【シティリーグS1 準優勝】レジドラゴVSTAR解説+ケーススタディ+シティ備忘録(全文無料)
挨拶
こんにちは、kokiと申します!
本noteは、《レジドラゴVSTAR》デッキを、
初めて触るけど、どういう風に戦えばいいかわからない
練習しているけど、なかなか上手く勝てない
色々な戦い方(応用テク)を知りたい!
シティのデッキ選びをどうすればいいかわからない
シティS2やCL大阪に持って行きたい!
といった《レジドラゴVSTAR》初級者〜中級者の方々にオススメの内容となっています。
突然ですが、皆さんだったら先攻2ターン目以下の盤面のとき、どのように「ファントムダイブ」のダメカンを乗せますか
《レジドラゴVSTAR》というデッキって、
「りゅうむそう」のワザマシンのどれをつかうか
他のアタッカーをどう活用するか
グッズ、サポートの使用する順番
特性「レガシースター」の使い所
など、試合の最初から最後まで分岐の連続で、本当に難しいですよね。
今回、10月23日に開催されたシティリーグS2に、《レジドラゴVSTAR》デッキを使用し、準優勝することができました!!
※当日応援いただいた皆様本当にありがとうございます!
私自身、以前《レジドラゴVSTAR》を使って自主大会で7-0してnoteを記載した経験もありました。
↓以前の記事
ですが、あれからWCSの開催、ステラミラクルの発売、楽園ドラゴーナの発売、CL東京開催、そして超電ブレイカーの発売と、環境が目まぐるしく変遷していき、特に苦手とする《タケルライコex》の活躍が目覚ましく、当時と戦い方も変わった(= 難易度が大幅に上がった)ため、少し距離を置いていました。
しかし、今回は再度《レジドラゴVSTAR》を握ることを選択し、それなりに結果を残すことができました。
「超電ブレイカー」の発売直後では、凱選手、はるn選手、くらぽん選手といった有名プレイヤーが軒並み《レジドラゴVSTAR》でシティリーグを優勝されていて、多くのプレイヤーが《レジドラゴVSTAR》を握ろうと検討されているタイミングだと思っています。
ただ、冒頭の通り、《レジドラゴVSTAR》というデッキは非常に難易度が高く、僕自身もまだまだ正解にたどり着けていないです。
それでも練習を行うにつれ、その中で発見したダメージプランや小テク、考え方などを少しずつ蓄積することができたと思います。
今回、本noteでは、
・《レジドラゴVSTAR》の強み・弱み
・シティリーグでのデッキ選択の変遷、考え方
・当日の採用カードについて
・練習を行うにつれ学び得た考え方、小テク
・実際に対戦中に行ったプランと考え方
についてまとめていきます。
繰り返しになりますが、本noteは《レジドラゴVSTAR》デッキを
初めて触るけど、どういう風に戦えばいいかわからない
練習しているけど、なかなか上手く勝てない
色々な戦い方(応用テク)を知りたい!
シティのデッキ選びをどうすればいいかわからない
シティS2やCL大阪に持って行きたい!
といった《レジドラゴVSTAR》初級者〜中級者の方々にオススメの内容となっています。
無料部分では、
・《レジドラゴVSTAR》の強み・弱み
・デッキ選択変遷、考え方
・当日の使用リストと採用理由
有料部分では、
・《レジドラゴVSTAR》を使うにあたり気をつけること
・試合中に意識するべきこと
・各対面の戦い方
・シティ当日のレポ
の解説を行っています。
有料部分も下記ポストをリポストいただくことで、全文無料にてお読みいただけます。
かなりのボリュームとなってしまいましたが、ご興味ある方はぜひ最後までお読みください!
