高校3年の時からプロになるまでの過程

僕は高校卒業後、プロとしてスタートする事ができました。

プロになるにも、正直色んな要素が必要です。

1つは実力。誰もが認める実力があれば、そりゃプロになると思います。
実力と言ってもうまいだけではなく、運もそうです。よく運も実力のうちなんて言いますが、本当にあると思います。

後はタイミングも含め、人と出会うご縁もあると思います。
僕の場合は、その運やタイミング、そしてご縁というのは本当に大きかったと思います。

僕が高校3の時にどんな流れで、どのタイミングでプロが決まったのか、書かせて頂きます。

今の高校年代のトップはプレミアリーグと言って、全国の西と東に分かれ高校の選ばれたチームが、Jリーグのようにリーグ戦をしていますが、

僕が高校の時はプリンスリーグと言って、各地域に分かれてリーグ戦をしていました。

僕がいた市立船橋は関東。関東プリンスリーグです。

1つ自分の中で良かったのは、見てもらえる環境にいたと言うこと。

そのプリンスリーグで、記憶があっているかわからないのですが、12チームの2グループに分かれて、僕たちは1敗もする事なく、グループを1位になり、反対側のグループの1位の流経と戦い、見事勝ち、関東プリンスリーグを優勝しました。これがのちに高円宮杯という全国大会につながります。

このプリンスリーグは、各クラブのスカウトの方が見に来てくれています。

最初に練習に参加させて頂いたのは、浦和レッズ。
自分でもびっくりです。

最初に言っておきますが、練習参加も何通りかあります。

オファーを出す方向での練習参加。

オファーまではいかないが見てみたいので練習参加。

自分から練習参加をお願いするパターン。これは断られる事もよくあります。

僕の場合はオファーまではいかないが練習参加してみてほしい。という形でした。

当時の浦和はACLに出ていて、今もすごいですが、本当にすごいメンバーでした。

実際に練習参加して感じたのは、全てにおいて自分の未熟さ、実力のなさを痛感させられました。笑

ただ僕にとってはすごく大きな経験になりました。

その後、夏の高校総体(インターハイ)優勝する事ができました。
もちろんスカウトの方は見に来てくれる大会の1つです。

高校3年の夏に全国優勝は、進路を決めるには最高のタイミングなんです。
元々僕は大学に行くつもりなかったのですが、
おかげさまで関東、関西の強い大学は合計で6つほど話を頂きました。

ただ言ったように、大学には行くつもりなかったので、当時は全然嬉しくなく、僕よりも親が喜んでました。

そして言い忘れていましたが、
高3になったタイミングで、世代別代表にも呼んで頂けるようになり、そこでも見て頂けるチャンスは増えました。

ただ、夏過ぎから自分の中では焦り始めたんです。

なぜかと言うと、
僕に話をくれている大学は、僕が断った時に違う人にも声をかけなくてはいけなかったりで、返答を急かされていたんです。

現状自分にはプロのチームからのオファーはなく、
行く気はないにしろ保険があれば、なんて考えていんです。

そんな時に、僕が今でも恩師と思えれる、当時サッカー部のコーチに相談したら、

「弘堅はどうなりたいんだよ?プロになりたいんだろ?じゃあ大学のオファー全部断って、残された時間でプロの道つかめよ。それぐらいの覚悟がないならプロは無理だよ」

ときっぱり言われました。

僕も覚悟を決めて、大学の話を全て断り、これでプロになれなかったらそれまでの選手だったと思うようにしました。

その後、割り切ったことが良かったのか、代表の活動や高円宮杯でのパフォーマンスが評価され、
5チームほど練習参加の話を頂いたのです。が、
監督に「高校選手権があるから、毎週抜けられては困るから2チームまでにしてほしい」と言われたんです。

僕は全部行きたかったのが本音ですが、そこから2チームを選ぶしかありませんでした。

そこで参加したのが、当時J1残留争いをしていた甲府と、J1昇格争いをしていた京都に行かせてもらいました。

後から知ったのですが、
京都は練習参加前からオファーを出してくれるだったみたいです。

京都に練習参加した際には
強化部の方から、帰り際に
「また契約書持って千葉に行きます」と言われ、
本当に嬉しかったのを覚えています。

10月か11月頃だったと思いますが、
そこで決まらなければ何をしていたかも想像できません。

信念持って進んでいく事、
中途半端な気持ちでなく本気になる事、
その大切さは身をもって感じました。

それが成功につながるかは別ですが、
成功に繋げるには、それが必要なんだと。

行動をする大切さは、大人になるにつれ忘れがちですが、
自分が望むものには、行動できる大人でいたいと思います。

最後まで読んで頂いた方ありがとうございました。

koken

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