【デュアル学Ⅰ】デュアルモンスター考察(クソカード医学会用資料58)
まえがき
今クソカード医学界隈で大絶賛注目を集めていないデュアルモンスターについて個人的にまとめてみようと思いました。
緻密な名治療は非公式医学会サーバーの面々に任せて、こういう需要0の案件をやってこその私だと勝手に思っているので、一切自重せず書いていきたいと思います。ええ。
デュアルとは?
2007年5月12日発売の『TACTICAL EVOLUTION』で登場したカード群で、厳密にはテーマやカテゴリではなく、チューナーやペンデュラムと同じ【○○族・デュアル】と表記される能力(?)です。
まあ参照しているのが名前じゃなくデュアルモンスターか否かというだけで、結局テーマみたいなものですが。
特徴としては「デュアルは通常モンスターと効果モンスター、両方の性質を併せ持つ」という点にあり、デュアルモンスターは以下の共有テキストを持ちます。
墓地では通常モンスター、手札とデッキおよび除外ゾーンでは効果モンスター扱い。
フィールドでは召喚・特殊召喚した時点では通常モンスター扱いで、そこから召喚権を消費することで効果モンスターとなります。
デッキでは効果モンスター扱いなので「予想GUY」や「高等儀式術」には対応していないものの、「思い出のブランコ」などの通常モンスターサポートや、「天威無崩の地」などの"効果モンスター以外のモンスターサポート"を一部を利用できる効果モンスターとも表現できるでしょうか。
ただ実情としては貴重な召喚権を消費しないと効果を使えないイカれたモンスターたちであるのは否定できません。
インフレによりデュエルの高速化した現代ではもちろん、登場当初から実用性はほぼなかったと言わざるを得ず、所属カードやサポートカードにいたるまで重症患者多数という、クソカード界隈の一大金脈と呼べる惨状です。
一方、サポートは強力だったり、メタビ適性があったりと、ただの弱小テーマで終わらない強みもちゃんとあります。結局、知名度の低さと効果の分かりづらさゆえに、使い手が少なすぎて研究が進んでいないのが一番の弱みかもしれません。
デュアル系デッキ
デュアルモンスターはレベルや種族、属性がほどよくバラけており、デッキ構築の幅が意外と広いです。環境に顔を出したものも一応存在するので、大雑把に分類して紹介しましょう。
①純デュアル・化合獣系
正統派デュアル系列のデッキ。デュアル版【グッドスタッフ】といったところ。デュアルの優秀なサポートカードと、同じくデュアルに関する効果を持つ【化合獣】を中心に組んだタイプ。
系統的には汎用のエクシーズやシンクロモンスターを切り札に据えたビートダウン系に落ち着きやすい。他にも「ギガプラント」を軸に連続リンク召喚を狙う展開型にしたり、下級化合獣がレベル2なのを活かして、初動の遅さと相手ターンの妨害を【スプライト】で補うなどの構築も。
②出張採用・ギガプラビート系
かなりケースは少ないものの、汎用・種族サポート効果のデュアルモンスターを出張させたタイプ。
早い話が「ギガプランㇳ」軸の植物族デッキ。マイナーでファンデッキレベルにすら満たなかった植物族デッキが、「ギガプラント」の登場により一気に実用性が増し、「ローンファイア・ブロッサム」等の登場を経て一躍環境レベルにまで成長したのは有名な話。
とはいえ、植物族サポートの層もかなり厚くなったため、最近の植物族デッキに「ギガプラント」が入ることはかなり少なくなってしまい、【ギガプラビート】としてはもうほぼ絶滅。ギガプラ軸デュアルデッキとしては上記①のタイプに合流している。
他の出張例では【ユベル】デッキに「魔族召喚士」、【アンデット族】に「地獄の門番イル・ブラッド」などが使われたケースもある。
③HERO・メタビ系
【ギガプラビート】と同時期くらいに誕生し、やはり環境レベルとなった【光デュアル】の系譜の由緒正しいデッキ。
再度召喚を一切せず、「E・HERO アナザー・ネオス」を軸に豊富なサポートでアドを稼いでいく。元々メタビや【HEROビート】から派生して生まれたデッキで、そのままデュアル界隈に構築コンセプトが逆輸入されたといえる。
