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Astar Network ファウンダー 渡辺創太が見るWeb3の未来

こんにちは。合同会社BLUEPRINT Founderの安田です。

今回の記事は、注目のWeb3について解説しています。Web3への注目が集まる中、私もその魅力の虜になっていて、この記事をきっかけに、ぜひ多くの方にWeb3の可能性ついて知ってほしいです。

BLUEPRINTははスタートアップを工場のように大量生産するスタートアップファクトリー事業を運営しています。新しい事業の立ち上げを目指して、最近は僕もさまざまな分野の方と話しながら、いろんな事業の着想を得ているのですが、せっかくならと、YouTubeチャンネルやnoteでみなさんに情報を発信し始めています。

今回の記事では、注目されるWeb3領域で最も活躍している日本人の1人、Astar Network Founderの渡辺創太氏との対談動画の内容をお届けします。

Web3の可能性や日本におけるWeb3の展望、渡辺氏の勝ち方や今後のビジョンまで、Web3について解剖した記事になっているので、ぜひご覧ください!

渡辺氏とは、大学時代からの友人ということもあり、かなりフランクな動画になっています。視聴いただけたら嬉しいです!

Profile

渡辺創太(わたなべ・そうた)
日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」のFounderであり、Stake TechnologiesのCEOを務める。ローンチ早々時価総額2000億円を超え、Binance・Kraken・Huobi Globalなどの取引所に上場。Web3の第一人者として世界的に注目を集める、新進気鋭の起業家。

Web2の限界を超越する「Web3」とは

今世界が非常に熱狂している「Web3」ですが、そもそも実態を掴めていない方も多いでしょう。「Web3」ということは、Web1やWeb2が存在します。

Web1はReadable、Web2はReadableかつWritableなものです。そして、そこにOwnとVerifyという要素を足したものがWeb3です。

Ownとは、ビットコインやNFTのように、ブロックチェーンを活用することで「世界に1つしかないコインを持っている」ことを保証できることです。

Verifyは、トークンをいつ誰に送ったかなどが誰でも見れ、「検証可能性がある」ということです。

いわゆるWeb2ではユーザーがさまざまなサービスを無料で使え、便益を得ている一方で、自分のデータがどのように扱われているのかやデータ自体に所有権がありません。これは企業のサーバーだけでデータがコントロールされているからです。

しかし、Web3では個人がデータを所有し、ブロックチェーン上でデータを共有します。不特定多数のサーバー管理者が複数存在し、それぞれが独立してインセンティブにしたがって動いている状態なのです。データレイヤーは誰にでも開かれており、いつでも検証可能です。

サーバー運営者が分散されているため、仮に1つが潰れても他のもので補完できたり、悪用されてもすぐに検証できたりします。

Web3の可能性の源泉|NFT・メタバース

Web3関連で、よく聞く言葉が「NFT」や「メタバース」です。

NFTは、Non Fungible Token(非代替性トークン)の略で、偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのことです。デジタルデータは容易に複製・改ざんができるため、唯一無二の資産価値を与えることはできませんでした。

NFTを利用すれば、そうしたデータやデジタルアートなどに資産価値を付与できるようになり、新たな売買市場を生み出すことができるのです。

メタバースは、MetaとUniverseを掛け合わせた言葉で、3次元の仮想空間のことです。メタバースがあれば、国境を超越した人々の交流が実現します。

また、メタバースとCrypto・ビットコインなどの仮想通貨は親和性が高いと渡辺氏は語ります。国境が存在しなくなったデジタル空間だからこそ、暗号資産のようなツールは相性が高くなります。

Web3で実現する「レディ・プレイヤー1」の世界

Web3を活用すれば、「レディ・プレイヤー1」における「オアシス」のような仮想空間を作り上げることができるのではないかと渡辺氏は語ります。例えばオンラインゲームでは、現在はゲームごとにサーバーが違うため、アセットが分かれています。

しかし、ブロックチェーン技術を活用して誰にでも開かれたデータベースを使えば、ブロックチェーンごとに発行されるNFTをあらゆるゲームで使えるようになり、ゲームを超越してアセットを保有できます。さまざまなゲームの主人公を1箇所に集めることもできるのです。

Web3の世界的な熱狂の契機

Web3という概念自体は、2014年頃から存在していました。それが最近になってあたらしい形で注目を浴び始めた大きなきっかけは、テックジャイアントによるデータ独占が問題視され始めたことです。

GAFAやFANGなどの巨大IT企業群が独占的な力を持ち始め、IT業界における競争環境の不平等性が浮き彫りになりました。そこで注目されたのが、分散型のWebを可能にするWeb3です。