《レジドラゴVSTAR》の強み
「ファントムダイブ」が使いやすい
《ドラパルトex》デッキと比較をして、後続を育てながら2ターン目に「ファントムダイブ」を使うハードルが低いです。
《ドラパルトex》デッキはサポート「ペパー」への依存度が高く、エネルギーと「きらめく結晶」、「ふしぎなアメ」をセットで揃える必要があります。
またドローソースが限られているため、2ターン目に揃えることができたとしても後続が育っていないというケースが多いです。
早い段階で後続を育てながら「ファントムダイブ」を使うことができるため、2進化系統のようなスロースタートのデッキに対して有利に試合運びを進めることができます。
「トラフロスト」による盤面破壊力
今でこそ上位互換ワザ「オブシディアン」が登場していますが、未だにダメージ効率としてはピカイチのワザです。
《ドラパルトex》《リザードンex》《サーナイトex》といった2進化系統のデッキに対して盤面を崩壊させるだけでなく、《ミライドンex》《トドロクツキex》といったたねex主体のデッキに対しては、「トライフロスト」を2回しようするだけでゲームエンドに持ち込むこともできるほどのダメージ効率を持っています。
「トライフロスト」と「ファントムダイブ」、「フライングエントリー」を組み合わせることによって、バトル場以外のポケモンの倒し方に柔軟性を与えられているところが、このデッキの強みでもあります。
トラッシュを第2の手札にする「レガシースター」
トラッシュから好きなカード2枚を手札にサルベージできる、唯一無二の特性を誇っています。
「スターバース」と異なる点は、「プライムキャッチャー」や「キャンセルコロン」「ボスの指令」「すごいつりざお」といった、ゲーム中に一度使用した強力なカードを任意のタイミングで再利用できるところです。
また、好きなカードをトラッシュから拾うことができるため、レジドラゴVSTARを2匹準備しておくことで、ゲームの終盤に手札干渉などを受けたとしても「レガシースター」によって詰めのカードを拾い、勝利を確定させるようにできるのも非常に強力なポイントです。
山札を上から7枚トラッシュするという行為も、序盤に持ち札が乏しくて全く動けないという状況を打破することができ、いわゆる大事故を起こしにくいのも高評価です。
序盤からドローを積極的に行えるスピード感と安定性
《レジドラゴVSTAR》というデッキにはドローソースが多数採用されています。序盤から積極的に山札を掘り進めることができて、中盤あたりでは強力な山札状態にすることが目指せます。
ゲームスピードのギアを高めることができるため、2進化デッキのようなゆっくりとしたデッキに対して追いつけない差をつくることができ、また序盤から多くの選択肢を手元に広げることができるため、デッキとしての安定性も高いのが魅力です。
豊富なサブアタッカー
「みどりのまい」によって盤面にエネルギーをためながら、「エネルギーつけかえ」をうまくつかうことによって、レジドラゴVSTAR以外のサブアタッカーを状況に応じて柔軟に用意することができます。
そのため、たねex主体のデッキに対してはかがやくリザードンを複数回当てることでサイドレースを優位にし、リザードンexやサザンドラexといった草弱点のポケモンに対してはオーガポンみどりのめんexでワンパンするなど、様々な戦い方を身につける必要があります。
《レジドラゴVSTAR》の弱み
レジドラゴVSTARの復帰が大変
番のはじめにエネルギーがついていないレジドラゴVSTARが「りゅうむそう」を使えるようにするには、
・基本炎エネルギー 1枚
・基本草エネルギー 2枚
・オーガポンみどりのめんex 2枚
・エネルギーつけかえ 2枚
が必要となります。
特に「エネルギーつけかえ」2枚を1ターンに準備するのはハードルが高く、次の相手の番にレジドラゴVSTARがワンパンされてしまわないか? = もう1体のレジドラゴVSTARを準備できるのか?ということを確認しながら戦う必要があります。
場合によっては前述のサブアタッカーを前にして戦うことも意識してみてください。
リソース管理の難易度の高さ
序盤にドローを進めるための「博士の研究」や「イキリテイク」を使用する際に、手札の「すごいつりざお」や「プライムキャッチャー」「ボスの指令」等を巻き込んでしまう危険性があります。
また、アタッカーがワザを使うのに必要なエネルギーが多く、場合によっては「ロストインパクト」や「トライフロスト」といったエネルギー消費が必要なケースもあります。
試合を通してサイドを取り切るには何が何枚必要なのかを計算しながら戦えるように練習しましょう。
「レガシースター」を使うことのリスク
