#25 留守番
2月の中頃から一か月ほど私は孫の家に行かなかった。孫の通う学校で、コロナに感染した生徒や先生もいた。りこの仲良しの近所のマコちゃんもマコちゃんの家族もコロナに感染した。孫の住んでいるところは、コロナが蔓延し、いつだれが感染してもおかしくない状態だった。
ママは、コロナが蔓延しているので当分おじいちゃんが来ないことを、しょうとやりこに話をした。自分たちで、宿題をすることや習い事に行くことやテレビを見る時の約束を守ることや仲良く留守番をするようにも言われた。「おじいちゃんも年やから、いつまでもこの家に来てくれへんで~。」とも言われた。
3月中頃コロナの流行が少し落ち着いたので久しぶりに孫の家に行った。「ただいま~。」と家に帰ってきたしょうとは宿題にとりかかった。「おじいちゃん来てへん時も、宿題はちゃんとやってたん?」「ま~ま~やなあ~。漢字の宿題で、書けへんところもあったけど~。」「他は困ったことなかったん?」「夕方、お腹すいたときやわ。おやつはたべたけど~。夕ご飯食べるのが遅い時はお腹すいたわ。お腹すいたときに、おじいちゃんのこと思い出したわ。たまに、おじいちゃんもうしょうとの家に来てくれへんのかな~とも思ったわ。そんなときは、面白いYouTubeを見たわ。」
宿題もおわり、駄菓子を食べながらしょうとは言った。向こうでYouTubeを見ていたりこも「わたしも、おじいちゃんこのまま来ないんかな~と心配したわ~。コロナ、ず~~と続くと思ったしな~」