以降、世界がWeb3に熱狂し始めました。つまり、Web3という概念に社会が追いついてきているのです。

Web3の世界は学生にこそチャンスがある

Web3は新規参入の余地が十分にある領域です。ビットコインが生まれたのは2008年、つまり14年ほどしか歴史がありません。

また、変化のスピードが非常に速く、自分のリソースをオールインしていてもついていけないレベルで日々めまぐるしく変化しています。

そのため、市場は小さくても先行者利益が少なく、参入するチャンスが大いにあるのです。

Web3は特に学生にチャンスがある領域です。体力があり時間があるからこそ、新規参入してシェアを獲得できる可能性が高いです。

また、「知識がない」というのも学生の大きなメリットです。株式会社の勝ち方と暗号資産の勝ち方は真逆と言っていいほど異なります。

株式会社で勝つためには「独占」がポイントです。株式の価値の源泉は利益・マーケットシェア・マルチプルの高さです。つまり、ある領域でいかに独占するかが重要です。

一方、仮想通貨では「分散」が鍵になります。この違いについていけない人が多くいるため、知識がない分柔軟に対応できる学生は有利なのです。

Web3のインフラとして勝ち続ける|Astarというプレイヤー

Astar Networkのポジション

Astarは、さまざまなブロックチェーンをつなげるプラットフォームです。現状、ブロックチェーンは擬似的に接続されているだけで、ユーザビリティが非常に低い状態になっています。こうした接続の課題を解決するのがAstarです。Astarは異なるブロックチェーンをつなぐ役割を担い、Web3の基幹的なインフラとして機能しています。

Astar Networkの勝ち筋

Astar Networkが一定成果を残している要因は、「正しいタイミングで正しい場所にいた」ことです。正しいタイミング・場所を見極めるためには、徹底的な分析で未来を予測する必要があります。

流行っているものに飛びつく、というスタンスでは勝てません。Web3の世界で勝つためには、レイヤー1の領域で戦う必要があります。そのためには、未来を予測し、今後注目される領域に誰も注目していない時期から参入する必要があります。

未来を予測するためには、とにかく公開情報をかき集め、徹底的に分析します。特にブロックチェーンはパブリックな存在なので、あらゆる情報が開示されています。トレンドに走らず、分析を突き詰めることが大切です。

しかし、分析の最後は直感も重要です。渡辺氏は、直感を養うためにスイスやドイツなど世界各地を飛び回り、とにかく最先端の人たちに会って一次情報を掴みにいきました。

自身がムーブメントを作れなくても、ムーブメントを作り出す一部の人たちの近くに行けば良いのです。

Web3の世界で勝つために、英語力やエンジニアリング力は誤差でしかありません。最も重要なのは、正しいタイミングで正しい場所にいることです。そのためには、一次情報をかき集めて分析し、自分の仮説に対する解像度を上げていきましょう。

勝ち続けるためのマインドセット

天性の才能があるとしたら「人が失敗だと思うことを失敗だと思わない」ことです。そして、大抵のことはすぐに忘れてしまいます。海外で戦ううえで、恥をかくことや悔しいことはたくさんあります。ですが、それを失敗とは捉えていません。

そして、恥をかいても「こいつらとは一生会わないだろうな」と割り切っています。それゆえ、「やれるところまでやってみよう」というマインドで戦い続けられています。

失われた20年を取り戻す|日本におけるWeb3の展望

日本は海外に比べて2〜3年遅れています。現在の法律や税制では、勝負の土台にすら立てません。Web3を進めないと、失われた20年は失われた50年になってしまいます。

日本経済の縮小は避けられません。そのため、縮小するマーケットでシェアを取り合うのではなく、外貨を得て日本に還元するべきです。また、経済が成長しないまま分配しては、等しく貧しくなる一方です。伸びる分野と伸びない分野を整理し、リソースを成長産業に費やすという指針を明確に示す必要があります。

あるいは、経済特区を作って実証実験を繰り返せる仕組みを作ることも有効だと渡辺氏は語ります。例えば、アメリカは州ごとに法律が違うため、ある州で検証してうまくいったものを国全体に広げる、という進め方ができます。このように、日本にも経済特区を作り、イノベーションハブを形成できれば良いのです。

勝つためには全てやる|渡辺氏のビジョン

今後Web3の世界で勝ちに行くためには、アメリカ市場を取りに行く必要があります。アメリカで勝てれば日本でも勝てます。グローバルで勝つ以上、アメリカで勝つ必要があるのです。そのため、次はアメリカに渡ってビジネスを展開していく予定です。

縮小を続ける日本が、今後中国やアメリカに張り合うことは困難です。そのような状況下で必要とされるのは、世界に張り合える希望的な存在です。

勝つために必要なことを全てやり、日本の希望になるような、時代を象徴する会社を作っていきたいです。Web3で使われる主要なプラットフォームの一角を取りに行き、トヨタやソニーを超えるような時価総額何兆もの会社に成長させられれば、非常に希望のある存在になれます。日本発の企業が世界に張り合える競争力をつければ、国民の視点は外向きになり、視座も上がるでしょう。

日本では、今後地震や噴火などの自然災害が起こる可能性もあります。そうした有事の際に率先して旗を触れるよう、海外でしっかり経験を積み、日本に還元していきたいと渡辺氏は意気込みました。

今回は、Web3のトップを走る渡辺氏から、Web3の展望やビジョンについてお話を伺いました。「日本の失われた20年を取り戻し、日本経済の希望になる会社を作りたい」と語る渡辺氏の想いは伝わったでしょうか。

BLUEPRINT TIMESでは、今後も各業界のトップランナーをゲストに招き、お話を伺います。世界を加速させる若き起業家のエッセンスをお届けしますので、ぜひご期待ください!

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