仮想苔:制作記録
大学の卒業研究で制作したmohuARをアプリにすることにしました。
このmohu ARをアプリにするにあたり抱えていた問題点がいくつかありました。
アプリとしての問題点
・研究用のデモアプリ。
・iPad専用であった。
・体験の動線がない。
・チュートリアル。
・トラッキングをしてください的なアナウンス。
・生成に失敗するなどのエラーに対するアナウンス。
技術的な問題点
・苔の位置が途中でずれる。
・リセット機能がない。
(初期化するにはアプリを再度立ち上げないといけない。)
・好きな位置に配置できない。
これらの問題点を解決するのに知識・技術共に大学当時は不足しており、また研究に時間を割いていたのでアプリとして公開するのは諦めていました。
今回 mohu AR をリリースしようと思ったかというと、omokakeをリリースできたことで具体的なアプリリリースのフローを想像できるようになった。
そこに加えて、縦書きメモメモちゃんの縦書き表現が難航しており、放置してきたmohu ARの方が問題を解決しやすいのではないか?と思えたからです(表現としてはできているため)。
アプリとしての問題点
mohu ARの大きな問題点は「研究用のデモアプリ」であることでしたが
深くは考えず。mohu ARをそのまま出してみようと思いました。苔に触れたと思うのは難しいですが、アプリで苔のような緑の物体と対峙するのもいいのではないか?。と思いました。
そのため、この世に存在しない未知の苔と対峙できるARアプリとして 仮想苔 として作っていくことにしました。
機能は、検知された平面に「仮想苔」を配置し、触れるとアニメーション(掻き別れるような)を再生します。
iPhone対応にし、時間が許せばiPadも対応させます。
「体験の動線がない。」
こちらに関しては下記のAppleのドキュメントを参考にしていきます。
技術的な問題点
「苔の位置が途中でずれる。」
ARアンカーの検出の条件を変更することで解決できました。
「リセット機能がない。」「好きな位置に配置できない。」
参考にしているAppleのドキュメントで解決できそうです。
現在点
こんな感じのデモが作成できています。
・ARKitInteractionでappleのSample Codeをだいたいそのまま移植した機能が試せます。
・mohuARで研究用のデモアプリのmohu ARが試せます。
ARKitInteractionでARKitを学びつつ、mohuARでMetalとARKitの組み合わせを学び直し、アプリとしてまとめ上げていく予定です。
目指せ!iOSDC Japan 2022ということでトークに応募します。内容はこの「仮想苔」で得たMetalとARKitの内容です。
最後までお読みいただきありがとうございます。