現在ではやはりパワー不足で【光デュアル】としてはまともに戦えないものの、結界像などと合わせた純メタビ系や、「ミラクル・フュージョン」などを組み込んだHERO系デュアルデッキなど、色々な派生系も考え出されている。
HEROではないが、デュアル系【ジェムナイト】も動きが近しいので大別するとここ。
④炎属性戦士族系
ウォリアーズ・ストライクなどで増えた、デュアルと炎属性戦士族の共有サポートと装備魔法を多用するデッキ。【焔聖騎士】や【御巫】などとも合わせられる。
ストラクチャーデッキだっただけあり、デュアルデッキの中では動きがシンプルで扱いやすい。何よりデュアルの欠点である初動の遅さや、相手ターンの妨害の少なさがだいぶマシである。一方で、より安定感を求めていくと最終的に「デュアル抜いて他の炎属性戦士族入れたほうがよくね?」となりやすいデッキでもある。「スーペルヴィス」や「デュアル・アブレーション」を上手く活かしたい。
デュアルモンスター考察
では本題です。そんなデュアルモンスターたちの容態をざっくり診察していきましょう。
どういう順番で紹介しようかと悩みましたが、強い順に大別していきますか。あくまで「デュアルモンスター45種類の中でのパワー、利便さ、独自性を総合的に考慮した強さ」なので、たぶん全カード内で比較すると評価は1~2段階下がると思ってくれていいです。
また、私はこれらすべてのカードをじっくり運用して使用感を確かめたわけではないです。詳しい人がwikiにも書かれていないような有効利用法を知ってる可能性もあるので、あくまで独断と偏見に基づく所見でしかないとお考えください。
強カード(超健康)
「ギガプラント」
同名ターン1のない、同名カードも蘇生できるカードが弱いわけがない。打点も上級モンスターの基準値を満たしているし、「炎妖蝶ウィルプス」を経由すればすべてのデュアルモンスターを蘇生可能。
シンクロ、エクシーズ、リンクなんでもござれ。いかにこいつを使い回すかがデュアルデッキの1つの課題。とりあえず生、のノリでとりあえずギガプラ。
ただし、「超合魔獣ラプテノス」で再度召喚状態を維持しないとそのポテンシャルをフル活用できない。
基本は①純デュアル、②出張で使われるものの、「化合電界」からリリース無しで出せる2400打点なので、③メタビ系でも使えなくはない。
デッキタイプによっては必須級(健康)
「炎妖蝶ウィルプス」
ギガプラから経由でデュアルモンスターを蘇生したり、そのギガプラを蘇生したりする。「スーペルヴィス」を装備して効果を使えば即エクシーズ召喚につながる。
基本的にギガプラの外部付属品として扱われ、それ以上でもそれ以下でもなかったが、最近になって炎属性に価値が生まれ、属性主軸のデュアルデッキならギガプラ抜きでも活躍できる可能性が生まれた。
メタビ系以外のデュアルデッキなら基本採用価値がある。
「化合獣カーボン・クラブ」
墓地肥やしとサーチを同時に行うやべーやつ。とはいえデュアルなので召喚権が必要。レベル2なので「スプライト・スターター」初動展開からの「ギガンティック・スプライト」のリクルートを経れば召喚権を使わずに出せる。
こいつを出せればギガプラ展開はかなり安定するのでメタビ系以外のデュアルデッキでは基本活躍できる。
炎属性であり、スプライトにも炎属性がいるため、炎属性デュアルの可能性は現在進行系で広がっている。
「重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト」
召喚・特殊召喚時のサーチ効果。「デュアルモンスター」と書かれた魔法罠ならなんでもサーチという、いささか珍しいサーチ範囲を持つ。
また、デュアルでは数少ない(再度召喚状態での)特殊召喚時にも効果が発動できるモンスターで、ウィルプスの蘇生や「デュアル・アブレーション」でのリクルート時にも効果が使える。一方で、「スーペルヴィス」などで再度召喚状態扱いにした場合は効果が使えない。もどかしいやつである。
地属性戦士族なのでインヴォーカーから出せる。つまり、ベイゴマ初動なら召喚権を温存しつつ出せるので、そのまま再度召喚して「二量合成」や「デュアル・アブレーション」をサーチ可能。しかし、再度召喚すると機械族になるためそこからイゾルデには繋がらない地味な重症さを見せる。君さあ……。「デュアル・スコーピオン」を噛ませるか、諦めてリトルナイトやアナコンダとかを出そう。
