NBA 2021-22 Week9(12/14-12/20)
はじめに
みなさん、こんにちは。
今回もお読みいただきまして、ありがとうございます。
初めての方は、はじめまして。
kokiです。
今回はBKN観戦記の第9週です。
今週は、TOR,PHI,ORL,DEN の4戦です。
早速、始めていきましょう。
vs.TOR 2021/12/15
今週最初の対戦相手は、トロント・ラプターズ。
日本の誇りであろう、渡邊雄太選手が所属しているチームである。
今季2回目の対戦となるが、前回渡辺選手は欠場していた。
BKNファンの私としては日本人選手を見る機会は貴重なので、それも楽しみである。
しかし、試合前に気落ちする情報が入ってくる。
なんと、ヘルス&セーフティプロトコルにより、
ミルサップ、ベンブリー、オルドリッジ、ジェボン、JJが離脱。
さらには、ハーデンとブルブラの離脱が報じられた。
現在BKNに在籍する15名のロスターの内、半数に迫る7名が離脱してしまうことに。
その結果、BKNはこの試合8名で臨まなければならなくなった。
もはやこの時点で試合を延期してほしかったところだが、試合直前ということもあり決行された。
スターターは、ミルズ、デイビッド・デュークJr.(以下DDJ)、デュラント、グリフィン、クラクストンとなった。
ベンチには3名しかいない…。
必然的にPTの増加が予想されるが果たして…。
1Q
TORに先制を許すも、BKNの初得点はクラクストンの豪快なダンクでスタート。
今季初となるスターター起用のDDJも、早速良いプレイを見せてくれる。
ハーデン不在でハンドラーの一角を任せられたDDJは、運んできた勢いそのままにリムへアタックし、素晴らしいフィンガーロールを見せてくれた。
その後デュラントも得意のターンアラウンドジャンパーを決め、
さらにはクラクストンのダンクに繋がるアシストを演出。
いつものメンバー不在だが、オフェンス面は上々の出来。
懸念されるのはやはりディフェンス面で 4:03 を残して BKN 24 - 24 TOR と、お得意の殴り合いを展開していた笑。
全体的に若手がしっかりと活躍していた印象だが、特に活躍していたのはクラクストンだろう。複数のハイライトダンクを含めて、10pts の活躍。
BKN 33 - 32 TOR と1点のリードで1Qを終えた。
正直、ボコボコにされることを覚悟していただけに、ここまでやり合えているのは嬉しい誤算である。
普段出場機会に恵まれない若手たちが、ここぞとばかりに躍動していた。
下のツイートにも書いたが、得点が分散しているのが素晴らしい。
内訳は、クラクストン(10pts)、デュラント(6pts)、DDJ(6pts)、その他(計11pts)。
2Q
1Qフル出場のデュラントは一旦ベンチへ。
デュラント不在の時間帯に点差を広げるとまではいかなくとも、離されすぎないようにしてほしかったが、その期待は思わぬ形で裏切られることとなる。
このQ頭から出ていたのは、DDJ、ミルズ、トーマス、ケスラー・エドワーズ、デイロン・シャープの5人。
ミルズ以外の4人はルーキーという攻めたラインナップだ。
そうせざるを得ないというのもあるが…。
このQ初得点はDDJ。
相手のパスミスを拾ったDDJがそのままレイアップまで持っていった。
さらにはシャープがブロックをお見舞いすると、
続けてエドワーズがスリーポイントを成功。
デュラントが下がって逆転されるどころか、逆に引き離す展開に笑。
ルーキーたちのアピールが止まらない笑。
その後デュラントが戻ってくるが、個人的に面白かったのはこのプレー。
BKN公式からの動画がなかったのでリンクのみになるが、少し補足しようと思う。
場面としてはTORのシュートが決まり、BKNが攻め返す場面。
トーマスがフロントコートまで運んできたところ、ハイポスト付近で相手に張り付いて裏を取っていたデュラントに向けてアリウープ。
一見普通の裏をとったプレーに見えるが、実はこのプレーはハーデンと出ているときに使われるものである。
トーマスがそれを意識したかは定かではないが、ハーデンと同じチームでプレーしたことによる成長の証のように感じた(後方保護者面)。
その後は途中出場してきた渡邊の執拗なディフェンスの上から決めるデュラントを拝むこともでき、俺得な時間帯となった笑。
スコアは、BKN 66 - 56 TOR。
このままいけば、懸念していたデュラントのPTも管理できるのではと思わせてくれた。
3Q
デュラントを休ませられそうだった前半から一転、いつものBKNが帰ってくる。
