人はなぜお金を払って42キロも辛い思いして走るのか

vol.144
昨日、走り終わったフルマラソン初挑戦だった後輩と一緒に、お互いの相方(友人)のゴールを待ちながらフィニッシュゾーンで色んな人のゴールの瞬間を見ていた。
ポツンと後輩が呟いた一言
「みんな16000円払って来てるんですよね。」
「そうだね。」
「こんなに辛い思いしてまで16000円払う人がこんなにいるなんて思いもしなかったです。」
「そうだよね。笑」
普通に考えれば頭がおかしい。
人はなぜ、高いお金を払い、会場までわざわざ足を運び、着いたらただ自分との戦いの旅に出かけ、42キロもの長い距離を走り、足がボロボロになった状態でまた自らの足で帰るという
この修行のようなマラソン大会という気狂いな大会に出たがるのか。

しかも少数ではない。
今回の湘南国際マラソンで走った人の数は2万人
東京マラソンでは3万人超える(しかも応募者は30万人を超える)

「でも、」
後輩は続けた
「ゴールの瞬間、めちゃくちゃ気持ちよかったです!!」
そして
「また出たいっす!」
なんと、後輩からこの言葉を聞けるとは思わなかった。

そう、なんといっても
この
ゴールの達成感
これだけのために日々練習をし、大会に参加する
ちなみにフルマラソンは初心者であっても割とちゃんと練習が必要なスポーツである。
だからこそより長い時間をかけてこの一瞬の達成感を味わうためにみんな必死に努力をする。

なんか、めちゃくちゃ、すごくない?笑
(語彙力w)

こんなに辛い時間が長い中での楽しさ一瞬のスポーツって他にない気がする。
だからこそ中毒性があり、
皆がまた味わいたいと思うのだろう。

ゴールの瞬間を迎える人たちの目は輝いている
時に涙をし
時に喜びを爆発させ
写真を撮り
仲間と抱き合い
ハイタッチをする。
そこに敵はいない。
戦ってきたみんなは全員が仲間
ナイスラン!
よく頑張ったね!
労いの言葉が飛び交う。

すごい文化だなー。

改めて、想像を絶するほどにとんでもねぇ(語彙力w)スポーツだということを知った。

そしてそのスポーツを経験出来ている自分は幸せだ。

そんなことをぼんやり思いながら
友達のゴールを待っていました。

END

※このあと友達も制限時間内に完走!
めでたしめでたし(パチパチ)

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