とはいえ、純デュアルに限らずメタビ系や炎属性戦士族軸でもとりあえず入れて損はないカード。
「E・HERO アナザー・ネオス」
【光デュアル】の立役者。あえて再度召喚せずサポートのみで戦うという、デュアルの革新的利用法を生み出した。なので再度召喚は基本しない。(「超融合」を採用する場合にネオス名称や効果モンスターである点が重要になることもあるので、そういう場合くらい)
その【光デュアル】がまったく通用しなくなった現代においても、他のHEROと組んで特殊なデュアルデッキを数多く生み出せている麒麟児。
デュアル以外のデッキでは滅多に使われず、普通のデュアルデッキにおいても使われない、しかしデュアル系HEROデッキという一大派閥を一人で生み出しているなんとも変わった立ち位置のカードである。
「真紅眼の黒炎竜(レッドアイズ・ブラックフレアドラゴン)」
デュアル版レッドアイズ。普通のデュアルデッキではやはり使われないものの、【真紅眼】デッキのレッドアイズモンスターの水増しや、アブレーションのリクルート用途で採用される。ちなみにデュアル唯一のレベル7モンスターである。
デュアル【真紅眼】を組む場合は当然必須になり、「二量合成」などでかち上げた打点で殴ってからバーンというなかなか派手な立ち回りをしてくれる。アナザー・ネオスほどではないものの、名前が強い系。
超強いレッドアイズ強化とか来ればデュアルもおこぼれに預かれる可能性があるので、今後にも期待したい。デュアルは「ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の復帰を応援しています。
「エヴォルテクター エヴェック」
召喚・特殊召喚時の蘇生効果。デュアルだったら何でもいいので強い。さらに炎属性・戦士族でもいい。シンプルに強いし、「デュアル・アブレーション」との相性が抜群にいい。炎属性戦士族軸なら必須。
ウィルプスと違い蘇生したデュアルモンスターが再度召喚した扱いにはならないものの、単純に横展開されるのでイゾルデを使う構築でも役立つ。ただゴルドナイトと同じく、「スーペルヴィス」などで再度召喚状態扱いにした場合は効果が使えない。
汎用っぽいけどデュアルだから実はデッキを選ぶいいバランスのカードだと思う。昨今の炎属性環境でさらに価値が上がったか。
特定のデッキや条件下では強い(軽症)
「地獄の門番イル・ブラッド」
アンデット版「ギガプラント」。しかしこちらはこのカードがフィールドから離れた場合、蘇生したモンスターが破壊されてしまう。
アンデット族といえば蘇生……ではあるものの、逆に言えば【アンデット族】において蘇生効果はありふれているため、ギガプラほど日の目を見ることはなかった。
このカードも同名カードを蘇生可能で、エクシーズ素材にした場合は蘇生モンスターが破壊されない点から、【ヴァンパイア】などのランク6系アンデット族デッキなら採用の目がある。少なくとも「ヴァンパイア・ジェネシス」よりかはだいぶマシ。 アンデット族デッキなら「超合魔獣ラプテノス」を出せる「龍の鏡」で「冥界龍 ドラゴネクロ」も出せる点も活かしたいところ。
「魔族召喚士(デビルズ・サモナー)」
悪魔族版「ギガプラント」……とみせかけてこいつは魔法使い族なため、同名カード蘇生はできない。どう見てもお前も魔族だが???
ギガプラやイルブラッドに使い勝手で劣るのは確かだが、悪魔族の層がめちゃくちゃ厚いので、何かとニッチな需要から使われる事がある。強化が来る前の【ユベル】デッキにおいて「ユベル」を破壊するために使うとか。
デュアルにも悪魔族はおり、「真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン」はレベルも同じなのでやはりランク6エクシーズするのが無難か。属性種族がブラマジとも同じなので、ソウルズを利用しつつファンデッキ系の方向性で組むのも面白いかもしれない。
「チューンド・マジシャン」
一応ここに分類したものの、「デュアル・アブレーション」等を使用する前提の評価になります。単体で見ると最重症レベル。
再度召喚するとチューナーになるだけの効果。もとからチューナーのモンスター使えばよくない???
