2010.12.27
朝5時半起床。
昨夜のアルコールが残る中、ホテルのロビーで朝食。
コーヒーマシーンから出てきたエスプレッソの量の少なさに2人とも唖然。
ニマさん、マシーンに怒る。
空港でアケミさんと合流し、一路カトマンズへ9時間のフライト。
寝たり起きたり、飲んだり食べたり。
途中、トイレに立つ。
再び座席の小さな映画館でゆっくりお好きな映画鑑賞していると・・・。
こうした動作を繰り返していると、牛の気持ちがよくわかる。
狭い空間の中で、寝て起きて、ご飯食べて、排泄をして、また寝る。
機内は、まるで牛舎だ。
牛の面倒を見てくれる韓国人のキャビンアテンダントは皆美人ぞろい。
そんな牛舎マンネリが一気に吹き飛んだのが、トイレに立ったときに何気なく窓から見た景色。
高度10,000m上空から遥か彼方の青いキャンパスに、一筋の白いラインが描かれていたのだ。
そう、ヒマラヤの巨峰群である。
中でも、圧倒的に高い一座を確認した。
その頂こそ、地球上で一番高い出っ張り、8,848mのエベレストである。
私の興奮に何事かと覗き込むキャビンアテンダントたちに、窓から見えるヒマラヤの山々を教えてあげると、
「オォ~、ヒマラ~ヤ!ビューティフォー」
となんだか拍子抜けするイントネーションながら、皆素敵なスマイルをくれた。
エベレストもいいけど、笑顔のコリアンビューティーもいいなぁ~と、ヒマラヤの巨峰群への感激が、瞬く間にキャビンアテンダントの女性群へ目移りしてしまった私。
同日の14時に、無事カトマンズのトリブヴァン国際空港に降り立った。
はじめてのネパール、鼻をつくアジア特有の香気。
迎えに来てくれたニマさんの従兄弟と挨拶をかわし、車に乗り込む。
とにかく騒がしい。
街全体で大騒ぎをしている。
鳴り止まないクラクション。
人間の活動するすべての音が雑響となって、けたたましく鼓膜を刺激する。
視界に飛び込んでくる車窓からの景色は、膨大な熱量を帯びていた。
1970~80年代のものであろう、商店の上のペプシコーラの看板。
幼い頃住んでいたパラグアイで、よく見た風景だった。
汗と土埃にまみれたカトマンズはどこか懐かしかった。
つづく