極私的梅毒展⑦in dista
2024年10月31日(木)〜11月24日(日)17:00-22:00
木曜〜日曜のみ開館 Closed days: Mon.-Wed.
community center dista
大阪市北区堂山町11-2 堂山やまよしビル401
◉極私的梅毒展ってなに?
キョクシテキバイドクテンと読みます。
梅毒になったゲイの親友ふたり。彼らの体験の記録からはじまった
2022年の年明け、時期を同じくして僕の東京の親友と大阪の親友が梅毒になりました。実際には、それが梅毒だとすぐには分からず、正確に言うなら「なっていった」という感じでしょうか。流行っているとは知っていましたが、それまでは全く身近ではなかった梅毒のリアル。
当時、彼らから実際に聞いたことや調べたことを7枚のグラフィックに整理し、どこに出すでもなく“極私的な体験”として記録していました。これらを箱に詰め直し、2023年2月17日から3月5日まで、コミュニティセンターakta(新宿二丁目)にて展示を行いました。その時の来場者からの疑問や、性感染症に詳しい専門家の方々からのアドバイスを吹き出しにして、展示に追加していっています。
言いたくても言えないコトって、性感染症に限らず誰にだって
大っぴらには語りづらいSEXや性感染症の特殊性や、セクシュアリティのこと……。箱を使った表現でそれらを語ろうとする僕と、彼らふたりとその周囲の人たちのドキュメンタリーです。
「検査に行こう!」はもちろん大切なメッセージですし、予防法がない以上、検査するのが一番です。ただ、「極私的梅毒展」の制作を通して彼らと僕が得たものは、ちょっと違うところにありました……。
もちろん、梅毒についても最新の治療法から歴史まで、楽しく知ることができる展示です。
◉過去の展示はこんな感じ
今回で第7回となる「極私的梅毒展」。先日の10月18日(金)には、大阪グリ下の特設テントでSWASH主催のイベントを開催していました。過去の展示の雰囲気を紹介します。
とんぼりリバーウォーク/グリ下にて
東京・中目黒の古民家ギャラリーSpace Utility Tokyoにて
AIDS文化フォーラム in YOKOHAMA
コミュニティセンターakta 新宿二丁目
◉WORKSHOP①梅毒の語源“楊梅”のジャムを食べる会
公園などでも見かける楊梅(ヤマモモ)の実。今回は、これの国産ジャムを手に入れました。梅毒という言葉の由来と言われています。症状のひとつである赤い発疹(バラ疹とも)が、ヤマモモの赤い実に似ていることから。写真はシロップ漬け。
みんなでヤマモモのジャムをなにかにのせて食べながら、ハコの解説をしつつ、性感染症やSEXについてざっくばらんに話す時間を。※日程調整中
◉WORKSHOP②あなたの患者力は?
「患者力ってなんだ?」のハコがあります。ふたりの性格や思考によって、治療へのアクセスに大きな違いがある気がして、それをカード型にしたのがコレ。僕がいろいろ質問をしながら自身の患者力をレーダーチャートで診断。性感染症に限らず、何かの時に自分がどういう思考や行動になるか、ちょっと考えてみませんか?というワークショップ。2人でやる予定。
※日程調整中
◉THE BOOK of 極私的梅毒展/ZINE
いわゆるZINE(MagazineのZINE。個人が好きなテーマで自由につくる小さな出版物のこと。販売、交換、贈与などで広めていく)を下記のオンラインショップなどで販売しています。見応え、読み応えたっぷりの1冊。実際に梅毒になったふたりと、そのパートナーへの1年後の赤裸々インタビューなども収録しています。
ご来場お待ちしています!
◉他サイトでのレビュー
今までの「極私的梅毒展」に足を運んで書いて頂いた記事をご紹介します。
g-lad xx(グラァド)
2010年5月にゲイのための総合情報サイトとして開設した非営利のブログのようなコミュニティサイト。コミュニティセンターaktaでの初めての展示を見てくださり、その夜中にすぐ記事を送ってくれたそのスピード感にびっくりしたのを今でも覚えています。
翌日から出張だったようで、でもどうしてもみんなに見て欲しい!ということでご紹介頂きました。ありがとうございます。
withセイシル 性教育お役立ちプラットフォーム
10代のための性教育WEBサイト「セイシル」の性教育従事者向けのサイトで、TENGA HEALTHCAREが運営。2023年12月に横浜AIDS市民活動センターで開催の展示にきてくださったスタッフの方の熱いレポート!「わたしが一番好きだったハコは“秘密ののぞき箱”」というのもさすがです。
Space Utility Tokyoでの展示のページ
東京・中目黒にある築102年の古民家ギャラリー。空間とスタッフに一目惚れしてハコ物館展の開催を決定していました。その半年前に、展示をaktaに見に来てくれた店長がぜひうちでもやって〜とギャラリーの1角を貸してくれたのでした。