パリピッピ杯(特殊ルールタッグ戦)優勝!特殊ルール大会の考え方と楽しさ
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【挨拶】
こんにちは、kokiと申します。
今回【対角攻撃ありのタッグ戦】という特殊ルール大会で優勝しました!
パートナーのあずささん、ありがとう!!
特殊ルールの大会って、「どんなデッキが強くて、どんなデッキでみんなが来そうだから、このデッキで行こう!」みたいなのを考える時間がめちゃくちゃ楽しいですよね。
今回の大会も、タッグ戦(4人で試合を行う)という初めての大会で、考える時間からめちゃくちゃ楽しかったので、本大会に挑むにあたっての思考のプロセスを振り返るという意味も込めて、記事にしたいと思いました。
ぜひ「自分ならこの大会でどんなデッキを使用するかな〜」など考えながら本記事をお読みいただき、この楽しさを体験してもらえればと思います!
【大会ルール】
※長いのであまり興味のない方は【大会についての考察】に飛んでください
◆基本ルール
スタンダードレギュレーション(「ナイトワンダラー」まで)
禁止カード、制限カードあり。後ほど解説
プレイの順番は、チームAが1,3番目、チームBが2,4番目として交互に行う
1番目のプレイヤーの最初の番はサポートの使用ができず、ワザも使えない(「ゼイユ」、「ファストキャリー」などは可)
2番目以降はサポートとワザの使用は可能。
※ただしワザによって相手にダメージや効果を与える場合は、1番目のプレイヤーのポケモンのみ。ペアで合計12枚のサイドを取り切ると勝利
一度に複数枚サイドを取るときは、チーム同士で分担しても良い
例:自分がワザを使いルギアVSTAR1匹をきぜつさせた。
サイドを2枚取れるがパートナーと相談し、自分が2枚・パートナーと1枚ずつ・パートナーが2枚など、配分は自由。試合中にパートナーがたね切れ・LOなどで途中敗北した場合、もう片方のプレイヤーは1周で2回行動する。
例:3番目の選手がたね切れした後は、4→1→2→1のように試合を進める試合中にパートナーがたね切れ・LOなどで途中敗北した場合、もう片方のプレイヤーはパートナーの分のサイドも取り切る必要がある。
※ただし、パートナーの分のサイドを取った際、自分の手札には加わらない。原則相談不可。ただしお互いの手札を見るのと、サイドをとるときだけはどう分配してとるかの相談OK。
◆ベンチ・フィールドについて
基本的には個人戦のような形で、それぞれの盤面を使用する。
スタジアムは4人で一枚を共有する。効果も全員に適用。
崩れたスタジアムが場に出たときは、それぞれチーム2人でベンチに出せるポケモンの数が4匹になる。配分は自由。
「自分のポケモン全員」などのテキストは、パートナーのポケモンにも適用される。
「自分のベンチポケモン全員」などのテキストは、パートナーのベンチポケモンにも適用される。
「自分のポケモンにつける」などのテキストは、パートナーのポケモンには適用できない。
「相手の場のポケモン」などのテキストは、相手両方のポケモンに適用される。※ワザの場合は片方のプレイヤーのみで計算する。
「おたがいの場のポケモン」などのテキストは、全員のポケモンに適用される。※ワザの場合は自分両方+相手片方のプレイヤーで計算する。
自分の場のエネルギーをトラッシュ・ロストするワザ等は、パートナーのエネルギーをつかっても良い(ただし相談不可のため自己責任)
トラッシュを参照するワザは、自分自身のトラッシュのみを参照する
場の複数のポケモンにダメージ・ダメカンをのせるワザは、相手選手をまたがってポケモンを選択してもよい
「ジャッジマン」は全員が手札を山札に戻して切り、その後4枚引く
「ナンジャモ」は全員が手札を山札の下に戻し、その後それぞれの残りのサイド枚数分引く
「ツツジ」は残りのサイド枚数が3枚以下の相手を1人選んで使用。自分と選んだ相手のみが「ツツジ」の処理を行う。
「アンフェアスタンプ」は、前の相手の番に自分のポケモンがきぜつしたときのみ使用可能。(パートナーのポケモンのみがきぜつしても使用できない)
自分のポケモンをきぜつさせた相手を選んで使用し、自分と選んだ相手のみが「アンフェアスタンプ」の処理を行う。
「マツバの確信」は相手チーム2人のベンチポケモンの数の合計分引く(最大10枚)
「エヴォリューション」は、自分ベンチのポケモンのみを対象にできる
「デヴォリューション」は、相手チーム全員の進化ポケモンが対象になる
相手の残りのサイド枚数を参照するワザや特性、グッズなどは、使用した時に対象にした相手の残りのサイド枚数を参照する
例:バーニングダーク、かがやくリザードン、カウンターキャッチャー、リバーサルエネルギー
