コントロールニンフィア+ニンフィアexの課題解決(全文無料)
挨拶
こんにちは!kokiと申します。
推しポケモンはニンフィアです。
8月30日にスターターセット テラスタイプ:ステラ ニンフィアex /ソウブレイズexが発売されました。
Gレギュレーションからポケモンカードを始めた自分にとっては、推しポケモンであるニンフィアを輝かせることのできる初めてのタイミングに近しく、発売前から考察を続けていました。
できることならシティリーグS1 初日である9月7日に、《ニンフィアex》デッキで挑戦したかったのですが、今回残念ながら全日程落選をしてしまったため、供養の意味もかねて本noteを執筆いたします。
無料部分ではニンフィアexについての解説、有料部分ではニンフィアexの特徴からどのようにデッキ構築をすればよいか、そして実際にシティリーグ初日に使用しようと思っていたデッキリストの解説を行っています。
有料部分も下記ポストをリポストいただくことで、全文無料にてお読みいただけます。
かなり使っていて楽しいデッキでしたので、よければご購読くださいませ!
ニンフィアexの特徴
ニンフィアexの特徴としては主に以下です。
①「マジカルチャーム」による耐久性
超無無でつかうことができる160ダメージ+相手の与ダメを-100にするワザです。
後述する「エンジェライト」は連続使用ができないため、随所で使っていくことになります。
防御力を高めてくれるワザである一方、ヒスイヌメルゴンVSTARの「アイアンローリング」とは異なり、相手のバトルポケモンにかかる効果のため、相手のバトルポケモンが入れ替わったり進化をしてしまうと、与ダメ-100の効果は消えてしまうことに注意が必要です。
一方で、相手の「ボスの指令」や「ハイパーブロア」などでニンフィアexを入れ替えさせられたとしても、相手のバトルポケモンにかかっている与ダメ-100の効果は残ります。
exポケモンにおける1進化HP270というのも高めの部類であり、マジカルチャーム」による相手の与ダメ-100とあわせると実質HPは370です。
「きょくらいごう」に6エネ要求、「ヘイルブレード」に7エネ要求など、青天井系のポケモンに対しての要求値を上げることができます。
②「エンジェライト」の盤面制圧力
でました。プリエールGX。
ニンフィアexをつかう一番の理由となりうるほど、インパクトの大きなワザです。
ベンチのポケモンとそのポケモンについているすべてのカード(エネルギーも含む)を、手札ではなく山札に戻す分プリエールGXよりも強力なワザであり、相手のシステムポケモンやアタッカーを盤面から一気に消し去ることができます。
バトルポケモンは山札に戻せないため、「ボスの指令」「カウンターキャッチャー」などの裏呼び手段が必要になります。
③超タイプで鋼弱点
ニンフィアはゲーム内ではフェアリータイプに分類されるため、ポケモンカードでは鋼弱点となります。
現環境では《リザードンex》デッキが非常に多く、悪弱点をとられない超タイプのポケモンというのは、それだけで高評価に繋がります。
一方で闘抵抗がないことには注意が必要です。
④進化元イーブイの強力な特性
ニンフィアexの進化元であるイーブイは、スタンダードレギュレーションだけでもなんと10種類も存在します。
そのなかでも特性「きょうめいしんか」と、新たに登場した特性「ブーストしんか」は非常に強力で、進化をしやすくするためのサポート性能を持っており、多様な進化を使いこなして戦うイーブイにはピッタリの特性です。
山札から進化を行える「きょうめいしんか」、即座に進化できる「きょうめいしんか」、どちらもHPが低いイーブイを守るための特性でもあり、この2種をうまくつかいこなすことで、可能性は広がっていきます。
ニンフィアexの欠点
ニンフィアを推しポケとしている私が贔屓目に見ても「ニンフィアexは単体性能がめちゃくちゃ強いわけではない」と残念ながら言わざるを得ません。
欠点はいくつかあります。
①「エンジェライト」だけでは、試合が終わらない
当然ながらニンフィアexを使う最大の理由は「エンジェライト」にあります。一方で「エンジェライト」は連打ができず、かつサイドを取ることができるワザではないということは強く意識をする必要があります。
言ってしまえば闇雲に使用しても相手のゴールを遅らせるだけであり、すぐに復帰をされてしまう場面においては、むしろ自分の首を絞めることになりかねないということです。