先ほど強力な特性として挙げた「レガシースター」ですが、リソース管理の難易度の高さで触れたような試合に必要なカードを落としてしまうリスクがあります。
特に序盤に使用する「レガシースター」は、何のカードがトラッシュされてしまうのかわからないという不確定が、試合に運要素を持ち込んでしまう要因です。
例えば、トラッシュされてしまっては困るカードが「ナンジャモ」によって山札下に送られている状況であれば、試合展開を前のめりにするために安心して「レガシースター」を使うことができるかもしれません。
試合の終盤であれば、「レガシースター」によってトラッシュされる7枚を予測しやすく、最後の詰めとして必要なカードにアクセスをしやすくなります。
「レガシースター」は試合の終わりであればあるほど勝利に繋がるということは、常に意識しましょう。
デッキ選択変遷と考え方
※この章はシティS1に向けた2ヶ月の筆者の備忘録のようなものです。
興味ない方は読み飛ばしてください。
以前別のnoteも触れさせていただきましたが、私のシティS1は、〈初日にニンフィアexでエンジェライト!〉を見据えてずっと練習していました。
ですが、結果は全会場落選で、追加募集で拾えたのが10月23日でした。
私はCL東京にも出場はしなかったため、2カ月弱の練習期間が生まれました。
私のシティリーグ参加日は「超電ブレイカー」発売後であり、環境が大きく動くのではないかと考え、「楽園ドラゴーナ」環境では一つのデッキを練習するよりも、いろいろなデッキを触ってみよう期間とすることにしました。
そして、練習と並行しながら、シティリーグの入賞リストを全件チェックしながらまとめることによって環境変遷を考察できるようにしようと思い、毎週レポートをリリースし始めます。
9月初週 シティリーグS1開幕
9月第1週は《サーナイトex》をPTCGLで回しながら、紙では《ニンフィアex》を回してました。
《サーナイトex》を回していた理由としては、コントロール要素が高まり、かつ器用に立ち回りながら遅れを取り戻すことができるため、新弾環境すぐで環境が定まっていないタイミングでは、困ったときに握れるようにしておけると心強いデッキだと思っているからです。
9月2週目
9月2週目は、《アヤシシV+オーガポンみどりのめんex》デッキを試していました。
えんDさんがシティリーグで使用されていて、試しに一人回しをして見たところ、かなり使用感がよく多くのデッキに対してプランが明々白々だったため、週末の自主大会に持ち込んでみました。
特にシティリーグS1の初週で結果を残していた《タケルライコex》《リザードンex》《ドラパルトex》に対して、優位に立ち回ることができるのが強みです。
基本的に後攻を取り、2進化系統には「ジャッジマン」でバグらせ、たね系統のデッキには後攻1ターン目から「バリアラッシュ」で突っ走るデッキです。
個人的にはかなり使用感がよかったのですが、新弾発売後に《ガケガニ》《古代バレット》デッキが活躍したため、今回のシティ候補からは泣く泣く外しました。
直近で自主大会(チーム戦)があったので、PTCGLである程度回した状態で《レジドラゴVSTAR》を持ち込みました。
ポスト内にもあるように、大会に《レジドラゴVSTAR》を持ち込んだのは久々だったこともあり、正直リストはあまり洗練されていません。(多分前回のnoteにあるトレカスタート杯で7-0したのが最後だと思います)
以前と環境が異なっていた点としては、
・《タケルライコex》の大幅なシェア増
・《リザードンex》の大幅なシェア減
・「きらめく結晶」「アカマツ」の登場による《ドラパルトex》の高速化
が挙げられます。
今振り返ると、明確に「ポケストップ」を「ジャミングタワー」にすべきだったと反省しておりますが、久々に握ったデッキで予選5-1できたことを考え《レジドラゴVSTAR》というデッキパワーそのものがやはり高いんだなと、このあたりで実感いたしました。
9月3週目 CL2025東京開催前
9月3週目はCL2025東京の開催がありました。
自分は選手としての出場もなかったので、参加メンバーの壁として、《レジドラゴVSTAR》《サーナイトex》《ドラパルトex》を回していた覚えがあります。
結果としては皆様ご存知のとおり《タケルライコex》の優勝、《ルギアVSTAR》《レジドラゴVSTAR》《リザードンex》がそれに続く形となり、今後の環境変遷に大きな影響がもたらされると思いました。
特に《レジドラゴVSTAR》が配信卓での活躍やトーナメント進出者の使用デッキとして、非常に注目をされていたと感じます。
リストとしても綺麗にまとめられていたものが多く、今後のメインの軸となる60枚が公になったタイミングかなと思います。