◆禁止カード
・キラフロルex(相手チームだけベンチを10→3するよう強制することになる)
・ダーテング(相手チームだけベンチを10→3するよう強制することになる)
・レントラー(サイドレース負けているときの判定が難しいため)
◆制限カード
特性やワザの効果によって、サイドを取られないきぜつしない可能性を発生させるカード:全部でチームに1枚まで
例:キチキギス、キラフロルなど
【大会についての考察】
この特殊ルールで一番大きなポイントは、自分の番が4回に1回しか来ないということです。これは、自分の番が来るまでに自分の盤面に対して2回攻撃をされてしまう可能性があるということも意味します。
進化を前提に戦うデッキは、進化前のHPの低い状態を狙われやすいです。一方でたねポケモンを中心に戦うデッキは、性質としてアグロタイプのデッキが多く、早期から相手のポケモンをきぜつさせることができるため、この大会との相性が良いです。
また、自分の番で行動ができないことは、大きなディスアドバンテージにつながります。そのため手札事故などにより動けないということは極力避けたいです。またマヒのように相手の行動を制限することは非常に強力です。
1番目のプレイヤーのみがワザもサポートも使用できないため、たね切れをしてしまう可能性が非常に高いです。(2番目、4番目のプレイヤーから狙われてしまうため、2匹ポケモンを並べられたとしても退場の可能性がある)
そのため、チーム内で先に行動するプレイヤーは、ポケモンを複数体並べられるカードを積極的に採用したいです。
一方で2番目のプレイヤーからはワザもサポートも使用できます。
裏を返せば、ワザが使用できなかったとしたら、それは大きなディスアドバンテージになります。相手にダメージを与えるも良し、「エヴォリューション」や「なかまをよぶ」などで盤面を形成するも良しです。
特に「エヴォリューション」は積極的に狙いたいワザのため、強力な1進化ポケモンが多数採用されているデッキも評価が高いです。
本大会のルールでは、相手2人・もしくは4人全員に影響を与えることができるカードがいくつかあります。
例えば、ナンジャモ・ジャッジマンは全員に手札干渉できるカードとなります。一回のサポ権におけるインパクトが非常に大きいため、積極的にプレイできるデッキは強いです。
一方で、手札干渉に弱いデッキは、先述の通り自分の番が来るまでに相手から使われてしまう可能性が2回あるため、注意が必要になります。
ポケモンでいえば、クレッフィ・テツノイバラexは1匹バトル場にいるだけで、場全体に干渉できるカードとなります。
ハバタクカミやカビゴンなんかも、相手2人ともに影響を与えることができます。
本大会のルールにおいては、1枚でどれだけ大きなインパクトを与えることができるかどうかが、そのカードの評価に繋がると言っても過言ではありません。
特に「ワザマシン デヴォリューション」は、相手チーム全ての進化ポケモンを退化させることができるため、非常に強力です。
裏を返せば、2進化デッキは少し戦いづらい環境であるといえます。
サイドの取り方についても戦術として重要になります。パートナーの手札を見ることができるので、次のパートナーの番に動けるのかどうかによって、サイドを取らせる判断も大切になります。
ナンジャモやツツジ、バーニングダークの火力、カウンターキャッチャーなどのケアにもなるため、チームでのサイドの取り方はかなり重要です。
またダメージ計算において、パートナーのベンチのポケモンの数も参照できるというのも忘れてはいけません。
ライコウVの「ライトニングロンド」等は、自分+パートナー+ワザを使う対象の相手のベンチの最大15匹分カウントするため、最大ダメージが320点。
パルキアVSTARの「あくうのうねり」は最大360点。
カミッチュの「ともだちのわ」は最大200点、特性「おまつりおんど」がはたらいていれば400点まで目指せます。
ただし「崩れたスタジアム」によって、チームのベンチ総数が4匹になってしまうことには注意が必要です。(ひとりあたり2匹)
一方でイキリンコexやネオラントV、ロトムVといった展開に必要ではあるものの倒されやすいポケモンなどを、複数体トラッシュしやすいというのは魅力的です。
上記のようなポケモンを複数体採用でき、活躍させられるデッキは、かなり相性がいいです。
上記を踏まえると以下の要件を多く満たせるほど、本大会では強いデッキとなりそうです。
これらを踏まえて、どういうデッキが強力なのか、まずは比較のために通常の環境デッキが本大会ではどうなるか、いくつか見ながら考察してみます。
【環境考察】
◆通常環境で強いデッキは、本大会ではどうか?