しかし、上記の通り、「デュアル・アブレーション」でいつでも呼び出せる唯一のチューナーであり、デュアルはレベル4か6が軸になりやすいので、レベル8、10シンクロを立てやすくなるという外部的な理由のみで採用価値が生まれた。
上振れとしての活躍しかできないものの、EXデッキに余裕があり、アブレーションを採用していたら入れとくと役立つ。
「化合獣オキシン・オックス」
手札からデュアルモンスターを特殊召喚し、自分フィールドのモンスターのレベルを特殊召喚したモンスターと同じにする。
エクシーズ召喚サポート特化のように見えて、レベル2以外のモンスターに「スプライト・ガンマバースト」の効果を適用させる、「チューンド・マジシャン」を特殊召喚してレベル8や12シンクロを出しやすくするなどの使い方もできる。
エクシーズ召喚の補助としては、サーチは容易なものの同レベルのデュアルがいない「真紅眼の黒炎竜」からランク7を立てるなどの幅広い使い道がある。ちなみにデュアル唯一の獣族。
「化合獣ハイドロン・ホーク」
手札コスト1枚でデュアルモンスターを守備表示で蘇生……なんか、クラブやオックスに比べると微妙……。起動効果と誘発効果の違いはあるものの「エヴォルテクター エヴェック」とも被ってるし……。手札コストもアブレーションを多用すると枯渇しやすいし……。
なのでこのカードはスプライト混成構築での役割がメイン。エルフでこいつを蘇生すれば間接的に他のレベルのデュアルを蘇生できる他、レベル2デュアルでは最高攻撃力なのを活かし「スプライト・ガンマバースト」を使う際のアタッカーにする等。
「進化合獣ダイオーキシン」
デュアルモンスター最高の攻撃力を持つ。なので「デュアル・アブレーション」で出せる最高攻撃力であるし、同時に「二量合成」で上げられる攻撃力の最高値でもある。
墓地リソースを消費しての除去と、召喚を無効化されない地味な効果があるので、とりあえずの打点要員と除去要員を兼任しつつ、ランク8につなげたり悪魔族を活かしてE-HERO(イービルヒーロー)の融合素材にするなどで使われる。
とにかく地味だが弱くはないので、シンプルで使いやすいとも言える。
「フェニックス・ギア・フリード」
同じくデュアル最高の打点。炎属性・戦士族派閥の長。
デュアル唯一相手ターンの妨害が可能。しかし無効にできる範囲が「フィールドのモンスターを対象とする魔法罠カード」のみと狭く、自分の場に装備カードがないと使えない。(一応、相手が相手のモンスターを対象にした場合でも無効は使えるので御巫とかには刺さる)
また、相手が魔法が発動するとデュアルモンスターを蘇生可能。デュアルモンスターに妨害性能がないので多少の牽制くらいにしかならないが、蘇生したモンスターを「デュアル・アブレーション」でリリースすれば炎属性戦士族を何でも呼び出せるので、「ゴッド・フェニックス・ギア・フリード」などで間接的に相手の妨害が出来る。
効果は同名どころか普通にターン1すらないので、相手次第ではあるものの【焔聖騎士】などのカードと合わせて凶悪な性能を発揮したりする。
「ダックドロッパー」
対象・破壊耐性を持つレベル1モンスター。
「このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手モンスターの攻撃は全て直接攻撃になる」というデメリット全開な効果…………つまりコンボ前提なものの、相手に送りつけてワンキルしろと言ってるような効果である。ワンキルに限らず、ダイレクトアタックや戦闘ダメージを利用する悪い利用法治療法が山程考えつくデュアルきってのユニークさを持つ。レベル1なのも扱いやすい。
なお、対象耐性は自分のカードにも発揮されるので、送りつけ手段は限られる点に注意。
「真紅眼の凶雷皇(レッドアイズ・ライトニング・ロード)-エビル・デーモン」