CL2025開催直前のシティリーグでは、《レジドラゴVSTAR》の入賞シェアが増え始め、《ドラパルトex》の入賞シェアがガクッと落ち始めました。
また《トドロクツキex》の入賞シェアも増え始め、LO系統のデッキや《タケルライコex》に対する意識が高まってきているなと感じました。
9月3週目 CL2025東京開催後
9月4週目は特殊レギュレーションのイベント以外は何もなかったため、シティリーグを控えているメンバーの壁をしていました。
どちらかというと、特殊レギュレーションイベントの練習をしていました。
シティリーグの壁としては、CL東京の結果から《レジドラゴVSTAR》《タケルライコex》が環境に増えると想定され、その2つを主に握っていました。
《タケルライコex》というデッキをちゃんと握ったのはこのタイミングが初めてだったのですが、使うカードの1枚目から多くの分岐があり度々議論されるなど、想像よりも奥の深いデッキだったなと感じています。
CL2025東京の結果を受け、シティリーグでは《タケルライコex》のシェアはそのままに、有利のとれる《リザードンex》がシェアを伸ばし始めてきました。
そしてその両方に有利を取りやすい《カビゴン》や、色々なデッキに起用に立ち回ることのできる《サーナイトex》《レジドラゴVSTAR》が高順位に入賞している印象でした。
10月初週 Dortmund Regional
9月末に開催されたDortmund Regionalにて、日本のおかぴー選手が《ドラパルトex》で優勝されたことが一躍話題となりました。
とーしん選手がnoteを出したこともあり、このデッキタイプは爆発的に増えると予想しました。
また、Tord選手が使用し、9位に輝いた《テラパゴスex》も話題となり、特にDay2ではTOPメタになるほどでした。
テラパゴスexとバッフロンの耐久性と、「ほうせきさがし」による安定したピジョットexの進化と、「カースドボム」+「ユニオンビート」の盤面崩壊を狙っていける、非常に攻撃性と安定性の両立が強固なデッキタイプです。
この週末の自主大会では《テラパゴスex》《大空洞タケルライコex》を使用し、翌日の練習会では《テラパゴスex》《ドラパルトex》《レジドラゴVSTAR》デッキで練習していました。
このときの所感としては、《ドラパルトex》のデッキパワーが非常に高いと感じていました。
一方で《レジドラゴVSTAR》の練度がまだまだ足りておらず、身内の練習会とはいえ、負け越しに終わってしまいます。
ただしこの結果は自分のスキル不足であることを大いに痛感しました。
というのも、プレイを振り返った際にレジドラゴVSTARの「りゅうむそう」を早期に撃とうとしすぎている=「レガシースター」を切り札としてではなく前のめりに使ってしまっていることがわかったからです。
10月2週目
この週は《レジドラゴVSTAR》を練習しようと決めました。
理由としてはこの週にミロカロスex、パルデアケンタロス、ロトム、コライドンといったカードが一気に発表され、2進化系統のデッキや《テラパゴスex》といった無色タイプのデッキなどは、新弾環境において立ち位置が危うくなる可能性があると考え、1進化(V進化)系統のデッキの安全性が高いと思いました。
週末に開催されたはるn杯では、テツノイサハexを採用した《レジドラゴVSTAR》を持ち込みました。
テツノイサハexの主な採用理由は、先述のnoteにあらかた記載してあります。
結論としては、1勝5敗という大敗北を喫しました。
いくら強豪揃いの大会と言えど、この結果にはさすがに凹みました笑
ある程度の下振れ等もありましたが、シンプルに自分の盤面展開からアタッカーの準備、ダメカンのばら撒きプラン、終盤に向けての山づくりと、見えてきた課題は山積みです。負けまくって気持ちは凹みましたが、参加して良かったと思えるイベントでした。
また、10月12日に開催されたシティリーグにてベスト4に輝いた《テツノイバラex+ドラパルトex》が一躍話題となりました。
このデッキタイプは自分はシンプルにやることを通しながら、相手に対しては様々な対応を要求することのできる、個人的には非常に強力なデッキタイプだなと感じました。自分のシティで使用する候補として、すぐにリストアップしました。密かに練習を進めることになります。
10月3週目 超電ブレイカー発売
いよいよ「超電ブレイカー」の発売です。
このあたりで、
・本業が忙しくなる
・シティのジャッジ稼働が休日に入る
・練習時間の確保
・体調も万全でなくなる(疲労の蓄積)
等が理由で、シティリーグの集計が難しくなってしまいました。
※いつもリアルタイムに集計・発信を続けていらっしゃる、ポケカ飯さん・おすぎさん・ポケカブックさんはすごい…