・リザードンex
通常であればHPと捲り性能の高さが人気のデッキですが、本大会のルールにおいては進化前の状態を狙われやすく、またせっかく進化できたとしても、高HPでの耐久面についても相手チーム両方から集中して狙われてしまえば脆くなってしまい、正直立ち位置はそんなによくないです。
捲りのデッキは本大会とは相性がそんなに良くないと思います。
・ルギアVSTAR
個人的には本大会と最も相性の悪いデッキ(通常ルールとの落差の大きいデッキ)だと思っています。
自分の番が4回に1回しか来ないため、アーケオスを処理されやすく、またルギアVの状態で倒されやすいというのも、この大会での立ち位置の悪さを表しています。
・サーナイトex
クレセリアの「ムーンライトリバース」によって最大240点を乗せることができるのは魅力ですが、やはり戦いづらいデッキです。
ただ無理なくエヴォリューションから入ることができ、ナンジャモを連続で撃ちながら、マシマシラやクレセリア、サケブシッポなどをうまく使って相手のシステムポケモンを処理して行動を制限することができれば、まだ戦えると思います。
クレッフィやハバタクカミを無理なく採用できるのも評価を上げるポイントです。
・ロストゾーン軸
自分の番が来るまでに、使われる可能性が2回ある手札干渉にとにかく怯えます。
ただアグロ系のデッキは本大会と相性がいいので、自分は早期にワザを使い、取ったサイドを先にパートナーにとってもらうことによって、手札干渉ケアを図ることもできます。
片方がロスト、パートナーが手札干渉に平気なデッキといったペアにすると強そうです。
いつも以上にヤミラミとデヴォリューションを掛け合わせるのが強力そうです。
・ドラパルトex
高HPとダメカンのばら撒きが強力で、特に本大会ではパートナーと協力をすることで、相手チームのベンチポケモンを効率よくきぜつさせていくことができます。
最初の番にエヴォリューションが使えると、試合運びをうまく進めることができ、手札干渉と併せてボードアドバンテージを狙えるデッキです。
相手チーム全体に影響を及ぼす「ワザマシン デヴォリューション」とも非常に相性がよく、個人的には本大会と相性が良いように感じました。
◆本大会で強力なデッキは?