このQで 6TOV を記録し、見る見るうちに点差を溶かし、10点あったリードはどこへやら。
唯一良かった点は、久しぶりのグリフィンのスリーが決まったことくらいだろうか。
そんなこんなで、BKN 91 - 100 TOR で3Qを終える。
4Q
ビハインドを抱えて始まる最終Q。
クラクストン、デュラント、DDJ、ミルズ、エドワーズの5人でスタート。
前半から良い働きを見せていたエドワーズだったが、さらに活躍する。
トランジションからの器用なユーロステップや、ドライブからのレイアップで体幹の強さを見せた。
その後もスリーポイントを決めるなど存在感を発揮していた。
このQで、9pts の活躍。
そして、エドワーズに対するアシストでデュラントはキャリア14回目のトリプルダブルを達成。
その後はミルズが2本スリーポイントを沈め、BKN 117 - 111 TOR と逆転に成功する。
しかしTORも黙ってはおらず、スコッティ・バーンズに2本、ギャリー・トレントJr.に1本のスリーポイントを許し、BKN 117 - 120 TOR と逆転を許してしまう。
そして残り1分となり、追いつくには3点が必要な状況でスリーポイント欲しいBKN。
TOR側としてはやはり、デュラント、ミルズには執拗なマークが敷かれる。
これまでで外のシュートがあまり得意ではないということが割れているDDJのマークが空くが決めきれず、そのリバウンドでグリフィンがファールを取られてしまう。
その後のTORの攻撃はヴァンブリートのスリーポイントが外れ、エドワーズがリバウンドを確保する。
残り、34.5秒で正真正銘最後の攻撃。
エドワーズからボールを受けたデュラントは、先を走るミルズにパスを試みるがバーンズにカットされサイドラインへ。
ボールが入るとお決まりのハンドオフを繰り返しシュートチャンスを作ろうとするが上手くマークが離れない。
仕方なくミルズがペネトレイトするとTORディフェンスは収縮し、コーナーにいたグリフィンがフリーに。
ミルズはグリフィンに捌くとそのまま45度の位置へ流れる。
空いていたグリフィンにヘルプを割いたTORは、45度のミルズに再び付くことができなかった。
グリフィンから再びボールを受け取ったミルズは、遅れてくるクリス・ブーシェイを冷静にフェイクで躱しスリーポイントを沈めた。
この得点で BKN 120 - 120 TOR の同点となり、
その後のヴァンブリートのスリーポイントが外れ、
試合は今季初の延長戦へ。
OT
今季初となる延長のメンバーは、DDJ、デュラント、グリフィン、ミルズ、エドワーズの5人。
個人的にはファールの嵩んでいたグリフィンではなくクラクストンの起用を期待していたが、4Qの終わりからそのまま続投となった。
最初のシュートこそ落としたものの、デュラントが無慈悲に3本のミドルシュートを連続で沈める。
さらにはミルズのステップバックも決まり、BKN 128 - 124 TOR とリードする。
その後グリフィンがファールで退場してしまうのだが、この判定が怪しかった。
ヴァンブリートのマークに付いていたグリフィンの顔にヴァンブリートの肘が入るのだが、これがグリフィンのファールになってしまうというもの。
これで退場となってしまったグリフィンに代わり、クラクストンが入ってくる。
その後素晴らしいタイミングでDDJがリバウンドを確保し、ファールゲームへ。
DDJは得たフリースローをしっかりと沈め、試合終了となった。
スコアは、BKN 131 - 129 TOR。
最終スタッツ
今季初の延長戦ということで、非常に疲れる試合だった笑。
選手も8人で回さなければならないということで、疲労は相当な物だと思うのでしっかりと休んでもらいたい。
というのも、コートに出ている5人で48minプレーするので、合計240min。
それを8人のロスターで分担するとすると、単純計算で1人あたり30minの出場になる。
さらに今回は延長戦ということでスタッツ上のPTがえらいこっちゃだ。
H&Sプロトコル勢の早期復帰を願うばかりである。
あと、この試合で良かった点がミルズのリーダーシップ。
前半は若手と出ることが多かったミルズだが、プレイが止まる度に一緒に出ているメンバーを集め声をかけていた。
デュラントはコミュ障陰キャなところがあるため、別の形でチームを鼓舞できる選手がいるのはありがたい。
vs.PHI 2021/12/17
今週2試合目の対戦相手は、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ。
お互い試合に出ていないエースを抱えるチーム同士の対決である。