名前長っ。デーモンであり、レッドアイズでもある、デュアル。つまりサポートが豊富。また悪魔族なので「魔族召喚士」で蘇生が出来、レベル6なのでランク6にも繋がり、闇属性なのでアナザー・ネオスなどの光属性レベルとカオスアンヘルが出せるし、ダークロウやE-HEROの素材にもなれる。
そして除去効果もノーコストで比較的優秀とかなり優等生である。正直、レッドアイズで使うより、デュアルグッドスタッフやメタビ軸で輝く。
利用法はあるが介護が必要(重症)
「ヴァリュアブル・アーマー」
全体攻撃できる昆虫族。パッと見、そんな強いカードではなさそう……だが、全体攻撃は打点さえカバーすれば有用性はあるため「二量合成」での打点向上を使えばフィニッシャー適性はある。
また、このカードは地属性で昆虫族なので【春化精昆虫族】などのデッキで出張採用も可能。「共振虫」でサーチ、春化精モンスターで特殊召喚、「騎甲虫アームド・ホーン」で再度召喚して、「春化精の花冠」「森と目覚の春化精」で打点を倍にして全体攻撃……等。
サポートが豊富な種族なおかげで、比較的デュアルであるという特性にこだわらず治療がすむ珍しいデュアルモンスター。
「エヴォルテクター シュバリエ」
炎属性戦士族によくある装備魔法に関する効果。ターン1がない上、自身に装備されてなくてもいいので除去としては使いやすい。攻撃力も最低限ある。
一方でそれ以上のことはできないので、エヴェックに比べるとどしても見劣りする。「スーペルヴィス」を上手く活かしたい。
「クルセイダー・オブ・エンディミオン」
魔力カウンターを使うデッキだと遅すぎて活かせなさそうな、魔力カウンターに関する効果を持つ。
下級モンスターとしては攻撃力が高いので、【光デュアル】で4枚目のアナザー・ネオスとして使われていたこともある。
デュアルデッキで活かそうとすると、同じく魔力カウンターを使う「ダーク・ヴァルキリア」と組み合わせるか、装備魔法を採用しやすい点を活かして「ガーディアンの力」にカウンターを乗せる運用になる。魔法使い族なので「魔法族の里」採用の【光デュアル】という選択肢もある。
「ダーク・ヴァルキリア」
シンプルな打点上昇とリソースを失わない除去効果を持つ。魔力カウンターは1度しか置けないものの、除去効果にターン1はない。
やはりデュアルデッキで使うなら「クルセイダー・オブ・エンディミオン」や「ガーディアンの力」と使う事になりそう。天使族なので、そもそも魔力カウンターメインのデッキでの運用はやや難しいし。
エンディミオンは光属性、こちらは闇属性なので、カオス採用のデュアルデッキというのも面白いかも。
「シャドウ・ダイバー」
闇属性レベル4以下モンスター限定で直接攻撃効果を付与する。自身がダイレクトアタックしてもいいし、他のモンスターでもいい。
オキシン・オックスでレベルを、「リプロドクス」で属性を操作すれば、付与対象の自由度は上がる。「二量合成」で打点を上げた「ヘルカイザー・ドラゴン」等でワンキルを狙うのは面白い……ものの、ただ同じデュアルだと「ダック・ドロッパー」を送りつければどんなモンスターでも全員でダイレクトアタックできるので、悪魔族やレベル4である点を活かす必要はあるか。
「ダークストーム・ドラゴン」
自分フィールドの魔法罠カードをコストに、魔法罠の全除去を行うモンスター。「スーペルヴィス」をコストにして、除去と展開を同時に行うのがいつもの手段。
そこからランク8の「サンダーエンド・ドラゴン」や「炎王神ガルドニクス・エタニティ」につなげてモンスターも除去するコンボは有名。「超化合獣メタン・ハイド」もあり。
ただ、デュアルが永続罠の「デュアル・アブレーション」やフィールド魔法の「化合電界」、各種装備魔法に依存する部分が多いので、魔法罠の全除去は強力ではあるもののデュアルデッキでは敬遠されがち。
「デュアル・ソルジャー」
ダメージ計算後にレベル4以下のデュアルモンスターをリクルートできる。扱いやすい戦士族で、レベル2なので化合獣やスプライトと合わせやすく、リクルート効果も優秀…………なものの、戦闘を介するので遅い。また「デュアル・アブレーション」にほぼ食われている。
