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「ドリラゴ」のカルテ(クソカード医学会用資料34)

まえがき

 「ドリラゴ」は原作のバトルシティ編で闇マリクが使用したモンスターで、サディスティックな闇マリクの趣味通りの、禍々しい見た目が印象的なモンスターです。

 OCGではあの「暗黒恐獣」の後継とも言うべき効果を引っ提げて登場し、デュエリストたちを唸らせました。
 いうてそこまで重症でもないので、今回も番外編的な治療になります。

ドリラゴについて

 患者の性能は以下の通り。(出典:遊戯王デュエルモンスターズデータベース)

 条件付きのダイレクトアタック効果です。
 「暗黒恐獣」と同じく、"相手モンスターゾーン上"ではなく"相手フィールド上"とあるので、相手の場に魔法・罠カードが一切なく1600以上の攻撃力を持つ表側表示モンスターしかいない場合のみ直接攻撃できます。
 他に効果はなく、ステータスもアタッカーとしては低く、リクルーターに対応しない程度に高いと微妙。
 肝心のダイレクトアタックにしても壊獣などを用いれば発動条件自体は満たせるものの、1600では「リミッター解除」を用いてもゲームエンドまでもってくには厳しいものがあります。そして一撃で決められないと、相手の場の高打点モンスターたちに返しのターンで容易に戦闘破壊されてしまうという。

 問題点をまとめると、
①効果を有効化するには魔法罠除去が必須
②ステータスが微妙
③戦闘補助か打点補強がないとただダイレクトアタックするだけで終わる
 ……とまあ、あえて使いづらそうに書きましたが、「暗黒恐獣」は表示形式変更や最上級モンスターゆえの重さ、おまけに種族内上位互換の存在とさらに問題点が山積みだったので、それに比べたらかなりマシといのが私の本音です。

 さて、「ドリラゴ」を活かす上で注目したいのはまず、闇属性機械族であるという点です。サポート豊富な属性・種族なので、もうなんか安心です。
 「鋼鉄の襲撃者」を用いれば戦闘破壊耐性と打点アップを同時に狙え、さらに破壊されても後続を展開できます。

 また、「フォーマッド・スキッパー」から閃刀姫やアウローラドンを経由して「A・O・J ディサイシブ・アームズ」をシンクロ召喚すれば、相手の魔法・罠除去を行いつつ「鋼鉄の襲撃者」を共有可能です。

闇属性機械族といえばAOJ

 AOJの効果発動には相手の場に光属性モンスターが必要ですが、「雷撃壊獣サンダー・ザ・キング」「壊星壊獣ジズキエル」を送りつければ「ドリラゴ」とまとめて効果発動条件を満たせます。

 必要なものはもう大体揃いましたね。
 あとはこの動きを安定化させる手段があれば「ドリラゴ」の完治は目前です。

ドリラゴール

 闇属性機械族はなかなかに層が厚いので、「ドリラゴ」と相性のいいカードもそれなりに多く存在しますが、中でも【オルフェゴール】は特に優秀です。
 「スクラップ・リサイクラー」からの展開で「オルフェゴール・ガラテア」をリンク召喚し、「オルフェゴール・クリマクス」をセット。相手の妨害を行いつつ、次の自分ターンに除外することで「ドリラゴ」をサーチ可能です。

 【オルフェゴール】ももちろん「鋼鉄の襲撃者」対応。先行ならガラテアとクリマクスで妨害、後攻なら壊獣とディサイシブ・アームズで捲れるのが素晴らしい。
 「オルフェゴール・トロイメア」も攻撃力アップ効果があり、そこに「リミッター解除」を加えれば頼りない「ドリラゴ」の攻撃力でも十分にフィニッシャーを狙えるようになります。

 これがAOJとオルフェゴールが手を組み、天元突破した「ドリラゴ」ビートデッキ、【ドリラゴール】です。

相性のいいカード

 どちらかというと「ドリラゴ」を早期に確保できるよう【オルフェゴール】の初動を厚くしたいところ。

・「化石調査」
・「スクラップ・ラプター」
・「宵星の騎士 ギルス」
・「星遺物ー『星杖』」
 「化石調査」⇒ラプター⇒リサイクラーのいつもルートとギルス。「オルフェゴール・トロイメア」を落とし、効果で星杖を落とせばガラテアが出せる。

・「ワン・フォー・ワン」
・「サイバネット・マイニング」
 こちらは「フォーマッド・スキッパー」確保手段。手札のトロイメアや星杖を捨てるのにも使える。

・「閃刀姫ーハヤテ」
・「閃刀姫ーカイナ」
・「パラレルエクシード」
・「HSRーGOMガン」
・「幻獣機アウローラドン」
・「幻獣機オライオン」
・「アクセル・シンクロン」
 相性が良いというか、「フォーマッド・スキッパー」からディサイシブを出すためのルート。ハヤテで「ドリラゴ」と一緒にそのまま殴ったり、オライオンなどが手札に来た場合には「トポロジック・トゥリスバエナ」に切り替えたり柔軟な使用が可能。

・「サイバース・シンクロン」
 「アクセル・シンクロン」で落としておけばガラテアやディサイシブを守れる。

デッキ構築

 先行のガラテア展開、後攻のディサイシブ展開。
 壊獣で無理やり処理したり、「リミッター解除」でゴリ押したりと危機的状況を強引に打開するすべが多いので案外狙い通りに動かずとも一発を狙えるのは大きいです。

 今回からデータベースでデッキを公開してリンクさせる方式にしました。こっちのほうが見やすいかなと。(※そのテストとして「邪悪なるワーム・ビースト」の記事でもリンクに差し替えてます)

 使用感としてはソロモード程度なら安定しますが、現代環境ランクマでは流石にどっちも頼りないというか、除去を多用されると押し切られます……。
 ドリラゴ自身は発動する効果ではないので、案外ダイレクトアタックするだけならやってくれますね。

 実績。前半は相手の展開が長かったので省略。

あとがき

 「暗黒恐獣」のときはめちゃくちゃ苦労しましたが、やっぱり下級モンスターなだけでだいぶ治療しやすいですね。かなり軽症です。デッキ重症度は3。(というか現在のランクマが魔境過ぎて重症度4以上つけられない)
 言うほど弱くもなかったので「ドリラゴ」も前回の「ガーディアン・グラール」などと一緒にまとめようかなとも思ったんですが、組めたデッキ自体はだいぶ面白みがあった(=医学会向きだった)ので、記事にしました。

 次回は「灼岩魔獣」&「氷岩魔獣」。そして「天よりの宝札」改良版も予定します。
 本日の第10回医学会も、ミラールームで上記のテスト運用してみようかな。

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