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【映画】夜明けのすべて(上白石萌音さんによるラストシーンのナレーション)
映画公式サイト
2024年2月公開の映画、『夜明けのすべて』。
原作を読んだ後で、映画を観ました。原作とは少し違う設定もあり、新鮮な気持ちで楽しむことができました。ストーリー概要については、映画公式サイトで。日々、忙しく生活している方にとっては、ホッとできる映画かもしれません。扱っているテーマは重いものですが、淡々と軽やかに進みます。周りにいる、自分の価値観からはどうしても理解できないように見える人を、理解してみようかなと、思わせてくれる映画でした。
映画の最後のシーンで上白石萌音さんがナレーションをおこなうところがあるのですが、上白石萌音さんの優しい声も、内容そのものも良かったです。原作には無かったシーンのような気もします。
以下のような内容だったと思います(間違っていたらすみません)。
ぜひ映画で実際にお楽しみください!
夜についてのメモ
夜明け前がいちばん暗い。
これはイギリスのことわざだが、人間は古来から夜明けに希望を感じる生き物のようだ。
たしかに朝が存在しなければ、あらゆる生命は誕生しなかっただろう。しかし、夜が存在しなければ地球の外の世界に気づくこともできなかっただろう。
夜がやってくるから、私たちは闇の向こうの途轍もない広がりを想像することができる。私はしばしばこのままずっと夜が続いて欲しい、永遠に夜空を眺めていたいと思う。
暗闇と静寂が私をこの世界につなぎとめている。どこか別の街で暮らす誰かは眠れぬ夜を過ごし、朝が来るのを待ちわびているかもしれない。しかし、そんな人間たちの感情とは無関係に、この世界は動いている。
地球が時速1,700キロメートルで自転している限り、夜も朝も等しく巡ってくる。そして地球が時速110,000キロメートルで公転しているかぎり、同じ夜や同じ朝は存在し得ない。
今ここにしかない闇と光。すべては移り変わっていく。
1つの科学的な真実。
喜びに満ちた日も、悲しみに沈んだ日も、地球が動き続ける限り必ず終わる。そして新しい夜明けがやってくる。
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