内側はハリネズミへと
外側に生えていたはずの棘が内側に生えた
私の周りは良い人ばかりだ
優しい 穏やか 寛容で意見をしっかり持っている 個性は皆バラバラで過ごしていて楽しい
そうだそうだきっとそうだ皆そうなんだ優しいんだだからわたしも優しくありたい、人を救いたい 。悩みだって聞くさ
皆オシャレで世間話も楽しいこの人達と居たい
でもなんか違うなんかすっきりしない私が座った椅子はこの形じゃない気がする
本当に一緒に居たいのかな?
バイクの音がうるさい
どうしてなんだろう上手くいかない
そうなんだきっとこの人達と私は気が合うそうなんだ 私だけが特別じゃない皆一緒なんだそうなんだ
あなたが本音を言うなら私も言っていいはずでしょう
だから言います、でも分かってる事を意見として言われると辛くて辛くて尚更言いたくなくなります
どうしてこんなに面倒くさいんだろう 面倒くさいからますます言いづらくなった
親友って何?親友なら言っていいんだよね 聞いてください
周りの意見と私の批評は私自身の棘を研ぎ澄ましていく
針は大きく大きくそして細く尖らせてついに私の心臓に届きそうだ
感情だけが肥大化してその癖私についている他者の目はギョロギョロと徘徊して身動きが取れない
私の身体は感情の赴くまま動いた
だけど脆く脆く私の身体の上を人の魂が通る度石鹸みたく崩れて落ちていった
1部は脳にまで届いて少しだけ食欲が減った
前よりも時間が過ぎることが早くなった。
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