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【デュアル学Ⅱ】デュアルサポート考察(クソカード医学会用資料59)
まえがき
前回に引き続き、デュアルについて考察を深めて行こうと思います。
今回はデュアルモンスターのサポートカードがメイン。マイナーなデュアルのさらにサポートカードとなると、知名度的にも全然把握していない人がほとんどかと思います。
そんなカードたちをわかりやすく、ポイントを押さえてまとめました。準環境クラスでも許されないような強効果から、デュアルモンスター本体もびっくりのやばいカードまで、様々なデュアルサポートを、どうぞご堪能ください。
なお、ある程度デュアルモンスター・デュアルデッキに理解があるとよりわかりやすいので、できれば前回の記事を先に御覧ください。
デュアルサポート考察
強カード(健康)
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「スーペルヴィス」
デュアル専用装備魔法。①の効果はデュアルモンスターを再度召喚した状態として扱う効果。それだけだと1枚使ってようやく欠陥モンスターを普通のレベルにしただけ……に見えるが、本命は②の蘇生効果。
②の効果は装備モンスターを素材などにしてもタイミングを逃さず問題なく発動できるので、「ギガプラント」等の展開型効果のデュアルモンスターと組み合わせると爆発的に展開が伸びる。
装備魔法なのでサーチやサルベージしやすく、炎属性戦士族デッキだと特に好相性。イゾルデを採用する場合にも無駄にならない。
欠点はエヴェックやゴルドナイトなどの召喚・特殊召喚時に効果を発動するデュアルモンスターは効果が発動しない点くらいか。
ちなみに、すでに再度召喚したモンスターにも問題なく装備可能。
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「二量合成(ダイマー・シンセシス)」
①の効果は「化合電界」か、化合獣モンスター&「完全燃焼」をサーチ可能。「化合電界」はデュアルデッキの展開底上げと除去効果を併せ持つ、優秀なフィールド魔法なので初手で確保する意義は大きい。「化合電界」がすでに手札にある場合はカーボンクラブと「完全燃焼」をサーチする形。こちらも1枚から2枚になるので単純にアド。コスト的に。
②の効果は墓地で発動する打点上昇効果。再度召喚したデュアルモンスターが必要なものの、素材にするモンスターや、「融合強兵」などの攻撃に制限のかかるモンスターの攻撃力を他へ移せば無駄がない。
「ヘルカイザー・ドラゴン」や「水面のアレサ」等、戦闘に関する効果を持つデュアルモンスターは多いので打点上昇はかなりありがたく、また、攻撃力を下げる効果も「マジック・スライム」等なら有効活用できる。
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「化合電解(スパーク・フィールド)」
①の効果は1ターンに一度、レベル5以上のデュアルモンスターをリリースなしで召喚できるようにする。生け贄無しで!?
単純に「ギガプラント」などをぽんと出せるのは強い上、メタビ系のデッキなら特殊召喚メタと上級モンスターを共存させられる。
②はデュアルモンスター限定の召喚権の追加。再度召喚はもちろん、普通に横に並べてエクシーズやリンクにつなげてもいい。ただし当然手札消費は増えるので、カーボン・クラブ等のリソース補充手段は欲しい。
③の効果は相手フィールドのカード1枚を対象にとり破壊し、同時に再度召喚した自分のデュアルモンスター1体を除外する。
毎ターン使える除去効果というのがまず便利なのに加え、デュアルモンスターの除外も色々使いみちがある。
例えば、
・除外したモンスターを「ネメシス・コリドー」でデッキに戻し、「超雷竜ーサンダー・ドラゴン」を出しつつ「デュアル・アブレーション」の残弾を回復する
・「魔族召喚士」や「地獄の門番イル・ブラッド」を除外し、効果で蘇生したモンスターを能動的に破壊することで「ユベル」などの効果をタイミングを逃さず発動させる
・攻撃力の低い下級化合獣などを、相手ターン攻撃の的にならないよう除外しておく
・「相剣大公-承影」の除去効果の発動トリガーを満たす
などなど。また、帰還する際に自分フィールドが埋まっていると、除外したモンスターは墓地に行く。「ギガプラント」等で墓地を利用することは多いので、能動的に狙う場面もあるかもしれない。
ちなみにこの除外はコストではなく効果。
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「デュアル・アブレーション」
カーボン・クラブと並んでデュアルを支える必須カード。デュアルモンスターであれば、手札コスト1枚で何でもリクルート可能。しかも再度召喚した状態になる。もうデュアルの個性消えてるじゃねえか!
