#49 水族館

私と妻は、娘と孫のしょうととりこの5人で水族館に行った。このメンバーで水族館に行くのは3回目になる。小学校5年になり、少年野球の練習に夢中のしょうとらと行くのは今回だけになるだろう。子供の日の水族館は、たくさんの人だった。子ども連れの若い家族や、私たちのような3世代で来館している家族も見られた。

水族館には約1200種の生きものを飼育展示していた。『伊勢湾や日本の海の魚のゾーン』『熱帯魚やサンゴ礁の海のゾーン』『アマゾンのジャングルの生きもののゾーン』などに分かれていて、それぞれにたくさんの人が見学していた。私たちは2つのチームに分かれ、私はしょうとと見学した。セイウチのショーも人だかりだった。ショーの後で、恒例の記念写真を撮った。そのあと、ジュゴンやラッコを見学した。最後に、しょうとはガチャをして、りこはラッコのぬいぐるみを買って水族館を出た。昼食を食べ、駅でお土産を買って電車に乗って帰路についた。

家で記念写真を見た。妻は、5年前の記念写真もとりだしてきた。りこが保育園年中で、しょうとが年長で4月から小学校に入学する直前の1月に撮った記念写真だった。あの頃は、いつ迷子になるかわからないので、しょうとやりこのあとをずっと追いかけていた。時々抱っこや肩車をした。「あの頃は、しんどかったな~。かえったら、ぐったりやったな~。」「今は、集合場所を言っておいたら、自分で見学し、スマホで写真撮っているわ。ほんまに楽になったな~。」私たちは、子供の成長を話した。

「しかし、しょうともりこも、私らにはやさしいで~。きょうも、『おばあちゃんしんどくない?』ってなんかいもきいてくれたで。しょうともりこも、保育園に行っているいとこにもいつも優しくしてあげるで・・・。そこは、昔から変わらへんな。」

「りこは、細かいところまで集中してみれいるわ。根気ええわ。昔からやな。絵も上手やで。」と妻が言った。今日も、自分への土産物を買う時のりこは根気がよかった。「りこの買い物に付き合うのはしんどいな~。」考えていることは、妻も私と同じだった。

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