シティリーグ2025 S1 応募状況と当選率
前置き
WCS2024 in Honoluluも終了し、遂に2025シーズンの開幕です。
シティリーグ2025 S1の当選結果が2024年8月28日に発表されました。
シティリーグの開催概要自体は、2024 S4との変更点は大きくはございませんでしたが、開催数自体は前回と比較をして20ポイントほどの増加がありました。
補足ですが、2024 S4は開催期間中にCL愛知、CL札幌と2度の大型大会開催があり、同シーズンS2,S3と比較をすると開催数は減少している状態でした。
また、四国地方の開催数が著しく減少しており、一方で愛知県を中心とした中部地方、大阪府などの開催数が増加しております。
今回は前年度のS2とほぼ同等の開催数であり、規模としては大きいことが伺えます。
一方で今回は当落発表直後にて、「全日程落選した」といった声も散見され、当選率にかなりの偏りがあることが予想されます。
かくいう筆者のわたし自身も全日程落選し、割と途方にくれております…..
前回に引き続き、今回も応募状況と当選結果を集計することにより、今後の応募の参考になると思いました。
↓前回の集計記事はこちら
↓開催数集計値も置いておきます。
集計方法
Googleフォームにてアンケートを作成。
X(旧Twitter)にて告知・拡散。
集計期間:8月28日15時(シティ当落結果発表後)〜 9月1日22時頃
総回答数:2241件(マスター2021件、シニア133件、ジュニア87件)
RT数:74件
インプレッション:6.1万
2000件超もの回答数と、多くのRT数・インプレッション数による回答者のバラケ具合等から、ある程度参考になる集計結果が拾えるかと思います。
設問
今回の集計のポイント
今回はフェーズを大きく4分割にして集計することにしました。
現環境(「楽園ドラゴーナ」発売前)
「楽園ドラゴーナ」環境①(CL東京前)
「楽園ドラゴーナ」環境②(CL東京後)
10月18日後
現環境
JCSの開催後からWCSの開催期間中に発売された「ナイトワンダラー」「ステラミラクル」など、いわゆるオフシーズンにて長らく親しまれてきた環境です。また直近では「スターターセット テラスタイプ:ステラ ニンフィアex /ソウブレイズex」の発売などもあり、新たなデッキタイプの登場なども想定されていて、熟練されたデッキを使う人もいれば、新デッキで挑戦する人など、いろいろなタイプの参加者が希望すると想定される期間です。
「楽園ドラゴーナ」環境①
9月13日に発売される強化拡張パック「楽園ドラゴーナ」のカードが採用可能な新環境です。現段階では特段採用率の高そうなカードは見られませんが、まだ未発表カードもあり、翌週9月22日,23日開催のCL東京でいろいろなデッキが公になる前に出場したいと考える人が多いと想定される期間です。
この期間自体は1週間ほどしかありませんが、CL東京に向けて仕上げている人たちがそのまま挑むといったことも想定されます。
「楽園ドラゴーナ」環境②
9月22日,23日開催のCL東京後の「楽園ドラゴーナ」環境です。
CL東京でどのようなデッキが結果を残すかによって、またメタが回ります。
即座にメタへの移り変わりに順応できるような人たちにとっては、得意な期間と言えます。
10月18日後
公式発表がされていないためまだ明言はできませんが、毎年この時期には強力なパックが発売されます。
海外では拡張パック「Surging Sparks」のパッケージや一部ポケモンが発表され、大々的に描かれたステラタイプのピカチュウexが特徴的です。
また同弾と同時発売されるElite Trainer Boxに収録される「レアコイル」の画像が発表され、非常に強力な効果が話題となりました。
シティリーグの応募期間中にこのカードが発表され、非常に強力な特性と、このカードがおおよそ10月発売弾に収録されるのではといった想定から、この環境を避けたいと考える人も多いのではと想定されます。
仮説
上記の理由から、倍率の高さ(当選率の低い順)は、現環境 >「楽園ドラゴーナ」環境① >「楽園ドラゴーナ」環境② > 10月18日後 になると仮説を立てました。
見づらいかと思いますが、各日付ごとの開催数も集計をいたしました。
オープンリーグでは、現環境が49件、「楽園ドラゴーナ」環境①が72件、「楽園ドラゴーナ」環境②が164件、10月18日後が139件の開催です。
現環境での開催数が圧倒的に少ないことから、椅子取りゲームの倍率は相当高くなることが予測されます。
集計・分析結果:マスター
第一希望当選率は約67%、当選率(第一希望+第一希望以外)は約82.5%でした。
S4のときの当選率(第一希望+第一希望以外)(独自集計結果)が約66%だったことを踏まえると、当選率は約1pt上昇していることになります。
マスターカテゴリ内の応募者全体のうち、約2割の人数が落選しているというのは、厳しい印象にあります。
各設問に対しての当選率
次に応募件数ごとの当選率を見てみましょう。
多少のばらつきはありますが、第1希望での当選率は概ね7割を下回っているというのが伺えます。一方で応募件数が極端に少ないと第1希望の当選率が高く、応募件数が多いと第1希望の当選率が下がっている傾向にあることが、意外な結果でした。(こちらは偶然…...?)
全体的にS4と比較をして当選率が上がっていることが伺えますが、第1希望以外での当選もあわせると、6件以上の応募があると安心であることが伺えます。過去の傾向からも6件以上の応募では当選率が80%を超えるため、基本的には6件以上応募をした方が良さそうです……!