永続罠なので1ターン目には使えないものの、繰り返し使用可能。手札コストはカーボン・クラブや「時を裂く魔瞳」らで確保したい。墓地発動できる焔聖騎士もコスト役に好相性か。
展開補助、除去、チューナー……なんでも欲しいカードを呼び出せるのは当然強く、このカード自体もゴルドナイトでサーチできる。
手札コストに加えてデュアルモンスターをリリースすれば、炎属性戦士族をデュアルか否かを問わずリクルートすることも可能。リリースしたのが再度召喚したデュアルモンスターであればついでにフィールドのカードを選んで破壊できるので、効果を使用済みのエヴェックやゴルドナイトを使って貴重な妨害が行える。
ちなみに当然うららで止まる。
特定のデッキや条件下では強い(軽症)
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「昇華騎士ーエクスパラディン」
基本的に「チューン・ナイト」を装備してイゾルデにつなげるマンなんでなんなら一番強いやん……と思われた方も多いかもしれませんが、デュアルサポートととしてはこの位置です。というかデュアルサポートだったのかお前……。
効果を簡単に噛み砕くと、①の効果はデュアルモンスターの疑似サーチ、②の効果は条件付きの蘇生。このカードにたくさんデュアルモンスターを装備するのは普通は不可能なので、基本蘇生は1体。
①は炎属性戦士族軸においてのカーボン・クラブの代用や、装備カードをコストにする「エヴォルテクター シュヴァリエ」「フェニックス・ギア・フリード」のサポートになる。このカードはデュアルモンスターではないので、効果が即使えるのは強み。それが普通だが。
デュアルデッキなら初動でイゾルデ出した後に2枚目を引いても腐らないのも地味に大きい。特殊召喚時にも効果を使えるため、咎姫で再利用してもいい。
②の蘇生は能動的に使うなら自爆特攻になる。この効果で蘇生されたデュアルモンスターは再度召喚された状態になるため、「業火の重騎士」などの追撃で除外を狙うなどもできる。また「業火の重騎士」も同じく守備力200なのでともに「真炎の爆発」に対応。
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「超合魔獣ラプテノス」
デュアルモンスターを再度召喚した状態にできる永続効果を持つ。こいつの存在が逆にデュアルのコンセプトを否定してる気がしないでもない。
しかし「ギガプラント」が無限ループ蘇生でフル稼働するのは当然強く、他にも名称ターン1のないデュアルモンスターは蘇生と素材を繰り返すことで効果を何度でも使用できるようになる。
融合素材はデュアルモンスター2体と出しづらいものの、「龍の鏡」で墓地融合したり、展開力のある構築にすればリンク2の「プロキシー・F・マジシャン」でフィールド融合することで融合召喚可能。
攻守は低いので、出したらそのターンで勝負を決めたい。
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「超化合獣メタン・ハイド」
レベル8デュアルモンスター×2という召喚条件は、蘇生やリクルート手段の豊富なデュアルデッキでは割と簡単に出せる。オキシン・オックスもいるし。逆にデュアル指定があるので出張は出来ない。
①の効果はデュアルの蘇生。再度召喚した状態にはならないものの、③の効果につなげることが出来る。
②の効果は自分のデュアルモンスターを相手の攻撃や対象を取る効果から守る効果。最近はこの程度の耐性は貫通されることが多いのでおまけ程度に考えたいところ。
③の効果はデュアルモンスターが召喚に成功した時、X素材を消費して相手に手札・フィールドのカードの墓地送りを強要できる。相手が墓地に送るので完全耐性だろうと除去可能。相手に選ばせるので確実性はないものの、「化合電界」やこのカードの素材になれるダイオーキシン、「ダークストーム・ドラゴン」で他のカードを除去しておけば確実性は増す。
なにより、このカード、実は9期出身なので名称ターン1がない。というかターン1すらない。1ターンに2回デュアルモンスターを召喚すれば2除去。そのモンスターでもう1体メタン・ハイドを出して召喚すれば3回4回と除去数を増やせる。「血肉の代償」などで相手ターンに召喚して妨害にするという手もある。数少ないデュアルの「再度召喚する」という特徴を有効活用できる効果。