10月18日(金)の「超電ブレイカー」の発売に対し、自分のシティリーグは10月23日(水)だったため、18日(金)〜20日(日)のシティリーグの結果を見て、握るデッキを決めることにしました。
上記の結果、及び稼働して現場で直接見た感覚は以下の通りでした。
《タケルライコex》《リザードンex》は相変わらず多い
《レジドラゴVSTAR》の大幅増、及び高順位
《ルギアVSTAR》の大幅減
《古代バレット》の大幅増、及び高順位
《ガケガニ》が各会場1~2名はいそう、及び立ち位置良い
《テツノイバラex+ドラパルトex》も各会場1~2名はいる
特に《レジドラゴVSTAR》は、この週末にて凱選手、はるn選手を始めとした有名プレイヤー複数名が優勝・入賞されたこともあり、明確な立ち位置の良さを示していました。
このときまでに、当日持ち込む候補としていたのは、
《テラパゴスex +ヨルノズク + ヨノワール》
《ドラパルトex + ヨノワール》
《レジドラゴVSTAR》
《テツノイバラex + ドラパルトex》
の4つでした。
《テラパゴスex +ヨルノズク + ヨノワール》は《古代バレット》と《ガケガニ》によって候補から外しました。
《ドラパルトex + ヨノワール》も《レジドラゴVSTAR》とあたったときに、以下に先攻で走れるか=「トライフロスト」を撃たれたらほぼ負け確定であり、《レジドラゴVSTAR》の分布の多さからも持ち込む勇気はなかったです。
そのため、最終候補を、《レジドラゴVSTAR》《テツノイバラex + ドラパルトex》の2つとしました。
《レジドラゴVSTAR》のリストについては後述いたします。
《テツノイバラex + ドラパルトex》のリストは以下となっていました。
このデッキが苦手とする《古代バレット》が増えてきており、リキキリンexよりも広くカバーすることのできるオンバーンexの採用、また多くのデッキに対して要求を上げることのできるクエスパトラexを採用しておりました。
結果としては、「ポケモンキャッチャー」が色々なデッキに採用されている=テツノイバラexが単体でない限り刺さりづらくなっていることや、お相手の引きに試合展開が左右される事が多いことから、今回は《レジドラゴVSTAR》を最終的に持ち込むことを選択しました。
当日の使用リストと採用理由
冒頭でもお話をしたとおり、本noteは《レジドラゴVSTAR》初級者〜中級者の方々向けにしているため、少し採用理由についても厚めに記載します。
採用理由 - ポケモン
レジドラゴVSTAR 3枚
レジドラゴV 3枚
今やテンプレとなった配分。
昔はレジドラゴVを4枚採用していましたが、《タケルライコex》や《トドロクツキex》など後攻1ターン目から簡単に220ダメージを出すことのできるデッキが環境に増えてきていることから、「スタートしたいポケモン」から「スタートしたくないポケモン」へと変化していきました。
試合中に1~2体使うため、サイド落ちを考慮しそれぞれ3枚ずつの採用です。
オーガポンみどりのめんex 3枚
※以下 オーガポン とします。
一番スタートしたいポケモンの1つであり、ドローソース・盤面へのエネルギー供給・サブアタッカーと、多くの役割を発揮してくれます。
「みどりのまい」によって手貼り権を残しながらエネルギー供給ができるため、実質的な逃げエネ0のポケモンとしても使えます。
特にレジドラゴVSTARやかがやくリザードンだけではなく、このカードをどれだけサブアタッカーとして使用できるかを強く意識して展開ができると、勝率はグッと上がります。
対《リザードンex》に限らず、多くのタイミングで1エネついたオーガポンを盤面に常に残すよう意識すると、各ケースにおいて対応できるレンジが広がります。
ドラパルトex 2枚
「ファントムダイブ」がメインウェポンのため、サイド落ちも考慮して2枚採用しております。
《ドラパルトex》デッキと異なり、2体目のアタッカーの育成難易度が高いため、複数回の「ファントムダイブ」による複数枚サイド取りを狙う場合は、本当にそれが可能かを慎重に検討する必要があります。
ギラティナVSTAR 1枚
ミラーや《ルギアVSTAR》対面など、HP280以下の多くのポケモンを一撃で倒すことができるほか、「ファントムダイブ」と併せて複数取りを狙うこともできる。
消費エネルギーに対してダメージ効率の高いワザです。
VSTARパワーが残っている状況で、絶対に「スターレクイエム」と言ってはいけません。
キュレム 1枚
決まれば最強のワザになります。
2進化系統のデッキに対して、一気に盤面崩壊を狙えるほか、ミラーや《ミライドンex》《トドロクツキex》デッキなどに対して、「トライフロスト」×2回で試合を終わらせることも可能です。
