リアルイベント再開を願って~MDミッション作成の想い出と連作ミッションを作った話
これは Ingress & Wayfarer Advent Calendar 2021 12月16日の担当分として、Kokaji が書いたものです。
どうもこんにちは。浜松の地縛AG、Kokajiと申します。普段は地元のお祭りに盛り上がったり、隣町のお祭りを見物に行ったり、書物の漢文を読んだり、石碑の漢文を読んだり、落語を聞いたり、言語学系の動画を見たりするのが好きです。
今回、「Advent Calendarの記事を書いてよ」と言われ、挑戦したものの、地縛AG的には何を書けばよいのか迷い、結局今年のことだけではなくて、昔の想い出と今年やったことをミックスして書いております。不慣れな面はなにぶんともご海容のほどを……
さてさて、リアルイベントが開催されなくなって2年になろうとしていますが、皆さんお元気ですか?
「いずれ浜松でMission Dayやりたいんすよねぇ」
そう声をかけられたのは、2016年の秋のこと。その時は「いずれMDにも参加したいなぁ」くらいにしか思っていませんでした。
ところが年が明けるとあれよあれよという間に浜松でのMDやろうぜ気運が高まり、ローソンチャレンジの頃には開催申請することが決まり、僕はミッションルートの作成担当なんて言う大役をやることになりました。
ところがところが、MDに行ったこともない地縛AGがミッションルートを作成するわけですから、どんなミッションルートがいいのか、どこを見てもらえばいいのか、わからないことだらけで、MDのPoCだったto1027meさんをはじめ、ルート策定のアドバイザーだったnagi013さん、pulmaster2さん、市の観光部署を紹介してくださったkenken13さんほか、多方面にご迷惑をかけてしまいました。それでも、完成したミッションを楽しんでおられる皆さんの表情には助けられたのを覚えています。
ということで、MD浜松2019でもルート作成係を拝命した際は「今度は早めに動いて不具合も即応できるようにしなきゃ」がまず先に立ちました。DarsanaPrimeアノマリー前からルートを考え、アノマリー後には相談役の皆様とあーでもないこーでもないと言い合って、検品のために実走を繰り返ししながら作成しました。
「深夜勢をナメたらいかんぜよ。細い道はなるべく避けて」「時限ポータルは回避!」「上り坂より下り坂のほうが安全面では気を付けないといけないからねー」MDのプロから飛んでくる叱咤ありがたーいお言葉
テーマは「出世とものづくりの町」。浜松から出世していった偉人やものづくりの足跡を尋ねるというコンセプトでした。
「私小説の極北 藤枝静男」「家康苦難の足跡」「テレビジョン初めて物語」「日本点字の父 石川倉次」「国学の粋 賀茂真淵」「日本映画の巨匠 木下恵介」「オリンピック招致の父 田畑政治」……、この機会に調べてみた、調べなおした人々や事項もたくさんあります。
ちなみに、お蔵入りにしてしまいましたが、MD浜松2019開催に向けて、「とある地縛AGの幻視」みたいな、厨二病感満載のバックサイドストーリーなぞも作っていました。さほど面白くもありませんでしたがねw
そんな2回のMD浜松ですが、ルート作成のコンセプトは2つ
・一筆書き可能……連作ミッションのような感覚でさくさくとミッションに取り組めるので、このプランを採用しました。ミッションの内容との整合性に苦労しましたが、相談役各位のご協力で何とかできました。2回目のMDの時は、「浜松のまちなかでやるなら、一筆書き可能なうえにショートカットしやすいルートにしてみない?」という声もあり、あの形になりました。
もちろん、あのコンセプトが唯一の正解ではないと思います。観光ルートではない内容まで含まざるをえないルートになりえますしね。
・観光してもらいたい……美味しい店やミッション関連の施設案内をきちんと織り込む