炎属性で咎姫の制約にもかからないので、炎属性主体デッキで「フェニックス・ギア・フリード」を蘇生するなどして2体揃え、エクシーズ召喚可能。
デュアル自体が貧弱すぎて日の目を浴びていないものの、多くの可能性は秘めているカード。ただやはり他のランク8と比べ単品で使うにはどうしても力不足は否めない。
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「デュアルスパーク」
表側表示のレベル4デュアルモンスターをコストに、フィールドのカード1枚を破壊&1枚ドロー。2対2交換カードであり、速攻魔法なので相手の除去にチェーンして発動すればさらにアド差が開く。
このカードとアナザー・ネオスを主軸に生み出されたのが【光デュアル】であり、デュアルの(てかメタビの)一時代を築いた。
除去カードが少なくカード1枚のアドバンテージが大きかった登場当時はまさに破格といっていいカードだったものの、現在だとこれ以上のパワーカードはよくあるので、見劣りする。シンプルに強いので使って使えないものではないが。
このカードを現代で使うならやはりメタビ系デュアルデッキになる。「サモンリミッター」や「スキルドレイン」でデュエル展開を鈍化させれば、シンプルなフリチェ除去&ドローの効果が相対的に強くなる。それ以外のデュアルデッキではレベル4モンスターはだいたい素材になるので微妙。
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「デュアル・スコーピオン」
召喚・特殊召喚時に手札からデュアルモンスターを特殊召喚する効果。当然、こいつに召喚権を使えばデュアルモンスターの再度召喚はできない。
「ゴブリンドバーグ」にほぼ劣ってる効果ではあるものの、特殊召喚時にも効果は発動できる。さらに地属性で戦士族なのでイゾルデ初動を狙うデュアルデッキにおいて、インヴォーカーから出す選択肢として入れておくと展開を少し伸ばせる。インヴォーカーからはゴルドナイトも出せるものの、ゴルドナイトを再度召喚してしまうと機械族になってしまうので、イゾルデを優先したい場合はこちら。ゴルドナイトを素引きしていたらこのカードで特殊召喚し、イゾルデと両立も可能な他、ランク4で「ヘルフレイムバンシー」なども出る。
仮に素引きしてしまってもデュアルデッキなら腐りづらいので、インヴォーカーを採用するなら1枚差しておきたい。やはり展開系の効果は優秀。
利用法はあるが介護が必要(重症)
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「ブラック・ブルドラゴ」
チューナー以外のモンスターにデュアルモンスターを指定するレベル8シンクロ……であるが、効果はコストがデュアルモンスター指定のバック除去、しかもターン1という弱気なもの。(ちなみにテキストが古くて分かりづらいですが、対象に取る除去です)
レベル8にしては高めの打点、最近注目の炎属性というセールスポイントはあるが、汎用シンクロの壁は大きいと言わざるを得ないか。コイツ自体はデュアルモンスターではないので、レベル8だがメタンハイドの素材にももちろんなれない。
破壊された場合は墓地のデュアルモンスターを蘇生し、再度召喚された状態にできる。自分で破壊しても効果は発動するので、「ブラック・ホール」や「激流葬」に巻き込んでから「ギガプラント」で展開したり、バトルフェイズに破壊して追撃を行ったりなどの使い道はある。
この効果は破壊される場所を問わないため、高い攻撃力を活かして「ドラグマ・パニッシュメント」の弾にしドラグニティなどで装備、その後「進化合獣ヒュードラゴン」の身代わり効果の破壊先にする……など、使いようによっては面白いことはできそう。
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「武装鍛錬(ギア・ブリード)」
①の効果はドローフェイズのドローの代わりに装備魔法のサーチ。「スーペルヴィス」や「『焔聖剣-デュランダル』」をサーチできるのは便利。ただし、発動してからサーチできるのは次のターンで遅い上、通常のドローを放棄するので使いどころは選ぶ。
②は墓地のデュアルか炎属性戦士族をデッキに戻して1ドロー。①の効果で放棄したドローを取り戻したり、「デュアル・アブレーション」の残弾を補填することが可能。