装備カードで打点補助しやすい炎属性・戦士族デッキなら何度もリクルート効果を使えそうだが、コイツ自身は風属性。使って使えないことは無いけれど、優先して採用するかは悩むタイプ。
「スーペルヴィス」を装備して自爆特攻、効果で耐えてリクルート、からのコストや素材……みたいな扱いは出来るし、リクルートにはターン1がないので、無能ではない。
「デュアル・ランサー」
あるのは貫通効果のみ。
現状特筆に値する強みはないものの、最低限の打点と「デュアルスパーク」「二量合成」対応な点を加味するとデュアルの下級アタッカーとしては普通に仕事するのと、デュアル唯一の海竜族という個性はあるので、今後の海竜族強化に期待といったところだろうか。(デュアルの層が薄いから現状この評価で済んでるとこもあるので、水属性や海竜族のデュアルが増えると逆にアイデンティティを失う可能性もある)
現状、個性を活かそうとして使うならHERO軸デュアルメタビで「E・HERO アブソルートZero」の素材も兼ねて採用する辺り。ただ、貫通効果はそもそも上位互換下位互換が発生しづらく、単純に打点を上げて殴れればそれだけで有用なとこはある。
「ヘルカイザー・ドラゴン」
シンプル・オブ・シンプル。2回攻撃効果。打点を上げて殴れ! それだけ。
地味に炎属性なので、咎姫ちゃんとかとの食い合わせもいいし、【天盃龍】も炎属性ドラゴン族テーマなので、どうにかこじつけて採用するとかも面白いかもしれないし、無理かもしれない。
「業火の重騎士」
特殊召喚したモンスター限定なものの、一方的に除外できる疑似カタストル効果。もしくはグオグリム効果。
戦闘を介するのは遅いものの、マスカレーナ経由アストラムを処分できるうえに、蘇生が容易かつ除去に乏しいアンデット族なのでアンデット軸デュアルデッキでは割といい仕事する。
守備200の炎属性なので、素材としても色々と可能性のあるカードである。
「灼熱王パイロン」
「ヘルフレイムエンペラー」とぱっと見では見分けがつかないと最近私の中で話題。詳細はこちら参照。
「未来サムライ」
光属性戦士族なので【光デュアル】においてアナザー・ネオスのサブとして候補にあがる。表側表示限定ながら使いやすい除去効果も持つ。
墓地リソースは消費するものの「進化合獣ダイオーキシン」と違い、除外するモンスターにデュアル指定はないため、「ジャイアント・レックス」や不知火などの除外をトリガーに効果が発動するカードと組み合わせる手段もある。【ゴーティス】は特に相性がよく、このカードがレベル4なのでコストで除外しておけば相手ターンにレベル6シンクロになる。
ゴーティスは、アナザー・ネオスとで「E・HERO アブソルートZero」を融合召喚でき、「ミラクル・フュージョン」を使っていれば除外もできるなど他にも噛み合いがあるので、光デュアル+ゴーティスデッキで使う場合はこのカードも差しておくと何かと役立つはず。
「龍王の聖刻印」
【聖刻】サポートとしては正直微妙な類だが、同名ターン1がないのでラプテノスと上級聖刻、ターン1のないリリースコスト持ちモンスターと合わせて無限ループになる。
「アイルの小剣士」で無限打点、「聖刻龍-ネフテドラゴン」と「聖刻龍-シユウドラゴン」で全除去、ディストピアと「プリーステス・オーム」で無限バーン等。
「進化合獣ヒュードラゴン」
召喚に成功したデュアルモンスターがの攻守を500アップする。再度召喚すればさらに500アップする……ものの、基本的にデュアルモンスターはリクルートや蘇生で特殊召喚したり、ラプテノスで再度召喚扱いにするので、実は正規に召喚することはそこまで多くない。
どちらかといえば身代わり効果のほうが有用で、「炎王神獣ガルドニクス」などと、破壊されてメリットのある「スーペルヴィス」や装備カード化した「ブラック・ブルドラゴ」等を組み合わせ、除去しつつランク8につなげるなどの構築で利用できる。ただ、ほぼ専用構築になるか。