【大会についての考察】で述べたように、本大会では以下の要件をなるべく多く満たすことのできるデッキタイプが強力です。
これを踏まえていくつかデッキを考察していきます。
・ミライドンex
おそらく最も多く上記要件を満たすことのできるデッキタイプです。
ミライドンexの「タンデムユニット」によって安定した展開もでき、最初の番からライコウV「ライトニングロンド」やテツノカイナexの「ごっつあんプリファイ」を仕掛けることができ、相手のたね切れも狙えます。
特に「ライトニングロンド」は2エネで最大320ダメージを狙える強力なワザになります。
苦手とする《リザードンex》が本大会では少なそうなのも、立ち位置をよくしていそうなポイントです。
イキリンコexをつかって序盤にぶん回したり、ネオラントVでペパーを持ってきたりした後に、「崩れたスタジアム」によって、これらを複数匹トラッシュできるのも、動きとしては強力です。
「シークレットボックス」がさらに強く使えそうですね。
攻撃・展開力・安定性とバランスよく長けているデッキタイプになっていると思います。
相手のクレッフィは怖いですね。
・おまつりおんど
本大会のルールをかなりうまく活用できるデッキタイプになると思います。
・「おまつり会場」を合計8枚採用できる
・「ともだちのわ」が最大200ダメージ出せる
・「ともだちのわ」を2回連続で使えるため、攻撃パターンを選べる
→片方のたね切れを狙うも良し、相手チーム両方のアタッカーをきぜつさせるも良し
・パートナーのバトルポケモンがカミッチュであれば、自分のバチンキーの特性「ドンドンだいこ」を使うことができる
・どちらかのベンチに「ベラカス」がいれば、チームのベンチ全員を守ることができる=相手はベラカスを完全処理しづらい
安定して「ドンドンだいこ」という強力な特性を使って試合展開を進めながら、高火力を狙えるため、使用者はめちゃくちゃ多いだろうと思っていました。
「スグリ」など使えば230を2回叩き込めるため、《ミライドンex》などが相手であれば、「非ルールのポケモンが1エネで1回の番にサイドを4枚とる」みたいな強力なムーブもできてしまいます。
相手のハバタクカミには屈しやすいため、その対策は必要です。
・タケルライコex
高HPのたねポケモンで序盤から攻めることができるデッキタイプのため、本大会とは相性が良いです。
「きょくらいごう」でトラッシュするエネルギーも、パートナーの盤面からトラッシュすることができるため、手札干渉を見越したエネルギー管理がしやすいです。
また序盤の展開のために使用したイキリンコexやかがやくゲッコウガなどを、中盤以降の崩れたスタジアムでトラッシュしやすく、最終的にアタッカーのみを盤面に残す動きも有効です。
・テツノイバラex
チームの片方が《テツノイバラex》であれば、効力を発揮します。
恐らく本大会では《リザードンex》や《ルギアVSTAR》などは少なそうですが、Tier1筆頭候補である《ミライドンex》に刺さります。
チームパートナーのデッキを「イニシャライズ」の影響を受けにくいデッキタイプにして、「自分は妨害に徹し、パートナーに展開してもらう」というスタンスで回せると良いと思います。
【使用デッキ】
ここまで環境考察をしてきましたが、実際に僕らが何のデッキを持ち込んだかを見てみましょう。
この大会を主催から招待いただいたときに、2人で真っ先に思いついたのがユキメノコ(いてつくとばり)でした。
繰り返しになりますが、この特殊ルールで一番大きなポイントは、自分の番が4回に1回しか来ないということです。
すなわち場にユキメノコが1匹でもいれば、自分の番が返ってくるまでに自分の場の特性を持つポケモンにダメカンが1周で4個のるということです。
「エヴォリューション」で2匹たてることができれば、HP80以下の特性持ちは全員溶け、これを2人で計4匹たてることができれば、HP160以下の特性持ちは全員溶けます
最大値としてユキメノコが8匹並べば1周でHP320以下の特性持ちポケモンは全滅します。
もちろん8匹がベンチにならんで1周するというのは理想値であり、現実的ではありません、4匹1周160点はかなり現実的です。
相手のベンチがフルに埋まっており全員が特性持ちだった場合、ユキメノコ1匹だけで1回の番にダメカンを16個、1周で64個乗せることができるのと同意であり、まさに本大会における強力なカードの条件である「多くのカード、人数、盤面に影響を与えられるカード」として筆頭となるカードです。