ただし、デュアルデッキはその「デュアル・アブレーション」がほぼ必須で、このカードを活かすための装備魔法も必要になるので魔法罠ゾーンがカツカツになりやすい。加えて墓地リソースもある程度残したい事が多いので、このカードを採用はやや優先度が下がる。
メタビ系構築なら装備カードの「月鏡の盾」や「ガーディアンの力」をサーチでき、墓地利用もあまりしないので採用しやすい。
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「完全燃焼(バーンアウト)」
名前に反してバーンカードではない。「二量合成」でサーチできる。デュアルというより【化合獣】のサポートとしての側面が強い。
①の効果は化合獣を除外して、デッキから②体の化合獣をリクルートする効果。除外したモンスターは②の効果や「ネメシス・コリドー」で有効利用可能で、リクルートしたモンスターはすぐにエクシーズ召喚が可能。悪くはないものの罠カードなので遅いのが難点か。
②の効果は相手モンスターの直接攻撃宣言時に、除外されているデュアルモンスターを再度召喚された状態で特殊召喚する効果。散々言ってきた通り、デュアルモンスターは相手ターンの妨害はほぼできないため、再度召喚された状態で特殊召喚したところで……。攻守がそこまで高いモンスターもいないので緊急時の壁、保険程度に見ておけばいいか。
正直、「化合電界」がすでにある状態で「二量合成」で化合獣とともにサーチし、「デュアル・アブレーション」のコストに使うことが一番多い。
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「二重の落とし穴(デュアル・ホール)」
再度召喚された状態のデュアルモンスターが戦闘破壊されると、相手フィールドのモンスターを全て破壊できる。
自爆特攻でも発動できるので、「二量合成」の墓地効果で攻撃力0となったモンスターで自爆特攻し相手モンスターを除去してから、続けて攻撃力を上げたモンスターでダイレクトアタックすることはできる。「サンダー・ボルト」でいいけど。
通常罠かつ落とし穴罠カードなので【蟲惑魔】等によるサーチ・セットが容易な点で一応差別化できる。【蟲惑魔】はリンク・エクシーズ主体の昆虫族・植物族デッキなので展開力を伸ばせる「ギガプラント」「炎妖蝶ウィルプス」を組み込んでみても面白いかもしれない。
使いづらい(超重症)
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「樹海の射手(ウッドランド・アーチャー)」
特殊召喚モンスターで、墓地に通常モンスター2対以上を必要とする。さらにリリースするとデュアルモンスターをサーチ可能。
正直、サーチはカーボン・クラブという革命児がいるのでこいつをつかう利点は皆無。特殊召喚も墓地に通常モンスター2体と序盤には狙いにくいので、かなり使いづらい。
おまけにデュアルのレベル3モンスターは数も需要も少なく、獣戦士族モンスターにいたっては1体もいない。全然噛み合ってないな……。
逆に言えば、レベル3デュアルや獣戦士族デュアルが増えれば新規の需要が生まれるかもしれない。「炎舞-「天璣」」でサーチ容易だし。
あと特殊召喚もサーチも地味にターン1がない。芝刈りと【鉄獣戦線】をデュアルに組み込むような日がくれば輝く……のか?
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「エナジー・ブレイブ」
デュアルモンスターをカードの破壊から守る効果。光属性戦士族レベル4なので【光デュアル】で大活躍やん……と思いきや、再度召喚された状態のデュアルモンスターしか守れない。あのさあ……。
再度召喚を多用するデッキだと逆にデュアルでないこいつは採用しづらいので、色々噛み合っていない。ついでに破壊からしか守れない。
一応、自分のカードの効果でも破壊されなくなるので、デスフェニや「ブラック・ホール」とかを採用するならコンボの可能性はある……かも。いやこいつが普通に破壊されるけど。
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「デュアル・サモナー」
500ライフ払って手札かフィールドのデュアルモンスターを召喚出来る……相手のエンドフェイズ時に。遅っ!
