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日記 1006〜1014

1006
 昨日の夜は寿司打をして、同居人のリリックを聴いて眠り、朝も寿司打をした。洗濯回し干し、眉毛を脱色させ。コーヒーを淹れ、先輩からの結婚祝い返しの焼き菓子を半分にして食べた。午後出かける計画を立てるうちに疲れてくるといういつもの流れである。
 隣駅まで電車で向かう。下町の蕎麦屋でハーフカツ丼と山菜そば。同居人はハーフカツカレーと盛りうどん。最寄り駅よりも、隣駅のほうが馴染みがいいという話をする。そのまま、疲れるまで日用の買い物をして回る。ゲームセンターで射撃をしたり、マリオカートをして遊ぶ。ケーキとコーヒー豆を買って歩いて帰る。疲れた身体で分担。コインランドリーで寝具を全て洗う人。その間にあらゆる家事をして、同居人の夕食にありつく。やりすぎかと思うことの大概を、私達の同居一周年の祝だと思って決行出来ている。友人らが遊んでる最中にこちらに話しかけてくれる。この10月、11月の予定はまだ立っていない。遊んで、遊び疲れて、しまいたい。
 夜、ケーキを半分以上私が食べる。Nさんからの引っ越し祝いの、塔のランプを灯す。新しいコーヒー豆は、強い苦味があって美味しい。

ドゥ・フロマージュ、かぼちゃのタルト

1007
 白いファンデーションを塗った後に真っ青なコンシーラーを塗っていくと、肌が地割れを起こす。必死で取り繕おうとした夢。
 猫占い忘れ、猫は座って過ごしている。
 退勤。同僚Sから、編み物を始めたことを告げられる。いくつか編み立ての作品の写真を見せてもらうと、才能を爆発させている。綺麗なフラワーモチーフをいくつも生み出している。着々と布教している気持ちと、編み物が私の手から離れていく気持ちがある。
 料理中に1リットルと少しの麦茶をボトルから全てひっくり返し、狂いながら捨てる予定のバスタオルでキッチンの床を拭った。
 かえるのナチャというスタンプがあり、それで同居人と遊んでいるうちに眠った。

1008
 洗濯を回し、風呂から上がった頃には正午。編み物をしながら夕方まで過ごす。17時前に出て、スーパーに寄りながら散歩した。外は雨で冷たいくらいだった。パンを齧りながら、公園と堤防と、小さな植物たちを眺めて帰った。ミズヒキソウという花を少し摘んでいこうと思ったけれど、選んで触るうちに指先に小粒の花びらがくっついて来たので、それで満足した。
 帰宅してから、同居人が帰りますと連絡をくれた21時過ぎまで、編み物や音楽を続けた。夕飯にはニンニクの芽と豚肉炒めと、ダシダスープを作った。明日から4連勤というのに、0時過ぎまで編み物を続けてしまった。帽子を1.5個分作り終えた。
 外は冷たい雨が降り続いている。

1009
 今日は本当に冷たい日で、一番暖かいコートを引っ張ってくれば良かったと何度か思った。人の忙しさをよく分からないまま、退勤する。疲れている。
 ナポリタンを作って食べる。それ哲ラジオを聴きながら、帽子を編み終わる。生活のことを(ある種の)ビジネスだとふざけて零した。ビジネスではなくてワークだ、と返される。

1010
 退勤。朝見た夢のことを書いたはずが、消えている。思い出して書く。紅葉の遺跡の中にいて、相容れない人たちから離れようとしている。遺跡の行き止まりの向こう側に、地から生える睡蓮と、見えない草刈りの音が聞こえる。遺跡の管理人がいるよう。相撲、シャトルラン、フリースタイルラップバトルを組み合わせたスポーツをすることになり、わりといい順位まで残る夢。
 今朝は随分と眠たかった。もう本当に寒い。
 一眠り、23時過ぎに起きてナポリタンを作る。同居人と話し残したことを話した。風呂に入れたので、気分が良かった。

1011
 晴れている。随分前に夏が離れていった心地がある。柿の実のようなものが生っているのに気が付く。今日で職場の実習生が終わり。明日で今週の出勤は終わり。
 退勤。いくつか肩の荷が降りていく。毎日、肩から荷の乗り降りが発生している。少しずつ、秋の楽しい予定が埋まっていくのが嬉しい。
 帰宅し、同居人と配達物を受け取ってから、近所の中華をテイクアウトしに行く。近くの酒屋は来月末で閉店するらしく、焼酎などを割引きしている。クラフトビール2本、焼酎1本を自分用に買う。炒飯と唐揚げと麻婆豆腐。