ただし試合序盤に「レガシースター」を使用してまで「トライフロスト」を使ってしまうと、その後棒立ちになってしまう番を生みかねないので注意してください。
リーサルで「トライフロスト」をあてて、ベンチのポケモンを回収できるように「ファントムダイブ」のダメカンばら撒きを意識してみてください。
かがやくリザードン 1枚
対面によってはレジドラゴVSTARよりも攻撃回数の多くなるサブアタッカーです。
輝くタイミングが中盤〜終盤であり、「ナンジャモ」「ジャミングタワー」などと併せて使用することが効果的です。
また状況によってはあえて倒されない(「かえんばく連打の要求を上げられる」)こともあるため、「プライムキャッチャー」「ポケモンいれかえ」の残り枚数管理に気をつけましょう。
250ダメージで回収できるように「ファントムダイブ」のダメカンを意識することと、次の番に何枚の「エネルギーつけかえ」と「みどりのまい」があれば「かえんばく」を使うことができるのかを意識すると、戦い方の幅が広がってきます。
イキリンコex 1枚
スピード感が求められる現環境において、以下に強い山札を早期につくることができるか、に一役買ってくれるのが「イキリテイク」という特性です。
早々に「ファントムダイブ」や「トライフロスト」などを決める確率を高めてくれることと、「ネストボール」や「ハイパーボール」から展開ができ序盤の手札を太くしてくれます。
また序盤のみならず終盤の「ナンジャモ」×「きあいをいれる」で場を整えなおすこともよくあります。
ミュウex 1枚
・逃げエネ0
・「リスタート」による手札補充
・「ゲノムハック」による多くの対面でのサブアタッカーとしての可能性
様々な場面で小回りを利かせてくれる1枚です。
特に、終盤の手札干渉後の「リスタート」→「さかてにとる」によって手札を6枚まで伸ばすことができるため、「すごいつりざお」や「ともだちてちょう」等のリソース回収札とも非常に相性が良いです。
「ゲノムハック」も各対面において進化不要な思わぬアタッカーとなりうるため、後述する対面ごとの使用方法を覚えておきましょう。
キチキギスex 1枚
中盤〜終盤に手札が細くなりがちな欠点を補ってくれるポケモンです。
「ハイパーボール」や「大地の器」など手札を減らせるカードが多いため「リスタート」につながったり、基本草エネルギーによって「みどりのまい」で連鎖を行うなど、このデッキにおける3枚ドローはそれ以上の価値を見出すことができます。
また上述の「ゲノムハック」同様、「クルーエルアロー」も極稀に使うことがあります。
ベンチへの狙撃によるリーサルもさることながら、ミュウexやヨノワール、かがやくフーディンを弱点によってきぜつさせたり、「フライングエントリー」と裏呼びによって「ラティアスex」をきぜつさせることができます。
ピィ 1枚
逃げエネ0の非ルールポケモンであり、特に《タケルライコex》《トドロクツキex》相手に序盤の壁として立てることが多いです。
また《レジドラゴVSTAR》ミラーなど対面によってはピィを取る旨味がないケースが多く、壁にしながら「にぎにぎドロー」で手札補充を行い、盤面形成に役立ちます。
ルチャブル 1枚
マナフィ、ヒトカゲ、ドラメシヤ、チラーミィをはじめとしたHP70のポケモンを「ファントムダイブ」で獲れるようにするだけではなく、キチキギスexやオーガポンといったHP210のポケモンを倒すことができるようにしてくれるポケモンです。
相手によっては先に「ファントムダイブ」でダメカンを調整しておくことで、いつでもルチャブルで獲れるようにできるのが強み(=「ナンジャモ」や「ツツジ」、「バーニングダーク」への耐性を上げる)です。
逃げエネ1の非ルールポケモンのため、状況に応じて壁にすることもあります。
採用理由 - グッズ
ハイパーボール 4枚
ネストボール 4枚
ハイパーボールについては問答無用の4枚採用。
ワザマシンとなるポケモンをトラッシュしながら、次のポケモンをサーチすることができます。
「イキリテイク」や「博士の研究」の前にワザマシンとなるポケモンをサーチしておくことで、そのままトラッシュすることもできます。
ネストボールについても、レジドラゴVやオーガポン、イキリンコexの他に、中盤以降手札干渉後にドローソースとなるキチキギスexやミュウexにアクセスできることから4採用です。
大地の器 3枚
このデッキの性質上、山札から基本草エネルギーを抜いて「みどりのまい」で掘り進めていく必要があります。
また、ワザマシンとなるポケモンをトラッシュしながら、そのシステムのエネルギー源を山札から引き抜いて圧縮することができたり、不要な手札をトラッシュして「リスタート」で引くことのできる枚数を増やしたりなど、序盤の展開から終盤の詰めにかけてまで、いつでも価値を発揮するグッズです。
