「壺魔人」のカルテFile2(クソカード医学会用資料22)
まえがき
改めて「壺魔人」の治療を行いたいと思います。
どちらかというと今回の治療がもともとのプランで、前回のデッキはジェムやカードが足りず、思う通りのデッキが組めてなかったりします。
というわけで今回は応急処置でない、ちゃんとした治療で「壺魔人」を救ってみたいと思います。
壺魔人について
患者の性能は以下の通り。(出典:遊戯王デュエルモンスターズデータベース)
前回のおさらいになりますがポイントとしては、
・フィールドのモンスター全ての表示形式を変更するカードはたくさんある
・「ドラゴン族封印の壺」を破壊できるカードもたくさんある
・しかし両方を1枚でこなせるのは「壺魔人」だけ
なので
①「ドラゴン族封印の壺」と「DNA改造手術」で強制守備盤面を敷き
②時間稼ぎしつつ何らかのバーンでプレッシャーをかけて
③相手がリンクですり抜けを狙ったら「壺魔人」で壺を破壊
④「聖杯の守護竜アルマドゥーク」のリンクメタ効果と全体攻撃で仕留める
……といった流れを狙ってデッキを構築しました。今回も骨子の部分は同じですが、いくつかパワーアップした点があります。
まずバーン要員は前回は「E・HERO ランパートガンナー」を用いましたが、今回は「重爆撃禽 ボム・フェネクス」を使います。単純な火力で勝っているだけでなく、未来融合で「壺魔人」を墓地に送り、「リバース・リユース」につなげることも可能です。
次にエースですが、アルマドゥークと併用して「ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン」を使います。こちらも全体攻撃が可能な上、罠カードの影響を受けないので、リンクモンスターと同様に壺の影響下でも攻撃が可能です。また、戦闘を行うと墓地の罠カードを再回収できるので、仕留めきれなかった場合に再度壺を発動したりも可能。素の打点もアルマドゥークを上回っているので攻守で隙きを埋めてくれます。
融合素材は「青眼の白龍+ドラゴン族」なので、融合代用モンスターと「DNA改造手術」でドラゴン族にしたモンスターで融合可能ですし、ボム・フェネクスの素材に「ドラゴンロイド」を墓地に送っておけば「龍の鏡」でも特殊召喚可能です。
さらにさらに「凡骨の意地」で強引に必要カードの引き込みとリソースを賄った前回と違い、今回はサーチや盤面づくりまでちゃんとやります。
そもそも壺魔人デッキの一番の難点は、永続罠である「ドラゴン族封印の壺」と「DNA改造手術」の2枚が揃えづらいという点です。
それらをなるべく素早く手札に引き込むために、「不幸を告げる黒猫」を使おうと思います。
リバースなのでただでさえ発動が遅い上に、デッキトップに置くのでめちゃくちゃ遅いですが、他には「トップ・シェア」くらいしか有効なサーチ手段がないので……。
しかし今度は「不幸を告げる黒猫」をサーチしつつ、時間稼ぎを行い、ドローを行えるテーマの補助が必要になってきます。
そんな無茶な……と思うところですが、あります。そんなテーマが。
メルフィーと壺魔人
そう、メルフィーです。
「メルフィー・キャシィ」でデッキから「不幸を告げる黒猫」をサーチし、「一点着地」や「ゴブリンのやりくり上手」で即座にドローする流れです。
利点としては他にも、
・アルマドゥークの餌に【鉄獣戦線】を採用可能
・「森のメルフィーズ」でロックを敷くまでの時間稼ぎが可能
・「レスキューキャット」や「魔獣の懐柔」で初動が安定
・「不幸を告げる黒猫」だけでなく「イリュージョン・シープ」をサーチ可能
などがあり、デッキとしての安定感が大幅に上昇します。
これが真の壺魔人デッキ、可愛い獣と謎の魔人の奇跡のコラボ【メルフィーと壺魔人】です。見た目の不協和音はすごい。
相性のいいカード
デッキトップ操作、ドロー、サーチを上手く使ってく。
・「簡易融合」
・「捕食植物 オフリス・スコーピオ」
・「捕食植物 ダーリング・コブラ」
・「捕食植物 アンブロメリドゥス」
おなじみ。未来融合のサーチに使う他、エルマのときと同じく「身代わりの闇」のコストにも使用。
・「身代わりの闇」
壺と手術を守る。「不幸を告げる黒猫」と上記捕食植物をコストに使用可能。
・「ゴブリンのやりくり上手」
・「一点着地」
「トップ・シェア」や黒猫でデッキトップに置いたカードを即座に引く。やりくり上手は手札に来てほしくないダーリングコブラや「ドラゴンロイド」などをデッキに戻すことも可能。
・「龍の鏡」
墓地融合でタイラントとアルマドゥークどちらも出せる。
・「魔獣の懐柔」
・「レスキューキャット」
「森のメルフィーズ」になる他、鉄獣戦線モンスターを墓地送りに。
デッキ構築
デッキを動かす流れは上記の通り。「壺魔人」は自分のターンにリバースしたいんですが、「ADチェンジャー」などを入れる余裕がないので、「リバース・リユース」で送りつけるか、ロックと「森のメルフィーズ」で相手ターンを守り切ることになります。
メインデッキ(43枚)
・鉄獣戦線 ナーベル×1
・不幸を告げる黒猫×3
・メルフィー・キャシィ×2
・メルフィー・パピィ×3
・メルフィー・ポニィ×1
・鉄獣戦線 ケラス×2
・鉄獣戦線 キット×1
・壺魔人×2
・イリュージョン・シープ×1
・捕食植物 オフリス・スコーピオ×1
・捕食植物 ダーリング・コブラ×1
・レスキューキャット×1
・ドラゴンロイド×1
・龍の鏡×2
・簡易融合×1
・魔獣の懐柔×3
・金満で謙虚な壺×1
・トップ・シェア×3
・未来融合-フューチャー・フュージョン×1
・一点着地×2
・ゴブリンのやりくり上手×3
・リバース・リユース×1
・身代わりの闇×2
・ドラゴン族封印の壺×2
・DNA改造手術×2
EXデッキ(15枚)
・捕食植物 アンブロメリドゥス×1
・重爆撃禽 ボム・フェネクス×1
・ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン×1
・星杯の守護竜 アルマドゥーク×1
・森のメルフィーズ×1
・転生炎獣アルミラージ×2 ※アルマドゥークの素材
・トロイメア・ケルベロス×1
・トロイメア・フェニックス×1
・鉄獣戦線 徒花のフェリジット×1
・トロイメア・ユニコーン×1
・鉄獣戦線 銀弾のルガル×1
・鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ×1
・アクセスコード・トーカー×1
・閉ザサレシ世界ノ冥神×1
使用感ですが、上記の通りデッキがだいぶまともな内容になったため、「壺魔人」出さないほうが強いというジレンマを抱えてしまうようになりました。ていうかボム・フェネクス強すぎないか……。
あとがき
そんなわけで真・壺魔人でした。重症度は1~2と言ったところでしょうか。無理にコンボを狙ったら1、勝つだけなら2。旧壺魔人デッキは実質0.5くらいでしたしね……。
「悪魔の知恵」もそうですが、永続罠をサーチできる「ファラオニック・アドベント」がマスターデュエルにも実装されればもっといい構築にできそうです。
次の患者は選定中です。面白そうなカードが有ればご一報を。
ここのことろは超重症患者ばかり扱っていたので、少し軽めの患者を治療したいですかねえ。
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