ターン1の戦闘破壊耐性だけで相手エンドフェイズまで生き残れるのか? かと言って相手ターンにこいつを特殊召喚するくらいなら、「デュアル・アブレーション」でデュアルモンスターを直接リクルートしたほうが早いが。
「血肉の代償」と併用して、ライフ減少と相手ターンの召喚に価値を見出すことができればなにか出来そうではあるものの……現状ではいくらなんでも使いづらいとしか言えない。
あえて使うならメタビ軸で「魔法族の里」と結界像、サモリミ等を採用する場合とかだろうか。
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「フェデライザー」
戦闘破壊されると墓地肥やしとドローが可能。化合獣と同じレベル2なので採用しやすくはあるし、効果もそう悪くはない。ただ戦闘破壊される必要があるので遅く、カーボン・クラブがほぼほぼ上位互換みたいな効果をしているのでわざわざ使う意義が見いだせない。
戦闘破壊されるということは当然フィールドにいないので、「スキルドレイン」などでィールドでのみ効果を無効にする効果をすり抜けて墓地肥やしとドローを行うことは出来る。
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インフィニティ・ダークと同じく名前負けしてる
「スペシャル・デュアル・サモン」
使い勝手で「スーペルヴィス」ほぼ完敗しているだけでなく、スペシャルと付きながら「二重召喚(デュアル・サモン)」にもほぼほぼ劣っている意味不明なカード。
速攻魔法なので相手ターンやバトルフェイズに再度召喚した状態にすることはできるが、特にそれによってメリットの得られるデュアルモンスターはいない。再度召喚した状態にするカードなので、メタン・ハイドの効果トリガーにも出来ない。
手札に戻す処理も、「エレメントの泉」で500回復するか、自分の刀皇等のエンドフェイズ除去に巻き込まれずに済むくらいの有効活用法しかない。
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「フォース・リリース」
同じくフィールドのデュアルモンスターを再度召喚した状態にする速攻魔法だが、こちらは自分フィールドのすべてのデュアルモンスターが恩恵を受けるので、辛うじて「スーペルヴィス」とは差別化出来ている。ペンデュラム召喚や「真炎の爆発」等の大量展開手段を組み込むなら採用に一考の余地はあるかもしれない。
デュアルモンスターが裏守備になると再度召喚した状態はリセットされてしまうが、裏守備を有効活用出来る【忍者】と組み合わせたり、ダルマカルマを採用するなどすればデメリットも軽減できるか。
しかしそもそも、そんなにデュアルモンスターを並べるなら再度召喚するより素材にしたほうがつよく、カード1枚の消費に見合うかは微妙。
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「金剛真力」
手札のレベル4以下のデュアルモンスターをサイドラと同じ条件で特殊召喚することができる。
そのまま再度召喚に繋げられるわけなのでカードデザイン的に何がしたいかはわかるが、後攻1ターン目以外はほぼ腐るので以後は魔法罠ゾーンを圧迫するだけになる可能性は高い。相手の場にモンスターがいて自分の場にモンスターがいない状況が度々起こるならそもそも死ぬ可能性のほうが高いし。
ターン1がなければ特殊召喚したモンスターを「化合電界」で除外し、もう1度特殊召喚できたりしたのだが。下級モンスターしか出せない点も「化合電界」「デュアル・アブレーション」に劣る。
効果自体はシンプルなので、逆に救える気がしない。
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「デュアル・ブースター」
デュアル専用のトラップ装備カード版「突進」。シンプルなようで実はかなりの問題児。
②の効果は破壊され墓地に送られる必要があり、「フェニックス・ギア・フリード」の効果コストのように墓地に送るだけではダメなので、せっかく装備カードになる点が活かせない。そもそも罠な上に破壊されないと再度召喚を狙えない点もめちゃくちゃ遅く、「スーペルヴィス」との差は説明するまでもない。
それに比べて①の効果はまだ使えなくもないものの、デュアルに欲しい罠はコンバットトリックではなく純粋な妨害なので、汎用妨害を差し置いてこのカードを採用する意義は皆無。せめて1500くらいアップすればなあ。
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「ビクティム・カウンター」
デュアル専用カウンター罠。しかし魔法カードの発動にしか対応していない。狭っ!