「マジック・スライム」
いわゆる御巫効果。デュアルとしては個性的なものの、デュアルが炎属性戦士族と近しいため、対抗馬である「剣の御巫ハレ」の採用がかなりしやすいのが苦しいところ。
種族を活かすか、いっそのこと御巫と併用するのが無難だろうか。レベルも同じ3であるし。
「二量合成」であえて攻撃力を0にし、自爆特攻する手もある。御巫と違い戦闘破壊耐性はないので、自爆と同時に「二重の落とし穴」で相手のモンスターを全除去すれば、攻撃力を上げたモンスターはダイレクトアタックできる。「二量合成」の攻撃力上昇分は700しかないが、総ダメージ自体は1400増える計算になる…………って微妙な数値だな。
「水面のアレサ」
相手モンスターを戦闘破壊して墓地に送るとハンデスできる。
ハンデス効果自体は強いがデュアル以外のモンスターに類似効果持ちがかなり多く、かといってデュアルの強みと噛み合っている効果でもないので、「このカードでなければならない」という長所を見出しにくい。
かつての【フェンリルハンデス】では採用が見込まれたものの、ルールや環境の変化でデッキの実用性そのものが下がり、なにか都合の良い新規でも無い限り復活は難しい。より使いやすいドローロックが狙える【竹光】デッキの存在も痛い。
しかし、戦闘破壊さえすれば効果は発動できるので、いっそのこと下手なコンボは狙わず「海」コントロール要素を混ぜた水属性装備ビートにしてしまい、「フェンリル」とともに可能なら戦闘破壊からのハンデス&ドローロックを、無理ならそのままビートダウンを狙う脳筋スタイルにしてしまったほうが強いかもしれない。
他テーマ所属なため正直わからない(要精密検査)
「ジェムナイト・アイオーラ」
「ジェムナイト・サニクス」
「ジェムナイト・アンバー」
ジェムナイトのデュアルたち。アンバーはデュアル唯一の雷族。
運用的にはデュアルHEROと似たデュアルサポートとメタカードを多用する形になると思われる……ものの、【ジェムナイト】を使用したことがないので詳細な利用法や構築が思いつかない。そんな強力そうな効果でもないが……。
「エーリアン・ヒュプノ」
エーリアン所属かつデュアル唯一の爬虫類族。
【エーリアン】も【爬虫類族】も使ったことがないのでやはり不明…………でもわざわざデュアル要素混ぜてまで使うか? と考えると使わないと思う。
「古代の機械騎士(アンティーク・ギアナイト )」
再度召喚して得られる効果はアンティーク・ギア共通効果。正直微妙。どちらかというと高めの攻撃力を「二量合成」でメインアタッカーへ移し、相手の魔法罠を防ぎつつ叩き込ませるなどの使い方になるのだろうか。
問題はアンティーク・ギアにそういったギミックをわざわざ搭載する必要があるのか……。やはり私がアンティーク・ギアを使用したことないので謎。
使いづらい(超重症)
「騎士(ナイト)デイ・グレファー」
【光デュアル】でアナザー・ネオスのサブとして使うか、炎属性戦士族軸で装備魔法回収効果を活かすか。
しかし装備魔法回収効果は謎の同名ターン1がついている上にエンドフェイズ発動。素直にアナザー・ネオスの後塵を拝しているほうがいいのでは……と思う。
同じく光属性戦士族デュアルだと「未来サムライ」より攻撃力は高いものの、効果の扱いやすさでは劣る。効果を使わず属性種族も統一したいスキドレ割拠御前を使うメタビであるなら「未来サムライ」に勝るか。アナザー・ネオスのサブの位置で争うのも滑稽だけど。
攻守のステがほどほどに高いので「最強の盾」は一応相性がいい。
「真紅眼の凶星竜-メテオ・ドラゴン」
ステータスは大したことない上に、同レベル同種族同属性に「真紅眼の黒星竜」やビーステッドが登場したため、正直かなり立場が危うい。レッドアイズデュアルとしてもデーモンが使いやすい。