さわやかとうなぎパイはもちろんですが、あげ潮クッキーの買える店や浜松餃子・うなぎの人気店がミッションルートにリンクできないか。「出世の町」をアピールできるネタがあればなおのことヨシ!浜松以外のMDでもそうだと思いますが、遠方からお越しいただく以上は、やはり色々見たり食べたりしていただきたいですしね。ただし、さわやかはどうしてもルート内に織り込めませんでした。これはさわやかのデフォが郊外店だから仕方なかったですけど。
むろんMD当日は、参加者の皆さんの熱量に打たれっぱなしでした。MDの画像を見返すたびに、今でも「Ingressすげー」「AGの皆さんすげー」と思ったりしています。
そんなこんなでリアルイベントの話題もなくなってずいぶんになりました。たとえ参加しなくても参戦記がないのは寂しいので、今年の下半期は連作ミッションを4つほど作ってみました。
最初はセカンドサンデーミッションを2つと、アマビエンジャーミッションを1つ。そして18連ミッションを1つ。
セカサンとアマビエンジャーは画像を使わせていただき、ルートもシンプルでもあったせいか、すんなり申請も通り、めでたしめでたしだったのですが、大変だったのが18連ミッション。
「凧揚祭に参加している町の凧印をメダルにした単発ミッションは既にたくさんあるけれど、浜松に生まれ育った人間として、浜松の凧揚祭をアピールできる連作ミッションがあってもいいよね」というのが作成のきっかけです。
「連作3つも通ったし、18連もいけるっしょ」とか思っていたのですが、1つを除いてすべて却下!
「えぇ~~~~何でぇぇぇ????」
メールを読むと、却下の理由として「以下のうちの問題が1つ、あるいは複数含まれている可能性があります」とあり、考えられるポイントとしては「個人情報や識別可能な人物がメダル画像に写り込んでいる場合はダメよ」ということらしい。
「なるほど、お祭りの現場をバナーにした連作を見かけなかったのはそういうことか」と得心がいった僕は、まず、その数少ない「お祭り画像ミッション」の特徴から「どうすればいいか」を考え直しました。
で、祭り画像バナーにはいくつかのパターンが見えてきました。
(具体的なバナー画像はbannergress等で各自ご確認ください)
A 祭風景のイラスト(例 神戸の東灘だんじり)……アクティブなデフォルメや現実には困難なアングルの画像も容易なんだけど、そもそも絵心のない自分には無理ー
B 画像をアニメ風あるいは水彩画風にレタッチし、そして全体にボカシを入れる(例 滋賀の長浜曳山祭)……山車の曳揃えのような静のシーンには結構向いてると思う、ただ凧揚げのような動的な画像だと……?
C そもそも人物が写っていない(例 京都祇園祭)……一番問題が出ないパターン。ただ今回は人が凧を揚げてるシーンにしたいので×
D 特定可能な人物の顔を個々のメダルの境界部分に入れ、それでも写り込んでしまう場合は、個別にボカシを入れる(例 富山の新湊曳山祭(ミッション名は「人生の約束」))。
結局勇壮な祭りの醍醐味が薄れてしまっては今一歩なのでDでチャレンジしてみました。
ところがところが、どうしても全ての顔がメダル画像の境界に隠れてくれない(そりゃそうだ、実際のお祭りの現場を使った写真をメダル化するんだからw)
その後も、「連作ミッションでも、ミッションのdescription はなるべく個々に変えたほうがいいよー」というアドバイスをsacerdotisaさんからいただいたり、「ポータル間が長すぎると飽きられちゃうかもよー」というリジェクトメールと格闘したりして、ようやく完成したメダル画像がこちら↓
僕のような絵心がない人間は、実写の写真でないとなかなかミッションメダルを作れないけれど、こういう形でもミッションが作れるんだという自信になりました(ただし、14~18の5個のメダルに「濱松凧揚祭」の文字を入れるのには、すこーしばかりズルしていますw)。
さてさて、次はどんなミッションにしようかな……