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日記 0617〜0625
0617(月)
ギリギリの同居人を見送る(見送られる)、今日から実習生が来るので、2、3本早い電車に乗る。
同居人は、コロナインフルともに陰性で、ただただ不調ということが分かる。いつものように、21時過ぎに帰宅して、私のくだらないお喋りにも疲れた顔をしている。納豆パスタを作って食べる。同居人のカップラーメンに葱を刻む。
0618(火)
シャワーを浴びる。雨が降っているから、憂鬱。
都知事選のことを調べる。7/7が投票日、期日前投票場所を調べる。本当に、もう一歩のところで更におかしくなりそうな、場所で生きている。
AKAIでダンシング・クイーンのカバーに奮闘する。スマホに直録りをし、トラック数5までという厳しい制限の中である。飽きて少し燥いだら、疲れてそのまま眠ってしまった。
0619(水)
指の毛を伸ばしているような気がする。6月も下旬に入る。梅雨入りは週末付近らしい。
胸肉のチーズクリーム煮、青梗菜のスープ。
Drop it like it's hot /Snoop Doggなどを弱々カバーしたものを上げたりする。ほとんど一発録音を重ね録りする気軽さ、達成などが報酬系に良い。
0620(木)
展示をするなら、五感を揃えたいと思っている。それと、使ったものと、作ったものを並べたい。
キャベツ沢山の焼きそばに、山椒を沢山かけたら美味しかった。
友人Aに昨日の習作を聴いてもらう。NewJeansのCookieを叩いてみる。ルーパーがないから、ビートを繰り返せない不便さ。
0621(金)
45点くらいで1日を終える。帰りはケンタッキーフライドチキンで温かい塊を手に入れて、膝に乗せて電車に揺られる。一昨日かいつかに、舌を噛んだ跡が粒のようになってざらついている。
ケンタッキーを齧っている間に、左頬の肉をまた出血するほど噛み違えて、涙が出た。鏡の前で口を開けて傷を見た後に、切り替えてバーガーを食べた。舌の粒がマシに感じたので、案外食べられたものであった。
0622(土)
朝から塀の向こうで、旧工場の解体工事が進んでいる。微弱でも確実な揺れは、震度3程度が途切れながらも続いてくる。朝食、きなこフレンチトースト。同居人は体調を崩しているのを引きずって休んで(DSで遊んだりして)いるので、朝食は置いておく。UAを聴きながら、来週の症例発表に向けた作業に取り掛かる。こうやって書き出すことで、宣言に近く自分の言葉に責任を伴わせようと思える。
0623(日)
昨日は色々と失敗をし、2人して反省をしていた。ソファは昨日届いた。症例発表のことを考える8割、都知事選1割、編み物の想像1割。夕飯は同居人がカツオのタタキパスタを作ってくれた。口の中が本当に痛いけど、お腹がすくので何とかして食べる。青唐辛子味噌、かつおぶし、きな粉を振ったおにぎり。今は何かの過渡期のようで、良心や初心との戦いに感じる。枕元に毛糸を並べて、手につくかどうか分からないけど、それを眺める。
0624(月)
同居人がかつて住んでいた最寄り駅での人身事故で、運休が今の最寄り駅まで響いているよう。月曜日は、いつもすこし心が荒んでいる。明日の休みに向けて、少しだけ踏ん張る。
口の中の傷を守った話し方をして、働き終えた。最寄り駅を降りると、サイレンの音がする。薄紫に変色した、夢遊的な空模様。どこかで料理を美味しくする人がいる街。
豚バラ肉を揚げないトンカツ風にするレシピを真似をして、失敗をする。同居人に八つ当たりをする。一緒に食べる。風呂に入り、カステラを食べる。今日はカステラと、チョコレートを貰ってきたから。ソファに並んで座って、安倍吉俊のあとがきを読み合う。肩や首の痛みが目や頭に来ているという人の患部を、仕事さながらに揉みしだく。
0625(火)
休みの朝、6時には目を覚ましている。以前、相手のためにならないと分かっていながら、やめられないようになってしまった関係だと言葉にされた。互いに、いくつかの内省があることを共有した。当初は、ふたりであるということが絶対的であったから、時や場所を選ばずにそうしていた。同居を始めて8ヶ月となり、あらゆる生活においてふたりであることへの、幸福な、稀有な感情は、あらゆる生活に対して相対的に低頻度となるもので。この生活に馴化することと、尚ふたりであることへの絶対感とが、私の中で共生している。更に、私から相手に期待する同一化が著しいことも、境界がなくて良くない。それも嫌味で遠回しな言葉で、相手への期待を表現することが多いので、これも過ぎれば所謂モラハラになることを自覚する。互いにわきまえない仲となるにつれて、境界が曖昧になる。相手に求めることは、自分がありたいことだったりする。たまに、こんな顔をしている人だったか、目が醒めるような気持ちになる。近すぎて、よく見えていないことが多いのだと思う。そこで初めて、疲れた顔に見えたり、今は幸せそうだ、そうは見えないけど悲しそうだ、などともう一つの目が開く。普段は閉じているんだと思う、この目が見るものに、救われることがあると思う。そろそろ、カレンダー通りに同居人が起きてくる。私は今週は今日休み、土曜まで働く予定である。
16時過ぎ、外出する。発表原稿をひとまず完了させる。毛糸でも見繕いに、100円ショップに隣駅まで歩く。歩く練習。思ったよりも温風が吹いている。干したてのシーツやらもそこらに。隣駅に辿り着くまで、頭上を数分毎に、列車が往来する音に塞がれる。セラニポージが懐かしい気持ちで耳にしている。歩くにつれて、スカイツリーが濃くなってくる。やがて、手前のマンションに隠される。
買い物して、抹茶ミルクのタピオカを持って、帰る。19時になっている。家事を少しと、編み物を進める。帰ってきた同居人と、油物の話や、セラニポージについてなど。風呂、横になり、扇風機を回す、窓を開ける。
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