初めて飛行機に乗った話 ③
ガラスの島の観光名所
人生初フライトを終え、滑走路を離れて空港の建物に入りました。帰りも空路ですがここで暫くドルニエ君とはお別れです。と、新島空港のロビーでいきなり新島ガラスを発見!
わあきれい!しかしいきなりここで割れ物の手荷物を増やすのも差し支えがあるので、お土産の目星だけつけて空港を出ました。最初の目的地はもちろん新島ガラスアートセンターです。
道を歩いてすぐに都道の距離標を発見!これもまさかの新島ガラス製!!
その後も隙あらば新島ガラスに遭遇します。どのくらいの頻度かというと地方自治体のゆるキャラくらいの頻度です。
だんだん新島ガラスに対してポケモンとかスタンプラリー的な楽しさを感じてきたところで海岸に着きました。
驚いたのは海岸の砂に透明な粒がたくさん混ざっている事!小笠原の白はサンゴなどの不透明な白さでしたが、新島の白は透明感のある白さです。福徳岡ノ場の軽石やコーガ石、貝殻なども漂着していました。
ああ、さっき飛行機から見えたきれいな白い砂浜はこの透明な粒でできていたんだなあ…と思いながら海岸沿いの道を歩きます。その途中、謎の岩山を発見!!なんだあれ!!観光スポットか!?あるいは石材置き場か!?
トイレでした。中も覗いて見ましたが外見のワイルドさとは裏腹に普通の公衆トイレでした。な…なんて個性的なんだ…
トイレを観光してしばらく歩くと今度は正真正銘の観光スポットらしき場所を発見しました。
間々下海岸と鳥ヶ島です。島まで橋のように繋がった砂浜、程よく人工物を纏った小島。小学生が夢見る夏休みが実態を持ったような光景です。島を眺めたり漂着物を観察したりしながら付近をしばらく散策しました。ちょっと国語の教科書の世界にでもに入ったような気分です。
それからまた海沿いの道を歩いてガラスアートセンターにつきました。ミュージアムは閉館日でしたがすぐ隣のアートセンターは開館しています。コンパクトなスペースにたくさんのガラス作品が並べられ、購入も可能(館内の撮影は不可)。ここでコップとミルクピッチャーと大きなおはじき状のガラス2つを購入しました。
ガラスアートセンター付近ではレンタサイクルを使っている観光客さんを見かけました。私は歩きです。飛行機に乗ることでなんとなく完結してしまい現地での移動手段をろくに考えていませんでした。歩きは坂道も砂浜も気にせず突き進めるメリットがありますが、目的によっては何か現地での移動手段を考えた方がいいかもしれません。そういえば小笠原の着発でも小雨交じりの中4時間ほど歩き回りましたね。
隣の島から船が来た
この辺りでは隣の島も見えます。式根島かな?あれ、船が見える…!
なんと式根島に入港してるさるびあ丸が新島から見えます。意外と近所なのかもしれません。よーしこのまま港まで先回りして入港を見てやろう!
とはいえさるびあ丸は同社所属のカラフル暴走族セブンアイランドとは違い普通の船ですし、そこまで素早くないはずです。海岸沿いにきれいな海や砂を見ながらのんびり港の方に進みます。見てくださいこの美しい海!
…!?
いやいやいやいや思ったよりどんどん近付いて来るな!?
とりあえず美しい海を進むさるびあ丸の格好良さを堪能しつつ港に向かいます。最終的に抜かされそうになりましたが「入港するよ〜」の汽笛の頃には待合室付近まで到着しました。
あの体格でくるりと方向転換し、タグボートも何もなくサッと入港してしまうのが格好良い。おまけにガントリークレーン抜きで自力でコンテナを積み降ろしします。私は一応普通自動車免許を持っていますが同じことをしたら岸壁を破壊しつつ沈没させる懸念すらありますので、離島インフラの保護のためにもやはりプロに任せておきましょう。
新島港ではあしたばせんべいを購入し、さるびあ丸の出港を見送りました。
おおよそ目的は達成したので、なんとなく空港方面に向かいながら島を歩きます。さっきとは別の島が見えたり…
パン屋さんがあったり…
空港に向かうドルニエ君を目撃したり…
いい感じのブロックを発見したり…
電子基準点を探したりしました。
このまま空港を通り過ぎて羽伏浦海岸まで行こうかとも思いましたが、この時点で19000歩を突破して疲れていたのでギブアップ。飛び立つドルニエ君を眺めつつ空港に戻ります。待合室のお土産屋さんではの羽伏浦海岸の砂やコーガ石を購入しました。
次回、人生2度目のフライト。