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荒ぶるダイノガッツ!第1回爆竜戦隊アバレンジャーを語る 第1話〜第2話編
2024年12月6日より東映特撮YouTubeOfficialにて爆竜戦隊アバレンジャーの第1話と第2話が放送されました。
それに合わせて放送された回の感想を綴っていこうと思います。
因みに私はスーパー戦隊のみならず、特撮作品全般の中でもこの作品が一番好きなのでアバレオタクに恥じない熱量を持って語りますのでご了承ください。
第1話「アバレ恐竜大進撃」
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まず前提としてこの作品の世界観を語ろう。
竜人と爆竜と呼ばれる恐竜が絶滅しなかった地球ダイノアースから我ら(視聴者を含む)の住む地球アナザーアースを侵略しようとするエヴォリアンと侵略者を追う竜人の戦士アバレブラックことアスカたちが夜の市街地にやって来るところから物語は始まる。
爆竜と呼ばれる機械化された恐竜たちが夜の街を破壊する中、ダイノガッツと呼ばれる精神エネルギーの強い持ち主を見つけ出すべく慣れない文明に戸惑いながらも戦士を見つけていくアスカの孤独な戦いは少しずつ駆けつけていく仲間たちの登場によりその寂しさは消えていく。
寂しがり屋な彼にとってこの地球の冷たいコンクリートは彼の心身を冷やしていたであろう。寒いだけかもしれないが。
恐竜に対する愛が暴れている老人杉下竜之介ことスケさん。
寒空の中制服でキックボートで駆けつける女子高生の今中笑里ことえみポン。
この二人の戦いが今始まることもなく
何やかんやあって青色に変身した男と黄色に変化した女性、それに続いてティラノサウルスの口の中から輝きながら満を持して現れる赤色の男。
妙に物分かりのいい三人は目の前の侵略者を相手に戦いを余儀なくされる。
状況が状況なのか彼らは流れに身を任せたまま戦うこととなる。
カーレンジャーだったらアスカさんが泣くまで戦ってくれなかっただろう。
洗脳された爆竜が元に戻ることで色がヒロイックなトリコカラーに変化するというのもベタだが味方になったのだと分かりやすのが良い!
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アバレンジャーの初陣
第1話で特に話したいことは後半におけるアバレンジャーの初陣であろう。
前半では侵略者の兵器として夜の街で暴れる恐竜(爆竜)に対して、
後半では正義の味方として夜の街で大暴れするヒーロー(えみポン名称爆竜戦隊アバレンジャー)たちの対比は大変見応えがある。
私がアバレンジャーが好きなところは沢山あるがその中の一つが戦闘シーンの激しさだ。
名前負けのしない暴れっぷりが見ていて爽快であり何より多くの戦隊ヒーローの中でも埋もれない特徴であるアバレモードの存在だ。
シルエットだけで見れば寧ろ怪獣の域に達している彼らの昂った感情のまま荒ぶる姿は正しく人形の恐竜を思わせる姿だった。
硬い口調で話しているが要するにめちゃんこ格好良いんだコレが!!
アバレモードによって優しかったり冷静だったキャラが感情の昂りに身を任せて声を荒げる姿はとてもワクワクするし、劇中での指摘の通り(何ならどこぞの特捜戦隊にすら目をつけられるほど)建造物を諸共せずに敵に向かっていく姿は味方になったゴジラやゴモラのようだった。
みんな好きでしょ?怪獣が怪獣と戦う展開。
アバレ第1話はそれなのだ。
前置きは完結にして、登場キャラクターの説明などは最小限にして、とにかくアバレンジャーがどういうヒーローなのかを約20分間にこれでもかと詰め込んだ博物館のような特撮番組はこうして始まったのであった。
第2話「誕生!アバレンオー」
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ヒーローとは悪辣な慈善活動である。
時間や労力だけならまだしも彼らの活動は命が関わっている。
命を懸けたボランティアなんて誰だって難色を示すはずだ。昨日一昨日突然言われたのであれば尚更だ。
故にアバレブルーこと三条幸人がアバレンジャーとして戦うことに否定的なのは当然のことだ。
彼は決してヒーローなんてものになりたいわけではないのだ。
三条幸人という沼に浸かる
「コイツは現金主義で感じの悪い男だ。とてもじゃないがヒーローとは思えない。」
そう誰もが思った数分後(もしかしたらカップ麺を作り終わるよりも早く)に誰もが思った。
「この人、口が悪いだけの優しい人だ!!」
対価も払えないヒーローの戦いには見向きもしない男は、破壊されて崩れた街の中に佇む子供を見逃すことなど出来るはずがなかった。
何故なら彼はアバレンジャーである以前にヒーローなのだから。
独りの子供は放って置けない。
子供の大切なものを壊すことはできない。
無償でヒーロー活動なんてやる義務も義理もない。
だが子供のためなら車を廃車されたって後腐れもせずに戦う決意ができる男。
それが「本気爆発、アバレブルー」三条幸人という男だった。
この男、きっとアバレンオーが無くても自分の力であの子の大切なものも取りに行く姿が安易に想像できる。
こうして、第2話という序盤も最序盤の中で不器用な優しさを持つ三条幸人という深い沼に足を踏み入れるのであった。
言葉や態度だけでは隠しきれない素顔を序盤早々にしてアバレッドとなった男に指摘されているあたりからも察せられる。
いや、単純に凌駕さんの懐が広いだけの可能性もあるが。
助けてくれと幸人さんの頭の中で捲し立てる爆竜の声が渋いおじさんとかだったらもしかしたら仙台からわざわざ来てくれなかったかもしれない。
彼の相棒となるトリケラもまた子供枠なのだ。
というかいきなりブルーのメイン回を投入するのは中々踏み込んでいる。もしかしたら口や態度の悪いヒーローのヘイトを早々に減らそうという魂胆かもしれないが。
本命の合体!完成、アバレンオー!!
アバレンオーの合体バンクが最高格好良い!
勿論好みは人それぞれだが個人的にはアバレンオーの合体バンクほど躍動感のある合体は中々無いのではないだろうか。
何より好きな部分は左腕が丸々巨大なドリルというとこだ。
これにロマンを感じず何を感じる!?
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目立った戦闘シーンというものは必殺技を放つ場面と後々になって響くアバレンオー内でのとあるやり取りぐらいなのだがCG盛り沢山の逆転劇は見ていて非常に気持ちが良い。
夜のビル群を獣となったターザンの如く駆け昇る異形のロボット、全てを貫く「爆竜電撃ドリルスピン」は必見だ!
アバレンオーもアバレンジャーたちに負けない暴れっぷりを披露してくれたのだった。
それにしてもスーパー戦隊シリーズの初の戦闘シーンが等身大、ロボ戦共に夜の街でお披露目されるというのは中々挑戦的に感じる。
だがそこが良い。
OPの映像から分かるようにアバレンジャーは意外と夜が似合うのだ。
恐竜が暴れるのは夜って相場が決まっているんだ(ソースは初代ジュラシックパークとナイトミュージアムしかないが)
以上が爆竜戦隊アバレンジャー1話と2話について語ろうの記事でした!
私がダイノガッツの思うままに語るだけですがこれを機にアバレンジャーを見返そうとかこのnoteにもアバレンジャーオタクが居たのかと感極まるアスカさんのようなオタクが居てくれたら大変嬉しい。
東映特撮のチャンネル更新に合わせて感想記事を書いていこうと思うので
興味のある方は是非「第2回爆竜戦隊アバレンジャーを語る」でお会いしましょう!
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