もちろん競技シーンにおいては、残り時間にも気を配る必要があります。
一方で、「エンジェライト」がうまく刺さる場面は以下です。
相手の進化ポケモンを山札に戻す
エネルギーがたくさんついたポケモンを山札に戻す
相手のポケモンを山札に戻すことで、次の番にたね切れを狙える
これら以外のとき = 相手が盤面の復帰を容易にできそうなとき は、「エンジェライト」を目的とすることは、あまりオススメできません。
②「マジカルチャーム」の打点の低さ
「エンジェライト」は連打ができないため、それ以外のときは「マジカルチャーム」を使用することが主となります。
また先述の通り、「エンジェライト」ではサイドを取り進めることができないため、このワザで試合を進めることになります。
ただし、現環境においてexポケモンがつかうワザとして、160ダメージというのはかなり心もとなく、ネオラントVやロトムVですら一撃で、リザードンexを2回の攻撃できぜつさせることができないのは、非常に厳しいものがあります。
そのためこの低い打点を補う工夫が必要になります。
もしくは中打点以上を出すことができる、別のアタッカーの用意も必要になります。
③ワザ起動に必要なエネルギーの重さ
ニンフィアexは、「マジカルチャーム」でも「エンジェライト」でも、どちらのワザを使うにしろ、超エネルギーを含む3つのエネルギーが必要になります。
特に「エンジェライト」は水・雷・超と、かなりの面倒な要求を強いられており、正直使いづらさ極まりないです。
番に1回のエネルギーを手札からつけることのできる権利(以下 手貼り権)では到底間に合うこともなく、「アカマツ」や「ガラスのラッパ」など、エネルギーを別途供給する手段が必要となります。
これらの欠点を補い、ニンフィアexの能力を存分に発揮することができれば、強いデッキを作成することができると考えています。
ニンフィアexのアプローチ
上記の特徴・欠点から、ニンフィアexは以下の使い方でアプローチをかけていくことになります。
「エンジェライト」による盤面崩壊から、ボードアドバンテージをとって勝利を目指す
「マジカルチャーム」の中打点+相手へのデバフを押し付けてサイドを進める
手札干渉や縛りをあわせて、相手の動きを制限して戦う
またエネルギーの供給手段としては、以下が候補として挙げられます。
サポート「アカマツ」
グッズ「ガラスのラッパ」
(+ グッズ「エネルギーつけかえ」, 特性「ハッピースイッチ」)グッズ「ミラージュゲート」
リーフィアのワザ「エナジーガーデン」
サーナイトexの特性「サイコエンブレイス」
(ex.) ポケモンのどうぐ「きらめく結晶」
これらのアプローチ方法とエネ供給手段を組み合わせて、いくつかのデッキタイプを試してみました。
各タイプのサンプルデッキと所感
まずはいくつかのサンプルレシピをご紹介します。
発売日前後にて様々なタイプのデッキレシピがネット上で考察され、私自身もいくつかのタイプを組んで回してみました。
各デッキタイプを回してみた所感もあわせて記載します。
サンプルデッキ①
1つ目はテラスタル軸です。
「ガラスのラッパ」や「アカマツ」などでイーブイへのエネルギー供給を行い、イーブイの特性「ブーストしんか」を活かして即時にニンフィアexを起動することができます。
また「エネルギーつけかえ」をつかった「げっこうしゅりけん」の使用やテラパゴスexのワザ「ユニオンビート」「クラウンオパール」の使用など、ニンフィアex以外のポケモンでも柔軟に立ち回れることがポイントです。
一方でこのデッキタイプは「エンジェライト」によるボードアドバンテージを得ることに特化をしておらず、どちらかといえばアグロ寄り(攻撃を早期にしかける)のデッキです。
そのため、「エンジェライト」というワザ性能と相反の位置にあり、ヨルノズクによる「ほうせきさがし」の使用回数に上限がある = 息切れしやすい ことにも注意が必要になります。
サンプルデッキ②
2つ目はロストゾーン軸です。
いわゆるロストバレットのデッキとして戦い、ロストゾーンにカードをためて「ミラージュゲート」でニンフィアexにエネルギーを集めます。
水・雷・超エネルギーという組み合わせがロスト系統と相性が良く、かがやくゲッコウガやテツノカイナex、ヤミラミなどの多種多様なアタッカーと組み合わせて戦うことができます。