1012
 実に清々しい朝。出勤。真っ白に眩しい秋の空。直線の風景だと思う。
 退勤。怒涛の4日間だった。最寄りの一駅向うで同居人と待ち合わせる。今から海を見に車を借りるのと、串焼きで一杯交わすのを天秤にかけて、後者を選んだ。店を出て、墨田川まで散歩をする。アイスクリームを買って食べ終わってからすぐお腹を壊した。同居人は首から下げたカメラで、目に発見人を宿しながら、発見する全てを映した。

区役所前、トーチのような謎のオブジェ

1013
 お茶碗の中でおにぎりの要素を混ぜて食べた朝ご飯。同居人は友人と会う日。私は12時前、京急線に乗り入れて、終点方向に乗っていく。海を見に行きたい、見に行くのだという強い心で実行に移さんとする。京急のウイングシートという指定席に誤って乗ってしまい、怖くて途中で降りる。品川を過ぎても、まだ目的地は決まっていない。城ヶ島というところまで行こうか、三崎口に着いたら観光案内所にでも質問しに行く。今は終点までの間、何かをして時間を過ごす。 同居人に勧められた短編をいくつか読み、音楽を聴いて過ごす。
 14時前、終点三崎口駅に到着して、人の流れに着いていったまま、城ヶ島行のバスが丁度来ていたので乗り込んだ。満員、バスは40分遅れだったらしい。城ヶ島に入った白秋碑前駅まで、渋滞の影響でおそらく1時間もないほどを揺られていた。不安だった。降りてしまおうかと思っていた。

ウミウの生息地があるので、ウミウのオブジェが沢山

 ハイキングコースを途中まで歩いた間、ウエディングドレスやタキシードの男女が写真を撮られに来ているようで幾つもとすれ違う。ほかは犬連れ、子供連れ、配偶者連れが殆どで、一人でふらふらと歩く人をほんの少し見かけた。

林の隙間向こうに海が見える

 迷いながら、開けた海景色と灯台にたどり着いた頃には不思議と気楽なものだった。安房埼灯台。公募で決まったというデザインは、鉛筆のような不思議な形をして、根本は薄黄緑と水色のグラデーション。

15:30
16:25

 海岸では好きなように歩いて、止まって、過ごした。黒い海岸は、硬く、歩きやすかった。凹凸が激しい所は歩き難かった。少しずつ場所を変えていくと、日陰が伸びている。

 日陰の近くに座って、靴を脱いで、靴下を脱いで過ごした。持ってきたネイルを手の指に塗った。普段でさえネイルがガタつくのが、潮風に吹かれてすぐ半固まりして、余計に煩雑になったようだった。けれど、ただ自分のためだけの時間だった。

OSAJI "Drop"

 一方帰路が心配で落ち着かなかったが、幸運にも、帰りのバスは数駅目で座席に座れる。バスが城ヶ島大橋を走る間、赤くなった夕日が見えた。喫茶店の2階から港に向かって、望遠鏡を覗く子供がいた。空は晴れたまま彩度を落として暗くなり、海辺で見た半月が白く光り始めている。18時半を回り、三崎口駅前に着く。お土産を買って、近くの居酒屋に入ることにする。カウンターに1人で通され、マグロ三色丼定食をすごい速さで平らげた。美味しかった。ずっと、良いマグロを食べたかったから。後は、来た電車に乗って、ずっと乗っていく。そしたら、最寄りに着くから。その間に何かをしよう。
 編み物をしていたら、20時過ぎに着いた。その後、23時過ぎまで部屋を模様替えしたり家事をしたりした。同居人のこだわりと、私のこだわりは違いすぎる。それがかえって功を奏している。プロジェクターを引っ張り出して、壁に向かって踊ったりした。流石に2時を過ぎて来たので、眠ることにした。

1014
 朝食を飛ばし、出発する。河川敷は晴れていて太陽がよく当たる。猫占いを忘れたが猫がいる。ランチに隣駅のイタリアンに入る。イトーヨーカドーやドラッグストアでいくつかの日用品を買う。同居人は本屋で犬種辞典にかじりついている。編み物の本を初めて買ってみる。疲れて帰って15時前。柔軟剤を導入してみたので、洗濯を回す。夕方まで眠り、起きて洗濯を干す。編み物籠の中で絡まった毛糸を解く。同居人は体調を崩し始めていたので、夕飯を担当する。バターの代わりにマーガリンを使ったホワイト風カレー。また壁に大きく映像を映したのを、見たり聴いたりして過ごした。

白い壁のある家で良かった

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大きい画面で見れて嬉しい♪

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