3枚採用としていますが、4枚採用にすることで更に安定感を上げることもできます。
エネルギーつけかえ 4枚
このデッキには不可欠なカード。
正直「エネルギーつけかえ」自体が強いカードというわけではないです。
「このカードがないと1ターン動けなくなってしまうカードである」という観点は持たなければなりません。
「レガシースター」で「エネルギーつけかえ」を拾うのは弱い動きであるという意識を持ちながら試合運びをしましょう。
すごいつりざお 2枚
似た役割として「夜のタンカ」や「スーパーエネルギー回収」があります。
「すごいつりざお」があると、「夜のタンカ」や「スーパーエネルギー回収」と比較し、中盤〜終盤の「大地の器」や「ネストボール」が強く使えます。
終盤にかがやくリザードンと基本炎エネルギーをセットで山札に戻すことができるのもバリューが高いです。
ポケモンいれかえ 1枚
スタートしたレジドラゴVを逃がしてピィを前にしたり、攻撃を仕掛ける際にアタッカーを前に押し出したり、「トライフロスト」後にエネルギーのなくなったレジドラゴVSTARをベンチに下げたりと、様々な役割を持つ1枚です。
また終盤にかがやくリザードンが「かえんばく」を連打するために必要になりますので、いれかえ札の管理には気をつけましょう。
プライムキャッチャー 1枚
「ファントムダイブ」を効率的に使用したり、「ナンジャモ」とあわせて相手のキチキギスexをきぜつさせるなど、今ではほぼ必須といえる1枚です。
少し採用率が戻ってきたマナフィを呼び出して「キャンセルコロン」と併せて「トライフロスト」を決めることもまた多くなってきました。
キャンセルコロン 1枚
以前はマナフィの「なみのヴェール」を打ち消す事が多かったですが、今ではミミッキュの「しんぴのまもり」、オーガポンいしずえのめんexの「いしずえのかまえ」、テツノイバラexの「イニシャライズ」など、相手の妨害に対して立ち向かうための1枚となりつつあります。
そういった相手の場合は「レガシースター」併せて「キャンセルコロン」を2回つかうことが多いため、その他のカードと「レガシースター」を使うタイミングに気をつける必要があります。
ピカチュウexの「がんばりハート」を突破することもできます。
採用理由 - サポート、スタジアム、エネルギー
博士の研究 4枚
ワザマシンとなるポケモンを手札からトラッシュしながら、最大枚数山札を掘り進めることのできるサポートのため、試合中では1~2回しか使用しないものの4枚採用としています。
「すごいつりざお」や「ボスの指令」など、中盤〜終盤に必要なリソースも巻き込んでトラッシュしなければいけないときもありますが、レジドラゴVSTARの「レガシースター」によって回収もできるため、そのリスクを軽減できているところも◎です。
※これまで4枚採用がデフォルトでありましたが、最近では本当に4枚必要なのか?と疑うこともしています。現にくらぽん選手がシティリーグで優勝されたリストでは、「博士の研究」は3枚採用でした。
ナンジャモ 3枚
「ナンジャモ」については《タケルライコex》等の不利対面に対して終盤以降複数回干渉として使いたいこともさることながら、序盤の安定性を高めてくれることにも繋がります。
「すごいつりざお」や「ボスの指令」などの必要なリソースをキープしながら手札を伸ばしてくれるのも評価高いです。
2枚採用のリストも多いですが、3枚採用のほうが「レガシースター」でナンジャモを拾うという動きをしなくて済むため、個人的にはしっくり来ました。
ボスの指令 2枚
「プライムキャッチャー」のところで触れましたが、「ファントムダイブ」を効果的につかったり、「キャンセルコロン」までのつなぎにしたりと、残りの枚数に気をつけたいカードです。
ジャミングタワー 1枚
スタジアムの枠として候補に上がるカードはいくつかあると思います。
・「シンオウ神殿」
・「グラビティーマウンテン」
・「ポケストップ」etc…
それぞれの役割を見てみましょう。
・「シンオウ神殿」
《ルギアVSTAR》対面もさることながら、《リザードンex》に稀に入っている「ミストエネルギー」や、《ソウブレイズex》《テツノイバラex》に採用されている「レガシーエネルギー」等を見ることができます。
《リザードンex》に対してはそもそもが有利をとれていること、対「レガシーエネルギー」についてはタイミングがピンポイントであること、《ルギアVSTAR》のシェアが減っていたことから、今回は不採用としました。
《ケッキングex》や《ガケガニ》のシェアが伸びたら、「ダブルターボエネルギー」に対して強く使えるため、再度採用を検討できます。
・「グラビティーマウンテン」