ルギアVSTAR
→アーケオスが溶けるため戦えないサーナイトex
→キルリアが溶けるため戦えないロストゾーン軸
→キュワワー、ウッウが溶けるため戦えないおまつりおんど
→カミッチュ、バチンキーが溶けるため戦えないドラパルトex
→ドロンチ、ネイティオがすぐ溶けるが、アメ進化でまだ戦えるリザードンex
→リザードは溶けるが、アメ進化でまだ戦えるミライドンex
→1周ではみんなきぜつしないが、2周で複数体きぜつするためユキメノコを積極的に倒す必要がある。カビゴンLO
→カビゴン、ミミッキュ、ロトムVといった、採用されているほとんどのポケモンがユキメノコによって溶けていくため戦えないテツノイバラex
→1周ではみんなきぜつしないが、2周で複数体きぜつするためユキメノコを積極的に倒す必要がある。「イニシャライズ」がユキメノコに刺さらないタケルライコex
→オーガポンみどりのめんexが2周で一気にきぜつするため戦い方を工夫する必要があるが、まだ戦える。
このような形で多くのデッキタイプの核となるポケモンが、ユキメノコの前では秒殺されるため、もう僕ら2人のなかではユキメノコ以外考えられませんでした。
また「いてつくとばり」によるきぜつはポケモンチェック中でのきぜつのため、相手の「アンフェアスタンプ」や「メロコ」を使えなくするのも、高評価のポイントでした。
もちろんユキメノコだけではきぜつさせることのできないポケモンも多く存在します。そういったポケモンに対しては妨害を絡めながら、じっくり倒していくのが有効だと考えました。
デッキ変遷 ver.1
まずはじめにユキメノコの相棒として白羽の矢が立ったのが「ジュペッタex」でした。
《ミライドンex》や《ロストゾーン軸》といったアグロ系のデッキや、2進化デッキなど、活躍するデッキの多くがグッズに頼ることが多いため、グッズロックで相手を足止めさせながらユキメノコで盤面を溶かしに行くことをコンセプトにデッキを組みました。
またグッズロックによる足止めを強化するために「災いの荒野」や「ポケモンリーグ本部」、「クラッシュハンマー」といった制限を強いるカードを多く採用するほか、「いてつくとばり」のエサとなるポケモンを盤面に引きずり出すために「エリカの招待」や「おはやし笛」などを採用しています。
課題としては《古代デッキ》のような、特性を持たないポケモン中心のデッキタイプには、少し不利を取るといったところでした。
特にジュペッタexが悪弱点なところも不利なポイントです。
ただし、《古代デッキ》側もかがやくゲッコウガを置きづらかったり、グッズロックによってカードのプレイが制限されたりするため、「ポケモンリーグ本部」、「クラッシュハンマー」などでワザの宣言のハードルまで上げられると苦戦を強いられると思います。
デッキ変遷 ver.2
《ジュペッタex+ユキメノコ》の相方を《ゲッコウガex+ユキメノコ》にすることで、以下の解決を図れるようになっています。
ユキメノコミラーを想定したときにゲッコウガexが強力
→「ぶんしんれんだ」で相手のユキメノコを複数取りできる《ジュペッタex+ユキメノコ》が苦手とする《古代デッキ》を、ゲッコウガexの「しのびのやいば」で倒すことができる
《ジュペッタex+ユキメノコ》と《ゲッコウガex+ユキメノコ》のペアにすることで、《ゲッコウガex+ユキメノコ》ミラーに対して、「ジュペッタex」が弱点を突くことができる
特に「ゲッコウガex」はユキメノコとの相性が良く、マナフィやベラカスといったベンチを守るポケモンが溶けていくため、「ぶんしんれんだ」を通しやすく、盤面破壊にもってこいです。低めの打点も「いてつくとばり」で補えるため、相性が良いです。
《ジュペッタex+ユキメノコ》も改良を図りました。
後1エヴォリューションを積極的に言いに行くため、「ハイパーアロマ」をOUT→代わりに「アンフェアスタンプ」をIN
後1エヴォリューションの再現性を最大限向上させるため、超エネルギーの現物と大地の器を多めに採用&ポケギアを4枚採用
ユキメノコで溶かしにくい相手には「メモリースキップ」でストップして、攻撃はゲッコウガexにお任せする
このあたりの改善をするため、一部リストを変更しています。
特に「メモリースキップ」はかなり相手の行動制限につながり、このレギュレーションにおいては強力なワザだと思いました。
(特性持ちならメモスキでワザを封じられると最大320もっていかれ、
