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日記 0924〜1005

0924
 ある友人が飲酒をして、転んだか意図してか頭部を数回地面に打ち、出血していた。頭皮の血が渇き、応答がある頃まで、救急車を呼ぼうとしてもスマホが言う通りに動かなかった。眼球運動だけおかしいように見えたので、共にバスに乗り込み、病院に向かうことにした。脳神経外科がある病院の駅を降りそこねて、結局その次の駅から歩いて戻った。大きな病院で、ロビーには大量の置物やオブジェが置いてあった。友人が問診票を記入する間、周りを見渡していた夢。
 秋1日目という具合に、長袖のワイシャツが適温で袖を通った。風が吹くホームでは、もう一枚着たくなる。焦がしたような空気の匂いがする。
 退勤。一応駆け足をしたが、電車を目の前で逃す。15分ほど待つ。越後湯沢への旅行前日あたりから、イヤホンを無くしていて、何かを聴けない時間を、呆然として過ごしている。駅を出て、本当に涼しい。季節が変わることは、新しくも恐ろしい。

0925
 細い板のような夢。
 ウインドブレーカーの上着を同居人から借りて、出てきた。ホームは昨日よりずっと寒い。最高気温23度になるらしい。
 帰りに猫がいる。猫占いは直前まで忘れていた。猫が寄ってきたので、その首の後ろをつまんだりして触っていたら、他の人が通りがかるや否や、手を抜けてそちらにさっさと向かい、躰を擦り寄らせている。擦り寄られた男は、ちょっと待ってね、と鞄をまさぐり始めたので、私は気まずくなって立ち去った。猫へ何かを与えることをしていない。

0926
 居場所がなく、1人で図書館まで来たが、色めき立った人ばかりで、やはり居心地は悪い。ロケットがいくつか発射されて、想像よりも低空位置で横向きの回旋をしている。失敗したように思うが、壁を突き破った時に、空間が歪む。こちらのビルと向こうのビルが一体になり、透明なスライダーで繋がっている。強大な引力に抗えずに、私と何人かはすごい速さで流されていく。渦を巻き下降するスライダーに目をまわして、途中の分岐では右側の道に舵を取る。着地すると静かなポータル。静かな廊下、プールに繋がっている。痩せた老婆を乗せた乳母車のようなものを、新米看護師が押している。乳母車同士を前後で連結させる時に、新米がする老婆の扱いが悪かったので、看護師長が釘を刺す夢。
 退勤。職場で数人の話題の流れで話しかけられ、全くと言っていいほど話が掴めない。話の終わり方も気持ちが悪く、世間話が苦手。明日は休みでも、義務的なことに縛られていて動けないに等しい。全てのことを投げ出して、逃げたい。

0927
 朝の9時から、ガス関連の工事に立会う。午前の2時間半ほど工事人がいる。家を空けられない、着替えや料理など出来ない。8時前、先にコンビニで朝のパンなどを買う。ちょっと散財気味である。
 テキパキとした丁寧な作業員が到着。9:12、着工される。着工前に、何か質問はありますかと聞かれ、基本的に家にいればいいんですよね、と聞くと、お客様にはいてもらわないと困ります、と苦笑いで返された。2時間半から3時間ほど、家を守ることに注力する。
 11:45、工事が終わる。署名をする。この間に、明後日の発表を3周ほど予行。ひとまず余裕で時間内そうなことに安堵をする。免許協会への再入会に、3万ほど散らす。どうせ、5人旅行の代行予約のために散った分、10万近くは戻ってくるから、と納得させる。あとは、編み物を少し進める。大きくなるのが怖く、数段少なくした結果、却ってやや小さすぎるか。洗濯を回し始め、化粧をして、干してから出る。実家に帰る。アップルパイを焼いてくれたらしいため。
 電車は京王線、調布から府中へと向かう。こんなにも寒いというのに、半袖シャツで向かってしまった。何も、こんな外出の日に限って、そんな失敗をしなくてもいいのに。
 実家。遅めの昼に、混ぜご飯と味噌汁をいただく。それぞれおかわりする。アップルパイをいただく。自分の部屋を掃除した。いくつかの面白い品は、写真を撮ってから捨てる。しかし手紙類は捨てられないので、また雑多な仕分けの箱に戻している。大事な手紙だけ、引越しのタイミングで持ち出したので、本当に必要な類ではないはずが尚、見返したら最後で、燃えるゴミには入れられない。英語のDSカセットをずっと探しているけれど、やはり無い。母には数語話しかけたが、あとは殆ど母が談話していた。1人でに怒り出すので、その間は遠くに意識を飛ばしていた。
 帰り道が寒いと思って、実家の長袖を1枚下に着たが、最寄り駅に着く頃には暑かったので、結局トイレで脱いだ。荷物は重たくなって、帰る。新宿で大勢が乗り込んでくるので、編み物を取り出しにくい。