効果も防御的。基本は融合素材として使用し、相手のレッドアイズ除去に合わせてアブレーションでリクルートしてレッドアイズを守るなどの利用法になるか。それも破壊からしか守れないが……。
このカードをアブレーションで出した際に「激流葬」を発動すれば、相手ターンの妨害には一応なる。実用性は微妙。
「インフィニティ・ダーク」
他を隔絶した強大極まる闇の力で、相手モンスターの表示形式を意のままに変更するという恐るべき効果を誇る。加えて、1万種類もあるカードの中でも「終わりの始まり」に次ぐ程の圧倒的イラストの黒さも特筆に値するか。詳細はこちら参照。
「サンライズ・ガードナー」
光属性戦士族でレベル3という圧倒的需要の無さを誇るデュアル最弱候補。詳細はこちら参照。
「巨人ゴーグル」
再度召喚するとサイドラに匹敵する程度の攻撃力を得られるデュアル唯一の岩石族。詳細はこちら参照。
「ナチュラル・ボーン・サウルス」
再度召喚すると種族と属性が変わる面白い効果と、ヴァンパイアのようなコントロール奪取蘇生効果を持つ。
アンデット族と恐竜族のシナジーが「荒野」くらいしかなく、肝心の打点もいまいち。蘇生したモンスターの種族がアンデット族になる点も「アンデットワールド」でいい。
効果自体はかなり個性的なものの、活かす手段が見つからないのが現状。
「幸運の笛吹き」
「水面のアレサ」のドロー版で、現状はより厳しい。
条件が面倒な上に、ステータスも微妙。1ドローはありがたいが、こいつを強化してまでやりたいかというと……。デュアルでは唯一の効果だが、全体を見渡すと同種族の「天空騎士パーシアス」を筆頭に類似効果が結構いるのも辛い。
風属性も天使族もデュアルの中では比較的珍しいが唯一ではないため、よほど相性のいいカードが見つからないと独自性として機能しない。
メタビ構築で「月鏡の盾」を持たせて殴らせてアドを稼ぐのは一応選択肢だが、「烈風の結界像」が禁止であったり、戦士族構築とシナジーがなかったりとこちらでも噛み合いはイマイチ。「センサー万別」構築ならあるいは……だが制限だし……。
戦闘破壊リクルーターより100だけ攻撃力が高いので、こいつを送りつけてリクルーターの自爆特攻を繰り返し、「グリード」でバーンキルを狙うことは可能。しかしパーシアスとかでも「月鏡の盾」を使えば同じことが出来るし、そもそもドローさせず「ジャンク・アタック」でいい。
つまりまったく使って使えないカードではないが、デュアルであるこのカードをあえて優先して採用するほどの独自的な使い道は現状ない(と思われる)。
「竜影魚レイ・ブロント」
再度召喚すると「ゴブリン突撃部隊」と同じ効果になる。デュアル唯一の魚族だが、魚族サポートは貧弱。
「デュアル・アブレーション」や「化合電界」は上級モンスターも軽く出せるので、デメリットまである攻撃力2300程度では話にならない。再度召喚をしないメタビ構築だと素の攻撃力が高いほうが好ましいので、水属性レベル4モンスターとしては「デュアル・ランサー」のほうが優秀。
「フィッシャーチャージ」「デュアルスパーク」の両方に対応するものの、逆に言えば他の魚族もデュアルも似たようなカードを使えるというだけの話なのでメリットになりづらい。
まとめると、独自性を意識するとニッチな特徴しかなく、独自性を無視しても普通に使えないという一等難儀なカード。
あとがき
今後のデュアル治療活動としては重症以下のどれかの治療になると思います。全然思いついていないですけど。
逆に、ランクマッチを真面目に勝てるデュアルデッキも試行錯誤してます。デュアル単品だとほぼ無理ですし、メタビ軸でもだいぶキツイ。スプライトすら環境ではかなり苦しい。準環境以上に強くて相性のいいテーマがないか可能性を探ってみます。
タイトルの【デュアル学Ⅰ】のⅠですが、これは今回デュアルモンスターを調べるに際して、デュアルのサポートカードもだいぶ酷いのに気がついたので、次回はそれらを【デュアル学Ⅱ】として紹介しようと思います。