「ガーディアン・トライス」のカルテ (クソカード医学会用資料27)
まえがき
エルマ、ケーストに続くガーディアンシリーズ第3弾です。
が、今回はあまり重症でもないので番外編的なものになります。
まずは以前お見せしたガーディアン・カーストをご覧いただきたい。
トライスはちょうど中間層というか、あんまり強くもないけど独自性はあるという立ち位置です。
とはいえユベルみたいな癖はあるので、そこを上手くケアして活躍させてあげたいところです。
ガーディアン・トライスについて
患者の性能は以下の通り。(出典:遊戯王デュエルモンスターズデータベース)
対となる装備魔法はこちら。
トライスの効果は破壊された時、召喚時にリリースしたモンスターを特殊召喚できるというもの。
サポートに乏しい雷族、タイミングを逃しやすい「~時」効果、おまけにガーディアン固有の召喚条件に加え上記の対応装備魔法には手札コストがかかるという、一見してめちゃくちゃ使いづらそうなモンスターですが、なんとこの効果はアドバンスセットで場に出した状態でも使用可能との裁定です。
なのでガーディアンモンスターの中ではもっとも効果が扱いやすいまであります。
とはいえ、「召喚時にリリースしたモンスターを特殊召喚できる効果」は一概に強力ともいえません。
まずアドバンス召喚自体が遅いため、リリース確保が困難という点。
トークンは蘇生できないので論外として、自己特殊召喚効果を持つモンスター辺りを利用したいところですが、わざわざトライスを経由して再度場に出す意味が見いだせるモンスターとなるとグッと選択肢は狭まります。
次にトライスが破壊された時という発動タイミングの遅さが問題です。ワンテンポ遅い上に、能動的に破壊するなら更に必要なカードは増えます。上記の通り、タイミングを逃すのも考えもの。
ついでに上級モンスター、雷族、半端に高い攻守などもサーチに不向きでマイナス。ガーディアン共通サーチモンスター「ウェポンサモナー」は存在しますが、リバースモンスターなので除去されやすく、リバース手段を組み込むとデッキのコンボパーツが増えて安定感に欠けます。
問題点をまとめると、
①リリース要員&蘇生に有用なモンスターが少ない
②タイミングを逃さず、消費を抑えて破壊する手段が必要
③サーチ手段に乏しい
といったところ。
①の問題点は、相手モンスターをリリースすることで解決できます。
自分でリリース要員を用立てて蘇生するより、相手のエースを奪ってしまおうというわけですね。
「心変わり」や「大捕り物」、そして対象に取らずにリリースできる「帝王の烈旋」で相手モンスターを奪い、「ブラック・ホール」でトライスを吹き飛ばせば、相手の盤面を崩しつつ強力なモンスターが立てられます。
また、破壊手段が「ブラック・ホール」だけだと心許ないので、「ユベル」のときと同じくデスフェニも起用します。
「フュージョン・デステニー」「捕食植物 ヴェルテ・アナコンダ」の召喚制限、「帝王の烈旋」の召喚制限がそれぞれ喧嘩するので前のターンに出しておかないといけませんが、しぶといのでその点は問題ないでしょう。
1ターン目にデスフェニ召喚、相手ターンに妨害しつつ相手のエースを引き出し、2ターン目にトライスで奪ってしまうのが理想的。
あとはトライスを如何に手札に確保するかです。
召喚権はトライスに使用するので、召喚権を温存しやすくトライスをサーチできるテーマがあれば……。
トラドラ
というわけで【サンダー・ドラゴン】デッキにトライスを組み込みます。
雷族を万能サーチ可能な「雷龍融合」「雷劫龍ーサンダー・ドラゴン」でトライスをサーチします。「ウェポンサモナー」と同じく若干遅いですが、それぞれサーチ以外にも有効活用可能。
また「おろかな副葬」で「雷龍融合」または「汎神の帝王」を墓地に送ることで「ガーディアン・トライス」または「帝王の烈旋」を確実に引き込めます。