次にCL東京開催日を基準とした応募・当選比率を見てみます。
こちらも多少のばらつきはありますが、CL東京以前に集中させた際の当選率は低い傾向にあります。一方で開催後の当選率は80%後半にあり、CL以前の応募に集中させるのは、リスクかもしれません。
また回答数も後日程になればなるほど、多くなっていることにも着目したいです。
次に「楽園ドラゴーナ」発売日を基準とした応募・当選比率を見てみます。
第1希望の当選率については前寄せ・後ろ寄せと偏らせたほうが当選率が高く
、全体の当選率としては後ろ寄りになればなるほど当選率が高い傾向にあることが伺えました。
こちらも回答数が後日程になればなるほど、如実に多くなっています。
そして10月18日を基準にした応募・当選比率も見てみます。
こちらは面白いように前と後で当選率に差があり、また回答数も10月18日前に大きく偏っていることが伺えます。
各期間ごとの第1希望当選率を比較してみると、10月18日以降が圧倒的に当選率が高く、「楽園ドラゴーナ」発売前の当選率が極端に低いことが確認できました。
上記から、仮説の通り倍率の高さ(当選率の低い順)は、現環境 >「楽園ドラゴーナ」環境① >「楽園ドラゴーナ」環境② > 10月18日後になっていることが伺え、回答数としては「楽園ドラゴーナ」環境②が一番ボリューム大であると観測できます。
CL開催後の環境が一番考察しやすく、自身の練度も上げやすいと思っている方が多いと予想できます。
また、「シーズン開催中に新弾が発売される場合は、新弾発売以降の方が当選率が高い傾向にある」ということは概ね断言できそうです。
また、節目となりそうな開催日別での第1希望当選率を調べてみました。
最終日である11月4日の当選率が85%以上を示していた一方で、開催日初日が50%を下回るという極めて当選率が低いことが確認できました。
新弾発売日直後も平均値と比較をすると当選率は高いものの、想定よりは当選率が高くありませんでした。
平日と土日祝日による差については、やはり平日の方が当選率は高いです。
しかしながら前回と比較をすると平日の当選率は下がっており、代わりに土日祝の当選率が前回に比べて若干の上昇傾向にあることがわかります。
※前回はCL開催が2回あった(=土日開催が少ない)というのも要因の一つです。
地域別集計については、愛知県内の当選率が著しく低いことがわかります。
序盤に触れたように前回比186.7%の開催数にも関わらず、S4との差分もほとんどありません。
一方で四国地方の当選率は-23ptほどですが、前回比76.9%の開催数のため、一定の仕方無さはありそうです。
一方で愛知県以外の中部地方や、東京都・神奈川県以外の関東地方は当選率が高い傾向にあります。
こちらもご参考までに。
集計・分析結果:シニア
第1希望当選率は約52%、当選率(第1希望+第1希望以外)は約82%でしたと非常に低い当選率でした。
S4のときの当選率(第1希望+第1希望以外)(独自集計結果)が約59%だったことを踏まえると、当選率は約22.5pt上昇していることになります。
シニアリーグ所属の選手はオープンリーグでの応募と、ポケモンセンターでの応募が可能です。
それぞれの応募状況によって、当選率に影響を与えているのか見てみます。
シニアリーグのポケモンセンター開催分のみ応募をした選手は当選率が約90%以上と非常に高い結果でした。集計母数が少なかったこともあり、偏った結果ではありますが、これまで激戦区だったポケセンでの当選率がここまで上昇していることは非常に不思議な結果です。
一方オープンリーグのみで応募した選手は当選率74.2%でした。
条件としてはマスターカテゴリの選手と変わらないため、当選率もほぼ等しくなりました。
ポケモンセンターとオープンリーグの両方で応募した選手の合算した当選率は約89%でした。
各設問に対しての当選率
母数のかねあいもあり、多少のばらつきはありますが、概ねマスターカテゴリと同様の傾向が伺えます。
全体的に第1希望での当選率は低いものの、第1希望外での当選が多く、全体的な当選率が高い傾向にありました。
集計・分析結果:ジュニア
第1希望当選率は約48%、当選率(第1希望+第1希望以外)は約65.5%でした。
S4のときの当選率(第1希望+第1希望以外)(独自集計結果)が約42%だったことを踏まえると、当選率は約33pt以上上昇していることになります。
マスターリーグと比較をして、当選率が20pt以上下回っていることを考えると、ジュニアリーグのプレイヤーのシティ参加は非常にハードルが高いことが伺えます。
ジュニアリーグ所属の選手はオープンリーグでの応募と、ポケモンセンターでの応募が可能です。
それぞれの応募状況によって、当選率に影響を与えているのか見てみます。
ポケセンのみでの応募が約7割を占めていましたが、意外なことにオープンリーグでの当選率が低いことが確認できました。
母数が少ないため偏った結果の可能性も高いですが、全体的な当選率は前回と比較をして改善されています。
各設問に対しての当選率
ジュニアリーグでの各項目については、全体的なばらつきがあり、各回答母数が少なかったこともあって、あまり参考になる結果は残念ながら得ることはできませんでした。
ただし、マスターカテゴリと比較をすると、前日程のほうが当選率が高い傾向にあったのが意外な結果でした。
まとめ
これまで同様、この結果はあくまで集計であり、母数としても一部足りないところもあるため、これ以上の分析は行わず純粋な数字として参考にしていただければと思います。
S4からの改善として、開催数が増加されてしまいました。
それでもまだ、参加希望者の8割しか当選できない現状には、改善点が必要に感じます。
2025年シーズンでのシティリーグは、エクストラシーズン(S5)がない限りは、全部で4回開催される予定です。
2025年シーズン以降もこの集計はシーズンごとに行う予定ですので、その際はご投票いただけますと幸いです。
また、より良い集計や分析にしていくため、「こんな要素も設問に加えてほしい」「もっとこの要素とこの要素をかけあわせて分析してほしい」など、なにかご意見がございましたら、ぜひ筆者までご連絡いただけますと幸いでございます。
ご覧いただきありがとうございました!!!!