一方で、こちらのデッキタイプもニンフィアexの「エンジェライト」というワザ性能との噛み合いはあまり良くなく、リソース管理の難易度の高さとスピード感とでデッキテーマ自体に矛盾を感じてしまいました。
言い方を選ばなければ、「ニンフィアexのお供としてのロスト」は評価が高かったのですが、「ロストのお供としてのニンフィアex」には疑問を抱かざるを得ませんでした。
一方でロストが苦手としていた《レジドラゴVSTAR》や《ドラパルトex》などに対しては、ニンフィアexのおかげで抗うことができるようになり、このデッキタイプに関しては、より煮詰めていくことで、更に柔軟に立ち回る事のできるポテンシャルは感じました。
サンプルデッキ③
3つ目はハッピースイッチ型です。
序盤にリーフィアの「エネジーガーデン」で盤面にエネルギーを供給しながら、ハピナスexの「ハッピースイッチ」と「ガラスのラッパ」を組み合わせて戦います。
ニンフィアexのワザとハピナスexの耐久性が魅力であり、上記のエネルギー供給手段を活用することによって、常にエネルギーを潤沢な状態にして戦う事ができます。
ミッドレンジとしてのデッキ性能が高く、サンダースによってパルキアVSTARやルギアVSTARなどを一撃できぜつさせることができたりと、柔軟に立ち回ることができます。
一方で、デッキとしての安定性に非常に難があり、特に序盤のポケモンの展開に大きな不安を覚えます。
また《タケルライコex》や《トドロクツキex》などたねポケモン主体でexポケモンを一撃できぜつさせることができるデッキタイプに対しては、かなり不利を取ってしまい、現環境では戦いづらさが目立ちます。
また最大打点もハピナスexの180点であり、進化exなど多くのポケモンに対して2回の攻撃を要求されていることも、使いづらさを感じてしまうポイントです。
サンプルデッキ④
4つ目はサーナイトex軸です。
基本的なギミックとしてはキルリアによる「リファイン」で山札を掘り進めながら、ハバタクカミの特性ロックやサケブシッポのベンチ狙撃を活用し、マシマシラの「アドレナブレイン」で場のダメカンを調整しながら、ニンフィアexを準備していく動きとなります。
冒頭でも触れた通り、ニンフィアexは鋼弱点のため、サーナイトexが苦手とするリザードンex(悪)に対して押し付けることもできます。
「アカマツ」でエネルギーを準備しながら、「かくしふだ」でドローを進める動きも強力です。
「アカマツ」によるエネ加速+手貼り権+「サイコエンブレイス」でニンフィアexをインスタントに起動することができ、また「ネジキ」とあわせて奇襲をかけることもできます。場合によっては「げっこうしゅりけん」を撃つこともできます。
デメリットとしては、やはり複数種類のエネルギー採用によるかちゃつきがあり、山札の安定感がかなり気になるところです。
また盤面をしっかりと準備し、相手のポケモンや手札を妨害しながらサイドアドバンテージで巻き返しを図る《サーナイトex》デッキのコンセプトと、サイドを進めることのできない「エンジェライト」というワザの性能では、やはりイマイチ噛み合わせが悪く、ただでさえ試合時間がギリギリになりやすい本デッキとの相性が良いのかについては、疑問を抱かざるを得ませんでした。
感じた課題とそれを補うには
上記デッキたちを回してみた感じた課題は以下になります。
打点の低さ → 低打点を補う工夫が必要
コントロールを行うと同時に、相手ポケモンをきぜつさせる(= 試合を決定づける)動きが必要
「エンジェライト」によるボードアドバンテージをとるのであれば、デッキとしての持久力が必要になる
先述したデッキタイプは、あくまでエネルギー供給課題を解消するためのデッキタイプであり、これらの課題を解決するためには他の工夫が必要だと感じました。
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以下解説は有料部分とさせていただきますが、リポストいただくことで全文無料となります。
これらの課題を解消しどのようにデッキ構築をすればよいか、そして実際にシティリーグ初日に使用しようと思っていたデッキリストの解説を行っています。
少しでもご興味をお持ちいただけておりましたら、ぜひご購読くださいませ!
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打点の低さを補うために
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