「雷龍融合」は墓地に送ったターンにはサーチ効果は使用できないので、デスフェニ召喚と同じく先に準備しておく必要はありますが、トライスを素引きしてもサンダー・ドラゴンを適当にサーチ可能なので腐りづらいです。
さらにトライスと相性がいいのが「雷神龍ーサンダー・ドラゴン」。破壊効果でトライスを破壊できる他、自分の「ブラック・ホール」でも生還できます。デスフェニの代用はもちろん、並べても強い。手札に「雷龍融合」が来た場合はこいつを召喚しつつ次のターンに備えることが可能です。
これが「ガーディアン・トライス」と【サンダー・ドラゴン】でプレパレードする亜種【サンダー・ドラゴン】デッキ……【トラドラ】です。
相性のいいカード
ほぼ普通の【サンダー・ドラゴン】デッキになる。
・「心変わり」
・「大捕り物」
条件付きコントロール奪取。「帝王の烈旋」と違い癖がないものの、対象を取るので無効されやすい。
・「捕食植物 ヴェルテ・アナコンダ」
デスフェニ絶対出すマン。上記のコントロール奪取もあって、リンク2は出しやすい。
・「雷撃壊獣サンダー・ザ・キング」
雷族なためサーチ可能。効果を受けないモンスターも除去できる。相手の場に出してコントロールを奪って殴ったり超雷龍にしたり。
デッキ構築
1ターン目にデスフェニか雷神龍をだしつつ、墓地に「雷龍融合」を置き、相手ターンに妨害。強力なモンスターが出てきたらトライスから奪取、出てこなければそのまま押し込める。
除外に強いテーマなのでルーンやエクソシスターは怖くない反面、スプライトは奪っても旨味が少ない。
メインデッキ(40枚)
・雷源龍ーサンダー・ドラゴン×2
・D-HERO ディナイアルガイ×1
・孤高除獣×2
・サンダー・ドラゴン×3
・ガーディアン・トライス×3
・雷電龍ーサンダー・ドラゴン×3
・D-HERO ディアボリックガイ×2
・雷鳥龍ーサンダー・ドラゴン×1
・雷獣龍ーサンダー・ドラゴン×2
・雷劫龍ーサンダー・ドラゴン×1
・雷撃壊獣サンダー・ザ・キング×1
・ブラック・ホール×2
・ハーピィの羽根帚×1
・死者蘇生×1
・心変わり×1
・封印の黄金櫃×1
・闇の誘惑×2
・汎神の帝王×1
・おろかな副葬×2
・雷龍融合×2
・フュージョン・デステニー×2
・帝王の烈旋×3
・大捕り物×1
EXデッキ(15枚)
・超雷龍ーサンダー・ドラゴン×1
・D-HERO デストロイフェニックスガイ×1
・雷神龍ーサンダー・ドラゴン×2
・リンクリボー×1
・トロイメア・ケルベロス×1
・トロイメア・フェニックス×1
・常夏のカミナリサマー×1
・捕食植物 ヴェルテ・アナコンダ×1
・照耀の光霊使いライナ×1
・暗影の闇霊使いダルク×1
・トロイメア・ユニコーン×1
・神聖魔皇后セレーネ×1
・アクセスコード・トーカー×1
・閉ザサレシ世界ノ冥神×1
ゴールドTier3~5くらいなら勝てる。
誘発が刺さりまくるタイプなので、こっちも誘発なしはかなりキツイ。スプライトに刺さらないのも辛い。
一方で、除去マシマシなのでブラマジやルーンには盤面作らせず押し込めて強い。ミラジェイドも烈旋で処理すればトライスを破壊してくれる。
トライスが大きく活躍した実績はなしですが、試運転中になんかバグを見つけてしまったので報告してます。
あとがき
トライスは個性的な効果なので治療方針自体はさっさと決まったんですが、【サンダー・ドラゴン】カードのほうがほとんどSR・URでお高く、フェス報酬や安売りジェムつぎ込んでようやくできました。回すのも難しい……。
ブレの大きいデッキなので慣れるまでも大変でしたが、出来自体は満足です。環境が合ってないですが……。
「ガーディアン・バオウ」は未だいい案が全然浮かばないので保留。
次の患者も選定中です。
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