今季4度目の顔合わせで、戦績は2勝1敗。
ただ、PHIは今季中々成績が良く無いので勝っておきたいところ。
しかし、前回の試合と同様にH&Sプロトコルなどで8人が離脱することが報じられた。
前回の試合から変わったのは、1人ロスターが増えたこと。
GSWにウェイブされ、FAとなっていたラングストン・ギャロウェイと10日間契約を締結した。
元PHXでもプレーした、3P% 40%代を記録したこともあるガードだ。
プレイタイム軽減のための応急処置といったところか。
スターターは先日のTOR戦と同じく、
ミルズ、DDJ、デュラント、グリフィン、クラクストンとなった。
1Q
先制点はBKNで、デュラントお得意のターンアラウンドフェイダウェイから。
返すポゼッションでセス・カリーにスリーポイントを許し、そこからはクロスゲームに。
このQ目立っていたのは、クラクストンの活躍。
個人的にクラクストンは機動力を活かした誰にでも付けるディフェンスが持ち味である。その反面でオフェンス面での決定力に欠けると思っており、勢いをつけたいスターターには向いていないと何度も主張してきた(クラッチ時には必須)。
しかしこの試合で、いい意味で期待を裏切ってくれた。
このQ、デュラントやグリフィンがボールを保持しているときにカッティングからボールを受け得点へ繋げる場面が見られた。精度は 4/4(100%)。
中にはデュラントからのアリウープもあった。
さらに、ミルズ(2本)、トーマス(2本)、エドワーズ(1本)がそれぞれスリーポイントを 5/5(100%) で沈め引き離すことに成功する。
このQ、3P 5/7(71.4%) という精度。流石のオフェンス力である。
トーマスの2本目はほぼブザービーター!
さらに、ここで特筆したいのがディフェンス面。
いつものゆるゆるディフェンスではエンビードに蹂躙されると思っていたが、そうはならなかった。
スターターにBKNではCを担っている、クラクストンとグリフィンが同時起用されていた。グリフィンは以前PFをしていたので、グリフィンがPFでクラクストンがCとしてエンビードをマークすると予想していた。
しかし、実際はクラクストンがトバイアス・ハリスをマークし、グリフィンがエンビードをマークしていた。
この采配が素晴らしく刺さっていた。
クラクストンは持ち前の機動力でハリスに付いていき、FG 2/7(28.6%) の 7pts に抑えた。
グリフィンはC相手のパワープレイにも対応できる上、チャージングを引き出すのが上手いため、相手のリムアタックを抑制することができていた。マークしていたエンビードは、FG 1/3(33.3%) の 4pts という成績。
その結果、BKN 39 - 25 PHI の14点リードで終える。
2Q
このQも若手+1が躍動する。
シャープのリバウンドにエドワーズのプルアップ。
さらに新加入のギャロウェイもスリーポイントを決める。
ミルズも本日3本目のスリーポイントを沈め、
デュラントを休められそうだと思わせてくれる。
まあ、すぐ出てくるんですけどね。
ハリスに対して、防御負荷なジャンパーをお見舞いし眼福。
その後も勢い弱めることなく攻め続け、BKN 66 - 48 PHI で前半終了。
3Q
前半に引き続き余裕のある展開になると思いきや、そうはさせないのがBKN。
前半抑えれていたエンビードが本領を発揮し始める。
所々でエンビードをフリーにする場面が見られ、得点を許す。
このQ、FG 5/6(71.4%) で 14pts。
さらに、カリーにも 11pts を許してしまう。
一方のBKN側は、攻撃の精度が低下していた。
FG 9/25(36%), 3P 1/6(16.7%) の精度。
PHIのディフェンスが格段良くなったという訳ではなかったので、確率が落ち着き始めたという印象。
外角のシュートは外れていたが、クラクストンは活躍していた。
リム周りの器用な動きを見せてくれた。
それと面白い活躍を見せてくれたのが、シャープ君。
エンビードに対して、当たり負けしない体躯の強さを見せてくれた。
逆にエンビードを突き飛ばす場面も見受けられた。
さらに、リバウンドからのパスアウトなどで視野の広さにも希望が持てた。
スコアは、BKN 85 - 79 PHI で3Qを終える。
4Q
点差を詰められつつあるが、なんとかリードを保持したまま迎えた最終Q。
勢いを作ってくれたのは、グリフィン。
このQ最初の得点であるアンド1に加えて、ミルズやデュラントとの連携から連続得点。
さらには、2度のテイクチャージと八面六臂の活躍!