コストに自分の場のデュアルモンスターを裏守備にしなくてはならないが、特に再度召喚してるかどうかは問われないので、羽箒等のバック除去に弱いメタビデッキで使えなくもない……が普通に神宣でいい気はする。
一応"カウンター"と名のつくカウンター罠なので最近登場した【BK】新規でサポートできるものの、当の効果がこれでは……。
その他デュアルと相性の良いカード・テーマ
デュアルデッキを組むに際して、高頻度で採用候補に上がる面々。つまり特効薬たち。
「デュアル抜いたほうが強くね???」と言われがちだが、逆に言えばこういう類のデュアルサポートが来ればデュアルも戦えるようになるよ、という参考にもなる。
相性の良いテーマ
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【スプライト】
ご存知レベル2リンク2ランク2テーマ。下級化合獣が全員レベル2なのでシナジーがある。
デュアルに足りない展開力と妨害力を底上げしてくれるので、序盤の立ち上がりがかなり楽になる。手札発動は「スプライト・ピクシーズ」しかいないので、モルガナイトとも喧嘩しない。「ギガンティック・スプライト」「スプライト・スターター」の縛りは、相手ターンの「デュアル・アブレーション」からが本格稼働で通常召喚手段も多彩なデュアルにとって、全く枷にならないのもいい。
また炎属性を確保しやすくもなるので咎姫展開などにも無理なくつながるため、化合獣系の構築の場合はほぼ必須とも言える。エルフ規制されそうだけど。
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【焔聖騎士】
こちらは炎属性戦士族系デュアルのデッキで好相性。装備魔法の「スーペルヴィス」、炎属性戦士族もリクルートできる「デュアル・アブレーション」、同じく炎属性戦士族を蘇生できる「エヴォルテクター エヴェック」を中心に組めば、純正の【焔聖騎士】とはまた違った動きが可能。「御前試合」「群雄割拠」も採用できるし、シンクロ要素を足せるのもいい。
ただ、デュアルデッキはかさばりやすいので、出張カードはかなり絞る必要がある。
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【HERO】
主に【光デュアル】でのアナザー・ネオスのサーチ手段補強。そこからさらに出張を増やして融合展開や「マスク・チェンジ」要素を増やす場合もある。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」を組み込めば相手ターンの妨害を増やしつつ、素材にした「D-HERO ディアボリックガイ」でギガプラとランク6エクシーズやリンクに繋げやすくなるし、自分のカードの破壊で「スーペルヴィス」等の効果を活かせる。
メタ構築でも「D-HERO Bloo-D」「M・HERO ダーク・ロウ」の存在がありがたい。あとはアブレーションで「E・HERO ブレイズマン」の「融合」サーチが狙いやすくなるか。
相性の良いカード
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結界像シリーズ
メタビ御用達。デュアルモンスターは属性がバラけているので、どれも使って使えなくないが、メタビ系で組むなら炎属性、光属性が最有力か。
デュアルは「化合電界」で召喚権の追加と上級モンスターのリリース踏み倒しが行えるので、結界像と別属性のモンスター、打点の高い上級・最上級モンスターを採用しても腐りづらい。さらに、「武装鍛錬」で「月鏡の盾」等の確保がしやすいのもいい。私は好みじゃないが。
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「始祖竜ワイアーム」
ほぼほぼラプテノスと同じ手段で融合可能。アンヘルに似た耐性が地味に強い。
出してもとりあえずの時間稼ぎにしかならないが、自分のアーゼウスの全体除去などでも生き残ってくれるので、EXに空きがあるなら入れておいて損はない。
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「M.X-セイバー インヴォーカー」
ご存知イゾルデ呼ぶマン。効果でゴルドナイトや「デュアル・スコーピオン」をリクルート出来るので、当然便利。ベイゴマ初動なら召喚権も使わないし。
ゴルドナイトは再度召喚すると機械族になるので、こいつから出す場合はイゾルデは諦めてリトルナイトにするか、アナコンダからのデスフェニやミラジェイドが丸い。
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「聖騎士の追走 イゾルデ」
昨今の医学会での必須インフラ。デュアルデッキにおいても「スーペルヴィス」を確保しつつリンク展開につながる便利さは言うまでもない。リンク2なので【スプライト】とも、戦士族なので【焔聖騎士】【HERO】とも当然合う。デュアルとは直接関係ないくせにデュアルデッキほぼ必須みたいな女。患者が多いからね。仕方ないね。
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「カオス・アンヘルー混沌の双翼ー」