メモスキの10点込みで330まで到達する)
デッキ変遷 ver.3(当日使用)
《ゲッコウガex+ユキメノコ》側改良点
後半のペパーが腐りがち&アメ進化の要求を乗り越えるため、ピジョットV+封印石セットを採用
自分の前の番の相手のトラッシュにいる特性持ちを蘇生することで、ユキメノコ×3のダメカンを乗せてきぜつを狙えるため、マンタインを採用
「ぶんしんれんだ」が通りやすいため、「ボスの指令」を減らす
《ジュペッタex+ユキメノコ》側改良点
「ポケギア」によりサポートへのタッチがしやすいため、パートナーを助けられるように「タウンデパート」を採用
手札が細くなりがちのため、「ハイパーボール」を減らし、「マツバの確信」を採用
基本的な動き
原則としてはじゃんけんに勝ったら後攻を取ります。
理由としては後攻最初の番の「エヴォリューション」が最も狙いたい動きであること、後攻最初の番に殴り出せるアグロデッキが多いことなどもありますが、この大会は先攻(1番目のプレイヤー)が圧倒的に不利ということもあります。
4人いる内の1番目のプレイヤーのみがサポートもワザも使えないため、ポケモンを3匹以上並べることができなければ、2周目の自分の番が返ってこないリスクが以上に高いです。(2番目、4番目のプレイヤーのワザでたね切れする)
こういった理由もあり、必ず後攻を取りに行きたいです。
チーム内の順番は《ジュペッタex+ユキメノコ》を先にします。
理由としては主に
・グッズロックを多くの回数使いたい(選択肢が広がる)
・たね切れしやすいが、そうなってもゲッコウガexの複数行動が強い
が大きいです。
両デッキとも後攻1周目に「エヴォリューション」を行いユキメノコを2匹以上たてることを目指します。
これができると3番目のプレイヤーのHP80以下の特性持ちが、2周目の番が来る前に問答無用で溶けていきます。
《ジュペッタex+ユキメノコ》側は2周目の番にジュペッタexに進化→「とこやみ」を決めます。
このとき相手チームの両プレイヤーどちらにでも攻撃ができるため、最もグッズロックが刺さる相手(≒相方をゲッコウガexで倒せる)に使います。
《ゲッコウガex+ユキメノコ》は基本的には自陣盤面の維持(≒ユキメノコの複数進化+ゲッコウガex2体目の準備)を目指しながら、「ナンジャモ」で相手のチームへの手札干渉と相方の手札伸ばしをしていきます。
それを行いながら「しのびのやいば」で次のターンの準備をしながら、相手のポケモンを倒していきます。
「しのびのやいば」の170打点は多少心もとないですが、「いてつくとばり」が複数匹分×複数ターン分重なるため、実は多くのポケモンをきぜつまで持っていくことができます。
またマナフィ等ベンチを守るポケモンは原則「いてつくとばり」で溶けているため、頃合いを見ながら「ぶんしんれんだ」で相手チームのアタッカーやシステムポケモンを取りに行きます。
チームの片方を徹底的に狙って、動きを封じる戦法がこの大会では有効でした。
【当日のマッチアップ】
予選リーグ① VS ミライドンex + ミライドンex
じゃんけん負け 先攻
あずさ カゲボウズ スタート
koki マンタイン スタート
マンタインでスタートしたことにより相手にカビゴンだと思われる。
最初の番、あずささん手札に何もなくそのまま番返し。
ミライドンex側最初の番、たね切れを狙える絶好の機会もあり、イキリンコexやネオラントVまでフル活用して、あずささんそのままたね切れで退場…
残ったkokiはここから1周で2回行動ができるため、ユキメノコをたてる優先度を落としてゲッコウガexを最速でたてるプランにチェンジ
「ペパー」から「なかよしポフィン」「エヴォリューション」を行い、ゲコガシラとケロマツをベンチに展開
ミライドンex側もう片方も初手からマンタインをきぜつさせるが、返しの番でゲコガシラがゲッコウガexに進化でき、「しのびのやいば」でアタッカーを狩り続けながらユキメノコも展開
最終的には「ぶんしんれんだ」+「いてつくとばり」で1回の番でサイド6枚取りなんかもできて勝ちました。
ゲッコウガexの2回行動が強すぎました。
一人でサイド12枚取りは伝説です。
一番盛り上がったのは実はこの試合でした。
サイドは12-5
予選リーグ② VS 古代デッキ + サーナイトex
じゃんけん勝ち 後攻
《サーナイトex》はユキメノコで溶かせるため、一周目でユキメノコを複数展開。こうなるとサーナイトexが立つことはありません。