ミルズはボール運びに苦戦するも、チャージングを引き出すことに成功。
デュラントも味方のハッスルに無慈悲スリーで応える。
ここからクロスゲームを展開するが、デュラントが落とさない笑。
ミドルに加え、スリーポイントのアンド1まで笑。
そして、今季振るっていないグリフィンのスリーポイントまでも決まる!
その後ファールゲームとなり、DDJがファールを受けフリースローを獲得する。
DDJがこれをしっかりと2本決める。
そして、その次の攻撃でデュラントがドライブからのフェイダウェイを沈め、とどめを刺した。
スコアは、BKN 114 - 105 PHI 。
最終スタッツ
前回に引き続き限られたロスターで臨んだPHI戦だったが、多くの収穫があったように思う。
まずは、グリフィンとクラクストンの同時期用の可能性。
クラクストンが機動力を活かしセンター以外に付けることで、ディフェンス面は問題にならない。
オフェンスは器用で外のシュートもあるグリフィンと、純センタータイプのクラクストンで、スペースの問題もない。特にクラクストンはこの試合で、リム周りのフィニッシュでいくつかのバリエーションを見せてくれて、成長を感じられた。
オフェンスとディフェンスで、パワーフォワードとセンターの担当を入れ替えるイメージ。
そして前回の試合から突然PTが増えたルーキーたち。
トーマスのクリエーション能力はもちろん、シャープの体の強さ、エドワーズの3&Dとしての片鱗、DDJのスコアには現れない働きを見ることができた。
特にDDJは6得点ながら、チームハイの +20 を記録している。
終盤のファールゲームの際のフリースローを決めきる強心臓も見事👏。
vs.ORL, vs.DEN について書こうと思ったが…
さて、続いて残りの試合についても書いていこうと思ったが、BKN公式からある情報が報じられる。
前の試合の、H&Sプロトコルメンバーに加えて4人が欠場とのこと。
もうまともに試合ができるような状況ではなくなっていた。
リーグはH&Sプロトコルが発生した場合の人材補充に関しては、サラリーキャップに計上しないという処置を講じているが、試合が行えることと戦えることは別である。
vs.ORL(敗戦) は限られたメンバーで実施されたものの、続く vs.DEN は正式に延期が報じられた。
週間総評
ということで、今週は2勝1敗で会えることとなった。
チームの状況を鑑みれば、上々の出来である。
チームの主力の離脱が相次ぐ中で、若手たちの活躍が目覚ましかった。
若手たちにはこの機会を存分に活かして、成長して欲しいものである。
POTW of BKN (Player of the Week)
今週のPOTWには、DDJことデイビッド・デュークJr.を選出したい。
2-way 契約ながら、平均35min の出場となっている。
スリーポイントは苦手ながらも、週平均 11pts/10reb/2ast/+9 を記録。
特筆すべきはリバウンド能力だろう。
体格的には恵まれているとは言えないものの、嗅覚を活かしてオフェンスリバウンドを量産していた。
初のスターター起用ながら、終盤にクラッチのフリースローを沈めるなど強心臓ぶりを見せた。
現在のチーム状況はH&Sプロトコルと負傷のせいで目も当てられないが、お先真っ暗という訳ではない。
まず、H&Sプロトコルに悩まされているのはBKNだけでは無いという点。
2021/12/23現在、大抵のチームにH&Sプロトコル対象者がおり、このままではリーグ全体の中断も時間の問題のように思える。
しかし、負傷者やPT過多の選手を抱えるBKNにとっては、良い休養になるのではないかと思える。
さらに、H&Sプロトコルによる離脱を受けて、BKNはカイリー・アービングの処遇を変更することを発表。
またBIG3が揃っている姿を観れるのであれば、多少の休止期間も我慢できるというもの。
また、3人でプレイしている姿を観たいものである。
優勝はもちろん大きな目標だろうが、それ以前にプレーしている姿を一眼でも観たいものだ。
おわりに
ということで、第9週の感想でした。
それでは✋。