光属性レベル4を中心に組む【光デュアル】に、「真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン」やビーステッドなどを採用しておけば普通に出てくる高打点モンスター。【光デュアル】の打点不足を簡単に補え、メタカードを確保できていなくともある程度の時間稼ぎはしてくれる便利もの。
切り札というより、ランク4モンスターみたいな除去の選択肢として優秀。
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「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」
無効持ちの特殊召喚可能な炎属性戦士族モンスター。「デュアル・アブレーション」の効果や、「スーペルヴィス」をコストに特殊召喚出来る。
シンプルに強いので炎属性戦士族軸では入れない理由がない。それ以外のデュアルデッキでも、「スーペルヴィス」とイゾルデがあれば出せるのでアリ。
ワイアームと同じくレベル9なので、【ジェネレイド】要素を足したデュアルデッキとか出来ないかとちょっと考えてはいる。
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便利な時代になったもんだ
「プロキシー・F・マジシャン」
フィールド融合を行えるリンク2モンスター。展開力さえあれば、こいつからラプテノスを出せる。素引きに頼るしか無い「龍の鏡」と違い、EXデッキから出せる手軽さがある。
やはりスプライトが便利で、デュアルモンスター2体とスプライト2体、そして「ギガプラント」の確保さえできていれば無限蘇生に入れる。
使用済みのコイツから咎姫につながる上、自身も炎属性なので咎姫の制約や墓地効果とのかみ合わせもいい。無駄のない男である。
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「賜炎の咎姫」
咎姫ちゃん。デュアルは炎属性が地味に多いので、恩恵は大きい。スプライトや「ギガプラント」でリソース確保すればこの子を中継してさらに展開が伸びる。
同名ターン1のついてないデュアルモンスターは多いので、咎姫からアンブロエール⇒ジーランティスで効果を再利用しまくるのも強い。
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「時を裂く魔瞳」
召喚権を増やせるので、デュアルには当然便利。ドロー枚数が増えるのも「デュアル・アブレーション」のコスト確保に便利。ただし手札誘発が使えなくなるのはかなりキツイ制約なので、メタビ系・医学会用以外では採用は難しいか。
同じく召喚権を増やせる「血肉の代償」は罠なので起動までが遅く、相手ターンの召喚がメリットに繋がりづらいのでやや微妙。
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「切り裂かれし闇」
デュアルは再度召喚しなければ通常モンスター(※)なので『通常モンスターサポート』『効果モンスター以外のモンスターサポート』が受けられる。(※厳密には"通常モンスターとして扱う効果の効果モンスター"なので、効果を無効にされると使えなくなる)
とはいえ、この手のカードを積みすぎるとむしろ事故るのでおすすめしない…………が、それを差し引いても群を抜いて厄介なカードになりうるのがこのカード。
ややネタ寄りではあるものの、効果自体は強いので真面目に採用は検討できるレベル。
詳細はこの記事を。
あとがき
メタビ系なら「デュアルしか効果を発動できない」「デュアルしか特殊召喚できない」みたいなのがあればよさそうですが、デュアルが本来のデザインのまま強くなるには、
・ふわんのように単純に召喚権を増やしつつサーチやデュアル用永続魔法・罠を表側で置くカード
・メタン・ハイドのようにデュアルモンスターの召喚をトリガーにアドを稼げるカード
・スプライトのように展開と妨害を両立するカード
・「オルフェゴール・バベル」のようにデュアルの起動効果を誘発即時効果にするカード
……のような、革新的な新規サポートが来ないと無理そうですね……。足りないもの多すぎてKONAMIもさじを投げてそう。
デュアルが強くならなくとも、層が厚くなれば上記の重症サポートカードにも使い道が見つかるかもなので、どうにか新規だけでもお願いできないですかね……。
次回は突然の新パックにより完成したハートアースカオスになります。
おまけ
最近作ったデッキ。
【炎デュアル】:「エヴォルテクター エヴェック」と「デュアル・アブレーション」を軸に、焔聖騎士と「業火の結界像」などを入れたメタビ系デュアルデッキ。ランクでやれるデュアルデッキを目指して組んだものの、ボコボコにされた。いや、急に炎環境になったから結界像の意味が……。
【ドラグマ・モンタージュwithニビル】:「デュエルトライアル-原始生命態ニビル-」で使用。以前作ったあれのコンボ要素を削って普通にライストとか積んだタイプ。初手で必ずニビルが来るので、「凶導の聖告」でアルバゾアを2枚持ってくれば攻撃力10500の「モンタージュ・ドラゴン」が出てきて相手は死ぬ。
攻撃力10500モンタージュ・ドラゴンで御巫ぶち抜き、気ん持ちいいぃ〜〜〜〜ッッッ!!!! #マスターデュエル pic.twitter.com/iJt1LrUyCY
— 幸記アキミ@good_sky (@koki_akimi) April 4, 2024
【破械】の新規が出ない……。【BK】も組んでみたいので、新パックをひたすら剥こうと思ってます。