0928
 修学旅行か何かでディズニーにいる。船の中のような屋内エリアから出ると既に22時。友人と大急ぎでお土産を見て回る。同居人へのお土産をしたかった。何故か無人精肉店がある。鶏手羽元を手に取ろうとしてひっくり返してしまう。なくなくゴミ箱に捨てる。既にピンクのチェックのカバンを買っていたが、赤いチェックのカバンをお土産とする。もうひとつアトラクションに並ぼうとしたが、暗すぎてやめる。気づくと1時を回っていて、終電を逃した。タクシーが拾えるところまで歩いていく間に、嫌な奴につけられる。充電も現金もギリギリなので、せめてとコンビニに寄ったら、3階建てになっている。ATMは上の階だと指され、上がっていく間も男がつけてくるし話しかけてくる。ついにうんと近づいてきたので、全力で、カエルが潰れたような叫び声を上げる夢。
 朝起きてすぐに夢の報告をしたら、同居人も変な夢を見ていた。同居人が自宅に不法侵入した大男の作業員に対して罵詈雑言を浴びせていたのに対し、私が言葉遣いが悪いと悲しがる夢だったという。
 土曜出勤。猫占い、いないと確信したら、いる。座り込んでいる。同居人も、9時から歯医者の予約をしている。
 退勤してから3〜4時間、喋り続ける場所にいた。同僚Sと後輩Kさんとファミレスにいた。電車に揺られて、目の裏や口の中が熱いと思う。

0929
 発表日の朝、現地へ向かう電車。1時間半前には着いて、練習でもしようとする。
 終わり。もう忘れよう。
 千葉のダイソーには珍しい糸が沢山あって、また新しく買ってしまう。帰宅すると、同居人が大きな良い肉を買っている。

0930
 良い肉をたらふく食べ、その後もほとんどの家事を同居人がやってくれた。喉がすごく渇いて、お茶をたくさん飲んだ。
 朝の猫占いを忘れたけれど、寝そべって壁を掻いて、いた。肩の荷が下りて、淡々と日々が過ごせているような気持ちになる。実際、弁当と水筒を忘れている。通りで、軽いわけだと思う。
 鶏むね肉を4枚、4種の方法で調理した。結果2種が生焼けで、同居人にはかえって慰められた。

1001
 薄ら雨。浮気な夢をよく見る。
 退勤。ナッツチョコレートのお菓子を自動販売機で買う。菓子袋を挟んでいた丸い金具が自動で回り、重力に従って隙間から落ちてくる。自動でゆっくり地上に降りてくる。先輩の辛い話を聞く。5年目で辞めようとしていた気持ちが揺らぐくらいには。

1002
 誰も見ていないように踊ろう、という言葉を見て、良いなと思う。酷いニュースばかりで、この部屋でただ生活を良くしようとする人が心の拠り所になっている。最近は、救って欲しいと縋り付いて嘆く遊びで発散している。
 家事の中で、洗濯や炊飯などは間隙も含めた時間に縛られてる点では苦手。干し忘れたり、半乾きだったり、畳み仕舞うところまでが長い割に高頻度。ちゃんと乾くまで、天気を伺って、面倒を見なければならない。身から離れた汚れたものを可愛がれない性質のことと、そんな自分の子供なんて、とたとえるのはあまりに短絡的か。そういえば、薬を飲まなくなってから数ヶ月。生理のランダム性を思い出す。

1003
 写真が上手い人は、目の中に黄金比を飼っているのだろうかな。帰る。風鈴を風が冷たく鳴らしている。昨日、面白い音楽みたいなものが作れて、今朝の電車で手を加えた。遊んでいるだけだし、何であれインターネットへ放り投げよう。

1004
 休みの国。散歩にでも出かけようか。SNSを見ておかしくなるのをやめられない現代人であることを自覚。しばらく、工工工などを聴いて、帽子ひとつ編み終わる。15時過ぎ、コンビニでいちごミルクやサンドイッチをお昼に帰宅する。食べて、昼寝をする。働きに出た同居人が今夜の焼肉屋を数店挙げてくれたので、予約の電話を入れる。皿を洗う。宛もなく、またひとつ編み始める。
 焼き肉屋の店主夫婦が可愛らしかった。恐怖症の話をする。職場の状況の話をする。帰宅。同居人の趣味、フリースタイルラップバトルを共に眺める。そのうちに、自分らでもやってみる。

1005
 昨夜、ひと笑いして眠った。土曜出勤で憂鬱。
 ドロドロになりながら、退勤。同居人が、ご飯を作ってくれている。本当にありがたいことである。

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