広末涼子さんの『大スキ!』を聴くと胸が騒ぐ。

僕はこの曲を聴くとなんだか変な浮ついた気持ちになる。幼い頃の明るい夢をもう一度味わう感じがする。なんだかよくわからない。美味しい味噌汁を飲み干す感じ。ほんとによくわからない。

僕は中学生の頃、エビ中(アイドルグループ)の小林歌穂チャンが好きだった。今も好きやけど。彼女が、この歌をラジオで歌っていた。それがものすごく好きで、その時の気持ちが蘇るから、胸が騒ぐのか。

僕は小林歌穂チャンが好きだったが、特に声が好きだった。もちろん外見も好きだし、平凡人(彼女が描く架空の人物)も好きだった。でも特に声がたまらなく好き。少しこもった、ぱさっとして、高い、愛らしい声。聞くだけで良いものも悪いものも全部吹っ飛んでいく、そんな声。

歌穂チャンは僕の二つ年上だから、同じ中学なら、一年だけ被ったのになあ、などと良く妄想した。歌穂チャンに憧れて、ジャンスポの緑のリュックサックを買うてもろて気に入って使っていた。同じものではないけれど、彼女が何かの時に背負っていたものと似ているジャンスポのそれを探した。

僕が背の高いお姉ちゃんが好きなのも、歌穂チャンの影響である。なんの話や。

enjiro.

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