小学校受験 年少さん(未満)からできること-2-
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こんにちは。コキア受験教室の桜井です。
以前、年少さん(未満)からできることという記事を書いて色々と反響をいただいたのですが、今回、リクエストにお応えする形でその続編を書かせていただきます😊
恐らく、年少さん(あるいは、もっと小さな)お子様をお持ちの方で、こうやって受験を意識して動かれている方は非常に意識が高く、いざお教室がスタートする新年中の頃にはスタートダッシュができるような、「もう少し受験に直結するようなこと」をやりたいなと思う気持ちがあると思います。
でも、確かに実際に色々調べたところで、小さいうちは「いっぱい読み聞かせをしよう」「いっぱい遊ぼう」「いっぱい会話をしよう」みたいなことだらけで、そういう意識の高い方は当然もうやっていることなのかも知れません。
受験経験者が、こぞってそう発言する理由は、「その重要性が後になって重々分かっているから」といことに尽きるわけなので、やはりそこは基本としてやっていただきたいという思いに変わりはないのですが、
私も常に「お教室は確認テストの場」だと言っている通り、お教室より先に学習は進め、「お教室ではできて当たり前、できないところを見つけるために行く」というスタンスのため、気持ちはよく分かります。そして、せっかく早く取り組み始めたのだから、少しでも前乗りしたいとも思いますよね。
ただ、だからと言って、幼児教室の高い授業を年少未満から始めることには、あまり私は効果を感じていません。費用対効果が小さいという気持ちもありますし、近年、何故そういう大手教室が増えているかと考えると、その理由は明らかだからです。
ですので、ちょっとそういう気持ちの狭間で揺れてしまっている保護者の方に、①もう少し受験に直結しそうで、②ご自宅で十分に対応できそうで、③2-3歳のお子様が無理なくできそうなこと、というものを中心に、今日は少しご紹介できたらと思います。
1 運筆を鍛える
運筆教材は、「毎日の基礎巧緻性トレーニングボックス」にも入れさせていただきましたが、運筆力は全ての学習の基礎になる本当に大切な力です。
私自身、個別レッスン等でお子様と接する機会も多いのですが、運筆力を見れば、それまでそのお子様がどういうふうにお勉強してきたか分かるほどですよ。入学後のためにも、ぜひ運筆はしっかり鍛えておきましょうね。
2 知識・常識問題を日常から教え始める
先日の記事にも年中さん向けで書いたのですが、本番において、確実に取らなければならない分野が知識・常識問題です。年少(未満)さんには、是非これらを実際の生活から習得してほしいなと思っています。
まずは、知識・常識問題の問題集をお手元にご用意いただき、どんなものが出るかというところから情報収集を始めましょう。
例えば、「風の向き」や「影」の問題は日常生活で意識させてあげます。「こっちから風が吹くと、花はこっちに行くね」とか「夕方になると影は伸びるね」とか。
他にも、幾らでもありますよ。お風呂に入っているときにも、子どもが入ってもお風呂は溢れないのに、お父さんが入ったら溢れるね!ということに気づかせるのも大切ですし、熱いお湯に水を入れたら温度が下がることも教えられます。
よく出題される植物の花・葉・種も本物を育てて・見て・触れる時間があります。私は、よく我が家で育てた植物の葉を1枚取って、絵の具を塗ってスタンプをしたりしていましたよ。それで見立て絵などしたこともありました。植物の問題は、何なくクリアできるようになります。これからの季節、もみじやイチョウは必見ですよね。
知識・常識問題を安定させることで、得点が安定してきます。反復しながら、「ものしり博士」に育て上げましょう。
3 ものの大小・多少・数え方を習得させる
「いざ、小学校受験の勉強!」となったときに、一番最初の関門は「大きい方から○番目」「○こ多い」という概念です。
まず、数を数えるときに「いーち、にー、さーん…」というお風呂の数え方は受験ではしません。「いち、に、さん…」と数えます。1秒に1〜2のペースで数えられるように練習すると良いですね。
おはじきでも勿論いいですが、私は、ネットでソフトビニールだかスクイーズだかの小さな人形を20個くらい買って、それで遊んでいましたよ。(20以上の数は、ほぼ出ません。)
例えば、「数えて」から始めて「前(後左右)から何番目」もできますし、「右と左は何個違う」「右と左を同じ数にするには」も全部できます。もし大きさの違う人形があれば、「大きい方から○番目はどれ」もできますね。
2のところでも書きましたが、このように親が「どんな問題が出るか」ということを予め知っておくことは非常に重要です。そうすれば、生活の色々なところに、今後に繋がることを散りばめておけるからです。
4 生活巧緻性のベース作りをしましょう
女子校や早実では必須の生活巧緻性ですが、これは日常生活のあらゆることが出題範囲ですので、非常に対策が難しいんですよね。究極の対策は、"全部一人でさせる"ということなのですが、時間に追われる身としては、どうしても「それを見守る」という時間は非常にしんどいものです。
ですので、まずは1つだけ、多少変でも生活に支障がでないもの中から「子どもの仕事」を決めます。それは、ゆくゆく面接などでも生きてきます。
そして、とにかく、それは上手くなるまで教えながら見守る。急ぐ必要はありません。2〜3年かけて習得させればいいのです。何でもいいですよ。ちなみに、よくあるのは「洗濯物たたみ」「食器洗い」「お料理」などですが、もっと簡単なものでも構いません。
「それ+1」を毎日または毎週やってみましょう。例えば、自分の仕事が「洗濯物たたみ」だったとしたら、今日は「洗濯物たたみ」+「配膳」とか。「洗濯物たたみ」+「片付け(片付けも、物を分類するという重要な生活巧緻性です)」とか「ごみの分別」とか。とにかく、保護者の方がやる家事を一つだけ「一緒に」やってみる。それを繰り返していくうちに、それなりにベースができていくものです。
生活巧緻性というものは、もちろん頻出項目は極めていかねばなりませんが、範囲が広いがゆえに、「一度でも経験したかどうか」が非常に大きなポイントになることも多いです。全てを完璧にするというより、全てを一緒に経験させるということを意識しつつ、広くやっていきましょうね。
今回は、4つの分野について書いてみました。
とにかく、新年中前の早いうちから勉強イヤイヤになると、今後どうにもならなくなるので、それだけ強く意識していただきたいのと、できれば保護者の方が一緒になって、知識が増えていく一つ一つの過程を楽しんでいただければと思います😊
また何かいいことが思いついたら書きますね。
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