるなと思った。
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これだけの長文を書いたものの、もう次のツアーで行くところも決まっていて、来年の春にはずっと出てほしかったフェスへの出演も決まっていて、過去より未来が怒涛の勢いで押し寄せてくる。2024年の残りも、2025年もまた何度も幸せな気持ちにさせてくれるのだろうな。次に振り返るのは、5年後くらいかな。

ハンブレッダーズには感謝してもしきれないくらいにたくさん支えてもらっているけれど彼らは「俺らを信用しすぎるな」と笑う。そのスタンスが心地いい。勝手に好きでいさせていただくし、そして私も自分の足で立っていたい。自分のご機嫌は自分でとる。そのために、いつもヘッドホンの中には宇宙があるのだ。
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