《リザードンex》や《ドラパルトex》といった2進化系統のデッキに刺さるのは当然ながら、《ルギアVSTAR》のアーケオスに対して、「フライングエントリー」+「トライフロスト」で2面取りできるようにしてくれます。
ただしそれを狙うのはかなり前寄りの行動であり、そのタイミングでこのカードが来るか非常に怪しかったため、採用を見送りました。
・「ポケストップ」
今では採用率が低くなってきたスタジアムですが、序盤から展開を進めていくのに一役買ってくれるカードです。
《タケルライコex》対面の「ポケストップ」を剥がしたい際に腐ってしまうことなども考慮し、今回は不採用にしました。
これら他候補のメリットと不採用理由があるなかで、「ジャミングタワー」では《タケルライコex》の「勇気のお守り」、《ドラパルトex》の「きらめく結晶」「森の封印石」、《サーナイトex》の「勇気のお守り」「エヴォリューション」、《リザードンex》の「まけんきハチマキ」「森の封印石」等など、見れる範囲が非常に広く、相手の「ポケストップ」を剥がすカードとしても必要と判断し採用いたしました。
ロストシティ 1枚
今でも珍しい1枚だと思います。
2進化系統のデッキに対してアタッカーへと進化するたねポケモンをロスト送りにするほか、
・《サーナイトex》《古代バレット》等のマシマシラ
・《レジドラゴVSTAR》等のかがやくリザードン
・《タケルライコex》等のキチキギスex
・《ブリジュラスex》のジーランス
使いまわしを許したくないポケモンに対して、不意をついてプラン崩壊させることができることも加味して刺さるのではないかと思い、今回60枚目のカードとして採用いたしました。
基本炎エネルギー 3枚
基本草エネルギー 7枚
この3-7の配分か2-8の配分がもはやテンプレだと思います。
「みどりのまい」がこのデッキのメインドローソースである以上、基本草エネルギーは7枚が最低枚数となると思います。
後述するテツノイサハexをサブアタッカーとして採用する場合は2-8の配分になります。
採用候補
前日の最終調整まで60枚目をずっと悩んでいました。
当日持ち込んだ60枚のうち、「ロストシティ」が60枚目として採用されたカードでした。
60枚目の候補となったのは以下のカードです。
・ヒスイヌメルゴンVSTAR
ダメカンレースとしては、実は「ファントムダイブ」よりも効率の良いワザです。対面によっては「アイアンローリング」をひたすら連打するだけのケースもあります。
レジドラゴVSTARを準備するのに負担が大きいため、リソースを大事にするにもメリットのあるワザマシンです。
使用例:
《レジドラゴVSTAR》:「ロストインパクト」でワンパンされない
《ルギアVSTAR》:チラチーノ、アヤシシVの要求を上げる
《サーナイトex》:「バルーンボム」への耐性
《ピカチュウex》:「トパーズボルト」への耐性
《テツノイバラex》:「ボルトサイクロン」のダメージを60に軽減
《古代バレット》:受け回しの回数を上げる
《ガケガニ》:「ヒステリックシザー」のダメージを90に軽減
《ブリジュラスex》:返しの「レイジングボンバー」のダメージを200に軽減
今回は「ポケモンキャッチャー」の採用率の高さに屈しました。
・大地の器 4枚目
先も触れた通り、本デッキのシステムである「みどりのまい」を、序盤〜終盤にかけていつでも強く使えるようにするためのカードして、最大枚数である4枚目の採用を検討していました。
特に「すごいつりざお」やかがやくリザードンとの相性が良く、本デッキの安定性を最大限高めるためにも、最後まで60枚目の候補でした。
・夜のタンカ
「すごいつりざお」の2枚だけではリソース管理が難しくなってしまう場面が少なからずどうしても発生してしまいます。
「博士の研究」「イキリテイク」を使用しないとゲームにならないタイミングで「すごいつりざお」を手札に抱えてしまうケースです。
その時の保険として採用を考えていました。
また、かがやくリザードンの使い回しを狙う難易度を下げたり、トラッシュの基本草エネルギーがそのままドローにつながるなど、小回りが利くケースも多く、価値の高い1枚です。
前日に友人から、「夜のタンカと大地の器の4枚目はあれば楽だけど、無くても何とかなるから甘えるな」と言われたので抜きました。
・シンオウ神殿
採用理由 - スタジアム のところで触れましたが、《ルギアVSTAR》《テツノイバラex》のシェアが減っていたことが、抜いた要因としては大きいです。
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《レジドラゴVSTAR》を使うにあたり気をつけること
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