その後は《古代デッキ》に対して「とこやみ」で動きを封じながら「しのびのやいば」で取りに行く動きでほぼ完封でした。
「メモリースキップ」で「あだうちやばね」を封じるのも強かったですね。
サイドは12−4
予選リーグ③ VS ロストゾーン軸 + ミライドンex
じゃんけん負け 先攻
ロスト側が少し事故気味だったこともあり、サイドを取られずにユキメノコの複数展開をすることができました。
ロスト側に「とこやみ」でグッズロックを仕掛けながら、ミライドン側にはゲッコウガexをぶつけて、後はユキメノコで回収の動きが最凶でした。
サイドは12-3
予選リーグ結果
戦績3勝0敗
取ったサイド36枚
取られたサイド12枚
1位通過(全リーグ通して1位)
決勝リーグ① VS ミライドンex + ミライドンex
じゃんけん負け 先攻
後攻1ターン目にごっつあんプリファイを決められるも、相手チームのパートナー側が少し事故気味で1ターン止まってくれたこともあり、ゲッコウガexをたてながら「ポケモンリーグ本部」×「アンフェアスタンプ」を絡めて、最後「ぶんしんれんだ」で決めて勝ちました。
サイド12-4
決勝リーグ② VS タケルライコex + タケルライコex
じゃんけん負け 先攻
あずささん事故によりなかなかジュペッタexに進化できず、その間にタケルライコex側のお二人は展開が進み、順調にサイドを進めていきました。
なんとかユキメノコ複数とゲッコウガexを準備して、途中あずささんがたね切れによる退場をしてしまったので、手札干渉をしながら2回行動でテンポを取ろうとするも、「カウンターキャッチャー」のサイド落ち確認忘れのせいで1ターン貰い損ねる。(=ペパーではなくボスの指令を使っていればよかった)
最終ターン負けない動き(=引き分けにする)ができたのに、相手盤面の「勇気のおまもり」を見落としてサイド差で負け。
確実に僕のプレミが響いて負けてしまった試合でした。
サイド7-8
決勝リーグ③ VS おまつりおんど + おまつりおんど
じゃんけん負け 後攻
後攻1周目でユキメノコが4体たったので、おまつりおんど側がバチンキーをたてづらい状況に持って行けました。
あずささんが片方のプレイヤーにグッズロックを撃ち続け、2vs1の状況をつくりました。
2週目3週目とカミッチュがサイドを進めていき、序盤にサイド5枚差にされましたが、頃合いを見て「ぶんしんれんだ」を決めてカジッチュ・カミッチュを一掃。
相手チームが序盤にサイドを進めてくれたこともあり、あとはグッズロックと手札干渉を絡めながらサイドを進めていって逆転しました。
サイド12-5
決勝リーグ結果
ユキメノコチーム 2勝1敗 サイド31-17
ミライドンチーム 0勝3敗 サイド22-34
タケルライコチーム 2勝1敗 サイド25-24
おまつりおんどチーム 2勝1敗 サイド25-28
累計サイド差に救われて優勝しました!✨🎉
後書き
大会当日の分布としては《ミライドンex 》と《おまつりおんど》が多く、《ゲッコウガex+ユキメノコ》も何名かいらっしゃったため、正直なところデッキ選択が完全に正解だったと思っています。
一緒にデッキを考えてくれて、時間を見つけては調整までしてくれたあずさ先生に感謝!!本当にありがとう!!!
また冒頭にも書きましたが、特殊ルールの大会ってめちゃくちゃ楽しいですよね。
「このルールはどういう性質を持っているんだろう」
「このルールだったらどんなカードが強いんだろう」
「このルールだったらどういうデッキが環境にいて、有利をとれるんだろう」
準備期間から考えることがたくさんあってめちゃくちゃ楽しいです。
一方で特殊ルールってルールの整備が本当に難しいんですよね。
誤解を恐れず表現すると、一部の人が「ルールの穴」をついて、他の人たちが大会コンセプト自体をなかなか楽しめなくなってしまうような事態が起きてしまった、なんて話もよく聞きます。
ガチガチに固めすぎず、でもコンセプト崩壊しないようなしっかりとしたルール整備って本当に大変です。
今回この大会を企画してくれたたちゃさん、運営してくれたゆるたん、とぅとぅん選手には感謝です。
楽しい大会をありがとう!!!
サクッと書こうと思ったら、めちゃくちゃ長々と書いてしまいました。
拙文にお付き合いいただきありがとうございました!
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