~「無意識」に売り込む~
無意識を操れない=倒産、廃業?
世の中の人はほとんど無意識で行動している。
例えば、コンビニの場合
・コンビニに行ってガムを買う
↓
ポケットに入れっぱなし
・レジ横の募金箱に小銭をいれても
↓
なんの募金か思い出せない
あなたがこれからお店を開き、お客様を招いたとしても
その8割は「無意識」で来ている。
よってこの8割の「無意識」を操れないということは
倒産や廃業に繋がるリスクも上がる。
※想像してほしい※
1.高級焼肉が目の前にあると想像
↓
2.肉汁と卵とトリュフを上からかける
↓
3.最後に香りを嗅いでみる
※この3つをより具体的に頭の中イメージでする!
(料理の匂いまでイメージする)
この3つの中で最後の3番香りをイメージした時ほとんどの人が目を閉じる。これは嗅覚以外の五感を閉じ、嗅覚だけに集中することから起きる。
(例.ワインのテイスティング等)
結論を言うと、3番の香りをイメージした時に目を閉じた現象は「無意識」であるということ。
この記事を見ている人も記事を見ながら呼吸をしているが意識的に呼吸しているわけではない。これを無意識動作といい、これが「無意識」が8割を占める理由だ。
このように、呼吸をするように購買行動は無意識で行われているビジネスをやる上で「お客様の声を聞いてはいけない」というのはお客様は自分の意志でお店を選んだと思っていても過半数は「無意識」である。
しかし、その「無意識動作」を意識したビジネス設計ができている事業はどの分野の事業でも強い。
「無意識」に働きかける施策
・プロスペクト理論(損失回避の法則)
徒歩1分にあるコンビニの牛乳200円と徒歩10分にあるスーパーの牛乳150円
あなたはどちらを選ぶだろうか。
多くの場合、割高でもコンビニを選ぶ人が多いと思う。
実はあなたが選んで購入したと思っている牛乳はプロスペクト理論を用いたコンビニの施策に操られ購入している。
これは徒歩10分という時間損失を回避するために近くのコンビニで購入している
・消費行動に「音楽」が与える影響
他にも人の無意識に働きかける施策はある
1.遅いテンポのBGM
店内をゆっくり周るので購買率が上がる。
例.デパートやスーパー
2.早いテンポのBGM
ドリンクの消費量があがる。
例.居酒屋やクラブ
・心理と行動に「色」が与える影響
引用:<【こんなにも凄い】色が人の心理と行動に与える影響とは>
脳の3層構造理解
・爬虫類脳(反射脳)
例えば、呼吸する、体温を維持するといった、無意識のうちに行われている生命維持活動はこの爬虫類脳によるものです。 また、身の危険を感じた時などに体が反射的に反応するのも、生命を維持しようとするこの爬虫類脳の領域です。
・哺乳類脳(情動脳)
人間には、「快を求め・不快を避ける」という根本原理がありますが、これは哺乳類脳の領域です。
哺乳類脳は、快・不快の観点から感情を通して私たちを動かします。
・人間脳(理性脳)
人間脳は、物事を論理的に物事を考える機能をつかさどっています。 未来思考で、論理的に正しい答えを導き出すことなどができます。
人間脳は、論理・思考によって私たちをコントロールしようとします。
引用:<わかっていても行動できない理由〜爬虫類脳、哺乳類脳、人間脳>
例えば鮮やかな黄色のキノコがある。見た瞬間、真っ先に爬虫類脳が作用し「食べてはいけない」と判断するはず。
この時点で脳内の選択肢として「食べるor食べない」「生きるor死ぬ」という選択肢しかない。
よって「どう調理をして食べるか」という人間の脳までたどり着かない。
細胞の数も同様に意識に反応する細胞は45個/秒に対し無意識に反応する細胞は4500万個/秒である。
「無意識動作」を意識したビジネス設計ができている事業はどの分野の事業でも強い理由は、より細胞を突き動かし「感動」を起こしていることにある。
では、感動を起こすとは一体何なのだろうか。
エモーションマーケティング
例えば誕生日プレゼントを受け取った場合
・「感動値」:欲しいと言っていたものに加えて更にプレゼントを貰う
・「期待値」:欲しいと言っていたもののみ
・「減滅値」:欲しいものと違う
多くの人は広告看板やCM、YouTubeの広告を見たが覚えていない
=人は無意識に広告を拒否している
無意識の中に印象や認知を入れなければいけない時代
=AmazonのCM訴求(若いお兄さんがおばあちゃんをバイクの後ろに乗せて走る)※この広告の演者の音声はなく、AmazonのCMだとわからない
これが広告に溢れる今の世の中で無意識に拒否されないよう
制作されたAmazonの「広告に見えない広告」である。
ビジネス上での感動領域はSTARレンジ
・SENSE:美/快(綺麗なものや心地よさ)
五感の刺激があるか
料理で言えば匂いや見た目は勿論、店内のBGM
料理の提供の方法等お客様の五感を刺激する。
THINKING:理解/納得/発見(分からない事が分かった、腑に落ちた)
新しい学びがあるか
料理の内容説明だけではなく何故、この調理法なのか、食材なのか
という説明をすること新たな発見が生まれる。
ACTING:努力/達成/上達(努力の結果が実った、スキルを習得した)
ストーリーがあるか
「どのようなシェフがどういう理由で何故○○料理を作っているのか」
にストーリー性を持たせることで共感を得る。
RELATION:親切/一体感/尊敬(人間味をだす)
人間的関係
料理を提供するだけ = 人:店舗の関係は✖
料理を提供する前にシェフの名刺を渡す = 人:人の関係〇
人間味をだし、敢えてクレームの言いやすい環境にすることで
クレームを減らす。
以上、皆さんも是非活用してみてください!!